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SEO
Update: 2024/6/14

戦略設計なしでSEOを進めると100%失敗する?具体的な設計方法とは

SEOにおける戦略設計について、具体的に知りたい企業の方も多いのではないでしょうか。SEOを設計する際は、オウンドメディア型サイトか、データーベース型サイトでその設計のプロセスが異なります。

それぞれに応じたSEOの設計で、検索エンジンで高い順位を獲得し、サイトの目的を達成することができるでしょう。

  • SEO対策をしたいが戦略設計の立て方がわからない人
  • SEO対策についてよくわからずコンテンツを更新している人
  • SEOに強いページ設計について知りたい人

この記事では、それぞれのサイトにおける具体的な戦略設計やSEOに強いページの設計について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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SEOは戦略設計が命!具体的な設計方法

SEO成功のカギは、メディアの形態に合わせた効果的な戦略設計にあります。Webサイト全体の構造から細部のコンテンツ制作に至るまで、一貫した戦略に基づく計画的なSEO対策が重要です。

ここからはWebサイトをオウンドメディア型とデータベース型の2種類にわけ、実際に効果の出るSEO戦略の設計方法に焦点を当てながら、具体的なステップを紹介します。

オウンドメディア型サイトのSEO設計の6つのポイント

オウンドメディア型サイトでは、ブランドの価値を高め、潜在顧客にリーチするためにSEOを設計していくことが重要です。そのため、以下の6つのポイントに注意しながら設計を進めていきましょう。

オウンドメディア型サイトのSEO設計
  1. 目的とKPI、ターゲットを明確にする
  2. 製品・サービスの価値とターゲットニーズのすり合わせ
  3. キーワードを選定する
  4. コンバージョン導線の設計
  5. コンテンツ制作
  6. 運用・改善

目的とKPI、ターゲットを明確にする

SEO戦略を成功に導くためには、まず戦略の目的を明確に設定することが重要です。これは、Webサイトを通じて何を達成したいのか、というビジョンをもとに考えます。

次に設定するのは、全体の大きな成果を達成するための具体的な指標、すなわちKPI(重要業績評価指標)です。KPIはそれぞれのWebサイトの目的に応じて適切な指標と数値を設定しましょう。

同時に、SEO戦略を通じてリーチしたいターゲットユーザーを決めることも欠かせません。ターゲットは、年齢、性別、興味・関心、地域などのデモグラフィック情報や、オンラインでの検索行動パターンなどを細かく設定します。

例)敏感肌用の基礎化粧品を作るメーカーの場合
  • 目的:展開する基礎化粧品ブランドの認知
  • KPI:より多くの人に知られたいため、Webサイトのトラフィック数
  • ターゲット:20代〜の女性で、肌が弱く敏感肌である

これらの情報を基に、より効果的なSEO戦略を策定し、実行に移すことができます。

製品・サービスの価値とターゲットニーズのすり合わせ

製品やサービスが提供する価値と、ユーザーのニーズを正確にすり合わせることは、SEO戦略において非常に重要です。このすり合わせをおこなうことで、提供するコンテンツがターゲットにとって有益で魅力的なものとなり、検索エンジンを介してより多くの潜在顧客にリーチすることができます。

製品やサービスのユニークな価値提案を明確にし、それが解決できる具体的な問題やニーズを理解することから始めましょう。次に、ユーザーが持つ問題点や関心事に対して、自社サービスや商品が価値提供できるかを考えます。

これらの情報をもとに、キーワード選定、コンテンツ制作を策定することが、効果的なSEO戦略を実行するうえで大切となります。

キーワードを選定する

キーワード選定は、SEO戦略の基盤となる重要なステップです。このプロセスでは、ターゲットユーザーが検索エンジンで使用するであろう言葉やフレーズを特定し、それらをWebサイトのコンテンツに含めます。

効果的なキーワード選定には、まずターゲットのニーズと検索行動を深く理解することが重要です。キーワードリサーチツールを使用して、関連性の高いキーワードの検索ボリュームなどを調査し、ビジネスの目的に最も適したキーワードを選び出します。

