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UX/UIデザイン
Update: 2025/11/30

問い合わせボタンとは?効果的なデザインと作り方・参考事例10選を徹底解説

「問い合わせボタンのデザインに迷っている」「クリック率を改善したいが具体的な方法が分からない」このようなお悩みを抱えていませんか?

Web担当者にとって、問い合わせボタンの最適化は売上に直結する重要な課題です。しかし、効果的な色選びや配置、文言の設定には専門的な知識が必要になります。

この記事は、以下のような方におすすめです。

  • 問い合わせボタンの効果的なデザイン方法を知りたい方
  • クリック率を高める具体的なテクニックを学びたい方
  • 実際に成果が出ている企業の事例を参考にしたい方

本記事では、問い合わせボタンの基本から色・配置・文言の最適化、RIZAPやAmazonなど10社の具体的な成功事例まで徹底解説します。読後には、自社サイトの改善ポイントが明確になり、問い合わせ数増加につながるボタン設計を自信を持って実践できるでしょう。

THINkBALは、ターゲット分析とデータに基づく戦略で、ビジネス成果に直結するWebサイト制作を提供しています。まずはお気軽にご相談ください。

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Index
目次
  1. 問い合わせボタンとは?
    1. 問い合わせボタンの特徴
    2. 問い合わせボタンが重要な理由
  2. サイトに問い合わせが増えない原因とは?
    1. アクセスするユーザーが少ない
    2. ターゲット要因
    3. 問い合わせまでの導線に問題がある
    4. 申し込みフォームが最適化されていない
    5. 問い合わせボタンの訴求力が弱い
  3. クリック率を高める問い合わせボタンのデザインポイント
    1. クリックやタップを促す色を選ぶ
    2. 他のコンテンツよりも目立たせる
    3. ボタンの形状を親しみやすくする
    4. 一目見て何のボタンなのかわかるようにする
    5. 問い合わせで得られるメリットを明確にする
    6. サイト全体との統一感を持たせる
    7. イラストや写真を効果的に使用する
  4. サイトから問い合わせを増やす8つの施策
    1. ペルソナの設定(または再設定)する
    2. SEO対策を徹底する
    3. SNSを活用する
    4. コンテンツを充実させる
    5. 問い合わせフォームを修正する
    6. サイト内のバナーの位置を見直す
    7. 問い合わせまでの導線をスムーズにする
    8. 操作しやすい設計に改善する
  5. 問い合わせが増えるサイトの構成
    1. ファーストビューがしっかりと作り込まれている
    2. CTAボタンが押しやすい位置にある
    3. コンテンツの場所がわかりやすい
    4. 階層が深くなくわかりやすい
  6. 押したくなる問い合わせボタンの文言作成テクニック
    1. 行動を促す動詞を使用する
    2. ユーザーのメリットを明示する
    3. 限定感や緊急性を演出する
    4. 「問い合わせ」以外の言葉を検討する
  7. 押したくなる問い合わせボタンの文言作成テクニック
    1. TELEBOAT
    2. RIZAP
    3. PROGRIT
    4. ドミノピザ
    5. Amazon
    6. Apple
    7. Audible
    8. TECH CAMP
    9. レアジョブ英会話
    10. ランサーズ
  8. 問い合わせボタンの継続的な改善方法
    1. A/Bテストを実施する
    2. ヒートマップで分析する
    3. ユーザーテストをおこなう
    4. 定期的にデータを検証する
  9. プロに依頼する問い合わせボタンの制作
    1. 自作とプロ依頼の違い
    2. Web制作会社に依頼するメリット
    3. THINkBALの問い合わせボタン制作実績
  10. 問い合わせフォーム作成でおすすめのツール5選
    1. まとめ|問い合わせボタンの最適化で成果を上げよう

      問い合わせボタンとは?

      問い合わせボタンは、訪問者が簡単にサイト運営者へ連絡できるよう設計された重要なWeb要素です。ここでは、問い合わせボタンの基本的な特徴と、なぜビジネスサイトにおいて重要な役割を果たすのかを解説します。

      問い合わせボタンの特徴

      問い合わせボタンは、ユーザーを問い合わせフォームへ誘導するクリック可能な要素です。

      最大の特徴は、視認性の高いデザインで設計されている点にあります。背景色と文字色のコントラストを明確にし、「お問い合わせはこちら」「無料相談を申し込む」といった行動を促す文言を配置することで、訪問者の注意を引きつけます。

      ボタンのサイズや配置場所も重要な特徴の一つです。小さすぎるとユーザーが見落とし、大きすぎると他のコンテンツとのバランスが崩れてしまいます。

      また、スマートフォンでもタップしやすいサイズ(最低44×44ピクセル)を確保する必要があります。

      さらに、写真やアイコンを併用することで情報伝達力が向上し、サイト全体との統一感を保ちながら適度に目立たせる工夫が施されています。

      問い合わせボタンが重要な理由

      問い合わせボタンは、Webサイトで成果を生み出す「コンバージョンポイント」として機能します。どれだけ質の高いコンテンツを提供していても、ユーザーが次のアクションを起こしやすい導線がなければ、興味を持った訪問者を取りこぼしてしまうからです。

      実際に、サイト内で情報を探した後に直接質問や相談をしたいと考えるユーザーは多く存在します。このタイミングで問い合わせボタンが目に入らなければ、せっかくの商談機会を逃すことになるでしょう。さらに、「30秒で完了」「無料相談受付中」といった手軽さや特典を訴求する文言を追加することで、クリック率が大きく向上します。

      一方、デザインが地味で他のコンテンツに埋もれてしまうと、問い合わせ数の減少につながります。

      つまり、問い合わせボタンは単なる装飾ではなく、ビジネス成果を左右する戦略的な要素なのです。

      サイトに問い合わせが増えない原因とは?

