ECサイトの購入フローのポイント!おすすめの決済サービスについても紹介
ECサイトの売上が伸び悩んでいる場合には、ECサイトの購入フローに原因がある場合が多いことをご存じでしょうか。
そこで、この記事では売上アップが期待できるECサイトの購入フローを制作するコツを4つ紹介します。具体的な施策も記載していますので、ぜひ最後までご覧ください。
- ECサイトの購入フローを改善したいとお考えの人
- ECサイトでおすすめの決済サービスを知りたい人
- ECサイトの購入フローを改善する際の分析方法を知りたい人
ECサイトの購入フローとは
ECサイトの購入フローとは、「サイトに訪問してから、商品を購入するまでの一連の流れ」のことを指します。ECサイトの売上が伸び悩んでいる場合には、購入フローのあいだで「カゴ落ち」してしまっている可能性があります。
カゴ落ちとは、商品を買い物カゴに入れたのにもかかわらず、何らかの理由で購入せずにサイトを離れてしまう現象のことです。ECサイトの購入フローを改善する際には、カゴ落ちの原因を突き詰めて改善することが大切とされています。
ECサイトの購入フローのポイント
ECサイトの購入フローを設計する際にはいくつかのポイントを意識することが大切です。ここではECサイトの購入フローを設計する際に意識しておきたいポイントを4つ紹介します。
- シンプルな購入フォーム
- 決済手段の種類を豊富にする
- 無駄なページ遷移を減らす
- 価格帯の表示をわかりやすくする
シンプルな購入フォーム
ECサイトを制作する際には、ターゲットをもとに販売商品やデザインを決定しますよね。ですが、どんなターゲットを想定していたとしても購入フォームはシンプルなものにすることをおすすめします。特にECサイトでは複雑な入力フォームにすると、カゴ落ちの原因になります。
シンプルな購入フォームにするためには以下のポイントに注意してみてください。
- 入力項目が多すぎない
- 入力形式ではなく、選択形式を基本としている
まず上記の項目を意識するだけでもユーザーにとって利便性が高い購入フォームの設計に繋がります。また、利用手順をわかりやすくするためにご利用ガイドを用意するのも効果的でしょう。
決済手段の種類を豊富にする
タッチレス決済やポイント決済、交通系ICなど近年の決済手段は多岐にわたります。特に感染症拡大防止の観点からタッチレス決済を導入する実店舗も多く、今やキャッシュレス決済は一般的になりました。
そこで、ECサイトにおいてもユーザビリティを高めるために、決済手段を豊富に用意することをおすすめします。ユーザーが普段から利用している決済手段が用意されていれば、カゴ落ち対策にもつながります。
いずれの決済方法を設定するとしても、扱う商品からターゲットを考えて適切な決済手段を用意することが大切です。自分が用意したい(できる)決済手段だけでなく、ユーザーの視点に立って最適な決済手段を用意するようにしてください。
無駄なページ遷移を減らす
商品を入れてから決済するまでのページ遷移はなるべく減らすようにしましょう。例えば、商品選択画面から購入ページまで、5つあるA社と2つあるB社ではどちらのECサイトが利用しやすいでしょうか?多くの方はページ遷移の少ないB社と答えるはずです。
ページ遷移が多いと購買意欲が薄れてしまい、カゴ落ちの原因となります。また、アクセスが集中してしまうとサーバーエラーの原因となってしまい、決済画面にまで進めないこともあるでしょう。当然カゴ落ちしてしまう要因となりますので、売上が伸び悩んでしまいます。
そのため、なるべく1つのページに入力する項目をまとめて、ページ遷移の少ない購入フローにすることをおすすめします。
価格帯の表示をわかりやすくする
ユーザーが商品を購入する際には、予算を決めている場合が多いです。ユーザーは予算をもとにECサイト内の商品を比較し、比較検討の末に悩んだ結果お気に入りの商品を購入します。
比較検討の際に決め手となるのは、多くの場合「商品の価格」です。そのため、ユーザーの考えを先回りして、ユーザーが求めている価格帯の商品を表示できるようにしてください。あまりに表示される商品が多すぎると、離脱の原因となってしまいます。
例えば、2,000円が予算のユーザーに対しては、1,000〜3,000円程度の価格帯を提案するのが効果的でしょう。ユーザーが上記の価格帯で比較検討をすれば、本来の予算である2,000円ではなく、3,000円の商品を購入する可能性があります。
売上の底上げとユーザビリティの強化のためにも、価格帯の表示はわかりやすく設定しましょう。
おすすめの決済サービスなどあれば知りたい
決済手段が乏しいとカゴ落ちの原因につながりますので、豊富な決済手段を用意する必要があるとお伝えしました。そこで、ECサイトで使用されている主な決済サービスをまとめました。ECサイトを構築する際の参考にしてください。
- 商品/ユーザーと相性の良い決済方法を選択するのが重要であること
- ECサイトで使用されている決済サービスについて
商品/ユーザーと相性の良い決済方法を選択するのが重要
ECサイトでは以下の項目を考慮したうえで、決済サービスを導入するようにしてください。