たとえば、先ほど説明した敏感肌用の基礎化粧品を作るメーカーなら、以下のようなキーワードを含むコンテンツを制作するとよいでしょう。

  • キーワード例:「敏感肌 スキンケア」
  • キーワード例(ロングテール):「敏感肌 化粧水 おすすめ プチプラ」

また、複数の語句を掛け合わせた検索ボリュームの少ないロングテールキーワードを含むことで、より質の高いトラフィックを獲得することが可能です。選定したキーワードは、Webサイトのメタデータ、見出し、本文など、さまざまな場所に適切に配置することで、検索エンジンによる評価の向上につながります。

コンバージョン導線の設計

コンバージョン導線の設計は、Webサイトに訪れたユーザーを顧客やリードに転換するためのプロセスを最適化することが目的です。

コンバージョン導線とは、ユーザーがサイトを訪問してから、商品購入や問い合わせ、メール登録などの目的のアクションを完了させるまでの経路のことを指します。目的のアクションまで、できるだけスムーズかつ直感的に進められるようにすることが大切です。

コンバージョン導線の設計においては、まず、明確なCTAを設置し、ユーザーに次に何をすべきかを明示します。さらに、フォームの簡略化、ページのローディング時間の短縮、ユーザーフレンドリーなナビゲーションの提供など、ユーザーの操作負荷を最小限に抑える工夫も重要です。

また、製品やサービスの信頼性を高めるために顧客の口コミや事例紹介を適切な場所に配置し、ユーザーが安心してアクションを起こせる環境を整えることが、コンバージョン率向上にもつながります。

コンテンツ制作

高品質なコンテンツ制作はSEO戦略の中心となる要素であり、ユーザーと検索エンジンの両方に価値を提供できるものであることが求められます。高品質なコンテンツとは、ターゲットユーザーが抱えている問題や疑問を解決でき、関連性の高い情報をもれなく提供するコンテンツのことです。

たとえば、先ほどの「敏感肌 化粧水 おすすめ プチプラ」というキーワードでコンテンツを制作するとします。

アンケート調査をするなどして、ドラッグストアにある2,000円以下の敏感肌向けの化粧水を独自の指標でランキングをつけて紹介する、といったコンテンツなどが良いでしょう。他にも、画像や動画、インフォグラフィックなどのビジュアル要素を取り入れることで、より魅力的で理解しやすいコンテンツを制作することが可能です。

また、コンテンツを定期的に更新し最新の情報を提供することで、Webサイトの鮮度を保ち、リピーターを増やす効果が期待できます。コンテンツの質と量を維持し向上させることが、SEOにおいて長期的な成功を収める鍵の一つです。

運用・改善

Webサイトの運用・改善プロセスは、SEO対策を継続的かつ効果的におこなうために必要不可欠です。このプロセスでは、Webサイトのパフォーマンスを定期的に分析し、ユーザーの行動や検索エンジンの変化に応じて、サイトの最適化を進めていきます。

まず分析では、アナリティクスツールを使用してトラフィックの流れ、ユーザーの滞在時間、コンバージョン率などの指標を監視することが重要です。そして、これらのデータにもとづいてコンテンツの更新やWebサイト構造の改善をおこないます。

また、外部リンクの獲得やSNSでのプロモーションなど、サイト外からのアプローチも大切です。SEOは一度の対策で完了するものではありません。時代とともに変化していく検索エンジンやユーザーのニーズに対応するためには、運用と改善を継続的におこなう必要があります。このプロセスを通じて、Webサイトを常に最適な状態を保ち、長期的な成果を実現することが可能になるのです。

データベース型サイトのSEO設計

データベース型サイトのSEO設計は、構造的な複雑さと情報量の多さから、特に慎重な計画と戦略が求められます。データベース型サイトとは、商品データベースのあるECサイト、不動産リスト、求人情報など、大量の情報を効率的に管理する必要のあるサイトのことです。

