Web広告の強みや他のマーケティングとの違いを紹介
DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉がトレンドになっているように、デジタルやITを活用してビジネスを促進させるのが当たり前になっています。Web広告もそのなかの一つであり、いまやネットで広告やマーケティング活動をすることは必須と言えます。
しかし、まだまだ活用できていない企業が多数あるのも事実であり、最優先に取り組まなければならない課題となっています。今回はWeb広告の強みについて解説していきますので、その重要性についてすこしでも理解していただければと思います。
- Web広告に挑戦してみたい人
- Web広告とほかの広告とのちがいを知りたい人
- 効果的にWeb広告を運用したい人
Web広告とは?
Web広告とはインターネット上の広告のこと全般を指します。検索結果に表示されるリスティング広告やWebメディアに表示されるバナー広告などが代表的な例です。具体的には、以下のような広告がWeb広告に該当します。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- リターゲティング広告
- アドネットワーク広告
- SNS広告
- 記事広告 等
Web広告についてはオンライン広告とも呼ばれ、チラシや看板といったものはオフライン広告と呼ばれています。オンライン広告・オフライン広告のどちらが優れているかといった差はありません。戦略やターゲットなどに応じて使い分ける必要があります。
Web広告の強み・メリットとは?
さまざまな広告の種類がある現代において、「Web広告ならではの強み」は、以下が挙げられます。
- 低予算で始められる
- 短期での効果が期待できる
- 数値分析がしやすく効果改善が見込める
- Web広告の種類によっても強みが変わる
それぞれの強みについて、詳しく見ていきましょう。
低予算で始められる
非常に低予算での広告配信が可能というのがWeb広告の強みです。とくにGoogle広告やYahoo広告などのような運用型広告では数千円から始めることができ、効果が実感できなければ、すぐに停止することが可能です。限られた予算しかない中小企業であっても、Web広告を気軽に試してみることができます。
クリック単価についても数十円程度になることが多く、少額であってもある程度はWebサイトへの流入が期待できます。テストとして広告を配信し、ユーザーの反応をチェックしてみるのも良いでしょう。
通常、インターネット上で認知を獲得するには時間が掛かります。ユーザーが検索をしてWebサイトを発見するためには、GoogleやYahooといった検索エンジンに掲載される必要があるからです。そのため、広告を利用しない場合にはWebサイトへの集客には数か月程度の時間が掛かるのが一般的です。
その点、代表的なWeb広告であるリスティング広告では、審査はあるものの、最短で1営業日程度あれば広告を出稿しWebサイトへの集客が可能です。スピード感をもってマーケティング活動をするにはWeb広告は非常に適していると言えます。
Web広告では広告の表示回数やクリック数、コンバージョン数などのデータがリアルタイムで確認が可能です。そのため広告を配信しながら並行して分析を進め、素早く改善施策を打つことができます。適切な改善であれば広告の効果が高まるので、さらに予算を追加し、ビジネスを拡大させることができるでしょう。
数値については管理画面から確認することができ、閲覧権限があればだれでも見ることができます。またCSVとしてエクスポートすることも可能なので、エクセル上で整形して社内に共有することで、スムーズにコミュニケーションを取ることもできます。
Web広告を試してみたけど、効果がなかった!という方も諦める必要はありません。Web広告といっても種類は一つではないので、いくつかの媒体を試してみると良いでしょう。
その際に考えなければならないのは、プロモーションの目的は何か、ターゲットは誰なのかという点です。これらは媒体の選定に深く関わってきますので、なるべく具体的に把握しておくようにしてください。
次の章ではWeb広告の種類と特徴についてまとめていますので、媒体選定に役立ててください。
Web広告のデメリットとは?
