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Web制作
Update: 2024/7/31

リダイレクトとは?種類や設定のやり方やよくある失敗について

「そろそろWebサイトをリニューアルしたい」「Webサイトを引っ越ししたい」と考えている方の中に、リダイレクトについての疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。

  • webサイトのリニューアルを検討している人
  • リダイレクトとは何かがよくわからない人
  • リダイレクトの設定が初めての人

リダイレクトは、Webサイトを新しくするにあたって、必要な対応の一つです。しかし、うまくリダイレクトの対応が進まず、「リダイレクトエラー」に陥ってしまうケースも少なくありません。

そこで、今回はリダイレクトの概要や、リダイレクトの種類をはじめ、リダイレクトのやり方に至るまで幅広く解説していきます。

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リダイレクトとは

リダイレクトとは、Webサイトにアクセスしたユーザーやクローラーを、指定された別のURLに自動的に転送する仕組みのことです。サイトのリニューアルやURLの変更、ページの削除や移動など、さまざまな状況で実施します。

リダイレクトを設定しないリスク
  • ユーザーの減少につながる
  • SEOに影響が生じる
  • 遷移率が低下する

リダイレクトが適切におこなわれていないと、ユーザーがブックマークしていたページや外部リンクが切れてしまう可能性があります。Webサイトの中で、ユーザーが迷子になる事態に陥ってしまうのです。そのため、適切なリダイレクトを設定して、ユーザーがスムーズに目的のページにたどり着けるようにすることが重要です。

リダイレクトの種類

一口にリダイレクトといっても複数の種類があります。それぞれの特徴をきちんと理解したうえで、用途や目的に応じて使い分けることが重要です。ここからは、リダイレクトの種類やそれぞれの特徴について解説します。

301リダイレクト

リダイレクトの仕組みのイラスト

301リダイレクトは、各リダイレクトの中でも比較的一般的な種類です。301リダイレクトは、旧URLから新URLへ転送する際に使用します。検索エンジンは、301リダイレクトが設定されているページにアクセスすると、旧URLの評価やリンク価値を新URLに引き継ぎます。これにより、SEOの効果を維持しつつ、新しいURLへスムーズに移行することが可能です。

サイトのリニューアルやURL構造の変更、ページの移動などの際に301リダイレクトを使用することで、ユーザーがブックマークしているページや外部リンクが新しいURLに転送されます。ユーザーの利便性も高まるでしょう。また、301リダイレクトは検索エンジンにWebサイトの内容の変更を知らせてくれるため、検索結果にも反映されやすくなります。

302リダイレクト

302リダイレクトは、一時的なリダイレクトのことです。302リダイレクトは、旧URLから新URLへ一時的に転送する際に使用されます。検索エンジンは、302リダイレクトが設定されているページにアクセスすると、新URLが一時的なものであると判断します。そのため、旧URLの評価やリンク価値を新URLに引き継ぎません。

302ダイレクトを用いるケースとしては、サイトのメンテナンスやキャンペーンページなど、一時的にコンテンツを表示するときです。旧URLのコンテンツが復元された際には、ユーザーや検索エンジンが旧URLに戻ることが期待できます。そのため、302リダイレクトを適用することで柔軟に対応することが望ましいのです。

また、302リダイレクトは、検索エンジンに対して一時的な変更を知らせるため、旧URLの評価を維持しながら新URLへ転送できます。これにより、短期間の変更や試験的なページの導入などで役立ちます。

リダイレクトが必要になるタイミング

リダイレクトが必要となるのは、どのようなタイミングなのでしょうか。ここでは、リダイレクトが必要となる具体的なタイミングについて解説します。

Webサイトの引っ越しをおこなうタイミング

Webサイトが必要になるタイミングとして、まず挙げられるのが「Webサイトの引っ越しのタイミング」です。Webサイトの引っ越しは、ドメイン変更やサーバー移転など、URLが変更されます。

その際に、リダイレクトが必要なのです。旧URLを新URLにリダイレクトすることで、ユーザーがブックマークしているページや外部リンクからのアクセスが新しいURLにスムーズに誘導されます。そのため、アクセスが途絶えるリスクがなくなるのです。

たとえば、ドメインを変更する場合や、HTTPS化を進めるためにURLが変更される場合、301リダイレクトを設定することが重要です。これにより、検索エンジンは旧URLから新URLへ転送されることを認識し、旧URLの評価やリンク価値が新URLに引き継がれます。

サイトリニューアルのタイミング

サイトリニューアル時にはリダイレクトが必要です。リニューアルでは、サイトのデザインや構造、URLの変更がおこなわれることが多いものです。

これに伴い、旧URLから新URLへのリダイレクトを適切に設定する必要があります。リニューアルに伴い、ページ構造が変更される場合、旧URLを新URLにリダイレクトすることで、ユーザー新しいコンテンツにアクセスできるようになります。