- 年齢層
- 性別
- 商品の価格
最低でも以上の項目を加味したうえでユーザーと相性の良さそうな決済サービスを導入します。そのため、構築するECサイトの種類や業種によって最適な決済サービスは異なり、絶対的な正解はありません。
ECサイトで使用されている主な決済サービス
ECサイトで使用されている主な決済サービスは以下の通りです。それぞれ特徴を踏まえたうえで自社のECサイトに合うものがあれば導入を検討してみてください。
- 代引き
- コンビニ決済
- クレジット決済
- 電子マネー決済
- 振り込み決済
- モバイル/ネットバンキング
代引き
代引きは、運送会社が商品をユーザーのところまで配達する際、商品の受け渡し時に支払う決済方法です。利用者は商品の代金と送金料を請け負うことになりますので、従来の価格よりも割増になります。しかし、外出しなくても現金払いができますので、現金主義の方やキャッシュレス決済を望まない方におすすめの決済方法です。
コンビニ決済
コンビニ決済はコンビニに商品の伝票を持っていき、コンビニで商品の代金を支払う方法です。コンビニ決済では主に以下2つの決済方法を用意しています。
コンビニ決済方法 | 特徴 |
前払い方式 | ・商品が届く前に決済する方法 ・ペーパーレスで決済可能 |
後払い方式 | ・商品到着後に振り込み票を利用して支払う方法 ・商品を回収してから支払いできる |
いずれの方法もクレジットカードを使わずに利用できます。そのため、クレジットカードの個人情報を開示するのに抵抗がある方におすすめの決済方法です。ただし、後払い方式は決済してもらうまで売上が発生しない点に注意してください。
クレジット決済
クレジット決済はクレジットカードを利用して決済する方法です。多様な決済方法が浸透し始めていますが、まだまだクレジット決済の利用が主流といえるでしょう。そのため、ECサイトの決済手段としては必ず設定しておきたい決済方法の1つです。
ECサイトの運営側の目線から見ると、クレジット決済は支払い金額の回収がしやすいのが特徴的です。また、いつ入金されるかを把握できるため、資産計画を立てやすいのもメリットになります。
しかし、一方でシステム利用料や決済手数料を負担しなければいけない点はデメリットになるでしょう。いずれにせよ多くの方が利用する決済方法ですので、デメリットを加味したうえでも導入することをおすすめします。
電子マネー決済
電子マネー決済といえば、SuicaやICOCAなどの交通系ICカードを利用した決済方法が主流でしょう。しかし、近年は企業が発行する電子マネーも増えていて、電子マネーにも多様性が浸透しつつあります。
例えば、企業が発行する電子マネーとして以下のものがあげられます。
- PayPay
- 楽天ペイ
- nanaco
電子マネー決済を導入するのであれば交通系ICカード系の電子マネーに加えて、企業が発行している電子マネーも取り入れるようにしてください。
振り込み決済
振り込み決済とは振り込み口座を作っておき、顧客に直接代金を振り込んでもらう決済方法です。運営側のメリットとして、手数料がかからない点があげられます。
モバイル/ネットバンキング
モバイルやネットバンキングを利用した決済手段は、24時間の振り込みに対応しています。そのため、即金性が高い決済方法といえるでしょう。資金繰りが乏しくなりがちな小規模事業者などは活用したい決済方法です。
ECサイトの購入フローの改善にはユーザーの行動心理を分析しよう
ECサイトの購入フローを改善するためには、ユーザーの行動心理を分析する必要があります。確かな分析結果をもとに改善しなければ、いつまで経っても結果につながりません。そこで、ここではユーザーの行動心理分析をもとに、ECサイトの購入フローを改善する方法を紹介します。
- 実際に購入につながっている人の行動経路を分析する
- サイト上のCTAボタンなどの配置も重要
- 再度訪れてもらえるような購入フローにする
実際に購入につながっている人の行動経路を分析する
ECサイトの購入フローを改善する際には、実際に商品を購入しているユーザーの購入経路を分析するのをおすすめします。ユーザーの行動経路を分析するためには、ヒートマップツールを利用するのが一般的です。
ヒートマップツールとは、ユーザーのWebサイト上の行動を可視化するツールのことです。ヒートマップツールでは以下の項目を主に分析できます。
- ユーザーの熟読箇所
- ユーザーの離脱箇所
- Webサイト上でクリックした箇所
- マウスの動き方
ECサイトでは上記のなかでも特にユーザーの離脱箇所を参考にしてください。離脱箇所を改善するだけで売上の底上げにつながる可能性が高いです。
サイト上のCTAボタンなどの配置も重要
ECサイトで購入フローを考える目的は、ユーザーに何らかの行動を起こしてもらいたいからです。そのため、ユーザーの行動を喚起するためのCTAボタンは適切に配置するようにしましょう。
例えば、ファーストビューに「会員登録」や「ログイン」などのCTAボタンを配置しているECサイトを見たことはありませんか?
