コンテンツマーケティングの記事の書き方を種類別に紹介!書き方はどう違う?
この記事では、コンテンツマーケティングにおける記事の書き方について解説していきます。また、記事の種類やコンテンツマーケティングのポイントについても触れています。初めてコンテンツマーケティングを行う方はぜひ参考にしてください。
- コンテンツマーケティングでの記事の書き方についてあまり知らない人
- どんな記事を書けばいいのか知りたい人
- コンテンツマーケティングのポイントを知っておきたい人
コンテンツマーケティングの記事の種類
コンテンツマーケティングの記事には、以下のようにいくつか種類があります。
- コラム記事
- 専門記事
- インタビュー記事
- 事例紹介記事
- HOW TO記事
- ニュース記事
ここからは、それぞれの記事の特徴について解説していきます。
概要 | 分析や考え方を元にした評論文 |
特徴 | ライターの意見が書かれている |
コラム記事とは、調査や事実を元に分析を行ったり、ライターの考え方や感想を反映したりした評論文のことです。コラムはサイトの特色によって文章の硬さは異なります。
コラム記事の大きな特徴は、ライターの意見が書かれていることです。ニュース記事では客観的な事実の発信が求められますが、コラムはそうではありません。もちろん論理的な分析も必要ですが、同時にライターがどのように考えているのか、事実に対してどのように感じているのかが記載されることもあります。
概要 | 専門家が執筆・監修する記事 |
特徴 | 信頼性が高い |
専門記事とは、専門家によって執筆されたり、監修されたりしている記事のことです。特に医療や経済、美容、法律に関連したジャンルのサイトで用いられることがあります。
専門記事の特徴は、信頼性が高いことです。インターネット上の情報は、匿名性によって必ずしも正しいとは限らないという欠点があります。しかし専門記事は権威のある専門家が発信している情報なので、信ぴょう性が高いのです。
また、Googleのガイドラインでも専門家による執筆や監修を受けた記事は評価が高くなります。SEO対策や上位表示を狙っている場合には積極的に取り入れるといいでしょう。
概要 | インタビューの様子をまとめた記事 |
特徴 | 実体験や現場の声を発信できる |
インタビュー記事とは、実際にインタビューを実施して記事にまとめたコンテンツのことです。サイトの目的によって対象は異なり、お客様にインタビューを行うこともあれば、社員に対してインタビューを行うこともあります。
インタビュー記事の特徴は、実体験や現場の声を発信できることです。例えば、自社商品を利用したお客様にインタビューを行えば、消費者の生の声を反映できます。また、社員にインタビューを行えば、求職者に対して社内の雰囲気や日々どんな風に働いているのかを具体的に紹介できます。
概要 | 商品・サービスの導入事例を紹介する記事 |
特徴 | 商品・サービスの魅力をアピールできる |
事例紹介記事とは、自社の商品やサービスの導入事例を紹介する記事です。まだ商品・サービスの購入を検討しているユーザーに対して発信することで、購入後の具体的なイメージを持てるようになります。
事例紹介記事の特徴は、商品やサービスの魅力をアピールできることです。実際に利用したユーザーの声や、導入後の変化について盛り込むことで、説得力が生まれます。また導入を検討しているユーザーも前向きに検討できるようになるでしょう。
概要 | ユーザーの疑問を解決する記事 |
特徴 | 定期的な流入が見込める |
HOW TO記事とは、ユーザーが抱えている疑問を解決する記事です。手順を明らかにしたり、具体的な解決策を提示したりします。
HOW TO記事の特徴は、定期的な流入が見込めることです。多くのユーザーが抱えている悩みや疑問にフォーカスできるとGoogleなどの検索によってアクセスしてもらえるので、SEO効果も発揮できます。
概要 | 最新の情報をまとめた記事 |
特徴 | いち早く情報を伝えられる |
ニュース記事とは、ある分野における最新の情報をまとめた記事のことです。例えばゲームに特化したサイトであれば、新作ゲームの内容や発売日、ファンの反応などを記事にまとめて発信していきます。
ニュース記事の特徴は、いち早く情報を伝えられることです。そのためスピードが重要となり、競合サイトよりも速く詳しい情報を発信できるかどうかが鍵となるでしょう。
記事の種類別の書き方
ここまでコラム記事の種類について解説していきました。では、それぞれ、どんな風に記事を作成していけばいいのでしょうか。
- 専門記事の書き方
- インタビュー記事の書き方
- 事例紹介記事の書き方
- HOW TO記事の書き方
- ニュース記事の書き方
この章では、記事の種類ごとに書き方をご紹介していきます。例文もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
コラム記事の書き方は、以下のように3種類あります。
序破急 | 導入 → 本論 → 結論 の3段階 |
起承転結 | 導入 → 展開 → 変化・根拠 → 結論 の4段階 |
PREP法 | Point(結論・要点)→Reason(根拠・理由)→Example(具体例)→Point(結論)の4段階 |
序破急
序破急では「導入」→「本論」→「結論」のように3段階で文章を作成していきます。導入とは記事のつかみにあたる部分です。この記事には何が書かれているのか、この記事を読むことでどんなメリットがあるかを伝えます。そして記事の本論を記載し、最後に結論を述べて締めくくります。
例文
導入:「ゼロクリックサーチ」という言葉を知っていますか?