Web広告にはさまざまな強みがある一方で、あらかじめ知っておくべきデメリットがあります。具体的にどのようなデメリットがあるのか、以下を参考にしてみてください。
狙うキーワードによってはコストが高くなる
Web広告の強みとして「低予算で始められること」が挙げられますが、狙うキーワードによっては高額なコストが必要となる場合があります。
競合の多いキーワードやビッグキーワードなどは、とくにコストが重なりやすいのが特徴です。
キーワードを選定する際には、予算と照らし合わせながら、無理のないコストで狙えるものを選んでください。
効果測定が必要
Web広告は、公開して終わりではありません。実際にWeb広告を出稿してから、どれほどの反響があったのか、どのようなアクションがあったのか、などを知るために効果測定をする必要があります。
Web広告を出稿しただけでは、施策が成功したのか判断ができません。次回に向けた改善点や効果のあった部分などが分からないため、より効果的な施策を立案することができなくなってしまいます。
そのため、定期的に効果測定を行う必要があるのです。ただ、効果測定には、手間や時間がかかるうえに、専門的な知識も要します。内製化が難しい場合には、専門の制作会社などへ依頼する必要があるでしょう。
日々運用する必要がある
Web広告は、運用する手間がかかることを覚えておきましょう。Web広告で反響を得るためには、日々ターゲットの反応をチェックし、適宜キーワードやターゲットを設定する必要があるのです。
手間や時間がかかるのはもちろんのこと、運用の際にはさまざまな知識も必要です。たとえば、Webマーケティングや広告運用などは最低限必要な知識であるといえるでしょう。
Web広告は何種類?それぞれの特徴と強みを紹介
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- リターゲティング広告
- アフィリエイト広告
- SNS広告
- 動画広告
- メール広告
- ネイティブ広告
以下ではWeb広告の代表的な8種類について、特徴と強み、メリット・デメリットを紹介しています。リスティング広告やディスプレイ広告については知っている方も多いと思いますが、そのほかの広告については広告業界にいなければ、なかなか知りえないものなので参考にしてみてください。
リスティング広告はGoogleやYahooなどの検索結果に表示される広告のことです。検索連動型広告、またはキーワード連動型広告とも呼ばれ、高い広告効果が期待できます。代表的なWeb広告の一つで、Web広告を出稿する際には必ず検討されるものといっても過言ではありません。
そんなリスティング広告には、他にはない強みやメリット・デメリットがあります。他のWeb広告とはどのような点に違いがあるのかをチェックしていきましょう。
リスティング広告では、キーワードで検索している見込み客を集客できます。検索しているユーザーは能動的に情報を収集しようとしているため、購入や問い合わせに至りやすいという特徴があります。
「読んで終わり」になりにくく、次のアクションへと促しやすいため、コンバージョン率も高い傾向です。なるべく、ユーザーにアクションを起こしてほしいと考えている方にとって、リスティング広告はとくにおすすめの広告手法です。
メリット
リスティング広告のメリットは、主に以下が挙げられます。
- クリック課金だから無駄な費用がかからない
- 潜在層へのアプローチがしやすい
- 配信開始・配信停止が簡単にできる
- リアルタイムで効果を確認できる
クリック課金になるので、広告がクリックされるまでは広告費が発生することはありません。そのため、実際に興味をもってクリックした人だけを集めることができ、無駄な費用が抑えられます。
また、すでに購買意欲がある潜在層に効果的にアプローチすることが可能です。購買意欲が明確なユーザーを取りこぼしてしまう心配がありません。
広告配信の開始や停止は、クリック一つで切り替えが可能です。リアルタイムで、購入状況などのユーザーの動きを見ながらスムーズに切り替えることが可能です。
リスティング広告にはいくつかデメリットがあります。主に挙げられるのが以下の通りです。
- 検索結果の上位表示のためには高額な入札が必要
- 継続的にコストがかかる
- キーワードによってはクリック単価が高い
- 広告を避けるユーザーにはアプローチできない