      Webサイトに問い合わせが増えない主な原因は4つに分類できます。分析・改善していきましょう。

      サイトに増えない4つの原因
      • アクセスしてくるユーザーが少ない
      • ターゲット要因
      • 問い合わせまでの導線に問題がある
      • 申し込みフォームが最適化されていない

      当てはまるものがあれば改善をしていきましょう。

      アクセスするユーザーが少ない

      サイトに訪問するユーザー数が少ないと、問い合わせは増えません。サイトに訪問して問い合わせする人の確率、すなわちCVR(コンバージョン率)は何パーセントでしょうか?(※問い合わせをCVRとした場合)

      CVRが1%であれば、月間で100件の問い合わせを獲得するには、10,000アクセスが必要になります。

      10,000×0.01=100件

      コンバージョンは業種や商材・サービスによりますが、1~3%と考えておいた方が良いでしょう。しかし、CVRを1%を2%に上げれば、5,000アクセスで済みますが、CVRを1%引き上げるには、簡単なことではありません。

      まずは、アクセスを増やさないことには、問い合わせは来ないので、アクセス戦略を考えていきましょう。

      ターゲット要因

      ターゲット要因で考えられる問題は2つあります。

      • 顕在ターゲットを集客できていない
      • ターゲットへのメッセージがずれている

      ターゲットには、顕在層と潜在層がおり、コンテンツも顕在層向け、潜在層向けと分けていく必要があります。潜在層をCVするためには、CVに向けて育成をしていかなければなりません。

      潜在層へのアプローチも重要ですが、顕在層へのコンテンツは優先的に充実させていく必要があります。ターゲットへのメッセージがずれているケースも考えられます。

      ペルソナの設定をしていないか、ペルソナの設定がずれることで、メッセージがターゲットに響いていない状況です。

      問い合わせまでの導線に問題がある

      問い合わせまでの導線が原因であるケースも多くあります。Google Analyticsでランディングページを確認し、最初にアクセスされている上位のページが、問い合わせまでの導線がしっかりと整備されているかを確認してみましょう。

      ランディングページを作成している場合は、ランディングページ最適化をおこなっていく必要があります。

      コンテンツページから問い合わせの導線が弱いときは、コンテンツページ内のセールスライティングの見直しも必要になってきます。

      申し込みフォームが最適化されていない

      申し込みフォームで離脱するターゲットは一定数います。離脱理由は下記の4つが代表的です。

      • 入力項目が細かく、必須項目が多い
      • ページの遷移回数が多く面倒
      • 問い合わせしたらセールスが増えないか不安
      • 情報が出季節に使われるか不安

      フォームで離脱する原因は、操作性が面倒である機能的な側面と、不安などの感情的な側面の2パターンがあります。

      機能的な側面では、入力フォームの自動入力はもちろんのこと、AIチャットで質問形式で情報入力させるもの、LINEで問い合わせができるものなどもあり、機能の進化に遅れを取っていると、操作性における不満につながります。

      まずは機能と感情のどちらに課題があるかを分析していきましょう。

      問い合わせボタンの訴求力が弱い

      デザインが地味で他のコンテンツに埋もれているボタンは、ユーザーに気づかれずスルーされてしまいます。

      問い合わせボタンの訴求力が弱い主な原因は、視認性の低さと文言の魅力不足です。背景色との明確なコントラストがなければ、ユーザーの視線は素通りしてしまうでしょう。

      また、単に「お問い合わせ」とだけ書かれたボタンは、ユーザーに具体的なメリットを伝えられません。「30秒で無料相談」「今なら初回特典付き」といった、行動を起こす理由を明示する文言が必要です。

      さらに、ボタンの配置場所がユーザーの視線の流れから外れている場合も、クリック率が低下します。ヒートマップツールでユーザーの視線や行動を分析し、最も効果的な位置にボタンを配置しましょう。訴求力を高めるには、A/Bテストを繰り返して最適なデザインと文言を見つけることが重要です。

      クリック率を高める問い合わせボタンのデザインポイント

      CTAボタンを押している女性のイラスト

      サイトの問い合わせを増やすためには、クリックしやすいCTAボタンを設置する必要があります。そこで、クリックしやすいCTAボタンの特徴を7つ紹介します。少しの手間でできる施策もありますので、ぜひ反映してみてください。

      CTAボタン設定の際のポイント
      • クリックやタップを促す色を選ぶ
      • 他のコンテンツよりも目立たせる
      • ボタンの形状を親しみやすくする
      • 一目見て何のボタンなのかわかるようにする
      • 問い合わせで得られるメリットを明確にする
      • サイト全体との統一感を持たせる
      • イラストや写真を効果的に使用する

      クリックやタップを促す色を選ぶ

      CTAボタンに簡単に施せる工夫としては、ボタンの色を変更することがおすすめです。

      それぞれのサイトにはブランドに合わせたトンマナがあると思いますので、おすすめの色は異なります。そこで、まずは色がユーザーに与える印象を把握しましょう。

      与える印象
      ・活発
      ・元気
      ・冷静
      ・安全
      ・健康
      ・落ち着き

      上記の通り、色が人に与える印象はさまざまです。例えば、購買意欲を刺激するような目的の場合は、CTAボタンに赤色を組み込むと効果的でしょう。とはいえ、いずれにせよどの配色が最も効果的かを確認するためには、導入後のテストが重要になります。

      そのため、CTAボタンを変更する際には、必ず定量的なデータを採取するようにしてください。最もCTR(コンバージョン率)が良い結果をもたらした色が自社サイトにおすすめな色になります。

      他のコンテンツよりも目立たせる

      ユーザーによってはスラスラと一直線にページ下部までスクロールする人もいます。その際にはCTAボタンを目立たせるのが効果的です。例えば、ボタンの配色をあえてページ全体の雰囲気から外した色にするのもよいでしょう。

      全体の雰囲気が青色のページであれば、黄色や橙色が目立つ補色(反対色)にあたります。そのため、CTAボタンだけ黄色にしてしまうというのも1つの手段です。CTAボタンを目立たせることで見逃しの防止にもつながります。

      また、CTAボタンの周りだけ余白を持たせるのも効果的です。ただし、悪目立ちしてしまう可能性もありますので、サイト全体の統一感を損なわない程度に抑えた方が無難でしょう。

      ボタンの形状を親しみやすくする

      ボタンの形状を工夫することもCTAボタンに施せる施策の1つです。CTAボタンといえば横長の四角形をイメージする方が多いでしょう。しかし、必ず四角形のCTAボタンを設置しなければならないということはありません。

      例えば、丸みを帯びたデザインのCTAボタンはどうでしょうか?親しみやすく、クリックの抵抗が少なくなるユーザーもいるでしょう。他にも形状によってそれぞれが与える印象が異なりますので、参考までに下に記載しておきます。

