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Web制作
Update: 2024/10/24

【基礎と応用】STUDIOの使い方と利用するメリット・デメリット

「STUDIOの基本的な操作について知りたい」

「STUDIOが何なのかイマイチ分からない」

このようにお考えの方に向け、本記事では『STUDIOを利用するメリット・デメリット』『STUDIOの操作方法』などを紹介していきます。

STUDIOの基本的な情報と使い方についてマスターしたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

  • STUDIOを使いこなしたい人
  • 手間をかけずにWebサイトを制作したい人
  • STUDIOを使ってサイトを作ろうと考えている人
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ホームページ制作ツール「STUDIO」って?

STUDIOとは、ノーコードでWebサイトが制作できるプラットフォームです。エディタ上のデザインが自動的にコードに変換されるため、開発スキルがない人でも簡単にWebサイトを制作できます。

STUDIOで作られたWebサイトの完成度は、実際にエンジニアがコードで制作したWebサイトとほとんど変わりません。

ただし、STUDIO上でデザインを自在に操るためには「ボックスモデル」という概念を理解しておく必要があります。

ボックスモデルとは、CSSでレイアウトをおこなう際に用いられる概念であり、「要素はボックス内に全て収める」という考え方です。

ボックスモデルを習得するのは難しいですが、開発よりは容易なため、実際にSTUDIOを使用しながら覚えていくとよいでしょう。

STUDIOを利用するメリット

STUDIOを利用するメリットは下記の通りです。

  • 日本語に対応している
  • ドロップ&ドラッグでサイト制作が可能
  • テンプレートに縛られず自由度が高い
  • 制限はあるものの無料での利用も可能

それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

日本語に対応している

STUDIOは日本語に対応しているのがメリットです。英語が苦手な方でも、導入してすぐに問題なく使用することができます。

実際、著名なノーコードツールのほとんどは海外製である傾向です。日本語に対応していないノーコードツールも多く、「導入したものの英語表記しかないから活用を断念した」といった声も少なくありません。

STUDIOなら、管理画面はもちろんのこと、使い方を解説しているページなども日本語対応であるため安心です。

ドロップ&ドラッグでサイト制作が可能

STUDIOの大きな魅力は、ドロップ&ドラッグで直感的に操作ができる点です。コーディングを必要としないため、サイト制作初心者の人でも簡単に利用できます。「どこに何を配置したいのか」といったイメージに合わせて、直感的に制作していくことが可能です。

また、制作したサイトは1クリックで他のWebサイトと同じように公開することが可能です。面倒なサーバー設定をおこなう必要もありません。「スピーディーにサイトを公開したい」といった方にも便利なツールです。

テンプレートに縛られず自由度が高い

STUDIOは、意外にも自由度が高いといったメリットがあります。ノーコードツールということもあり「テンプレートの状態からほとんど変更できないのではないか」と思う方も多いのではないでしょうか。

しかし、STUDIOは、デザインを1から作っていくことができます。自分好みのデザインにできることはもちろん、アニメーションを実装して最新のWebサイトを制作することも可能です。

制限はあるものの無料での利用も可能

STUDIOは、有料版・無料版いずれも展開されています。そのため、一部の機能を無料で利用することも可能です。有料版と比べると、自由度が低かったり、使える機能に制限があったりするものの、一般的なサイトを制作するくらいであれば支障はないでしょう。

なるべくコストをおさえてWebサイトを制作・公開したい方には、STUDIOがおすすめです。

STUDIOを利用するデメリット

STUDIOのデメリットは下記の通りです。

  • コードを触ることはできない
  • ノーコードツールなので出来ないこともある
  • 長期的なサイト運営をするにはランニングコストがかかる

それぞれのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。

コードを触ることはできない

STUDIOのデメリットとして、まず挙げられるのが「コードを触れないこと」です。基本的にノーコードツールであるため、コードを触りながら編集ができません。

たとえば、「この部分はCSSで自分好みにデザインにしたい」と思っても、コードを修正したり、追加したりできないため、微調整が難しいのが難点です。細かく調整したい方や、自分のイメージ通りのデザインに設計したい場合は、STUDIOは不向きといえます。