検索エンジンに情報を正確に理解させ、ユーザーに最適な情報を提供するためには、

  • データの構造化
  • ナビゲーションの最適化
  • ページごとのコンテンツの質の向上

など、多角的なSEO対策が必要となります。効果的なSEO設計をおこなうことで、データベース型サイトも検索結果の上位に表示されるようになり、より多くのトラフィックとコンバージョンを獲得することが可能です。

目的とKPI、ターゲットを明確にする

データベース型サイトのSEO戦略を立てる際には、まずサイト運営の目的を明確にすることが重要です。サイトが提供する価値は何か、どのようなユーザーにリーチしたいのかを定義し、それにもとづいてKPIを設定します。例えば、ECサイトの場合は、商品ページのビュー数、お問い合わせ数、購入に至った数などがKPIとなる可能性が高いです。

ターゲットユーザーを特定することで、そのニーズに合ったキーワード選定やコンテンツ制作につながり、SEO対策の方向性をより明確にすることができます。目的とKPI、ターゲットを明確に設定することは、データベース型サイトのSEO成功の大切な基盤です。

競合調査

データベース型サイトのSEO設計において、競合調査は欠かせないステップです。この調査を通じて、同業他社がどのようなキーワードで上位表示されているか、どのようなコンテンツを提供してユーザーの関心を引いているかを把握することができます。

また、競合のサイト構造、ナビゲーションの使いやすさ、内部リンクの配置方法など、SEOに影響を与える要素を分析することで、自サイトの改善点を見つけ出すことが可能です。

競合調査は、自社サイトが業界内でどの位置にあるかを理解し、差別化戦略を練るうえでの貴重なデータを得ることができます。このプロセスを通じて、ターゲットとする市場において最も効果的なSEO戦略を立案し実行に移すことが可能です。

そして、検索エンジンにおける順位を高め、サイトの目標達成につながります。

キーワードを選定する

データベース型サイトにおけるキーワード選定は、ターゲットとするユーザーに正確にリーチするための基礎となります。キーワード選定の初めのステップは、サイトが提供する情報、製品、またはサービスに関連するキーワードやフレーズのリストアップです。

この際、製品名やサービス名だけでなく、ユーザーが抱える問題点やニーズに関連するキーワードも考慮に入れるようにしましょう。

次に、これらのキーワードの検索ボリュームや競争度を分析し、最終的にサイトの目的に最も合致し、かつ実現可能性の高いキーワードを選定します。

例えば、IT業界を中心とする派遣会社なら、「派遣」という検索ボリュームの大きいキーワードを狙うよりも、「IT 派遣」というキーワードのほうが検索ボリュームも競合も少なくなり適切でしょう。

選定したキーワードをサイトのコンテンツやメタデータ、URL構造など、サイト全体にわたって組み込むことで、検索エンジンによる評価の向上を目指します。正確にターゲットに合ったキーワードを選定し適切にサイトに組み込むことで、検索結果での上位表示を獲得でき、より多くのトラフィック獲得につなげられるでしょう。

サイトの構造とコンテンツを精査する

データベース型サイトの効果的なSEO設計には、サイトの構造とコンテンツの両方を細かく精査することが欠かせません。サイトの構造が整理されていないと、検索エンジンがコンテンツを適切にインデックスできないうえに、ユーザー体験も損なわれます。

まず、サイトのナビゲーションを直感的にし、ユーザーが求める情報に容易にアクセスできるようにしましょう。また、URL構造をシンプルに保ち、各ページが明確な目的を持つようにすることも重要です。

コンテンツに関しては、各ページで提供される情報がターゲットユーザーのニーズに合致し、価値あるものであるかを考えて制作します。重複コンテンツの削除、古い情報の更新、ユーザーの関心を引く新しいコンテンツの追加などをおこない、サイト全体の質を高めるようにしましょう。

コンテンツ制作

効果的なSEO戦略は、価値あるコンテンツを制作し公開することです。

ターゲットユーザーが求める情報を提供することで、サイトへの訪問者を増やし、エンゲージメントを高めることができます。コンテンツ制作では、キーワードリサーチで特定したフレーズを自然に取り入れつつ、読者にとって有益かつ興味深い情報や画像・動画などのコンテンツを入れるのが有効的です。