また、サイトリニューアルによって一時的にページが移動する場合や、試験的なコンテンツを公開する場合には、302リダイレクトを使用することが適しています。一時的なリダイレクトを設定することで、検索エンジンやユーザーに一時的な変更を通知することが可能です。旧URLの評価を維持しながら、新しいコンテンツにアクセスさせることができます。

ドメイン変更のタイミング

ドメイン変更の際にはリダイレクトの設定が重要です。例えば、ブランド名の変更やSEO対策の一環として新しいドメインに移行する場合、リダイレクトの設定をしないと、既存のトラフィックを失うリスクがあります。

旧ドメインから新ドメインへの301リダイレクトを設定することで、検索エンジンに旧ドメインの評価やリンク価値を新ドメインに引き継ぐことができます。結果的に、既存のトラフィックを失うことなく新しいサイトへスムーズに誘導できるようになるのです。

具体的には、.htaccessファイルやサーバー設定でリダイレクトを設定します。例えば、Apacheサーバーでは.htaccessファイルに「Redirect 301 / http://newdomain.com/」と記述することで、旧ドメインの全てのページを新ドメインにリダイレクトできます。これにより、ユーザーが旧ドメインにアクセスしても自動的に新ドメインに転送されるようになります。

キャンペーンなどで一定期間だけURLを変更するタイミング

キャンペーンや特別なプロモーションをおこなう際に、一時的に特定のURLを使用することがあります。302リダイレクトを設定することで、ユーザーや検索エンジンに対して一時的な変更であることを伝えられます。302リダイレクトは一時的な転送を示すため、旧URLの評価は新URLに引き継がれませんが、キャンペーン終了後に元のURLに戻すことが容易です。

302リダイレクトが用いられるキャンペーン例
  • クリスマスセール
  • 新製品プロモーション
  • 期間限定イベント
  • サービス・製品の予告 等

例えば、クリスマスセールや新製品のプロモーションなど、特定の期間だけ特設ページを設ける場合に302リダイレクトを使用します。これにより、ユーザーは特設ページに誘導され、キャンペーン終了後には元のページに戻されます。そのため、ユーザーエクスペリエンスが損なわれません。設定方法としては、Apacheサーバーの場合、.htaccessファイルに「Redirect 302 /special-page http://yourdomain.com/campaign」と記述します。

キャンペーン期間が終了した後、302リダイレクトを解除することで、元のURLに戻り、通常の運営を再開できます。

Webサイトのリニューアルでリダイレクトが重要な理由

Webサイトのリニューアルで、リダイレクトが必要なのはなぜなのでしょうか。本項では、リダイレクトが重要な理由について説明します。

Webサイトの評価を維持するため

Webサイトのリニューアルでリダイレクトが最も必要な理由は、Webサイトの評価を維持するためです。リダイレクトは、検索エンジンに旧URLの評価やリンク価値を新URLに引き継ぐことができます。

リニューアルに伴ってURLが変更される場合、適切にリダイレクトの設定をしないと、リニューアル後のWebサイトの評価が0からのスタートとなってしまいます。

301リダイレクトを設定することで、検索エンジンが新URLを正しく認識できるようになるため、旧URLのSEO効果を維持することが可能です。これにより、リニューアル後の検索ランキングの低下を防ぎ、トラフィックを維持できます。

アクティブユーザーの離脱防止

Webサイトのリニューアルでは、アクティブユーザーの離脱防止のためにも、リダイレクトが必要です。リニューアル時にリダイレクトを設定しないと、ユーザーが旧URLにアクセスした際に404エラーページが表示されてしまいます。これでは、ユーザーがサイトを離脱する可能性が高まってしまうでしょう。

適切なリダイレクトを設定することで、ユーザーが旧URLから新URLにスムーズに移動できるようになります。結果的に、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、アクティブユーザーの離脱を防止できます。

重複コンテンツでペナルティ対象になる可能性があるため

Webサイトのリニューアルでリダイレクトが必要な理由として挙げられるのが、「検索エンジンのペナルティ回避のため」です。

Webサイトは、リニューアル時に旧URLのコンテンツが新URLに複製されることがあります。この場合、適切なリダイレクトを設定しないと、検索エンジンはこれを重複コンテンツとみなすことがあるのです。

重複コンテンツは検索エンジンからペナルティを受ける可能性があり、サイト全体の評価が低下します。301リダイレクトを設定することで、検索エンジンに対して旧URLが新URLに移行したことを知らせることが可能です。これにより、重複コンテンツによるペナルティを回避することができます。

リダイレクトのやり方

Webサイトのリニューアルや、引っ越しの際、どのようにリダイレクトをすれば良いのでしょうか。ここでは、.htaccessファイルやプラグインを使用したリダイレクトの具体的な方法について説明します。

