
コーポレートサイトのSEO対策は必要?対策方法や注意点
「自社に合ったコーポレートサイトを作りたいけれど、何から始めるべきかわからない」「集客や問い合わせにつながるサイトを目指したい」
そう考える企業にとって、SEOに強い設計と成果に直結する構成は欠かせません。
- コーポレートサイトでうまく集客できていない人
- コーポレートサイトにおけるSEO対策がわからない人
- コーポレートサイトのアクセスを増やしたい人
本記事では、コーポレートサイトのSEO対策がなぜ重要なのかを解説し、効果的な施策や注意点を実践的に紹介します。
スマホ対応・表示速度・キーワード選定・内部リンクなど、実際に成果を出している企業が取り入れているポイントを体系的に網羅。自社サイトを「見つけられ、選ばれる存在」に育てたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
THINkBALでは、戦略設計からデザイン・開発・運用までを一貫対応し、成果に直結する“本当に伝わるサイト”を制作しています。SEO対策されたコーポレートサイトの制作をご検討中の企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
なぜSEO対策がコーポレートサイトでは必要なのか

まずはコーポレートサイトでSEOが必要な理由から紹介します。コーポレートサイトでSEOが必要な理由を理解することで、SEO対策に取り組む姿勢も変わるでしょう。
- SNSや広告以外の集客ができる
- 潜在顧客のニーズを把握できる
- 認知拡大ができる
- 営業活動が効率化できる
SNSや広告以外の集客ができる
コーポレートサイトでSEOに取り組むことにより、SNSや広告以外の集客を期待できます。今や手軽にインターネットを利用できる現代では、SNSや広告による集客は鉄板です。しかし、上記の集客方法は多くの企業が利用しているため、競争が激しくなっています。
実際にTISインテックグループが実施したアンケートによると、デジタルマーケティングとして企業が取り組んでいる施策のトップ3は以下の通りです。
- Web広告
- Webサイト最適化
- ソーシャルメディアマーケティング
以上の施策は大半の企業で取り組まれていますが、SEOは31.7%の企業でしか取り組まれていません。そのため、SEOはまだまだ成熟していない市場であるため、集客効果が見込めます。
潜在顧客のニーズを把握できる
SEO対策は潜在顧客のニーズを把握するのに役立ちます。そもそもSEOとはアクセス解析が前提のマーケティング施策です。そのため、アクセス解析をすれば、ユーザーが「どのようなキーワード」で自社サイトにアクセスしたのかを把握できます。
例えば、ホームページ開設に関するサービスを提供しているAという企業がいたとしましょう。Aのアクセス解析をおこなうと「ホームページ 開設」以外にも、「ホームページ サーバー」や「ホームページ 集客方法」などというキーワードで自社サイトにたどり着いたユーザーがいることが判明しました。
つまり、自社のサービスを検討している人のなかには、サーバーの契約方法やホームページの集客方法に悩んでいるユーザーがいることがわかるでしょう。以上のように、隠れたニーズをあぶりだすのにSEOが役に立つ場合もあります。
認知拡大ができる
SEO対策に取り組む目的は検索上位に表示されることです。そのため、SEO対策が成功すれば検索上位に表示されて、自社サービスの認知拡大に役立ちます。
実際に何かを検索する際は1ページ目に表示されるWebサイトを訪れるものです。しかし、わざわざ2ページ目まで覗くユーザーは少なく、それだけ認知拡大の機会を減らしてしまっています。
そこで、SEO対策を実施することで検索上位に表示され、より多くのユーザーに知ってもらいます。
営業活動が効率化できる
コーポレートサイトのSEO対策を実施することでインバウンド営業が可能になり、リード顧客の獲得が可能になります。そもそもインバウンド営業とは、ユーザーの問い合わせや資料請求などの行動をきっかけに営業をおこなうことです。インバウンド営業では顧客が自社サービスに興味を持った状態で営業できるので、コンバージョンにまでつながりやすくなります。