本論:ゼロクリックサーチが発生するとサイトのアクセス数が減ってしまいます
結論:ゼロクリックサーチが発生している場合は強調スニペット対策を行いましょう
起承転結
起承転結では「導入」→「展開」→「変化・根拠」→「結論」の4段階で文章を作成します。序破急の書き方に比べて、「展開」「変化・根拠」の2ステップが加わります。「展開」では導入で提示したテーマを深掘りしていきます。「変化・根拠」では、視点を変えたり、「展開」に対する根拠となる事実を記載していきます。
例文
導入:「ゼロクリックサーチ」という言葉を知っていますか?
展開:Googleでは「強調スニペット」という機能により検索が便利になっています
変化・根拠:しかし強調スニペットによりアクセス数が減っているのも事実
結論:ゼロクリックサーチが発生している場合は強調スニペット対策を行いましょう
PREP法
そしてPREP法では、「結論・要点」→「根拠・理由」→「具体例」→「結論」の4段階で文章を作成します。この書き方では結論をはじめに記載していくので、ビジネスでも用いられる方法です。
例文
結論・要点:ゼロクリックサーチが発生している場合は強調スニペット対策を行いましょう
根拠・理由:ゼロクリックサーチが起こると、むしろアクセス数が減ってしまうことがあるのです
具体例:強調スニペットよりも直下のサイトの方がクリック率が高いことがわかっています
結論:ゼロクリックサーチが発生している場合は強調スニペット対策を行いましょう
コラム記事の書き方のポイントは、以下のように3つあります。
- ユーザーにとって魅力を感じられること
- 根拠に基づいていること
- 一貫性があり説得力があること
これらのポイントを押さえることで、説得力を持たせながら、論理的でユーザーを引き付けるようなコラムになります。
専門記事を書く場合は、PREP法を用いることをおすすめします。その理由は、結論から先に述べることにより、難しい内容でも理解しやすくなるからです。コラムとは異なり、導入を用いることで回りくどい印象を与えてしまう場合があります。
そして、専門記事を書く場合は以下の手順で作成しましょう。
- ターゲットのニーズを調査する
- キーワードを選定する
- 見出しを作成する
- 本文を作成する
- 専門家ならではの独自性を盛り込む
はじめに、ターゲットにどんなニーズがあるのか調査しましょう。ターゲットに刺さるコンテンツでなければ、読んでもらえません。そしてそのニーズがどんなキーワードで検索されているかを調べ、メインとなるキーワードを決定します。
キーワードが決まったら、見出しを作成し、本文を書いていきます。この時、他のサイトにはない、専門家ならではの独自性を盛り込むことを意識してください。
例文
結論・要点:ファスティングダイエットを行うと様々な効果が期待できる
根拠・理由:ファスティングダイエットにより胃腸を休めることができる
具体例:ダイエット効果・むくみ解消・腸内環境の改善が可能
結論:ファスティングダイエットを行うと様々な効果が期待できる
インタビュー記事を書く際は、以下のようなステップで行います。
《インタビュー前日》
- インタビューのアポイントメントを取る
- 質問項目を作成する
- リサーチする
《インタビュー当日》
- インタビューの趣旨を伝える
- インタビューを行う
《インタビュー後》
- インタビュー内容を踏まえて記事を作成する
インタビュー記事において大切なポイントは、以下の3つです。
- リサーチを行い基本情報を把握しておく
- 対象者の緊張をほぐす
- 知りたい内容を聞き出す
インタビュー前日には、しっかりとリサーチを行いましょう。相手の専門分野について知らない場合は、基本情報だけでも確認する必要があります。そしてインタビュー前は、質問者の緊張をほぐすように努めてください。緊張をほぐすことで、知りたい内容を聞き出しやすくなります。
インタビュー記事には、以下のように3つの形式があります。
- 会話形式
- 1人称形式
- 3人称形式
会話形式を採用すると、親しみやすいコンテンツになります。堅いイメージにしたくない場合はぜひ採用してみてください。
例文
田中:実際に入社してみて、どんな風に感じましたか?