また、コンテンツは定期的に更新し、最新の情報を提供することで、サイトの鮮度を保ちます。そして、ユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れ、より関連性の高いコンテンツを提供することで、SEOパフォーマンスを向上させることができます。

運用・改善

Webサイトの運用と改善は、SEOの成功を維持するために必要不可欠です。アナリティクスなどの分析ツールを使用してサイトのパフォーマンスを定期的に分析し、ユーザーの行動やトラフィックの変動を監視します。このデータをもとに、サイトの構造、コンテンツ、ユーザビリティなどの改善点を特定し、施策を実施します。

また、定期的におこなわれる検索エンジンのアルゴリズム更新に伴う影響を最小限に抑えるためにも、SEO戦略を柔軟に調整することが必要です。運用・改善プロセスを通じて、サイトを常に最適化し、ユーザーにとって価値ある情報と体験を提供することが、長期的なSEOの成功につながります。

SEOに強いページ設計

SEOに強いページ設計は、検索エンジンによるサイトの評価を高め、ユーザーにとっても価値のある情報を提供するために重要な要素です。SEOに強いページを設計することで、サイトのトラフィック増加につながり、最終的にはWebサイトの目的達成に貢献します。

SEOに強いページを設計するには、検索エンジンのアルゴリズムを理解し、それに適合した構造を持たせることが必要です。また、ユーザーが求める情報を簡単に見つけられるようなユーザビリティの高いデザインも重要な要素となります。

このバランスを適切に取りながら、検索エンジンとユーザー双方に対応したページ設計を目指しましょう。

内部設計

SEOにおいて内部設計はサイト内部に関する設計のことで、SEOの基盤の一つです。内部設計には、以下のサイト設計が含まれます。

内部設計
  • URL構造
  • ナビゲーションの設計
  • 内部リンク戦略
  • メタデータの最適化 など

まず、URLは短くわかりやすく、そしてキーワードを含むように設計することが推奨されます。これにより、検索エンジンだけでなくユーザーにとっても理解しやすいページとなるからです。

次に、サイト内のナビゲーションは直感的で、ユーザーが求める情報にスムーズにアクセスできるように構築する必要があります。また、内部リンク戦略では、サイト内の重要なページへ適切に導くことで、ユーザーのサイト内での滞在時間を延ばし、情報へのアクセス性を向上させることが可能です。

それに加え、各ページのタイトルタグ、メタディスクリプションなどのメタタグを最適化することで、検索結果でのクリック率を高められます。これらの内部設計の最適化により、SEO効果を最大限に引き出し、サイトのパフォーマンスを向上させることができるでしょう。

外部設計

外部設計とは、自社のWebサイト外でおこなうSEO戦略のことです。内部設計と並んで重要な役割を果たします。

外部設計
  • 外部リンク獲得戦略(被リンク)
  • SNSを通じたプロモーション
  • 他のWeb媒体との連携

効果的な外部リンクは、サイトの権威性を高め、検索エンジンによる評価の向上につながります。そのため、政府のサイトや公的なサイト、ドメインランクの高いサイトなどの関連性が高く質の良いサイトからリンクを積極的に獲得することが重要です。

また、SNSを活用してコンテンツを共有し、ユーザーからのエンゲージメントを高めることも有効でしょう。このように、サイト外からSEOを向上させるアプローチをとることで、Webサイトの可視性を高め、より多くのトラフィックを獲得することができます。

まとめ

SEOの戦略を設計する際は、自社のサイトが「オウンドメディア型サイト」「データベース型サイト」のどちらであるかを考えます。そして、それぞれに応じた戦略設計のステップを踏むことで、確実にSEOに強いサイトを制作することが可能です。

特に、価値あるコンテンツを制作し公開することは、検索エンジンによるサイトの評価を高めるために重要な要素です。SEOに強いページを設計することで、サイトのトラフィック増加につながり、最終的なWebサイトの目的達成に貢献します。

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。