リスティング広告は入札制となっていますので、検索結果の上位に表示させるためには高い金額で入札する必要があります。その結果、リスティング広告のクリック単価は高騰し、少額の予算で多くのユーザーを集客することは難しくなっています。
また、継続にはコストがかかるうえに、キーワードによってはクリック単価も高い傾向です。想定していたよりも高額なコストがかかることもあります。
また、広告を嫌うユーザーは、あらかじめ広告へのアクセスを避けるケースが多いです。購買意欲があるユーザーに避けられてしまうリスクがあります。
ディスプレイ広告はWebメディアの広告枠に表示される広告のことです。Webメディアはネットワーク化されているものが多く、GoogleアドネットワークやYahooアドネットワークなどさまざまなサービスが展開されています。
ディスプレイ広告は、ユーザーに対して視覚的にアプローチできます。「製品のイメージがしやすい」「購入後の用途を想像しやすい」などの観点から注目されている広告手法です。
ネットワーク化されているため、Google広告やYahoo広告などのサービスを利用すれば、さまざまな広告枠に広告が表示されます。ターゲティングの種類も媒体によって異なり、狙ったユーザーにしっかりと広告を見せることができます。
また、一口に「ディスプレイ広告」といってもさまざまな種類があります。主な種類と特徴が次の通りです。
バナー広告 | 画像や動画などをバナーとして表示する広告 |
レスポンシブ広告 | 使用するデバイスの画面に合わせて広告形式を変え、最適化した状態で表示する広告 |
動的なディスプレイ広告 | 主に商品を動的に表示させる広告 |
テキスト広告 | テキストのみで構成された広告 |
動画広告 | 数秒から数十秒の動画による広告 |
ディスプレイ広告の種類ごとに特徴が異なるため、自社の方針と照らし合わせながら検討しましょう。
ディスプレイ広告には、以下のようなメリットがあります。
- 無駄な費用がかかりにくい
- 視覚的に商品の魅力をアピールしやすい
- クリック単価が安価な傾向にある
リスティング広告と同様にクリック課金を選択することができ、無駄な費用を削減することができます。また、在庫数も豊富なので入札制であってもクリック単価を抑えることが可能です。多くのユーザーをWebサイトへ集客することができます。
また、画像や動画などを用いた広告を公開できるため、視覚的なアプローチが可能です。「まずは商品を見てほしい」「購入後の使い方をイメージしてほしい」といった場合に便利でしょう。
ちなみに、ディスプレイ広告はリスティング広告に比べてクリック単価が安価な傾向にあります。そのため、費用を抑えて広告運用をしたいときにもおすすめです。
ディスプレイ広告にはさまざまなメリットがある一方で、注意したいデメリットがあります。
- 管理が煩雑になりやすい
- 広告費用の消化期間が短い
- コンバージョンまで促しにくい
ディスプレイ広告は、さまざまなWebメディアに掲載できる反面、配信先が膨大になり、管理が難しくなります。中には個人ブログや成人向けサイトも含まれる可能性もあるため、ブランドを毀損する可能性も十分にあり得るでしょう。
また、ディスプレイ広告は、多くのユーザーの目に触れやすいため、広告費用の消化が早いのが難点です。さまざまなメディアの広告枠に掲載するため、クリック率が必然的に高まることが要因といえます。
なお、ディスプレイ広告は「認知拡大」を目的として配信することが目的です。そのため、購買意欲が低い層にもアプローチすることになります。結果的に、コンバージョンまで至りにくいといったデメリットがあります。
リターゲティング広告は過去にWebサイトを訪問したユーザーに配信する広告を指します。Google広告やYahoo広告などで提供されているディスプレイ広告の一種であり、通常はバナーや動画のクリエイティブで配信されます。
ユーザーが検索で使用したキーワードや、訪問したアクセスページなどを追跡して配信するのが特徴です。そのため、自社とは関係のないサイトに訪問したユーザーに対しても、自社の広告を表示させることができます。
既に訪問履歴のあるユーザーなので、興味関心度が高い層にアプローチしやすい傾向にあります。再訪問を促しやすくなり、仮に再度自社サイトへアクセスしてもらえれば、「問い合わせ」「購入」「資料請求」などのアクションに至りやすいと考えられます。
