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コンテンツマーケティング
Update: 2023/12/17

BtoB企業がコンテンツマーケティングをする上でかかる費用とおすすめの施策5選

コンテンツマーケティングをしたいけど、どうすれば良いかわからないと悩んでいるBtoB企業も多いのではないでしょうか。コンテンツマーケティングを始めようとすると、多額の金額がかかるから少し尻込んでいるといった考えの人も少ないでしょう。そのため、企業や事業に合わせて、どんなコンテンツマーケティングの施策が必要かを考え、必要な施策の費用を見積もることが重要です。

  • コンテンツマーケティングを始めようと考えているBtoB企業
  • Webからのリードを増やしたいBtoB企業
  • 運用しているサイトの集客がうまくいってないと感じているBtoB企業

この記事では、BtoBビジネスのコンテンツマーケティングにかかる費用や、おすすめの施策なども紹介しているのでぜひ参考にしてください。

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BtoB向けのコンテンツマーケティングにかかる費用

BtoBビジネスにおけるコンテンツマーケティングは、潜在的なビジネスパートナーや顧客に対して、価値ある情報を提供し、ユーザーとの信頼関係を築くために重要な手段です。

しかし、効果的なコンテンツマーケティングを実施するには、計画的な予算配分が必要です。ここでは、BtoB向けコンテンツマーケティングの予算相場を紹介します。

予算の相場

コンテンツマーケティングの予算は、KPIや実施する施策の規模によって大きく異なります。一般的に、全体のマーケティング予算の中で、どれくらいをコンテンツ制作や配信に割り当てるかは重要な判断基準の1つです。

コンテンツマーケティングの会社がおこなった独自の調査によると、BtoB企業がコンテンツマーケティングにかける予算は「301万〜500万」が最も多い結果となりました。

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従業員数が多い企業ほど資金に余裕があるため、予算が高い傾向にあります。また、BtoB企業が今後投資する予定のコンテンツマーケティングとしては、「SEO対策」や「記事制作」「サイトリニューアル」など、比較的費用のかかる項目が多く、Webサイトからの集客アップを目的とした投資だと考えられます。

相場といっても、会社や事業のフェーズに応じて各施策の費用対効果を見極める必要があります。決められた予算の中でコンテンツマーケティングにどれくらいの予算をかけられるか考えるようにしましょう。

それぞれの施策にかかる費用

コンテンツマーケティングには、さまざまな施策が存在します。ブログ記事やホワイトペーパーの制作、ムービーやウェビナーの制作、SNSやメルマガ配信など、各施策にはそれぞれのコストがかかります。主なコンテンツマーケティングにかかる平均的な費用を以下の表にまとめたので、参考にしてください。

施策内容外注した場合の平均的な費用(月額)
オウンドメディア(SEO対策)10万〜100万円
ムービーの作成5〜30万円
ホワイトペーパーの作成10万〜30万円
メルマガ配信数千円〜20万円
SNS運用10万円〜50万円

コンテンツマーケティングは、施策内容や外注する範囲によっても費用が大きく変わります。

たとえば、オウンドメディアのSEO対策における戦略設計から依頼する場合は数十万円はかかるでしょう。一方で、日常的な記事の更新と運用アドバイスのみを依頼する場合は、もう少し費用が安くなります。

施策の効果を最大化するためには、コンテンツの質と量、継続的な運用と分析に必要なリソースを見積もることが最も重要となります。そのうえで、どのような作業を依頼して、どのくらいの費用がかかるのか、依頼する会社に相談しながら決めるようにしましょう。

BtoB向けのコンテンツマーケティングでおすすめの施策

BtoBビジネスにおいてコンテンツマーケティングは、顧客との関係構築や信頼獲得のための重要なコミュニケーションツールです。特にBtoB市場では、顧客が実際に申し込みや登録などアクションを起こすまでの道のりが長いため、長期的に顧客を育てていくようなコンテンツは集客やコンバージョンにつながりやすくなり、ファンも増えるでしょう。

ここでは、BtoB向けのコンテンツマーケティングで特に効果的とされる、5つの施策を紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

オウンドメディアによるコンテンツ更新

オウンドメディアとは企業独自のWebサイトのことで、企業の情報発信やお役立ちコラム、事例集やインタビューなどのブログコンテンツを指します。オウンドメディアでコンテンツを配信することで、長期的な顧客との関係構築やブランディングの強化に貢献し、最終的にはリード獲得やビジネス機会の拡大につながります。