.htaccessでのリダイレクト

.htaccessファイルを使用したリダイレクトは、Apacheサーバーで一般的に使用される方法です。これはサーバーの設定ファイルで、特定のURLから別のURLへのリダイレクトを設定できます。具体的な手順は以下の通りです。

.htaccessでのリダイレクト方法
  • FTPソフトで環境設定をおこなう(.htaccessが見えなくなっている場合)
  • エクスプローラーを開く
  • 「表示」タブを選択
  • 「オプション」を選択
  • 「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを消す
  • コードに以下を追加する(旧URLから新URLへの301リダイレクトを設定)

    RewriteEngine On
    RewriteCond %{http_host} ^www.■■.com
    RewriteRule ^(.*) https://www.▲▲.com/$1 [R=301,L]
  • ファイルを保存しサーバーにアップロードする

301リダイレクトはシンプルで効果的ですが、.htaccessファイルの編集には注意が必要です。誤った設定をおこなうと、サイト全体に影響を与える可能性があるため、バックアップを取ってから編集することをおすすめします。

プラグインを使ったリダイレクト

プラグインを使用する方法は、WordPressのようなCMSを利用している場合に便利です。リダイレクトを簡単に管理できるプラグインとして「Redirection」があります。このプラグインの使用方法は以下の通りです。

プラグインを使ったリダイレクト方法
  • WordPressのダッシュボードから「プラグイン」を選択
  • 「新規追加」をクリック
  • 検索ボックスに「Redirection」と入力し、表示されたプラグインをインストールして有効化
  • プラグインが有効化されたら、「ツール」メニューから「Redirection」を選択
  • 「Redirection」の設定画面を開く
  • 「新しい転送ルールを追加」の歯車マークをクリック
  • 「新しいリダイレクトを追加」ボタンをクリックし、旧URLと新URLを入力
  • 入力項目に沿って「ソース」「クエリパラメータ」「タイトル」などを入力
  • 「次のHTTPコードと共に」の部分でリダイレクト方式を選ぶ
  • 「転送ルールを追加」をクリック

「Redirection」プラグインは、リダイレクトの設定が簡単です。そのうえ、リダイレクトの履歴やエラーログも確認できるため便利です。初心者でも手軽にリダイレクトを管理しやすいでしょう。

リダイレクト失敗?よくある失敗例

リダイレクトはWebサイトの運営で重要な対応です。しかし、設定に失敗するとユーザーエクスペリエンスやSEOに悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、リダイレクト設定時によくある失敗例とその対処法について説明します。

リダイレクトループが発生してしまう

リダイレクトループとは、リダイレクト設定が間違っているために、ユーザーが同じページ間で無限に転送され続ける状態です。例えば、ページAからページBにリダイレクトし、その後再びページBからページAにリダイレクトされるような設定がされている場合に発生します。これにより、ユーザーは目的のページにたどり着けず、エラーメッセージが表示されてしまうのです。

リダイレクトループを避けるためには、リダイレクト設定を慎重におこなうことが大切です。そのためにも、テストを実施しましょう。特に、複数のリダイレクト設定が重複しないように注意し、リダイレクトチェーンが適切に構成されているか確認することが必要です。

リダイレクトエラーが出ている

サーチコンソールでリダイレクトエラーが出てしまうことがあります。これは、リダイレクト先のURLが間違っている、もしくは存在しないページに設定されている場合などに発生します。エラーログを確認し、正しいURLに設定し直すことが必要です。エラーが続くとユーザーが目的のページにアクセスできなくなり、SEOにも悪影響を及ぼします。

バックアップを取っておらず元の状態に戻らなかった

リダイレクトの設定や記述の改変をおこなう際には、ミスが発生する可能性があります。そのため、変更をおこなう前に必ずバックアップを取っておきましょう。バックアップを取っていないと、リダイレクトの設定が失敗した場合に元の状態に戻すことができず、サイト全体に影響を及ぼす可能性があります。

リダイレクトの失敗は、今まで作り上げてきたコンテンツやサイトそのものが消滅してしまう可能性も高いため、専門スキルのある制作会社に依頼するのがベストです。リダイレクト設定の失敗を避けたい方は、ぜひTHINkBALにご相談ください。

まとめ

リダイレクトはWebサイトの運営において重要です。しかし、設定に失敗するとユーザーエクスペリエンスやSEOに悪影響を及ぼす可能性があります。リダイレクトループやエラーの発生を防ぐためには、慎重な設定と定期的なテストが必要です。

また、バックアップを必ず取ることで、設定失敗時にも迅速に元の状態に戻すことができます。リダイレクト設定に不安がある場合は、専門の制作会社に依頼がおすすめします。

リダイレクトの設定についてお困りの方は、ぜひTHINkBALにご相談ください。

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。