従来の飛び込み営業やテレアポなどのアウトバウンド営業では、ユーザーの興味をおこすことから始めなければいけなかったため、非効率的とされていました。しかし、SEO対策を実施してインバウンド営業ができるようになれば、営業にかかるリソースを削減できます。
コーポレートサイトでできるSEO対策11選|内部・外部・コンテンツに区分して解説
コーポレートサイトでSEO対策が必要なのがわかったところで、実際にどのような施策に取り組むべきなのかを紹介します。コーポレートサイトでできるSEO対策は以下の通りです。
- 【内部施策】SEOに強いサイト設計にする
- 【内部施策】パンくずリストを設置・内部リンクを添付してユーザーを回遊させる
- 【内部施策】タイトル・見出し(Hタグ)を意識する
- 【内部施策】スマホ対応(レスポンシブ)のデザインにする
- 【内部施策】サイト全体の表示スピードを速くする
- 【内部施策】構造化データで正しく情報を伝えやすくする
- 【コンテンツ施策】ターゲットが検索するようなキーワードを選ぶ
- 【コンテンツ施策】質の良いコンテンツを更新し続ける
- 【コンテンツ施策】視覚的にユーザーが見やすいデザインにする
- 【外部施策】関連性の高いサイトへ自社のリンクを掲載してもらう
- 【外部施策】広告・SNS・プレスリリースで拡散をおこなう
【内部施策】SEOに強いサイト設計にする
まずはSEOに強いサイト設計にすることから始めましょう。サイト設計に取り組む際は、まず競合調査から実施してください。上位表示されている競合記事を調査することで、どのようなコンテンツが好まれているかを把握できます。さらに、コンテンツ構成の参考にもなるので、まずは競合調査から実施しましょう。
サイト設計では以上のポイントを意識しましょう。
また、SEOの観点からサイト設計の際には以下のポイントも意識してください。
- サイトの雰囲気やブランド設定
- ターゲットはどの層なのか
- ターゲットが求めている情報はどんな情報なのか
サイト設計では以上のポイントを意識しましょう。
また、SEOの観点からサイト設計の際には以下のポイントも意識してください。
- 専門性があるコンテンツを配信する
- 階層構造にする
特にサイト設計の段階では、サイトマップを用いてコンテンツの整理に取り組むのがおすすめです。サイトマップを用いることで階層構造を整理しやすく、不必要なコンテンツを削除できます。SEOの観点からも有効なので、サイト設計にはサイトマップを利用することも念頭に置きましょう。
【内部施策】パンくずリストを設置・内部リンクを添付してユーザーを回遊させる
SEO対策ではパンくずリストを設置し、内部リンクを貼ることでユーザーの回遊率を上げることも大切です。
- パンくずリスト:ウェブサイト内で、ユーザーが今どの階層のページにいるのかを視覚的に示す道しるべとなるリンク
- 内部リンク:同じWebサイト内のページをつなげるためのリンク
パンくずリストを設置することで、読者がページ内でどこにいるのか、わかりやすくなります。具体的には「トップページ > 家電 > テレビ > 〇〇製品」のような表示があれば、サイト内で迷子になることがありません。
また、内部リンクを最適に配置することでコーポレートサイト自体の回遊時間を増やし、クローラーからの評価を高められます。内部リンクを設置する際は、以下のポイントに注意してください。
- 関連性のあるコンテンツ同士で内部リンクを設置する
- リンク先のアンカーテキストを用意する
- ナビゲーションからリンクを設置する
特に関連性のある内部リンクを設置するのは大切です。内部リンクが意図しない遷移先につなげていると、遷移後に即離脱されて、クローラーからの評価も下がりやすくなります。
上記2点をおさえることでサイト内での回遊率が向上し、ユーザビリティがぐっと上がります。同時にクローラーも回遊しやすくなるので、サイト内の情報が適切にGoogleから評価されやすくなり、一石二鳥です。