ノーコードツールなので出来ないこともある

STUDIOは、ノーコードツールの中ではデザインの自由度が高い傾向にありますが、できないこともあります。たとえば、「アコーディオン機能が実装できない」「H1タグでロゴを囲めない」などです。

デザインや機能性が限られているため、限られた範囲の中で変更を加えたり、追加したりする必要があります。Webサイトを設計するにあたって、実装したい機能やデザインがある方は、STUDIOで対応できるかを事前に調べておく必要があります。

長期的なサイト運営をするにはランニングコストがかかる

STUDIO最大のデメリットは「長期にわたってサイト運営をする場合はランニングコストがかかる」という点です。無料プランでもサイト制作と公開は可能なのですが、無料プランには「5記事までしか公開できない」「制作後のサイトにSTUDIOのロゴが入る」などの制約があるため、長期のサイト運営には向きません。

よって、長期にわたってサイト運営をする場合は、月額2,480円のpro版にアップグレードする必要があります。

STUDIOの無料プランは、あくまで「使用感を確かめるだけのもの」と思っておいた方がよいでしょう。

STUDIOでできないことについては下記の記事にて詳しく紹介しておりますので、あわせてご覧ください。

初心者でもすぐわかる!STUDIOの基本的な始め方や使い方

以下では、STUDIOの登録方法と実際の使い方について解説していきます。

見出しのポイント
  1. まずはSTUDIOに登録をしよう!
  2. ダッシュボードの見方
  3. 実際に触ってみる

まずはSTUDIOに登録をしよう!

まずはホームページにアクセスし[無料ではじめる]をクリックします。

STUDIO
出典:STUDIO

2022年7月現在では「Facebook」「Google」「メールアドレス」のいずれかで登録することができます。

登録が完了するとチュートリアルが開始されるため、基本的な操作は簡単に覚えることが可能です。

ダッシュボードの見方

STUDIOでサイトを制作する際は、まずダッシュボードからプロジェクトを作成します。

[新規プロジェクト作成]をクリックしてデザイン作成を開始しましょう。

ゼロベースでWebサイトを制作したい場合は[白紙から作成]を選択します。WordpressのようなCMSモデルを利用して手軽にサクサク作成したい場合は[CMS Basic]を選択するとよいです。

作成のアイデアが無く、試行錯誤しながら作成してきたい人は、[白紙からの作成]の下にあるテンプレートを利用しましょう。テンプレートには、さまざまなカテゴリーがあり、参考となるデザインが複数表示されるため、好みのものを選択するとよいです。

実際に触ってみる

プロジェクトの作成が完了したら、実際に触ってみましょう。STUDIOは、直感的な操作ができるため、説明書とにらめっこするよりも実践した方が習得は早まります。

ただし、無料プランでは使えない機能があるため、その点には留意しておいてください。

STUDIOの操作方法

以下では、STUDIOの基本の操作方法と応用編について解説していきます。

見出しのポイント
  • STUDIOでサイト制作をする際の基本の操作方法
  • 基本操作をマスターしたら応用の操作方法も試してみよう!

STUDIOでサイト制作をする際の基本の操作方法

STUDIOで行える、以下の基本操作について解説していきます。

  1. レスポンシブバーをデスクトップに合わせる
  2. ドロップ&ドロップで要素を追加する
  3. 追加した要素をダブルクリックで編集する
  4. レスポンシブデザインの編集
  5. 画像やテキストなどにリンクを設定する
  6. プレビュー画面でサイトの現状を確認する
  7. 制作したWebサイトを公開する

それでは順番に見ていきましょう

1.レスポンシブバーをデスクトップに合わせる

STUDIOは、デスクトップサイズ、タブレットサイズ、モバイルサイズの順にレスポンシブデザインを適用させる仕組みになっています。そのため、デザインを開始する際は、レスポンシブバーをデスクトップサイズに合わせなければなりません。レスポンシブバーを「1024px Laptop以上」にしておけばOKです。