山田:先輩方が丁寧に指導してくれるので、成長できるなと思いました。
1人称形式では、ライターの存在を隠し、インタビュー対象者が自分で語っているように書いていきます。1人称形式を採用すると、コラムのような感覚で読むことができます。
例文
入社する前は「この会社でやっていけるのかな?」と不安ばかりでした。しかし入社してみると先輩から丁寧に指導を受けられると分かり、「この会社ならきっと成長できる!」と確信を持つことができたのです。
そして3人称形式では記事内容を論理的にまとめることが可能です。
例文
今回インタビューしたのは、営業課の山田さん。山田さんは新卒1年目の新人で、先輩からは日々丁寧な指導を受けていると言います。そのため、「この会社ならきっと成長できる!」と確信を持てたのだとか。
事例紹介記事には、以下のように2つの形式があります。
- Q&A形式
- ルポルタージュ形式
Q&A形式
Q&A形式とは、インタビュー記事のように会話によって導入事例を伝える書き方です。会話の通りに文章をまとめるので、ユーザーにとって読みやすいというメリットがあります。
例文
田中:分析ツールを導入して、どんな風に変わりましたか?
山田:リソースが1.5人分減ったので、本業に注力できるようになりました!
ルポタージュ形式
一方ルポルタージュ形式とは、インタビューによって得た情報をまとめていく書き方です。会話の内容をそのまま書くのではなく、グラフや補足情報なども加えていきながら作成します。
例文
今回、営業担当の山田さんに取材を行いました。自社の分析ツールを導入した結果、これまでかかっていたリソースの1.5人分の削減に成功。そのおかげで、本業に費やす時間が増えたと言います。
事例紹介記事を書く際のポイントは以下の3つです。
- タイトルに成果を盛り込む
- 「起承転結」でストーリーを作る
- 具体的な数字を入れる
ユーザーに呼んでもらえるように、タイトルに成果を盛り込むと効果的です。さらに、導入後どんな風に変化があったかについてストーリーで展開していくと分かりやすいでしょう。その際、具体的な数字を入れていくと効果的です。
HOW TO記事を書く際は、以下の手順で行います。
- ターゲットの悩みや疑問をピックアップする
- キーワード選定を行う
- 構成をまとめる
- 本文を作成する
- 具体的な手順や解決方法を盛り込む
- 画像や図を入れる
はじめにターゲットがどんな悩みや疑問を抱えているのかを調査します。その際、SNSを使って検索すると、実際の声を確認できます。次にターゲットがその悩みについて、どんなキーワードを使ってリサーチしているのかを調べます。
キーワードが決まったら、記事の構成を作成しましょう。構成に従って本文を作成し、その中で具体的な手順や解決方法を盛り込んでいきます。最後に手順が分かりやすくなるよう、画像や図を盛り込んでいくと効果的です。
例文
ユーザーの悩みを提示:iPhoneを使っていて、指紋認証が使えなくなり困った経験はないでしょうか?
根拠・理由:それはホームボタンの汚れが原因となることがあります
具体例:具体的には以下のステップで行います(手順を説明)
結論:指紋認証が使えなくなったら、ホームボタンをキレイにして見ましょう
ニュース記事を作成する際は、以下の要素を含めるようにしましょう。
- 発信日
- タイトル
- リード文
- 本文
- 企業情報・問い合わせ先
ニュース記事なので、発信日は必須です。そして本文には、ニュースの詳細や背景を書き、今後の展望についても触れるいいでしょう。
例文
発信日:2022/8/5
タイトル:CAT社の新作ゲーム「世界の始まり」の初発売日が決定!
本文:CAT社の新作ゲームが2023年7月7日に発売が決定した。同社によると…
ニュース記事を書く際のポイントは以下の通りです。
- タイトルは30文字以内で簡潔にする
- 5W2Hを押さえる
- トレンド性を含める
ユーザーはその記事を読むかどうかはタイトルで決めます。そこで、タイトルには結論を含め、30文字以内まとめましょう。30文字以上あると、検索結果に表示されないテキストが出てきてしまいます。また、具体的な情報が伝わるように、5W2Hでまとめましょう。
また、トピックスについてはトレンド性を意識してください。そもそも話題になっていないトピックを選んでも、ユーザーに読んでもらえません。
コンテンツマーケティングにおける記事の書き方のポイント6つ
コンテンツマーケティングで記事を書く際は、以下6つのポイントを意識しましょう。
- 対策キーワードを絡める
- 結論ファーストで書く
- タイトルが重要
- 文章の論理構成を意識して書く
- 記事内の表記を統一して書く
- 適度な改行が重要
ここからは、それぞれのポイントについて解説していきます。
コンテンツマーケティングを行う際は、狙ったキーワードを盛り込みましょう。キーワード対策を行うことで、Googleの検索結果からアクセスしてもらえるようになります。
キーワードを盛り込む際のポイントは、タイトルの前半に入れることです。そのキーワードを使って検索したユーザーは、「知りたいことが書いてあるのか?」「悩みを解決できるのか?」といった視点で検索しているので、キーワードが表示されていないとクリックしてもらえないのです。
例えば「業務スーパー おすすめ」というキーワードでタイトルを作るなら、以下のように作成しましょう。
良い例:業務スーパーのおすすめ商品を10選紹介!忙しい主婦の方必見!