たとえば、Webコンサルティングの会社がマーケティングに関する有益なコンテンツを配信することで、それを見たユーザーが会社の経験や知識の深さについて理解することができます。それにより、企業の信頼度が高くなり、ブランディングにつながっていくのです。

BtoBは、企業間のやり取りになるので信頼やブランディングがとても重視されます。それに加え、BtoCよりも長期の関係構築が必要不可欠で、商材の利用を意思決定するまでにより多くの検討材料を必要とします。検討材料を増やす目的としても、コンテンツの更新はマーケティング施策の中で、最も優先度の高いものとなるでしょう。

また、SEOによってオーガニック検索からの新規ユーザーを獲得できるチャンスがあるのもメリットの一つです。自社のターゲットに合わせて悩みを解決するようなコンテンツを配信すれば、必然的に検索に表示されるようになります。

そうすることで、自社のコンテンツが自然検索で多くのユーザーの目に留まり、SEO経由でのリード獲得が可能になるのです。

実績インタビューによるコンテンツ作成

実績インタビューは、自社の製品やサービスがどのように顧客の問題を解決したかを具体的に紹介できる良い機会です。既存顧客の成功事例を取り上げ、その体験談や成果を詳細に掘り下げることで、見込み客に対して製品やサービスの実効性を伝えることができます。

実績インタビューでは以下のような要素を含めることで、より説得力が増すことでしょう。

  • 提供したサービスやプラン
  • 顧客が依頼するまでに至った理由や経緯
  • 数値的な成果
  • 自社の社員と顧客が一緒に取り組んでいる写真

このアプローチは、潜在顧客の信頼を獲得し、同様の課題を持つ企業に対して具体的な解決策となり得るのです。

BtoC向けの商材の体験談や使用感であれば、SNSで口コミや評価などを検索すれば簡単に出てきますが、BtoB向けの商材に関しては既存顧客の声は自社での発信がメインとなります。そのため、実績インタビューコンテンツがユーザーの大切な情報の一つになるのです。

ホワイトペーパーの作成

そもそもホワイトペーパーとは、ターゲットとなるビジネス顧客の興味関心や課題をテーマに、企業の知識や専門性を用いて解決策を示すものです。リード獲得のためのコンテンツとしても使用され、ダウンロードの際に顧客情報を収集するのに役立ちます。

ホワイトペーパーは今後リードとなり得る新規顧客の情報を獲得し、メルマガ配信などでコンタクトを取って企業のファンへと成長させていきます。BtoB企業は、一回のコンタクトだけではなかなかコンバージョンには至らず、複数回サイトへ訪問したり企業側と何かしらコンタクトを取ったりしてからリードへとつながっていきます。そのため、ホワイトペーパーは新規顧客を獲得するためのコンテンツマーケティングとして重要な施策なのです。

メルマガ配信

メルマガ配信は、BtoB向けのコンテンツマーケティングにおいて効果的な施策の一つです。メルマガ配信は、顧客と直接コミュニケーションを取ることのできる方法であるため、顧客との信頼関係構築やブランド力の向上を目的として実施します。メルマガに載せる内容は、ターゲットが思わずメールをチェックしてしまいそうな内容を配信するようにしましょう。

メルマガの配信例
  • 最新の業界ニュース
  • 企業のアップデート
  • キャンペーンなどの告知

メルマガ配信は、ユーザーの関心やニーズに合わせたカスタマイズが可能です。顧客に対してパーソナライズされたコンテンツを提供することで関係を強化し、長期的な顧客ロイヤルティを構築するのに役立つことでしょう。

プレスリリースによる認知拡大

プレスリリースは、新しい製品やサービスのローンチ、社会課題に関する取り組み、企業のキャンペーンなどを公に発表し、企業の認知度を高めるための手段です。これは、メディアや関連業界の専門家に情報を提供し、企業のニュースを広く拡散することを目的としています。

プレスリリースは企業の可視性を高め、新しい顧客やビジネスパートナーとの接点を生み出すことができます。

そのためプレスリリースは直接的に顧客へ商材の購入をアプローチするというよりは、企業の信頼度を高めるための配信がメインとなります。社会課題に対する取り組みやそのための新サービス開発などを配信し、企業間での信頼を構築していくことで、見込み客の獲得につなげていきます。

BtoB向けのコンテンツマーケティングを進める際の注意点

BtoB向けのコンテンツマーケティングは、BtoCとは異なるアプローチが求められます。特に、BtoBビジネスにおいては、購入決定までのプロセスが複雑で時間がかかることが多いため、戦略的な計画と継続的な取り組みが必要です。ここでは、BtoBコンテンツマーケティングを進める際に、特に注意すべきポイントを紹介します。