【内部施策】タイトル・見出し(Hタグ)を意識する
コーポレートサイトでSEO対策に取り組む際は、タイトル・見出し(Hタグ)設定も意識しなければいけません。特にコーポレートサイトのタイトルは検索結果に大きく表示される部分です。ユーザーは検索結果のタイトルから自分にメリットがあるかどうかを判断します。
そのため、検索結果からのアクセス数を増やすためにはタイトル・見出しにもSEO対策を施さなければいけません。タイトルに施せるSEO対策は以下の通りです。
- キーワードを含ませる
- 特に重要なキーワードは左寄せにする
- 文字数は30文字程度に設定する
- 具体的な数値を含ませる
以上のような施策に取り組むことにより、ユーザーがWebサイトに訪れやすくなります。ただし、SEOの評価を高めようとして同じキーワードを2回以上タイトルに含めるのは避けてください。不自然な文章に仕上がってしまい、スパムと間違われる可能性があります。
スパムに間違われるとGoogleからペナルティを与えられるので、最悪の場合はサイトが削除されるかもしれません。最悪の事態を避けるためにも、不自然なタイトルを設定しないようにしましょう。
【内部施策】スマホ対応(レスポンシブ)のデザインにする
コーポレートサイトのデザインはスマホ対応(レスポンシブ)のデザインにするべきです。現代では、インターネットを利用するのにスマホが主流です。実際に総務省が発表している「令和3年 通信利用動向調査」によると、インターネットを利用する端末で一番多いのが68.5%でスマホです。さらに、2番目に多いのがパソコンですが、3番目にはタブレット端末がランクインしています。
以上のように現代では、パソコンのみだけではなく、さまざまな端末でインターネットが利用されているため、Webサイトのレスポンシブ対応が必須です。
レスポンシブ対応とは、さまざまな端末で表示されるWebサイトを正しく表示できるようにする仕組みのことです。レスポンシブ対応にすることでパソコンやスマホ用のWebサイトを用意する必要がなくなり、ユーザーが利用しやすくなります。
HTMLやCSSの基礎知識があれば設定可能であるため、コーポレートサイトを外注する際はレスポンシブ対応してくれるかどうかも確認しておきましょう。
【内部施策】サイト全体の表示スピードを速くする
Webサイトの表示スピードは、SEOにとって非常に重要な指標です。ページの読み込みが遅いと、ユーザーが途中で離脱してしまい、検索エンジンからの評価も下がります。
特にスマートフォンからのアクセスが多い昨今では、表示スピードの最適化は欠かせません。画像の軽量化やファイルの圧縮、不要なJavaScriptやCSSの削除、サーバーの高速化など、技術的なチューニングによって改善が可能です。
Googleの「PageSpeed Insights」などのツールを使えば、問題点を自動でチェックできるので、まずは現状の速度を把握し、ボトルネックを見つけることから始めましょう。
【内部施策】構造化データで正しく情報を伝えやすくする
構造化データとは、Webページの内容を検索エンジンに分かりやすく伝えるためのマークアップ方式です。
たとえば「会社名」「住所」「営業時間」などの情報を、Googleが正確に理解できるようにすることで、検索結果にリッチスニペット(星評価、FAQ、パンくずなど)が表示される可能性が高まります。
これは、ユーザーの目に留まりやすくなるだけでなく、クリック率の向上にもつながります。Schema.orgに準拠した記述を使えば、対応も簡単です。
特に企業サイトでは、「組織情報」「FAQ」「製品情報」など、構造化データが活用できる箇所が多いため、早めに導入を検討しましょう。
【コンテンツ施策】質の良いコンテンツを更新し続ける
質の良いコンテンツを更新し続けるのはSEO対策の基本です。質の良いコンテンツを更新し続けることで、コーポレートサイトの専門性を高められます。専門性が高まれば良質なWebサイトと認められ、検索結果の上位に表示される可能性が高まります。