コンバージョンを獲得したい場合には、非常に有効な広告でしょう。ちなみに、広告媒体はGoogleやYahoo!のほか、SNSも該当します。
リターゲティング広告のメリットは、以下が挙げられます。
- ユーザーの獲得効率が高い
- 費用対効果が高い
- 再訪問でコンバージョン率を向上しやすい
リピーターを集客することができるため、獲得効率が高く、Web広告のなかでもとくに高い広告効果を発揮できます。商品を購入した人、あるいは○○のページを訪問した人、○○日前に訪問した人などの条件を設定することで、更にターゲットを絞り込むことも可能です。
また、費用対効果の高さも魅力です。クリック単価が低めであるため、かかるコストを抑えやすい傾向にあります。需要のある層に絞り込んで配信できるため、少ないコストで高いコンバージョン率を実現しやすいでしょう。
リターゲティング広告には、リスクといもいえるデメリットがあります。
- 作ったばかりのサイトでは適さない
- 「しつこい」とネガティブな印象を与えてしまう
- 新規ユーザーにアプローチしにくい
ある程度のWebサイトへの訪問者を確保する必要があるため、できたばかりのサイトではユーザーの蓄積に時間が掛かります。リスティング広告などとセットで利用するのが良いでしょう。
また、別のサイトに訪問しても、過去にアクセスしたサイトの広告が表示されるため「しつこい」「うんざりする」といったネガティブなイメージにつながってしまいます。
さらに、過去に訪問歴のあるユーザーに向けた広告であるため、新規ユーザーに対してはアプローチしにくいのが難点です。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告はユーザーが何らかのアクションに至った場合にのみ広告費が発生する成果報酬型の広告のことです。商品の購入、資料請求、会員登録、来店予約、問い合わせなどをコンバージョンとして設定し、達成すると課金されることになります。
何らかのコンバージョンを得た段階でコストが発生するため、「お金をかけたのに効果がなかった」といった事態を避けることが可能です。
アフィリエイト広告は、成果が発生しなければ広告費も発生しないため、リスクが非常に少ない広告となります。通常はASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)と呼ばれるサービスに広告出稿を依頼し、提携するWebメディアへ掲載がされるようになります。
アフィリエイト広告が掲載される場所は、Webサイトやブログ、SNSなどです。「アフィリエイトパートナー」と呼ばれる出向者・メディアが、企業に代わって製品やサービスを紹介します。
アフィリエイト広告には、他のWeb広告にはないさまざまなメリットがあります。
- 集客の手間が少ない
- 成果がなければ広告費は不要
- 効果測定をしやすい
集客という点においてはWebメディア側で行ってくれるので、あまり難しいことを考える必要がありません。商品やサービスの企画設計に注力できるというのがメリットになります。
また、成果報酬型であるため、成果がなければ広告費は不要です。つまり、必要最低限のコストで成果を得られるといったメリットがあります。
また、アフィリエイト広告は効果測定をしやすいのが特徴です。「どこからどれくらいの購入があったか」を明確にできるため、PDCAサイクルを回しやすいと言えます。
デメリット
アフィリエイト広告は、メリットだけではなく「デメリット」も存在します。具体的には次の通りです。
- すべてのWebメディアが掲載してくれるとは限らない
- 同業種の競合が多い
- 企業が望まない形で掲載されてしまうリスクがある
すべてのWebメディアが広告を掲載してくれるわけではないため、必ずしも成果が発生するわけではありません。力を入れて販促してもらうためには、成果単価を上げたりキャンペーン施策をしたり、Webメディア側も収益になるような施策を考える必要があります。
また、アフィリエイト広告は人気が高い広告形式です。扱う商材によっては同業種の競合も多く、ユーザーの取り合いになってしまう可能性があります。
さらに、アフィリエイト広告は、掲載するサイトを企業側が選ぶことはできません。そのため、企業が望まない形で広告が掲載されてしまうリスクがあります。