      形状与える印象
      四角・真面目
      ・信頼感
      丸角・柔らかい
      ・親しみやすい
      円形・温かい

      自社サイトのターゲットの雰囲気にあったCTAボタンをデザインしてください。

      一目見て何のボタンなのかわかるようにする

      CTAボタンにテキストを挿入する際には、どのようなボタンなのかを端的に表すようなテキストを挿入してください。CTA内に挿入するテキストのことを「ラベリング」といいます。ラベリングの内容が複雑であると、ユーザーがクリックしない可能性があります。

      そのため、なるべくユーザーに伝わりやすいラベリングに設定する必要があります。

      例えば、資料請求を促したいのであれば「資料請求はこちら!」と記載するだけで問題ありません。変に凝った文章だと理解するまでに時間がかかってしまいます。

      また、ラベリングにアイコンを用いるのも効果的です。フリマサイトを運営している「PayPayフリマ」のホームページのCTAボタンは、「アプリで出品する」という文字の下にカメラのアイコンが挿入されています。出品する際にはカメラを利用するとユーザーにわかりやすく伝えています。

      以上のようにユーザーにわかりやすくCTAボタンの内容を伝えるためには形を問いません。それぞれの自社サイトにあった雰囲気のCTAボタンを設置しましょう。

      問い合わせで得られるメリットを明確にする

      CTAボタンでは、「問い合わせた先にどのようなメリットがあるのか」を先回りして伝えることも大切です。メリットを伝える際には「マイクロコピー」が役に立ちます。マイクロコピーとはCTAボタンの上部に表示されている短いコメントのようなものです。

      マイクロコピーでは、できるだけ定量的な数値をもとにした文言を入れるのがおすすめです。例えば、資料請求のCTAボタンでは以下のようなマイクロコピーが考えられます。

      • 売上が10倍になったノウハウが詰まっています
      • 60秒で簡単に申し込み可能です

      入力に手間がかからない入力フォームへの誘導であれば、ユーザーもクリックするハードルがさがるでしょう。それぞれクリックしてほしいCTAボタンは異なりますので、CTAボタンに合わせた魅力的なマイクロコピーを設定してください。

      サイト全体との統一感を持たせる

      問い合わせボタンは目立たせる必要がありますが、サイト全体のデザインから浮いてしまうと違和感を与えてしまいます。統一感を保つためには、サイトのメインカラーやサブカラーを基調としつつ、適度なコントラストをつけることが重要です。

      たとえば、青を基調としたコーポレートサイトであれば、ボタンも青系統の色を使いながら明度や彩度を調整して目立たせる方法があります。

      また、フォントもサイト全体で使用しているものと揃えることで、一体感が生まれます。ボタンの形状やサイズ感も、サイト内の他の要素(見出し、画像の角丸具合など)と調和させましょう。

      ただし、統一感を重視しすぎて埋もれてしまっては本末転倒です。バランスを取りながら、ボタンが「サイトの一部でありながら最も重要な要素」として認識されるデザインを目指しましょう。ブランドの世界観を壊さず、かつ行動を促すデザインが理想的です。

      イラストや写真を効果的に使用する

      視覚的な要素を加えることで、ボタンの訴求力を大きく高めることができます。特に、商品やサービスのイメージ写真をボタン周辺に配置すると、ユーザーは問い合わせ後の未来を具体的にイメージしやすくなります。

      たとえば、不動産サイトであれば理想の住まいの写真、フィットネスジムであれば引き締まった身体の写真を配置することで、問い合わせへの動機づけが強化されます。

      ボタン内にアイコンを組み込むことも効果的です。電話のアイコンは「今すぐ電話」、封筒のアイコンは「メールで問い合わせ」といった具体的な行動を連想させます。

      しかし、画像を使う際は読み込み速度に注意が必要です。重すぎる画像はページの表示を遅らせ、ユーザーの離脱を招きます。適切に圧縮し、軽量化した画像を使用しましょう。視覚情報とテキスト情報をバランスよく組み合わせることが、クリック率向上の鍵となります。

      サイトから問い合わせを増やす8つの施策

      PCと虫眼鏡

      売上増加のためにサイトからの問い合わせを増やすことは急務です。しかし、具体的なアプローチがわからない方も多いでしょう。そこで、ここではサイトから問い合わせを増やすための施策を8つ紹介します。

      サイトから問い合わせを増やすための8つの施策
      • ペルソナの設定(または見直し)する
      • SEO対策を徹底する
      • SNSを活用する
      • コンテンツを充実させる
      • 問い合わせフォームを修正する
      • サイト内のバナーの位置を見直す
      • 問い合わせまでの導線をスムーズにする
      • 操作しやすい設計に改善する

      ペルソナの設定(または再設定)する

      CVが成立しているターゲットの属性と、ペルソナにずれがあると、発信するメッセージにずれが生じ、問い合わせは少なくなります。

      そもそもペルソナの設定をしていない場合は、ターゲットの悩みや課題に対するベネフィットの提示がずれてしまいます。セールスメッセージそのものがターゲットに響いてないかも知れません。

      設定しているペルソナと、実際にCVが成立しているユーザーと訪問ユーザーとがずれている場合は、ペルソナの再設定をおこないましょう。

      年代や、職業、収入、家族構成、居住地域、悩みを見直し、ペルソナの再設定をおこなったら、コンテンツの内容も、設定したペルソナに合わせて変えていきましょう。

      SEO対策を徹底する

      SEO対策は、アクセスを増やすために重要な要素です。

      Googleなどの検索エンジンで上位にあると、オーガニック流入が増えます。PCページの場合は、1ページ目に掲載されるか否かでアクセスは大きく変わってきます。

      SEO対策は、システム側、コンテンツ側で、対策をする必要があります。

      SEO対策は、無料・有料のツールや拡張機能など、活用できるものがたくさんあります。ツールによって具体的に対応できることは異なるものの、アクセス解析、サイトのスピード、コンテンツ課題分析ができるツールが多いです。

      ツールを活用しながら自社で改善をおこなっていくか、SEOコンサルティング会社や、Web制作会社に依頼をして、改善をおこなっていく方法があります。

      SNSを活用する

      SNSはコストを抑えて集客ができる方法の1つで、積極的に活用している企業も多くあります。

      SNSのメリットは、アクセス数を増やせるだけでなく、ユーザーとコミュニケーションが可能になる点です。

      自社のファンになってくれるユーザーを見つけることもできます。 自社のファンになってくれるユーザーは、シェアしてくれる確率も高く、SNSを活用することでCVにつながります