とはいえ、良質なコンテンツを制作するにはどうしたら良いのかわからない企業も多いでしょう。そこで、良質なコンテンツを制作したい際には「E-E-A-T」を意識してください。E-E-A-Tとは以下の単語の頭文字をとった造語です。
- Experience…経験
- Expertise…専門性
- Authoritativeness…権威性
- Trustworthiness…信頼性
E-E-A-Tの概念はGoogleも提唱していて、Googleの「General Guidelines」によると、質の高いWebサイトを制作するには高度なE-E-A-Tが求められます(※)。つまり、E-E-A-Tを高めることが良質なコンテンツの条件を満たすということです。
E-E-A-Tを高めるためには以下の項目を意識しましょう。
- ジャンルに特化したコンテンツを配信する
- できれば専門家への取材に取り組む
- 一次情報を配信する
- 資格・メディア出演・出版などの実績を載せる
- 第三者からの口コミ・引用数を増やす
以上の項目を満たすコンテンツを配信することで、ユーザーの興味をひくコンテンツに仕上がります。
【コンテンツ施策】ターゲットが検索するようなキーワードを選ぶ
SEO対策ではターゲットが検索するようなキーワードを選ぶのがおすすめです。そもそもコーポレートサイトにたどり着くためには、特定のキーワードを検索しなければいけません。そのため、検索されないようなキーワードでSEO対策を実施しても、コーポレートサイトへのアクセスにはつながりにくいです。
例えば、月間の検索ボリュームが10万を超えるキーワードと100程度のキーワードでは、ユーザーのアクセス母数が異なるので、前者の方が検索されやすい傾向にあります。
しかし、月間検索ボリュームが高いキーワードほど競合が多いため、SEO対策が難しいでしょう。そこで、ボリュームが大きいキーワードでSEO対策に取り組む際は、「ロングテールキーワード」を意識したSEO対策が効果的です。
ロングテールキーワードとは複数のキーワードをかけ合わせた検索ワードのことです。「ホームページ 開設」と検索する際に「無料」や「個人」などの後から付随するキーワードが該当します。ロングテールキーワードからSEO対策に取り組むことで、ビッグキーワードのSEO対策にもなるため、次第に上位表示されやすくなります。
【コンテンツ施策】視覚的にユーザーが見やすいデザインにする
コーポレートサイトはあらゆる人が見やすいデザインにするのがおすすめです。見やすいホームページに仕上げるためには、ユーザーが情報を検索しやすいデザインにしてください。検索しにくいコーポレートサイトにユーザーが再度訪れる可能性は低いです。
見やすいデザインを施すためには、視線の誘導パターンをいくつか覚えておくと便利です。以下に視線の誘導パターンを3つ紹介するので、コーポレートサイトのデザインの参考にしてください。
| 視線誘導パターン | 特徴 |
| F型 | ・アルファベットのFのように視線を誘導する構成・ユーザーの特性が考慮されているので、コンテンツが読まれやすい |
| Z型 | ・アルファベットのZのように視線を誘導する構成・画像や表などのコンテンツの配置におすすめ |
| N型 | ・右上を視点にアルファベットのNのように視線を誘導する構成・小説やエッセイなどのコンテンツにおすすめ |
以上の他にも配色やフォントにも注意を払ってください。配色は補色の関係を意識しながら、何色も使わないのがおすすめです。フォントに関してはよくある形式を利用して、ユーザーに視覚的な負担を与えないようにしましょう。
【外部施策】関連性の高いサイトへ自社のリンクを掲載してもらう
SEOでは、他のサイトから自社サイトへのリンク(被リンク)が検索順位に大きな影響を与えます。中でも、自社と関連性があり、かつ信頼性の高いサイトからのリンクは、検索エンジンにとって「推薦状」のように機能します。
たとえば、業界団体のページや、取引先企業の導入事例ページ、ビジネスメディアの紹介記事などにリンクを掲載してもらうことで、SEO効果が見込めます。