FacebookやInstagram、Twitterなどのソーシャルメディアに掲載される広告をSNS広告と呼びます。近年では急速にユーザー数が伸びており、Tiktokといった新しいSNSも誕生してきて注目されています。
SNS広告は、SNSを利用するユーザーに確実に商材情報を届けられる広告手法です。そのため、ターゲットがSNSを利用する層であれば、高い広告効果を得られるといえるでしょう。また、SNSごとの特色に合わせて、広告の内容や雰囲気、画像・動画の視認性などを工夫できれば、より高い効果を期待できます。
SNS広告は、ターゲティングの精度が高いことが大きな強みです。SNSへの投稿の内容や「いいね」「シェア」「リポスト」などの履歴から興味関心をデータ化し、より広告効果の高いユーザーにターゲットを絞り込むことができるのが強みといえます。
また、SNSごとに利用者層が異なるため、「Twitterをよく利用するターゲットには○○な広告を打ち出す」といったように分けることが可能です。効果的な広告施策を打ち出すことができ、認知拡大やコンバージョン率の向上などを期待できるでしょう。
SNS広告には、具体的にどのようなメリットが期待できるのでしょうか。
- 拡散性が高い
- 若い世代を取り込みやすい
- コストパフォーマンスが高い
精度の高いターゲティングがSNS広告の特徴ですが、SNS上で拡散されることも大きなメリットといえるでしょう。ユーザー間で情報がシェアされることで、副次的な効果も期待できます。
また、SNSの多くは若い世代の利用が多いため、10~20代を対象として商材を提供しているのであれば、ベストな広告形式といえるでしょう。
ちなみに、SNS広告の費用は、クリックされたときに発生する場合と、クリックに加えて一定のインプレッション数に至った場合が多い傾向にあります。無駄な費用がかかりにくく、コストパフォーマンスが高い広告といえるでしょう。
デメリット
SNS広告は現代にマッチした広告であるといえますが、一方で注意すべきポイントもあります。
- 炎上のリスクがある
- 高い年齢層のターゲットに広告が届きにくい
- コンテンツ設計を徹底する必要がある
拡散されるのがメリットではありますが、それは良いところだけではないので注意が必要です。SNSでは炎上のリスクも考えなくてはならないので、その点はデメリットになるかもしれません。
また、SNSによっては高い年齢層のユーザーが少ない傾向です。そのため、中高年世代を狙う場合には、SNS広告では獲得が難しい場合があります。
他にも、SNS広告ではコンテンツの設計が重視される点も考慮しなければなりません。SNSは、多くのコンテンツですでに溢れている状態です。数多くのコンテンツの中から、自社のコンテンツに目を向けてもらうためには、魅力的なコンテンツであることが重要でしょう。コピーライティングやクリエイティブは、ユーザーの目を引きやすいよう設計してください。
動画広告は動画をクリエイティブにして配信される広告のことです。Youtubeに見られるような動画の冒頭、あるいは途中に入るような広告は、動画広告の一つである「インストリーム広告」です。それとは別にディスプレイ広告のようなWebメディアに掲載される動画広告をアウトストリーム広告と呼びます。
いずれの広告も、静的な広告と比べるとインパクトがあり、「製品についてイメージしやすい」「購入した場合のメリットが分かりやすい」「短時間で理解しやすい」といった特徴があります。
動画広告は、文字通り動画を活用した広告のことです。一般的なディスプレイ広告は画像によるメッセージですが、動画を活用することでユーザーに伝えられる情報量が増加します。認知拡大やブランディング施策には非常に有効であるのが動画広告の強みです。
また、使用する音楽素材、登場するモデル、セリフとして活用するキャッチコピーなどの取り入れ方によっては、画像での広告と比べて効果がとくに高まります。
メリット
動画広告には、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
- テレビCMと比べて費用が安価
- 短時間の広告で多くの情報を提供できる
- 実際に製品を使用するイメージを伝えられる
テレビCMなどと比べると低予算で配信することができ、また視聴課金のような形態で広告を配信することも可能です。またYoutube広告ではGoogle広告と同様のターゲティングができ、ターゲットとするユーザーにのみ絞り込むことができます。