      コンテンツを充実させる

      問い合わせが少ない原因として、そもそもアクセス数が少ないことが考えられます。そのため、アクセス数が少ない場合にはまずアクセス数を増やすことから試みてください。アクセス数を増やすためには、ユーザーが魅力的だと思うコンテンツの作成が大切です。

      例えば、「問い合わせを増やそう」という目的で自社商品を紹介しているサイトがあったとしましょう。もし自分がユーザーとしてそのサイトを訪れたとしたら、自社商品の宣伝ばかりしているサイトに興味はわきますか?多くの方は興味がわかないと回答するはずです。

      ユーザーは、商品の詳細を知りたいからサイトに訪れるのではなく、自分に有益な情報をもたらしてほしいためにサイトを訪問します。そのため、自社商品ばかり紹介しているサイトは離脱率が高くなりがちです。

      もし自社商品を紹介するのであれば、ストーリー性のあるコンテンツが効果的です。自社商品まで以下のような流れで誘導してあげてください。

      • ユーザーの悩みに共感
      • ユーザーの悩みを解決する手段を提示
      • 解決手段として自社商品を紹介

      以上のように、最終的に自社商品を紹介する流れであれば、ユーザーが問い合わせする確率が高まります。自社商品を最初に紹介したい気持ちを抑えて、まずはユーザーにコンテンツを読むメリットの提示から始めることで充実したコンテンツになるでしょう。

      問い合わせフォームを修正する

      問い合わせフォームのイラスト

      問い合わせフォームの途中でユーザーが離脱している場合は、問い合わせフォームに不具合が生じている可能性があります。まずは問い合わせフォームに異常がないか、自分でアクセスして確認してみてください。

      問い合わせフォームを確認する際には、以下のポイントを中心に確認するようにします。

      • フォーム入力の進行度は表示されているか
      • 回答項目が多すぎないか
      • 回答が選択形式の質問になっているか
      • 入力形式であれば、入力例を記載しているか
      • ブラウザバックしても入力内容は残っているか

      特に問い合わせレベルでの入力フォームは、ユーザーが見込み客の可能性が高いです。そのため、離脱を防ぐためにもなるべく簡単な入力フォームを用意してください。

      また、問い合わせフォームの入力は基本的に1人で進めていくことになります。なかには「間違えてしまったらどうしようか」と不安になりながら入力を進めているユーザーもいるでしょう。そのような不安を抱えているユーザーの悩みを解決するためにも、チャットボットを用意しておくのがおすすめです。

      導入コストはかかるものの、画面の右下あたりにチャットボットを設置しておけばユーザーの不安も軽減するはずです。ユーザーに安心して問い合わせしてもらうためにも、チャットボットの導入を検討してみてください。

      サイト内のバナーの位置を見直す

      バナーはコンテンツを紹介するために設置している「垂れ幕」のようなものです。サイト内では、他サイトや入力フォームへ飛ばすために機能しています。特にサイト内に設置されている「バナー画像」は目につきやすいため、サイトを無意識に眺めていても目に入るものです。

      バナーを正しく設置できれば宣伝効果を生みますが、サイト内のバナーの位置が悪いと離脱の原因になりかねません。バナー画像を置く位置として、よくない例をご紹介します。

      • 注目してもらいたいあまりサイト中央に設置されている
      • バナー画像をクリックしないと次のコンテンツに進めない
      • 何度もバナー画像が表示される

      バナー画像をクリックしてもらえれば確かに宣伝効果につながります。しかし、半ば強制的にクリックしてもらうような方法をとっていれば、自然とユーザーは離脱してしまうものです。特に世界におけるサイトの数は1億9,000万以上存在します。

      多くのサイトがひしめくインターネットの世界では、代替となるサイトはいくらでも存在します。そのため、少しでもユーザーに不便さを感じさせてしまえば、競合サイトに移動してしまうでしょう。ユーザーを自社サイトにとどめさせるためにも、バナー画像はユーザーの邪魔にならない場所に設置してください。

      問い合わせまでの導線をスムーズにする

      問い合わせが少ない場合には、あらゆる導線が複雑になっている可能性があります。例えば、もし有益なコンテンツを作成できていたとしても、問い合わせまでの導線がうまく整備されていなければ問い合わせが増えることはありません。

      特に問い合わせボタンをサイト後半に設置している場合には注意してください。いくら有益なコンテンツでもページが進むにつれて離脱率はあがっていくものです。後半に問い合わせボタンを設置していても、そもそも問い合わせボタンまでたどり着かないユーザーがいる可能性が考えられます。

      そのため、ファーストビューで問い合わせボタンを設置するというのも効果的でしょう。ただし、すべてのサイトに当てはまるわけではありません。まずは自社サイトでよく読み込まれているコンテンツの部分を分析する必要があります。自社サイトのよく見られている部分を確認するためには、ヒートマップツールの利用がおすすめです。

      ヒートマップツールを活用することで、自社サイトのよく見られている部分を可視化できます。自社サイトでよく見られている部分に問い合わせボタンを設置することで、問い合わせが増えるかもしれません。

      操作しやすい設計に改善する

      ユーザービリティの向上は問い合わせを増やすだけに限らず、アクセス数を増やすことにも大切な要素です。そもそもユーザビリティは国際標準化機構が発表している定義によると、以下のように定義されています。

      「ある製品が、指定されたユーザーによって、指定された使用状況下で、指定された目的を達成するために用いられる際の有効さ、効率、利用者の満足度の度合い」

      以上の定義を踏まえると、ユーザビリティとは単なる使いやすさという意味ではなく、利用者の満足度も向上させなければいけません。つまり、ユーザビリティを向上させるためにはサイトの使いやすさに加えて、利用者の需要に応えたコンテンツを作成する必要があるということです。

      また、インターネットの検索をスマホでできるようになった現代では、サイトのレスポンシブデザインは急務です。レスポンシブデザインとは、サイトを訪れる媒体によってデザインを切り替える機能のことを意味します。手間はかかるものの、さまざまな媒体でインターネットサーフィンするのが当たり前の現代では、ユーザビリティの向上のために欠かせない設計であるといえるでしょう。

      顧客体験の向上を目指すためにも、ぜひレスポンシブデザインの導入を検討してみてください。

      問い合わせが増えるサイトの構成

      では、サイトからの問い合わせを増やすためにはどのようなサイト構成が良いのでしょうか。ここでは問い合わせが増えるようなサイトの構成を紹介します。問い合わせを増やすだけに限らずサイト作成の基本でもありますので、サイト作成に携わっている方はぜひご覧ください。