ただし、無関係なリンクや購入したリンクは逆効果となる可能性もあるため注意が必要です。自然な形で紹介してもらえるよう、普段から良好な関係を築き、PR活動やコンテンツ発信を継続しましょう。
【外部施策】広告・SNS・プレスリリースで拡散をおこなう
広告やSNSでコーポレートサイトが拡散されると、多くの人の目にとまるようになります。すると、結果的にアクセス数の増加を狙えるので、SEO対策としても効果的です。
広告やSNSからコーポレートサイトにアクセス数をつなげるためには、思わず他人に共有したくなるコンテンツを配信する必要があります。特にSNSは他人へのシェアがしやすいツールです。そのため、思わず誰かに教えたくなるようなコンテンツを配信することで、拡散力が高まります。
思わず誰かにシェアしたくなるコンテンツは以下の特徴を持ちます。
- 面白い
- ためになる
- 癒される
以上のように何らかの感情に訴えかけるコンテンツはシェアされやすいです。一方でマイナスの感情を想起させるコンテンツは炎上リスクを孕んでいます。例えば、誰かの怒りを買うようなコンテンツは炎上リスクがあるため、企業にとって有益ではありません。
SNSや広告による拡散は認知拡大のメリットもありますが、炎上により低評価へとつながる可能性があることも念頭に置いてください。
最近ではプレスリリースも有効な外部施策として取り入れられてきました。自社独自のアンケートを実施する、新サービスの提供開始や著名な企業との提携などを発表するなどで、プレスを打つのが一般的です。ただし、一度プレスを上げるために数万円程度の費用がかかるので、しっかりと準備してプレスを打つことが推奨されます。
SEO対策が万全なコーポレートサイトを制作したい企業様はTHINkBALへご相談ください

SEOに強く、成果につながるコーポレートサイトを制作したいとお考えなら、ぜひTHINkBALにご相談ください。
私たちは「誰に・何を・どう届けるか」を軸に戦略を設計し、UX/UIデザインから開発、公開後の運用・改善提案まで一貫して対応しています。見た目の美しさだけでなく、検索に強く、ユーザーの行動を引き出すサイト設計を重視。
特にファーストビュー改善や情報設計によって、直帰率やCVRを大幅に改善した実績が多数あります。実際の制作事例では、コーポレートサイトはもちろん、ブランドサイト・採用サイト・EC・LPなど多種多様なプロジェクトに対応。
SEOとデザイン、ビジネス成果を両立させるパートナーとして、貴社の課題に最適なWeb戦略をご提案します。
コーポレートサイトでSEOをする際の注意点

コーポレートサイトでSEOに取り組む際はいくつか注意点が存在します。そこで、ここではコーポレートサイトのおけるSEOの注意点を4つ集めました。以下の注意点を参考にして、適切なSEO対策に取り組んでください。
- SEOの効果が出るまでには時間がかかる場合もある
- SEOのためだけのコーポレートサイトにしない
- 継続して更新が必要
- 分析と改善を繰り返す必要がある
SEOの効果が出るまでには時間がかかる場合もある
SEOは長期的な施策なので、短期的には効果が出ない可能性があります。そのため、SEO対策に取り組み始めてから効果が出るまで、半年程度は最低でもかかるものだと思ってください。
特に検索ボリュームの大きいキーワードはすでに大手企業がSEO対策している可能性が高く、検索結果の上位に表示されるまでに時間がかかります。なかには1年以上かかることも珍しくはないので、継続してコンテンツを更新し続けることを意識しましょう。
また、SEOで結果を出すためには制作時のリソースだけではなく、運用する際のリソースも確保するようにしてください。
SEOのためだけのコーポレートサイトにしない
コーポレートサイトはSEOを目的にしないことをおすすめします。そもそもコーポレートサイトは集客や問い合わせ件数の増加などを目的にしている企業が多いです。そのため、SEO対策がコーポレートサイトの目的になってしまうと、本来の目的を忘れてしまう可能性があります。