デスクトップサイズ以外から作成してしまうと「デザインを作ったばかりなのに即作り直し…」なんていうケースもあり得ます。最初のうちは必ず確認しましょう。

2.ドロップ&ドラッグで要素を追加する

テキスト、画像、ボックスなど、使用頻度の高い要素は、画面左側にある「エレメンツパネル」から追加できます。試しにすべての要素をドロップ&ドラッグしてみましょう。

エレメンツパネルにはテキストや画像の他にも、さまざまな要素があるので、パネルの一番下にあるボタンを押して確認しておくとよいです。

たとえば、Webサイト制作において必須の要素である「ヘッダー」「カラムレイアウト」などがあります。同じ要素でも色々な種類があるので、作りたい外観に合わせて選択するとよいです。

3.追加した要素をダブルクリックで編集する

エレメンツパネルから追加した要素は、ダブルクリックで編集できます。画像を変更したい場合もダブルクリックで変更が可能です。

「images」をクリックすることで画像サービス「Unsplash」から自由に画像が選べます。自分で所有している写真を追加したい場合は「uploads」からファイルをアップロードしましょう。

4.レスポンシブデザインの編集

レスポンシブバーのサイズを編集することで、デスクトップ、タブレット、モバイルでの見え方を変更することが可能です。

STUDIOのブレイクポイントである「1024px」「768px」「414px」それぞれでデザインが崩れていないかを確認しましょう。

5.画像やテキストなどにリンクを設定する

要素を選択し、右上に表示される ”  > ”  の形をしたマークをクリックすることで、リンクの設定が可能です。プロジェクト内で作成したリンクの追加、外部サイトのリンクの追加、どちらでも対応できます。

ただし、imageタグにはリンクの設定ができません。そのため、imageタグをboxで囲った上で設定するなどの工夫をしましょう。

6.プレビュー画面でサイトの現状を確認する

画面右上にある[ライブプレビュー]をクリックすると、デザインエディタの内容がサイトに反映されます。「デザインの崩れがないか」「見やすいサイトになっているか」を適宜チェックしながら制作しましょう。

7.制作したWebサイトを公開する

画面右上[ライブプレビュー]の右隣にある[公開]をクリックすることでサイトを全世界に公開することができます。

STUDIOのドメインを利用する場合は、公開ボタンの左下にある入力欄に希望のURLを入力しましょう。

基本操作をマスターしたら応用の操作方法も試してみよう!

今回紹介する応用編の操作は下記の通りです。

  1. プルダウンメニューの作成
  2. タブ切り替えの方法

操作方法については以下で解説します。

1.プルダウンメニューの作成

プルダウンメニューの作成方法は下記の通りです。

  1. ヘッダーを作成する
  2. 「サービス1」のテキストをグループ化する
  3. 「サービス」を囲っているボックスの中にボックスを作成して「サービス1」「サービス2」のテキストを配置する
  4. ③で作成したボックスを絶対配置に変更して位置を調整する
  5. 「サービス」を囲っているボックスに透明度1のホバーを付ける
  6. 絶対配置に変更したボックスのスケールのY軸を0にして原点を真ん中の上に設定する
  7. 絶対配置に変更したboxで「㏌ホバー」を選択した状態でスケールのY軸を1に設定する
  8. プレビュー画面でサービスにカーソルを合わせてメニューが降りてきたら完成

クリックする要素を間違えると、エラーが起きるため注意しましょう。

2.タブ切り替えの方法

タブ切り替えを実装する方法は下記の通りです。

  1. 「タブ1」のベースとなるボックスを配置してグループ化する
  2. 「タブ1」のベースをコピペして「タブ2」のベースを作成する
  3. 「タブ1」「タブ2」をグループ化したボックスにそれぞれ「tab1」「tab2」のIDを設定する
  4. 設定したIDをタブのボタン部分にリンクさせる
  5. 「タブ1」「タブ2」をグループ化する
  6. グループ化したボックスの配置方向を右にして左揃えにする
  7. はみ出した部分を切り取りで設定してプレビューで確認する