      問い合わせが増えるサイトの構成
      • ファーストビューがしっかりと作り込まれている
      • CTAボタンが押しやすい位置にある
      • コンテンツの場所がわかりやすい
      • 階層が深くなくわかりやすい

      ファーストビューがしっかりと作り込まれている

      ファーストビューの作り込みは、サイトの問い合わせ数を左右します。なぜなら、ユーザーは訪れたサイトを「3秒」で有益かどうか判断するといわれているからです。そのため、ファーストビューではユーザーに対して端的にサイトのメリットを提示しなくてはいけません。

      ユーザーの心をつかみやすいファーストビューを作成するためには以下のポイントを意識してみてください。

      • 入れ込む要素を限定する
      • キャッチコピーに数値を入れる
      • ユーザーがスクロールしたくなるような導線を作成

      デザインに関しては、画像をファーストビューに持ってくるのも効果的です。しかし、情報を詰め込みすぎるとユーザーが混乱してしまいますので、できれば1〜2個程度の要素に抑えるようにしましょう。

      CTAボタンが押しやすい位置にある

      CTAボタンを押しやすい場所に設置すると、問い合わせが増えやすいです。CTAとは「Call To Action」の略称で、日本語で「行動喚起」という意味になります。つまり、CTAボタンとはユーザーに何らかの行動をしてほしい際に設置するボタンのことです。よくサイトで「お問い合わせはこちら!」と記載されているボタンもCTAボタンに含まれるでしょう。

      CTAボタンはお問い合わせへ直結する要素でもありますので、押しやすい位置に設置することがポイントです。

      例えば、以下のような場所にCTAボタンを設置するようにしてください。

      • ファーストビュー
      • サイドバー
      • コンテンツの下

      コンテンツの場所がわかりやすい

      問い合わせが少ない場合には、コンテンツの場所がわかりにくい可能性があります。他社サイトとの差別化のためにコンテンツに工夫を凝らして、オシャレでかっこ良いデザインにすることもあるでしょう。しかし、複雑すぎるデザインはコンテンツの場所をわかりづらくする可能性がありますので、できるだけシンプルなデザインにしてください。

      サイト作成はあくまでもユーザーファーストの視点が大切です。定量的なデータにもとづいてオシャレなデザインにするのも一つですが、多くの場合は「かっこ良いデザインにしたい」という制作者の願望でしかありません。

      結果的にユーザーにわかりにくいコンテンツが生まれてしまいますので、ユーザビリティの低下にもつながります。

      階層が深くなくわかりやすい

      階層構造を考慮したサイト作成は、問い合わせを増やすのに効果的です。多くのホームページはツリー型で構成されています。トップページから芋づる式にコンテンツが枝分かれしているはずです。

      ツリー型の階層はユーザーが目的のページにまでたどり着きやすく、ユーザビリティにも優れています。しかし、この際に注意したいのが階層を深くしすぎないことです。

      階層が深すぎる場合、トップページに戻ってくるまでかなりの時間を要します。つまり、ユーザビリティの低下にもつながりかねません。

      ツリー型の階層を意識したサイトを作成する場合、多くても4層程度の階層にとどめておきましょう。

      押したくなる問い合わせボタンの文言作成テクニック

      ボタンの文言は、クリック率を左右する重要な要素です。ユーザーの心理に訴えかける言葉選びができれば、問い合わせ数は大きく向上します。ここでは効果的な文言作成の4つのテクニックを紹介します。

      行動を促す動詞を使用する

      ユーザーに具体的な行動をイメージさせる動詞を使うことで、クリック率が高まります。「お問い合わせ」という名詞だけでは、ボタンを押した後に何が起こるのかが明確に伝わりません。

      一方、「相談する」「申し込む」「ダウンロードする」といった動詞を使えば、ユーザーは次のアクションを具体的にイメージできます。特に効果的なのは、「今すぐ相談する」「無料で試してみる」「資料を受け取る」といった、行動と結果がセットになった表現です。

      また、動詞の前に「簡単に」「すぐに」などの副詞を加えることで、手軽さを強調できます。たとえば「簡単に見積もりを依頼する」という文言は、複雑な手続きがないことを暗に示します。

      ただし、文字数が多すぎるとボタンに収まらないため、10文字以内を目安にしましょう。動詞を効果的に使うことで、ユーザーの行動意欲を高められます。

      ユーザーのメリットを明示する

      ボタンをクリックすることで得られる具体的なメリットを示すと、ユーザーの心理的なハードルが下がります。単に「お問い合わせ」とだけ書かれたボタンでは、何が得られるのかが不明確です。

      しかし、「無料で専門家に相談」「初回特典付きで申し込む」といった文言であれば、行動する理由が明確になります。メリットを伝える際は、具体的な数字を使うことが効果的です。「30秒で完了」「24時間以内に返信」といった表現は、手軽さやスピード感を印象づけます。

      また、「無料」「限定」「特典付き」といった言葉は、ユーザーの得をしたいという心理に訴えかけます。

      ボタン周辺のマイクロコピー(補足文)で「営業電話は一切ありません」「個人情報は厳重に管理」などの安心材料を添えることで、不安を解消できます。メリットを明確に示すことが、クリック率向上の鍵です。

      限定感や緊急性を演出する

      人は「今しかない」と感じると、行動を起こしやすくなる心理的特性があります。この心理を活用するには、期限や数量を明示して限定感を演出することが効果的です。

      「月末までの申し込みで60%オフ」「残り3名様限定」といった文言は、ユーザーに「今すぐ行動しなければ損をする」という感情を抱かせます。また、「24時間以内に20人が予約」「あと2日で終了」など、具体的な数字を示すことで信憑性が高まります。

      ただし、虚偽の情報や過度な煽りは逆効果です。実際に期限がないのに「今だけ」と表示すると、信頼を失ってしまいます。本当に限定性がある場合にのみ使用しましょう。

      カウントダウンタイマーをボタン近くに配置することで、視覚的に緊急性を伝えることもできます。適切に限定感を演出することで、ユーザーの行動を促進できます。

      「問い合わせ」以外の言葉を検討する

      「お問い合わせ」という言葉は形式的で、ユーザーの感情を動かす力が弱い傾向があります。より具体的で親しみやすい言葉に置き換えることで、クリック率が向上します。

      たとえば、BtoB向けサービスであれば「無料相談を申し込む」「資料を請求する」といった表現が効果的です。

      一方、BtoC向けサービスでは「気軽に相談してみる」「まずは試してみる」など、ハードルの低さを感じさせる言葉が適しています。業種によっても最適な表現は異なります。不動産であれば「物件を見学予約」、美容サロンであれば「体験予約する」、コンサルティングであれば「診断を受ける」といった具合です。