目的を忘れてしまうと適切なSEO対策を実施できなくなるので、問い合わせ件数の増加どころかアクセス数の増加も狙えません。あくまでもSEOは目的達成のための手段であることは念頭に置きましょう。
継続して更新が必要
SEOは継続して更新してこそ結果が出るマーケティング手法です。特にSEOの中心となるコンテンツマーケティングは定期的な更新こそが成功のカギを握ります。しかし、やはり多くの企業が効果が出るのに時間がかかると認識しているようです。
株式会社アイ・セプトが実施したアンケートによると、コンテンツマーケティングの課題として44.4%が「成果があがるまでの時間」と答えています(※)。そのため、SEOのマーケティング対策としてコンテンツマーケティングに取り組むのであれば、根気強くコンテンツを更新していかなければいけません。
コーポレートサイトの更新を継続しておこなっていくのは簡単ではありません。コーポレートサイトの更新代行を依頼したい人は、こちらの記事も併せてご覧ください。
分析と改善を繰り返す必要がある
SEOは分析と改善を繰り返すのが大前提なマーケティング手法です。そのため、定期的に分析とアップデートを繰り返す必要があります。
コーポレートサイトを分析するには「Googleアナリティクス」などの解析ツールの利用がおすすめです。解析ツールを利用すれば以下の情報を得られます。
- 流入経路
- 直帰率
- ユーザーの行動パターン
- 検索キーワード など
以上のようにGoogleアナリティクスでは、Webサイトの分析には欠かせない情報を手に入れられます。入手した情報をもとに適切なSEO対策を検討し、何度も試行錯誤しましょう。
コーポレートサイトのSEOでよくある失敗とその対策
コーポレートサイトのSEOでよくある失敗は以下の通りです。対策も一緒に解説するので、ぜひご覧ください。
- 会社名だけのページになってしまう
- 古い情報がそのまま残っている
- キーワードが詰め込みすぎて読みにくい
- URLを変えたのにリダイレクトしていない
会社名だけのページになってしまう
多くの企業サイトで見られる失敗が、「会社名+トップページ」だけで完結してしまっているケースです。
たしかに社名での検索には対応できますが、新規顧客や見込み客は「製品名」「業界名」「地域名」「課題」など、より具体的なキーワードで検索しています。会社名だけでは、こうした検索ニーズに応えることができず、検索流入を取り逃してしまいます。
対策としては、サービスごとに専用ページを設けたり、FAQやコラムなどで詳細情報を補足したりして、ターゲットキーワードをカバーする必要があります。コーポレートサイトは単なる名刺代わりではなく、集客メディアとして活用する意識を持ちましょう。
古い情報がそのまま残っている
Webサイトの内容が数年前のまま更新されていない場合、ユーザーから「この会社、大丈夫かな?」という不信感を持たれる可能性があります。また、検索エンジンも「情報が古い」と判断し、順位が下がることがあります。
特に製品情報、サービス内容、スタッフ紹介、採用情報などは更新頻度が高いほど信頼性が上がります。SEOの観点でも、更新頻度は重要な評価指標です。定期的な情報チェックのルールを社内で設け、不要なページは削除、必要に応じてリライトを行いましょう。
Google Search Consoleやアクセス解析ツールを使って、古くてもアクセスが多いページの内容を重点的に見直すと効果的です。
キーワードが詰め込みすぎて読みにくい
SEOを意識するあまり、キーワードを不自然に何度も詰め込んでしまうと、読みづらい文章になり、ユーザーの離脱率が高くなります。
さらに、Googleもこのような“キーワードスパム”を評価しないため、かえって順位が落ちる原因にもなります。たとえば「当社のSEO対策サービスはSEOに強いSEO専門家がSEO設計します」のような文は逆効果です。
対策としては、「ユーザーが自然に読みやすいこと」を第一にしながら、適切な箇所(タイトル・見出し・冒頭文・画像のaltタグなど)にキーワードを使うようにしましょう。検索意図をしっかり把握し、キーワードを自然な形で文章に組み込むことが重要です。