短期的な成果でなく中長期的な視野で考える

BtoB向けのコンテンツマーケティングは、短期間での目に見える成果を期待するよりも、中長期的な視野で取り組む必要があります。なぜなら、潜在的な顧客が製品やサービスに対する信頼を築き、最終的に購入に至るまでには、継続的なコミュニケーションが必要になるからです。

そのために、顧客の状況に合わせて、先ほど紹介したマーケティング施策などでアプローチをおこないます。たとえば、潜在顧客の獲得にはサービスに絡めたお悩み解決コンテンツや実績インタビューコンテンツ、見込み顧客の育成には、ホワイトペーパーやメルマガ配信が有効です。

業界の専門知識やユーザーの悩みを解決することのできる価値ある情報を提供し続けることで、顧客との関係を深めていきます。また、コンテンツの効果を定期的に測定し、戦略を柔軟に調整しながら長期的なマーケティングプランを構築することが、成功へのカギとなります。

KPIを設定してしっかりと数値を追いかける

BtoB向けのコンテンツマーケティングで成果を出すためには、具体的なKPIの設定が欠かせません。Webサイトのトラフィック、リードの数、コンバージョン率、エンゲージメントのレベルなど、明確な目標とそれを測定する指標を定めることが重要です。

基本的には、ビジネスの受注数や売上が目標になるので、そこから逆算して一つずつ指標の数値を決めていくことが良いでしょう。

  • 指標逆算の例
    受注数>案件化数>商談数>リード獲得数>エンゲージメント数>トラフィック数

これにより、施策の効果を具体的に評価し、必要に応じて戦略を調整するための土台が築かれます。また、数値を追跡し続けることでマーケティングのパフォーマンスを最適化し、費用対効果を最大化することができるのです。

BtoBとBtoCで施策方法が違うのでBtoB向けの施策に特化させる

BtoBとBtoCでは顧客の行動パターンや意思決定プロセスが大きく異なり、マーケティング施策もそれぞれに合わせてカスタマイズする必要があります。BtoBでは、購入決定プロセスが長期間にわたり、複数の意思決定者が関与することが一般的です。

そのため、実績や数値的なグラフ、参考文献などを用いて、専門的な知識やデータを提供し、顧客のビジネス課題に貢献するようなコンテンツが必要となります。

また、個々の意思決定者に合わせたアプローチを取り入れることで、より深い関係構築を目指すことができます。このように、BtoB特有の顧客特性を理解し、そのニーズに応える施策を展開することが、BtoBマーケティングの成功には必要不可欠です。

BtoB向けのサイトリニューアルならTHINkBALへ

BtoBビジネスを展開する企業にとって、Webサイトは顧客へさまざまなアプローチをするために重要なビジネスツールです。特に、サイトリニューアルは、ビジネスの成長とともに変化する市場のニーズに対応し、企業イメージを新たに打ち出す絶好の機会となります。

当サイトを運営するTHINkBALは、そうしたBtoB企業のニーズに応えるためのサイトリニューアルを得意としています。そこで、BtoBビジネスのAMSサイトリニューアルの事例を紹介します。AMSはEC分野の専門サービスを提供するBtoB企業です。

まず会社やサービスの分析、競合分析、顧客分析からおこない、そのビジネスの知識を徹底的に理解することから始めました。そこから、使いやすいサイトの戦略設計からコンテンツ企画、デザインなど実装から運用までをおこなっています。その結果、Webサイトの訪問者数の増加、リードの質の向上、ブランドイメージの強化など、顕著な成果が得られました。

この成功事例からもわかるように、THINkBALはBtoB企業のWebサイトリニューアルにおける確かな実績と専門知識があり、ビジネス目標の達成に向けて最適なソリューションを提供することができます。Webサイトのリード獲得について相談したい人はこちら

まとめ

BtoBサイトのコンテンツマーケティングにかかる費用は、企業や事業の成長フェーズによって異なります。コンテンツマーケティングといっても、その種類はさまざまです。BtoB企業であれば、オウンドメディアの運用やホワイトペーパー、メルマガの配信といった施策が、顧客との関係構築や見込み客の獲得のためにもおすすめの施策になります。

なお、コンテンツマーケティングは専門知識や経験などが必要で社内で十分なリソースの確保も難しいため、専門の会社に依頼するほうがよいでしょう。

著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。