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Web制作
Update: 2024/4/28

WordPressでリダイレクト設定してサイトリニューアルを成功させよう!

ホームページのリニューアルを検討するとき、サイトURLの変更や設定に不安を覚える方も多いでしょう。ホームページのリニューアル時には、「リダイレクト」がよく活用されています。リダイレクトは、新しいページを知ってもらうために重要な役割を担うものです。

  • 必要性と設定するタイミング
  • リダイレクトの種類
  • 設定するときの注意点

ホームページのリニューアルを検討している担当者様などは、ぜひ参考にしてください。

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リダイレクトとは?種類や必要なタイミングを知ろう

リダイレクトの仕組みのイラスト

ホームページのリニューアルを成功させるには、リダイレクトについて理解を深めておくことが必要です。何も設定しないままだと、後の集客にも大きな影響を与えます。まずは役割や必要性、タイミングなどをきちんと理解しておきましょう。

リダイレクトの基本
  • リダイレクトとは
  • リダイレクトの種類
  • リダイレクトが必要となる理由や設定するタイミング

リダイレクトとは

リダイレクトとはWebサイトに入ったとき、自動的に他のWebサイトへ転送される仕組みのことです。新しいWebサイトを作成したときなどに、活用するケースはよくあります。

例えばホームページのリニューアルを行う時に、事実を知らないユーザーは前のページを訪問するでしょう。しかしページが表示されないため、「終了したのか」と勘違いしてしまいます。結果的にはユーザーを失ったり、顧客満足度を下げたりする原因につながるでしょう。

そのような事態を防ぐために有効なものが、リダイレクトです。前のページに訪問しても、自動的に新しいページへ転送されるため、ユーザーは新しいホームページへたどり着くことができます。

リダイレクトの種類

リダイレクトには、大きく分けて2種類が存在します。それぞれを目的や用途に合わせて、使い分けることが大切です。

【301リダイレクト】

永続的に転送を行うことを目的としたものです。リニューアル時のように、この先も継続して転送を行うときなどに多く活用されます。前のサイトに訪問してきたユーザーは、自動で新たなページへ転送が可能です。

この設定を行うことで、前のページにおける検索エンジンの評価も、新しいページへ引き継ぎます。そのため、継続的なユーザーの誘導だけでなくSEO対策としても有効です。

【302リダイレクト】

こちらは一時的な転送を目的として用います。サイトの改修やメンテナンスのように、しばらくの間だけ転送させたいときに活用するのが一般的です。

この設定を行うと、検索エンジンから「また戻ってくるもの」と扱われるため、前ページの評価は引き継がれません。そのため、あくまでも一時的な利用を目的として用いるものです。

なお301リダイレクトを用いる際には、2種類のやり方があります。転送先の情報をHTMLで設置するやり方と、使用するサーバーで設定を行う方法です。それぞれに特徴があるため、目的と用途に応じて使い分けましょう。サーバーで使用する方法を用いれば、新ページへすぐにとぶことができます。

リダイレクトが必要な理由やタイミング

リダイレクトが用いられるのには、主に3つの理由があります。1つ目は、旧ページ評価の引き継ぎです。何も用いらずにホームページをリニューアルすると、検索エンジンは新しくできたページとみなします。これまでの評価はなかったものとして扱われるため、一から評価を上げなければなりません。リダイレクトを活用すれば、そのような事態を防げます。

2つ目の理由は、ユーザビリティ低下の防止です。ホームページを新しくしたときなどは、事実を知らないユーザーも多く、そのままだと新ページへたどり着くことができません。新Webサイトを訪れてもらうには、前ページから誘導する必要があります。リダイレクトを用いれば誘導が容易となり、ユーザーにリニューアルを知ってもらえます。

3つ目は、一時的な誘導です。Webサイト運営を行うにあたり、ページの改修やメンテナンスは避けて通れません。しかし作業中は、ユーザーがページを利用できなくなります。このような場合には、アナウンスを表示するページを一時的に用意しておくのが有効です。別ページへの誘導には、リダイレクトを使いましょう。

なお活用するときには、以下のタイミングで用いるのが一般的です。

  • サイト移転、リニューアルでURLを変更したとき
  • サイトドメインの変更時
  • PCサイトとスマホサイトでURLが異なるとき
  • メンテンナンスや改修作業を行うため、一時的に別サイトへ誘導したいとき
  • 期間限定のキャンペーンページへ一時的に転送させたいとき

WordPressでリダイレクトを設定する方法

サイトリニューアルをしているイラスト

Webサイトの運営においては、WordPressを利用する企業も多くいます。WordPressでも、リダイレクトを用いることが可能です。WordPressで用いる際は、プラグインを使って行う場合とコードを記述する場合の2つがあります。具体的な設定については、以下のようになります。

リダイレクトの設定方法
  • プラグインの「Redirection」を使用するのがおすすめ
  • htaccessファイルを使ってリダイレクトする

プラグインの「Redirection」を使用するのがおすすめ

WordPressでリダイレクトの設定をするときは、プラグイン「Redirection」の使用がおすすめです。専門的な知識がない方でも、簡単にリダイレクトの設定ができます。リダイレクトを設定するときは、以下の手順で進めていきます。