URLを変えたのにリダイレクトしていない
コーポレートサイトをリニューアルする際にURL構造を変更した場合、旧URLから新URLへのリダイレクト(301リダイレクト)を設定していないと、大きなSEOダメージにつながります。検索エンジンは旧URLを無効と判断し、せっかく蓄積した評価や被リンクの効果がリセットされてしまうからです。
また、ブックマークや外部リンクから訪れるユーザーがエラーページ(404)に飛ばされるため、機会損失にもつながります。
URL変更の際は、旧URLから新URLへ確実にリダイレクト設定を行い、Search Consoleでエラーが出ていないか確認しましょう。制作会社に任せきりにせず、自社でも内容を把握しておくことが大切です。
SEO対策に成功したコーポレートサイトの事例3選
ここでは、SEO対策に成功したコーポレートサイトの事例を紹介します。
- サイボウズ
- freee
- 弁護士法人ベリーベスト
サイボウズ|オウンドメディア活用でBtoB集客に成功

サイボウズは、自社メディア「サイボウズ式」を通じて、BtoB領域でのSEO対策を成功させた好例です。働き方改革・組織マネジメント・チームワークなど、潜在顧客の課題に寄り添う記事を数多く発信し、検索からの自然流入を獲得しています。
これにより、まだサイボウズを知らない層にもリーチできるようになり、ブランド認知の拡大や商談獲得にもつながっています。SEOでは、ユーザーの検索意図に合致した良質なコンテンツが重要ですが、まさにその好事例です。
BtoBでも「商品を売る前に、価値を提供する」という視点が鍵になります。
freee株式会社|FAQページで検索ニーズをカバー

freeeは、会計ソフトというニッチで専門的な分野において、ユーザーの検索ニーズを徹底的に分析し、それに対応するFAQページを大量に整備しています。
「freee 使い方」「確定申告 仕訳 方法」など、実際の検索ワードに近いタイトルと質問形式を用いることで、ロングテールSEOに強くなり、幅広い検索キーワードで上位表示を実現しています。
さらに、FAQページから実際のサービス導入ページへの導線も明確で、CV(問い合わせ・無料登録)にもつながっている点が大きな特徴です。SEOを活用して、サポート情報と営業を両立させたモデルといえるでしょう。
弁護士法人ベリーベスト|地域名+サービス名で上位表示

弁護士法人ベリーベストは、SEO戦略において「地域名+法律サービス名」の組み合わせを徹底的に活用しています。
「東京 離婚相談」「大阪 遺産相続 弁護士」など、ユーザーが実際に検索するキーワードを意識して、エリアごと・サービスごとに専門ページを作成。Googleマップやローカルパックとも連動させ、地域密着型のローカルSEOを最大限に活かした設計が特徴です。
これにより、競合の多い法律業界においても、多数の地域ワードで上位表示を実現。コンテンツの質と数を両立させる戦略で、検索経由の問い合わせ数を大きく伸ばしています。地域ビジネスを展開する企業にも参考になる事例です。
まとめ:SEO対策を着々と進めて自然流入が見込めるコーポレートサイトを作りましょう
コーポレートサイトのSEO対策は、単に検索順位を上げるだけでなく、「見つけられ、選ばれる」サイトへと進化させるための鍵です。
内部施策・外部施策・コンテンツ戦略をバランスよく実践することで、検索流入からのリード獲得やCVR向上にもつながります。成功事例やよくある失敗を参考に、着実に改善を積み重ねていくことが重要です。
もしSEOに強い、成果につながるサイトを制作・改善したいとお考えなら、THINkBALにお任せください。私たちは、戦略立案からUI/UX設計、開発、運用まで一貫して対応可能。ファーストビュー改善やコンバージョン向上の実績も豊富です。
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コーポレートサイトからの問い合わせが増えるSEO対策

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