      重要なのは、ユーザーが次に何をするのかが明確にイメージできる言葉を選ぶことです。複数のパターンでA/Bテストを実施し、最もクリック率の高い文言を採用しましょう。

      押したくなる問い合わせボタンの文言作成テクニック

      実際に成果を上げている企業のボタンデザインを参考にすることで、自社に最適なデザインのヒントが得られます。ここでは業種や目的が異なる10社の事例を紹介し、それぞれの工夫ポイントを解説します。

      TELEBOAT

      引用:TELEBOAT

      TELEBOATのランディングページでは、新規利用者獲得を目的とした戦略的なボタン設計が特徴です。

      THINkBALが制作を担当したこのサイトでは、ターゲット層(既存ギャンブル愛好者・若年層初心者・高所得者層)ごとに異なるコピーとビジュアルを用意し、それぞれに最適化された問い合わせボタンを配置しています。

      セグメント別のアプローチにより、各ユーザー層の心理的ハードルを下げることに成功しました。ボタンの文言も「今すぐ無料登録」「簡単3ステップで始める」など、行動を促す具体的な表現を採用しています。色使いについても、サイト全体のトーンと調和させながら、適度なコントラストで視認性を確保する工夫が施されています。

      このように、ターゲットを明確にし、それぞれのニーズに応じたボタン設計をおこなうことで、新規利用者獲得という成果につなげています。問い合わせボタンの最適化をお考えの方は、ぜひTHINkBALにご相談ください。

      RIZAP

      引用:RIZAP

      RIZAPの問い合わせボタンは、ブランドの高級感を損なわない設計が特徴です。一般的な問い合わせボタンが角丸デザインを採用する中、RIZAPはあえて四角形を選択しています。この形状は権威性や信頼性を演出し、高価格帯のサービスにふさわしい印象を与えます。

      色は統一された緑を使用し、サイト全体との一貫性を保っています。配置面では、右上に固定表示されるボタンを設置することで、ユーザーがどのページ位置にいても常に視界に入る設計です。

      文言には「無料カウンセリング」というキーワードを使い、高級ブランドでありながら気軽に相談できることを示しています。この「高級感」と「親しみやすさ」のバランスが、RIZAPのボタンデザインの成功要因です。

      ブランドイメージを大切にしながら、ユーザーの行動を促す設計は、多くの企業にとって参考になるでしょう。

      PROGRIT

      引用:PROGRIT

      PROGRITのサイトでは、色相による強力な視認性確保が際立っています。オレンジを基調とした全体デザインに対し、問い合わせボタンには補色関係にある青を採用することで、遠くからでもボタンの存在が認識できる設計です。

      さらに注目すべきは、トップページだけで6箇所にボタンを配置している点です。ユーザーがどのタイミングで興味を持っても、すぐに行動できる導線を確保しています。文言も工夫されており、「無料カウンセリング予約」「30秒でカンタン予約」といった、手軽さと無料であることを強調する表現が効果的です。

      特に「30秒」という具体的な数字は、ユーザーの時間的負担への不安を解消します。

      また、各ボタンの配置場所に応じて微妙に文言を変えることで、コンテンツの文脈に合った訴求を実現しています。色と配置と文言、すべての要素が計算されたデザイン事例です。

      ドミノピザ

      引用:ドミノピザ

      ドミノピザのサイトでは、白と黒を基調としたシンプルなデザインの中で、青と赤の問い合わせボタンが強烈な存在感を放っています。

      「配達注文」と「お持ち帰り予約」という2つの行動を明確に分けることで、ユーザーの迷いを排除している点が特徴です。ページ上部に大きく配置されたボタンは、ユーザーが最初に目にする要素となっており、即座の行動を促します。

      さらに、ページをスクロールしてもボタンが固定表示される仕組みにより、どのタイミングでも注文できる利便性を確保しています。この「すぐに注文できる」という体験設計は、デリバリーサービスにとって極めて重要です。

      色の選択も効果的で、赤は食欲を刺激する色として知られており、飲食業との相性が抜群です。シンプルなデザインだからこそボタンが際立ち、高いクリック率を実現しています。

      Amazon

      引用:Amazon

      Amazonの問い合わせボタンは、圧倒的なシンプルさと機能性を兼ね備えています。「カートに入れる」「今すぐ購入」といった直接的で明確な文言は、ユーザーが次に何をすべきかを瞬時に理解できます。

      色使いもブランドカラーのオレンジを効果的に活用し、サイト全体との統一感を保ちながら視認性を確保しています。配置面では、商品情報の直下という最も自然な場所にボタンを設置することで、購買意欲が高まった瞬間を逃しません。

      また、ボタンのサイズは指でタップしやすい大きさに設計されており、スマートフォンユーザーへの配慮も行き届いています。

      Amazonのボタンデザインが優れているのは、無駄を一切排除した機能美にあります。装飾的な要素は最小限に抑え、「クリックして購入する」という行動だけに集中できる設計は、多くのECサイトの手本となっています。

      Apple

      引用:Apple

      Appleの問い合わせボタンは、ブランドの洗練されたイメージを体現しています。シンプルでミニマルなデザインでありながら、ユーザーの視線を自然に誘導する配置と色使いが特徴です。

      「購入する」「詳しく見る」といった短く明確な文言は、Appleらしい簡潔さを表現しています。背景との適度なコントラストにより、主張しすぎることなく必要十分な視認性を確保している点も見逃せません。ボタンの形状は角が丸められており、親しみやすさと高級感のバランスが取れています。

      また、ホバー時の微細なアニメーション効果により、クリック可能であることを直感的に伝えます。Appleのデザインから学べるのは、「Less is more(少ないほど豊か)」という哲学です。

      過度な装飾や説明を排除し、本当に必要な要素だけを残すことで、ユーザー体験を最大化しています。高品質なブランドイメージを保ちたい企業にとって、参考になる事例です。

      Audible

      引用:Audible

      AudibleのサイトではAmazonのブランドカラーであるオレンジを効果的に使用し、統一感のあるデザインを実現しています。

      問い合わせボタンには「30日間の無料体験を試す」という具体的なマイクロコピーが記載されており、ユーザーに明確な行動を促します。この文言は太字で強調されているため、シンプルながら強い訴求力を持っています。「無料」「30日間」という二つのキーワードが、ユーザーの心理的ハードルを大きく下げている点が特徴です。