ファーストビューにまずCTAボタンを配置するのは、WebサイトのCVR(コンバージョン率)を改善するのに効果的とされています。
ただし、ユーザーがストーリー性を感じられるような構成でなければ、ECサイトの魅力がさがってしまいます。ユーザーが不便だと感じない程度にCTAボタンを配置するようにしてください。
再度訪れてもらえるような購入フローにする
ECサイトの売上を新規顧客だけに頼っていては限界があります。そのため、ECサイトの売上を最大化するためには、リピーターの存在が欠かせません。
ECサイトのリピーターを獲得するためには、再度訪れてもらえるような購入フローにしてください。例えば、以下のような施策が考えられます。
- ユーザーを購入回数で区分して適切な案内を提示する
- 複数利用することで特典を付与する
- アフターサービスの案内
上記のいずれの項目をおこなったとしても、「しつこい」と思われないようにすることがポイントです。しつこいと思われてしまうと、ユーザーが離脱してしまう原因になります。ユーザーが求めている情報を頻繁に与えるのではなく、適度な間隔で与えるようにしてください。
ECサイトの購入フローを改善するためには?
ECサイトの購入フローを改善するためには以下のポイントが大切です。
- 決済手段を豊富に設定して、シンプルなデザインにすること
- ECサイトではクレジット決済が主流であるため、クレジット決済は必ず導入するべきであること
- ヒートマップツールなどの消費者行動を把握できるツールをもとに改善すべきであること
ECサイトの購入フローの設計は、売上アップを目指す上で非常に大事なポイントです。ヒートマップツールによる定性的な分析だけでなく、Googleアナリティクスなどを利用した定量的な分析も併せて行い、購入フローを改善するようにしてください。
ECサイトの売上アップを目指した購入フローの改善
ターゲットユーザーに合わせて複数決済導入や購入フロー見直しで売上アップを目指しませんか?
- 購入フローを見直して転換率の改善をしたい
- 決済サービスを複数導入のサポートをしてほしい
- 転換率を改善して、売上アップを実現したい
ECサイト制作・改善なら
THINkBALにお任せください
Relation 関連記事
What's New 新着情報
- コンテンツマーケティング
2024/11/25コンテンツマーケティング会社の選び方のポイント|プロがおすすめの会社も紹介- マーケティング
2024/11/22【プロが解説】Webマーケティングとは?3つの種類と効果の出る施策を徹底解説!- Web制作
2024/11/21おすすめのWebサイト制作の代行会社5社!選び方のポイントも紹介- SEO
2024/11/15SEO対策で確度の高い顧客を集客するには?具体的な施策を4つ解説- Web制作
2024/11/13【2024年】BtoBサイトのアクセスが減った時に試したい4つの方法- UX/UIデザイン
2024/11/13CVRの改善におすすめのツール7選!CVRが低くなる原因や改善方法も紹介
Recommend オススメ記事
- Web制作
2024/7/1BtoBサイトでおすすめの制作会社14選|BtoBビジネスで成功するには- Web制作
2024/4/13ホームページリニューアルの費用の相場は?流れ、メリットデメリット、ポイントを解説- Web制作
2024/4/28採用サイトの集客方法5選!採用に必要なコンテンツは?- UX/UIデザイン
2024/9/28サイトの問い合わせを増やす施策を8つ紹介!CTAボタンの設置方法も解説!- Web制作
2024/9/19オウンドメディアの運用方法|成果の出るポイントを押さえて運用しよう- Web制作
2024/4/28ブランドサイト参考事例10選!制作のコツや注意点についても解説- Web制作
2024/5/5コーポレートサイトのSEO対策は必要?対策方法や注意点- Web制作
2024/5/5採用サイトの改善方法とは?課題の見つけ方やリニューアルのポイントについても解説- コンテンツマーケティング
2024/4/6コンテンツマーケティングの効果的な進め方とは?3つの成功事例も紹介