まずはプラグインのインストールが必要です。WordPress内「プラグイン」の「新規追加」を選択し、「プラグインの追加」をクリックしてください。すると検索画面に「Redirection」が表示されるので、「今すぐインストール」を選びます。インストールが完了したら、表示される「有効化」をクリックしてください。これでインストールが完了です。

続いてセットアップを行います。まずはWordPressの管理画面にある「ツール」より、「Redirection」を選択してください。「セットアップを開始」が表示されるので、クリックして次に進みます。

すると基本セットアップ画面へと進み、3つの項目が表示されます。必要に応じてチェックを入れ、「セットアップを続行」をクリックしてください。「REST API」画面が表示されますので、問題がなければ「セットアップ」完了をクリックしましょう。これでセットアップが完了です。

最後にリダイレクト設定へ移ります。管理画面の「ツール」から「Redirection」を選択し、「新規追加」をクリックします。すると転送ルールの設定画面が表示されるので、必要な情報を入力してください。入力すべき情報は、以下の2つです。

  • ソースURL;旧サイトのURL
  • ターゲットURL;新サイトのURL

上記の入力が済んだら、「転送ルールの追加」をクリックしてください。これでリダイレクト設定は完了です。なお設定されるリダイレクトは、301リダイレクト基本となります。変更する際は、「閉じる」の右側にある歯車マークより変更が可能です。

htaccessファイルを使ってリダイレクトする

WordPressでは、「.htaccessファイル」を使用したリダイレクトの設定もできます。「.htaccessファイル」は設定ファイルとも言われ、リダイレクトの設定やパスワード保護、アクセス制限をかける場合などに使用します。ファイル自体はテキストファイルとなっており、メモ帳やテキストエディタで記述が可能です。リダイレクト設定を行うときは、以下の手順で進めます。

まずはテキストエディタなどを用いて、「○○.htaccess」というファイル名でファイルを作成します。○○の部分は自由に設定して構いませんが、.htaccessはサーバーへのアップロード時に必要となるため、事前に記載するのがおすすめです。続いてファイルにリダイレクトを記述します。記述方法は設定する内容によって異なり、下記のような種類があります。

  • ページ単位で設定
  • ディレクトリ単位で設定
  • ドメイン単位で設定
  • URLの正規化
  • サブドメインのリダイレクト  など

それぞれ目的に合わせて、必要なコードを記述してください。ちなみにページ単位で設定するときは、以下のようになります。

記述したファイルをサーバーにアップすれば、リダイレクト設定が完了です。なおサーバーによっては、「.htaccessファイル」に対応していないものがあります。加えて使用するサーバーに適した記述が必要となるため、それなりの知識が必要です。そのため、初心者にはあまり向かない手法といえるでしょう。

WordPressでリダイレクトする際の注意点

検索窓と注意のマーク

リダイレクトは適切に設定することで、十分な役割を果たすものです。記述ミスや不備があると正常に作用せず、思うような効果が得られません。結果的には、自社サイトからユーザーが離れてしまう恐れもあります。WordPressでリダイレクトの設定をするときには、以下の2点に注意が必要です。

リダイレクト設定時の注意点
  • リダイレクトループにならないように注意する
  • 処理後にチェックを忘れない

リダイレクトループにならないように注意する

「リダイレクトループ」とは、転送が繰り返し行われることにより、特定のページが表示されなくなる状態のことです。ひたすら転送を繰り返すことになるため、いつまでも任意のページを表示させることができません。リダイレクトループが発生するのには、主に以下のような原因が考えられます。

  • パーマリンクの設定に不備がある
  • プラグインにおけるリダイレクト設定に不備がある
  • httpsの設定に不備がある
  • .htaccessを用いた場合、記述したコードに不備がある など

リダイレクトループが起きたときは、いずれかの原因が考えられるため、心当たりがあるものを確認してください。なおリダイレクトループの原因特定には、「Redirect Checker」など無料ツールの活用がおすすめです。

処理後にチェックを忘れない

リダイレクト設定を行った後には、必ずチェックをしてください。どれだけ大丈夫だと思っていても、自分では気づかないミスが起きている可能性もあります。例えば301リダイレクトを行うと、旧Webサイトの評価が引き継がれます。

このとき一時的に検索順位が変動することがありますが、一定期間経つと以前の順位に戻るはずです。しかし、いつまでも以前の検索順位に戻らないときは、リダイレクト設定にミスがある可能性が考えられます。このような場合には、リダイレクトを見直してみましょう。

なおリダイレクトの内容を確認するときは、ステータスコードのチェックが一般的です。特にリダイレクトを活用する機会が多いときなどには、対照表の作成など対策を講じて、ミスの防止に努めましょう。

まとめ

Webサイトを運営するにあたり、リニューアルやメンテナンスは必須となるものです。そのときには、リダイレクトが重要となり、設定を行うときには注意すべきポイントがあります。

この記事のポイント
  • サイトリニューアル時には、リダイレクトを活用してユーザビリティの低下を防ぐ
  • 2種類のリダイレクトをうまく使い分けることが大切
  • WordPressでリダイレクト設定をするときは、プラグイン「Redirection」がおすすめ

リダイレクトを有効に活用して、サイトリニューアルを成功させましょう。

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。

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