      試用期間を明示することで、「まずは試してみよう」という気持ちを引き出します。また、ボタンの配置はページの要所要所に設けられており、コンテンツを読み進めた結果として自然に行動を起こせる導線設計です。

      オーディオブックという新しいサービスを広めるために、ユーザーの不安を取り除く工夫が随所に見られます。

      TECH CAMP

      引用:TECH CAMP

      TECH CAMPのサイトは、白と青を基調としたスタイリッシュなデザインに、色相が遠い赤の問い合わせボタンを配置することで強い視認性を確保しています。この配色の対比により、ボタンは画面上で最も目立つ要素となっています。

      興味深いのは、背景が青い部分では白い縁をボタンに付けることで、赤と青が直接干渉しないよう配慮されている点です。この細やかな調整が、全体のデザインバランスを保ちながら視認性を高めています。

      文言には「無料カウンセリングに申し込む」「まずは相談してみる」など、プログラミング初心者でも気軽に問い合わせできる表現を採用しています。

      また、フォントを統一することで、異なる色相を使用していても統一感を損なわない工夫が施されています。教育サービスにおいて重要な「親しみやすさ」と「信頼性」の両立を実現したデザイン事例です。

      レアジョブ英会話

      レアジョブ英会話のボタンデザインは、白と緑を基調とした爽やかな全体デザインに対し、オレンジのボタンで効果的なアクセントをつけています。

      一見合わないように思える色の組み合わせですが、色の濃い部分の彩度を揃えることで統一感を生み出している点が秀逸です。

      特筆すべきは、ボタンの設置場所によって文言を変えている点です。「まずは無料体験へ」というシンプルな表現から、「質の違い、体験でわかります」「2回無料体験ができます!」といった具体的なメリットを示す文言まで、コンテンツの文脈に合わせて最適化されています。

      この柔軟な文言設定により、ユーザーがどのページにいても適切なタイミングで行動を促すことができます。オンライン英会話という競合が多い市場において、こうした細やかな配慮が差別化につながっています。

      ランサーズ

      引用:ランサーズ

      ランサーズの問い合わせボタンは、サイト全体で使用されている青を基調としながら、濃淡の差で目立たせる巧みな手法を採用しています。同系色を使うことでブランドの一貫性を保ちつつ、明度の調整により視認性を確保している点が特徴です。

      文言では「無料」というキーワードに徹底的にこだわり、「会員登録(無料)」「無料で登録してはじめる」といった表現を繰り返しています。

      クラウドソーシングという新しい働き方に不安を感じるユーザーに対し、金銭的リスクがないことを明確に伝える戦略です。配置面では、ファーストビューに大きくボタンを設置し、さらに上部のボタンを固定表示することで、どのページ位置からでもアクセスできる導線を確保しています。

      問い合わせ率向上の基本を忠実に押さえた、お手本のようなデザインです。

      問い合わせボタンの継続的な改善方法

      問い合わせボタンは一度設置して終わりではなく、継続的な改善が必要です。データに基づいた検証と調整を繰り返すことで、クリック率を着実に向上させることができます。ここでは効果的な4つの改善手法を紹介します。

      A/Bテストを実施する

      A/Bテストとは、異なる2パターンのデザインを用意し、どちらがより高い成果を出すかを比較検証する手法です。

      たとえば、赤いボタンと青いボタンのどちらがクリックされやすいか、「お問い合わせ」と「無料相談」のどちらの文言が効果的かを実際のユーザー行動で判断できます。テストを実施する際は、一度に複数の要素を変更せず、色だけ、文言だけといった具合に一つずつ検証しましょう。複数を同時に変更すると、何が効果をもたらしたのか判別できなくなります。

      また、統計的に有意な結果を得るには、最低でも100クリック以上のデータが必要です。期間は通常2〜4週間程度設定し、曜日や時間帯による偏りを避けます。Google OptimizeやOptimizelyといったツールを使えば、専門知識がなくても簡単にA/Bテストを実施できます。

      データに基づいた改善を繰り返すことで、クリック率を着実に高められます。

      ヒートマップで分析する

      ヒートマップとは、ユーザーがページ上のどこをクリックし、どこまでスクロールしたかを色で可視化するツールです。

      赤やオレンジで表示される部分は多くのユーザーが注目している箇所、青や緑の部分は見られていない箇所を示します。問い合わせボタンの周辺が青く表示されている場合、そもそもユーザーの視線がボタンまで届いていない可能性があります。

      この場合は、ボタンの配置位置を見直す必要があるでしょう。また、スクロール到達率を確認することで、ユーザーがページのどこで離脱しているかも把握できます。重要なコンテンツより手前で多くのユーザーが離脱している場合は、ページ構成自体の改善が必要です。

      Microsoft ClarityやHotjarといった無料ツールでも高度な分析が可能です。ヒートマップを定期的にチェックし、ユーザーの実際の行動パターンに基づいてボタンの配置やデザインを最適化しましょう。

      ユーザーテストをおこなう

      実際のユーザーにサイトを操作してもらい、その様子を観察するユーザーテストは貴重な気づきを得られる手法です。

      データだけでは見えない、ユーザーの感情や迷いを直接確認できます。テストでは「問い合わせしてください」といった指示を出し、ユーザーがどのようにボタンを探すか、迷わずクリックできるかを観察します。

      もしボタンを見つけるのに時間がかかったり、クリックをためらったりする様子が見られれば、改善の余地があります。テスト中はユーザーに「今何を考えていますか?」と質問し、思考プロセスを言語化してもらうことも効果的です。5〜10人程度の少人数でも、重要な問題点の8割以上は発見できるといわれています。対面が難しい場合は、UserTestingなどのオンラインサービスを活用することで、遠隔でのテスト実施も可能です。

      ユーザーの生の声を取り入れることで、データだけでは見えない改善点が明らかになります。

      定期的にデータを検証する

      問い合わせボタンの効果は、継続的なデータ検証によって維持・向上させる必要があります。Google Analyticsなどのツールを使い、最低でも月に1回はクリック率やコンバージョン率を確認しましょう。チェックすべき主な指標は以下の通りです。