また、数秒程度の広告であっても、画像やテキストのみの広告では共有できないような情報を提供できます。手にしたときの感動や使っているときの感情、使いやすさのイメージなどを分かりやすくつたえられるのは、動画広告ならではでしょう。
動画広告はさまざまなメリットがありますが、注意したいデメリットも存在します。
- 制作の手間・時間がかかる
- 制作のコストが他のWeb広告よりも高め
- クオリティが低いとイメージが下がる
動画広告を配信するためには動画を制作する必要があります。画像などと比べると時間や手間が掛かってしまうため、外注する場合にもある程度の制作費が必要です。動画制作費などの初期費用が必要な点は、動画広告のデメリットと言えます。
また、動画は画像やテキストの広告と比べ、特にクオリティが重視されます。近年はクオリティの高い動画広告は数多く掲載されているのが現状です。質の低い動画広告では「なんだか安っぽい印象を感じた」「製品は良さそうと思ったけど広告が嫌な感じだったから買いたくない」等の状況に陥ってしまいます。
メール広告は名前のとおり、メールに含まれる広告のことを指します。Webメディアが定期的に発行するメールマガジンなどには広告枠が含まれており、Webメディアの読者にリーチすることができます。そのほかにも独占枠として配信されるメール広告もあり、広告費としては高くなりますが、単独の広告枠となるため注目度も高くなります。
基本的には、「テキスト」をメインとした広告であり、制作の難易度がそこまで高くないことから、多くの企業が導入しています。
メール広告は、すでに関心がある層へ向けた広告であるため、高い効果を得られる可能性があります。
そもそも、Webメディアのメールマガジンに登録している段階で、すでに読者は非常に強い関心を持っているファンだと言えます。そのため、配信されたメール広告もしっかりと読んでくれている可能性が高く、広告効果として高いものが期待できます。
ある程度のメルマガ登録数が確保できている場合は、とくに効果的な広告手法といえるでしょう。
メリット
メール広告のメリットは、主に以下が挙げられます。
- 読者の興味関心を向上できる
- 制作から配信までスピーディー
- 多くの情報を一度にまとめて伝えられる
メール広告はリスティング広告やディスプレイ広告とは異なるプッシュ型の広告といえます。つまり現在は興味がなくてもセールス文によって興味を持たせ、アクションにつなげることができます。
また、メール広告は制作から配信までがスピーディーな点が魅力です。テキストがメインであるため、画像・動画の編集は必要ありません。伝えたい情報を読みやすいようにまとめれたら、そのまますぐに配信できます。
情報量が多くてもスピーディーに配信しやすい点は、メール広告ならではの魅力です。
デメリット
メール広告には、具体的にどのようなデメリットがあるのでしょうか。
- メルマガの登録ユーザーが減少傾向にある
- スパムと間違われる可能性がある
- 開封してもらえないリスクがある
近年ではLINEなどのチャットアプリが普及しているため、メールの活用が少なくなってきています。またプライバシー保護の観点から分析できるデータも縮小される傾向にあり、下火になりつつあるのが現状です。
また、スパムと間違われて迷惑メールボックスに自動で移動されてしまう可能性もあります。そのうえ、メール広告はあくまでも「配信するだけ」であるため、必ずしも送り先のユーザーが読んでくれるかはわかりません。当然、開封されないまま一方的にメールを送信し続ける状況に陥るリスクもあります。
Webメディアのコンテンツに馴染むような形で配信されている広告をネイティブ広告と呼びます。ただしユーザーには広告として認識されやすいように広告枠にはPRや広告といった表記が必要となっています。
ネイティブ広告にもいくつか種類があり、タイムラインのようなフィードに掲載される広告をインフィード広告、おすすめ記事に含まれる広告をレコメンドウィジェット広告と言います。
ユーザによるコンテンツの閲覧体験を損なうリスクがないため、サイトから離脱しにくく、自然に広告をクリックしてもらいやすいのが魅力です。
広告やPRという表記はあるものの、Webメディアのコンテンツの一部としてスムーズに閲覧できるため、ユーザーにとってストレスが少なく、高い広告効果が期待できるとされています。