タブ切り替えを実装すると、有効活用できるスペースが広がるため積極的に実装しましょう。

STUDIOでできること

STUDIOで出来ることをまとめてみました。

  • 開発スキルなしでフォームの作成
  • 記事の制作や公開
  • CMSを利用しての記事作成
  • noteやYouTube動画との連携
  • Googleアナリティクスの導入

など、STUDIOで出来ることはたくさんあります。

STUDIOでできるデザイン

STUDIOで出来る実際のデザインを見てみましょう。

このように、STUDIOを利用することで、自由度の高いデザインを作成することが可能です。機能面の構築も問題なく行えるため、UXの面でも高いパフォーマンスを発揮できます。

STUDIOで作成されたサイト事例5選

ここからは、実際にSTUDIOで作成されたサイトの事例を5選ご紹介します。どのようなビジネス・企業で活用されているのか、参考にしてみてください。

VOGLIO Creative Cafe

デザイナーを対象としたコミュニティを展開している「VOGLIO Creative Cafe」のWebサイトです。静的なデザインが中心ですが、文字がフェードインするように表示されるなど、部分的に動きも取り入れられています。

ランディングページのように、トップページにほとんどの情報を盛り入れているのが特徴です。スクロールしながら、一通りユーザーが情報を把握することができ、分かりやすく理解しやすい設計となっています。

コミュニケーションアプリの「LINE」とも連携していて、よりユーザーが活用しやすいように工夫されています。

休息デザインプロジェクト(公式サイト)

インパクトのある人物イラストをトップに配置して、人目を引くデザインが特徴です。ブルーをベースにした個性的なデザインであり、画像やイラストも豊富に活用されています。

バナーやメニューバーなどが配置されておらず、サイト内のコンテンツに集中しやすい点もポイントです。

複数の画像を自動でスライドしてユーザーに見せたり、イラストに動きをつけたりと、遊び心も感じられるサイトです。

タイムトリップしよう、常陸国ロングトレイルで。|茨城県

まるでアニメのような壮大なデザインが特徴のWebサイトです。アクセスすると、画面を覆っていた霧が晴れるようなアニメーションが採用されていて、ユーザーのワクワク感を引き立てます。

茨城の魅力をスマホ画面におさめたように、サイトに表示されているスマホ画面には茨城の風景が映し出されています。映像が用いられているため、写真よりもよりリアルに魅力を感じられる点がポイントです。

地図の見せ方やキャッチコピーの表示方法などに動きを持たせていて、ストーリ性も感じられるデザインといえます。

ブランド許諾管理SaaS「ロゴラボ」

企業サイトとしてSTUDIOが活用されるケースも多く、「ロゴラボ」はその一例です。

ビジネスサイトとして必要とされるバナーやロゴ、CTA、メニューなども基本に沿って配置されています。取引先情報は、右から左へ流れるように動きを設けていて、一目で「どのような顧客がいるのか」が分かるように工夫されているのが特徴です。

映像・音声による案内も埋め込みされていて、「何を選んだら良いのか分からない」といったユーザーが次のアクションを選択しやすいように配慮されています。

NOMINOBA 榮 HANARE

居酒屋のWebサイトとして作成・運用されているWebサイトです。

全体的に表示する情報が絞られていて、シンプルな設計となっています。しかし、キャッチコピーや照会文などはフェードインするような動的デザインを採用していて、ユーザーの興味を引くよう工夫されています。

余白も十分にとっていて、すっきりと見やすいデザインです。料理やお酒の写真も配置されていて、うまくお店の魅力をアピールできています。

まとめ

この記事のまとめ
  • STUDIOは直感的に操作ができて誰でも簡単にWebサイトが作れる
  • 長期的なサイト運営をするにはランニングコストがかかるのがデメリット

STUDIOは、ノーコードツールであるため直感的な操作が可能です。加えて、デザイン性の高いWebサイトを簡単に制作することもできます。

とはいえ、やはり「多くのユーザーから喜ばれるサイト作り」というのは、一朝一夕で習得できるものではありません。

Webサイトは、ユーザーに「使いやすい」と思われてはじめて価値が生まれます。

価値あるWebサイトを作りたい人は、ぜひTHINkBALにご相談ください。

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。

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