      指標内容
      クリック率(CTR)ページ訪問者のうち何%がボタンをクリックしたか
      コンバージョン率(CVR)クリックした人のうち何%が実際に問い合わせを完了したか
      離脱率ボタンをクリックした後、フォーム入力途中で離脱した割合

      これらの数値が前月比で低下している場合は、何らかの問題が発生している可能性があります。季節要因や競合の動向なども考慮しながら、原因を分析しましょう。

      また、スマートフォンとPCでクリック率に大きな差がある場合は、デバイス別の最適化が不十分かもしれません。データは単に眺めるだけでなく、前月や前年同月と比較することで傾向を把握できます。定期的な検証を習慣化することが、持続的な改善につながります。

      プロに依頼する問い合わせボタンの制作

      問い合わせボタンの最適化には専門的な知識と経験が必要です。自作も可能ですが、プロに依頼することで短期間で高い成果を得られます。ここでは自作との違いや、Web制作会社に依頼するメリット、THINkBALの実績を紹介します。

      自作とプロ依頼の違い

      自作の問い合わせボタンは、コストを抑えられる反面、デザインの専門知識や心理学的な訴求ノウハウが不足しがちです。無料ツールを使えば簡単にボタンは作れますが、色選びや配置、文言の最適化には経験が必要になります。

      一方、プロに依頼する場合は、これまで蓄積されたデータや成功事例に基づいた設計が可能です。

      たとえば、業種ごとに効果的な色や文言のパターンを熟知しているため、試行錯誤の時間を大幅に短縮できます。また、ユーザー心理を考慮した導線設計やA/Bテストの実施など、成果を最大化するための施策を総合的に提案してもらえます。

      さらに、レスポンシブデザイン(スマートフォン対応)の実装や、アクセス解析の設定なども同時に依頼できるため、トータルでの最適化が実現します。短期間で確実に成果を出したい場合は、プロへの依頼が効率的な選択肢です。

      Web制作会社に依頼するメリット

      Web制作会社に依頼する最大のメリットは、戦略的な視点でサイト全体を最適化できる点です。問い合わせボタン単体ではなく、サイトの導線設計やコンテンツ構成、フォームの使いやすさまで一貫して改善提案を受けられます。

      たとえば、ボタンのデザインは優れていても、その前段階のコンテンツでユーザーの興味を引けていなければ、クリック率は上がりません。プロはこうした全体像を把握した上で、最も効果的な施策を提案します。

      また、制作後のサポート体制も重要なポイントです。効果測定の方法や改善のアドバイスを継続的に受けられるため、長期的な成果向上が期待できます。

      さらに、最新のWebデザイントレンドやGoogleのアルゴリズム変更にも対応した提案を受けられるため、常に最適な状態を保てます。自社のリソースを本業に集中させながら、Webからの問い合わせを増やしたい企業にとって、プロへの依頼は投資対効果の高い選択です。

      THINkBALの問い合わせボタン制作実績

      THINkBALは、これまで多くの企業の問い合わせボタン最適化を支援してきました。

      特に注目すべき実績が、TELEBOATのランディングページ制作です。このプロジェクトでは、新規利用者獲得を目的として、ターゲット層(既存ギャンブル愛好者・若年層初心者・高所得者層)ごとに異なるコピーとビジュアルを設計しました。

      各セグメントの心理的ハードルを下げるため、「今すぐ無料登録」「簡単3ステップで始める」といった具体的な行動を促す文言を採用しています。色使いについても、サイト全体のトーンと調和させながら、適度なコントラストで視認性を確保する工夫を施しました。この結果、セグメント別のアプローチにより、新規利用者獲得という成果につながっています。

      THINkBALでは、このような実績に基づいた問い合わせボタンの最適化提案が可能です。問い合わせ数を増やしたい、サイトからの成果を最大化したいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

      問い合わせフォーム作成でおすすめのツール5選

      問い合わせボタンを最適化しても、フォーム自体が使いにくければユーザーは離脱してしまいます。ここでは、専門知識がなくても直感的に操作できる、おすすめのフォーム作成ツールを5つ紹介します。

      ツール名特徴
      formrun(フォームラン最短30秒でフォーム作成が可能。予約受付や会員登録など用途別のテンプレートが豊富で、スマホ・PC両対応。
      GoogleフォームGoogleアカウントがあれば無料で利用可能。ドラッグ&ドロップで簡単に作成でき、回答データをスプレッドシートで管理できる。
      Formmaile(フォームメーラー)大企業や官公庁での導入実績が豊富。問い合わせフォームに加え、簡易的なホームページも作成できる多機能ツール。
      formzu(フォームズ)パズル感覚で項目を追加していくだけでフォームが完成。無料プランでもプロ品質のフォームを作成可能。
      Tayoriフォームに加えFAQやチャット機能も搭載。豊富なデザインテンプレートとレスポンシブ対応が魅力。

      これらのツールはすべて無料プランを提供しており、コストをかけずに高品質なフォームを作成できます

      まずは無料プランで使い勝手を試し、必要に応じて有料プランへのアップグレードを検討しましょう。

      自社のニーズに合ったツールを選択することで、入力項目の最適化やエラー表示の改善など、ユーザー体験を向上させるフォーム設計が実現できます。

      まとめ|問い合わせボタンの最適化で成果を上げよう

      効果的な問い合わせボタンは、Webサイトからのビジネス成果を大きく左右する重要な要素です。

      本記事では、問い合わせボタンの基本から具体的なデザインテクニック、継続的な改善方法まで幅広く解説しました。

      問い合わせ数を増やすための重要なポイントは以下の通りです。

      • 視認性の高い色選びと配置がクリック率を左右する
      • ユーザー心理を捉えた文言設定が行動を促す
      • A/Bテストやヒートマップ分析による継続的な改善が成果につながる

      問い合わせボタンの最適化には、デザインの専門知識とユーザー心理の理解が不可欠です。「自社サイトの問い合わせを増やしたい」「効果的なボタン設計を実現したい」とお考えの企業様は、ぜひTHINkBALにご相談ください。

      THINkBALは、ターゲット分析から導線設計、ボタンデザインまで一貫してサポートし、問い合わせ数増加などビジネス成果に直結するWebサイト制作を提供します。豊富な制作実績を持つ専門チームが、貴社の課題に寄り添った最適なソリューションをご提案いたします。

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      事例紹介

      著者
      Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
      Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
      監修者
      Miyazaki Norifumi宮崎 典史
      THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。

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