悪い例:忙しい主婦の方は必見!業務スーパーで人気があるおすすめの商品を紹介!
悪い例では「業務スーパー おすすめ」というキーワードが後半に来ています。一度タイトルを作成したら、もっと前にキーワードを盛り込めないか考え直してみてください。
記事を書く際は、なるべく結論を先に書くように意識しましょう。多くのユーザーはすぐに答えを知りたいと思って検索しています。すると、結論が後半に書かれていたり、わからなかったりするとユーザーは離れてしまうのです。
結論ファーストを実施するには、PREP法がおすすめです。PREP法を取り入れることで、先に結論を提示できるのでユーザーにとっても親切なコンテンツとなります。
ただ、コラム記事やインタビュー記事、事例紹介ではPREP法を取り入れるのは難しいと感じるかもしれません。その際は、「どんな効果があったか?」をタイトルや冒頭で伝えるように心がけましょう。効果がわかると、「どうしてそうなったの?」とユーザーは続きが気になって読んでくれるようになります。
コンテンツ記事において、タイトルは重要です。その理由は、ユーザーがその記事を読むかどうかを判断するのは、タイトルにかかっているからです。特に検索結果にはテキストしか表示されないので、コンテンツの内容を知らせる需要な役割を担っています。
記事を書く際は、論理構成を意識して書きましょう。論理的にコンテンツを書くには、はじめに構成を作成することがポイントです。構成を作ることで、コンテンツの目的や結論がブレることなく本文を作成できるようになります。
例えば「都内 電気会社」というキーワードで流入するユーザーには「おすすめの電気会社を知りたい」というニーズがあると考えられます。そこでコンテンツを作るなら、以下のような構成になるでしょう。
h2:都内でおすすめの電気会社
h3:A社
h3:B社
h3:C社
h3:D社
h2:電気会社を選ぶ際のポイント
h3:供給エリア内であること
h3:電気使用量や状況に合わせて選ぶ
h3:プラン内容やキャンペーンで選ぶ
h2:電気会社を選ぶ際の注意点
h2:まとめ
こうした構成を意識することで、ユーザーにとって読みやすいコンテンツになります。
基本的なことではありますが、表記は統一するようにしましょう。文章の語尾は「です・ます」あるいは「だ・である」のどちらか1つに決めます。
また、文章の語尾をなるべく繰り返さないよう努めることも重要です。文章を作成しているとどうしても「〜ます」が続いてしまうことがあります。あまりにも続いてしまうと、単調なイメージになり、ユーザーが離脱してしまう原因にもなってしまうのです。目安としては、最低でも繰り返しは2回までにしましょう。
テキストは適度に改行するように心がけましょう。文章が長く続いてしまうと、ユーザーが記事を読む意欲が削がれてしまいます。
また、最近ではスマートフォンで記事を読む人も増えてきました。スマホの画面は縦長なので、一行あたりの文字数が少なくなります。パソコンで作成した文章は、スマホで読むと行数が多くなってしまい、文字が多い印象を与えてしまうのです。
ユーザーが読みやすいコンテンツに仕上げるためにも、改行は適宜入れるように注意してください。
まとめ
今回はコンテンツマーケティングにおける記事の書き方について解説していきました。記事を書く際のポイントは以下の通りです。
- 対策キーワードを盛り込む
- ユーザーを引き付けるタイトルに仕上げる
- 文章の論理構成を意識する
これらのポイントを踏まえることで、ユーザーにとって魅力的で分かりやすいコンテンツになります。また、キーワード対策によって自然流入が得られるため、アクセス数を増やすこともできるでしょう。
これからコンテンツマーケティングをおこなおうと思っている方は、ぜひ取り入れてみてください。
対策キーワードの上位表示で自然流入が劇的に増える記事制作
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