実際、「コンテンツの一覧」のページで、他のコンテンツに紛れて広告のコンテンツを挿入しているケースは少なくありません。ありがちな、「いかにも広告」といった印象がないため、ユーザーが違和感や不快感を抱きにくいのです。広告記事のタイトルを魅力的なものにしたり、他のコンテンツの内容と似せたりすることで、クリックを促しやすくなります。
ネイティブ広告のメリットは次の通りです。
- クリック率やコンバージョン率が高い
- ブランドイメージを損ないにくい
- 記事広告としてシェアしてもらいやすい
通常のディスプレイ広告と比較して、一般的にはクリック率やコンバージョン率が高いとされています。コンテンツとして読んでもらいやすく、商品やサービスをしっかりと理解してもらうのに大きな効果があります。
また、ユーザーに不快な印象を与えにくいため、ブランドイメージを損ないにくいといったメリットもあります。いわゆる「うっとうしい広告」ではないため、ユーザーがネガティブな印象を与えにくいのです。
さらに、記事広告としてSNSでユーザーに取り上げてもらえたり、拡散してもらえたりするチャンスもあります。シェアしてもらえれば、さらに広告の認知度が高まるため、魅力的なコンテンツ制作が重要です。
デメリット
ネイティブ広告のデメリットとしては、以下が挙げられます。
- 意図しないWebメディアにて配信されるリスクがある
- 広告効果を得られるまでに時間がかかる傾向
- コンテンツの作成に手間や時間がかかる
ネイティブ広告についてもネットワーク化されているものが多く、配信先のWebメディアには十分に注意が必要です。意図しないWebメディアに配信されてしまわないように事前に確認するようにしてください。
また、即効性のある広告ではないため、ある程度の期間を経ないと流入やコンバージョンは期待できません。
また、ネイティブ広告は主に「記事型の広告」であるため、コンテンツを作成する必要があります。テキストのほか、アイキャッチや記事内で使用する画像素材などを手配しなければならず、時間も手間もかかるでしょう。
Web広告における課金形式ごとの費用相場
Web広告の種類によって課金形式が異なります。さらに、課金形式ごとに費用相場が異なるため、予算を立てる際には、課金形式と費用相場の両方を理解しておくことが重要です。具体的な課金形式・非費用相場は次の通りです。
広告タイプ | 課金形式 | 費用相場 |
リスティング広告 | ・クリック課金 | ・1クリックあたり1円~500円 |
純広告・バナー広告 | ・インプレッション課金 ・期間保証型 | ・1000回あたり10円~1000円 ・1週あたり数十万円~数千万円 |
リターゲティング広告 | ・クリック課金 | ・1クリックあたり10円~1000円 |
ネイティブ広告 | ・PV保証型 | ・想定PV数×50円~300円 |
SNS広告 | ・クリック課金 ・インプレッション課金 ・エンゲージメント課金 | ・1クリックあたり20円~1000円 ・1000回あたり50円~1000円 ・1件あたり1円~300円 |
記事広告 | ・PV保証型 | ・想定PV数×20円~300円 |
アフィリエイト広告 | ・成果報酬型 | ・1成果あたり100円~10万円 |
動画広告・YouTube広告 | ・再生課金 | ・視聴1回あたり5円~200円 |
課金形式によって、費用相場には大きな違いがあります。また、一見すると大差ないように見えても、実際にWeb広告を運用していくと、差額が数十万円や数百万円にも及ぶことが少なくありません。
実際の運用を想定し、きちんと予算を立てていくことが大切です。
- Web広告は低予算・短期間で効果が出せる
- Web広告の種類によって使い分ける
DXが話題となっていたので何となくWeb広告を始めた企業も多いかもしれませんが、オンライン広告とオフライン広告には、それぞれに強みがあり活かすべき特徴があります。それらを踏まえたうえで、企業全体のマーケティング活動にどのように位置づけていくかが重要なポイントになります。
今回の記事を通してWeb広告の強みを把握していただき、今後に活かしていくようにしてください。
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