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Update: 2024/5/5

コーポレートサイトのSEO対策は必要?対策方法や注意点

コーポレートサイトで集客に成功していない場合は、適切なSEOができていない場合があります。そこで、この記事ではコーポレートサイトでできるSEO対策を8個紹介します。あわせてコーポレートサイトでSEOが必要な理由についても紹介しているので、これから開設予定の企業は参考にしてください。

  • コーポレートサイトでうまく集客できていない人
  • コーポレートサイトにおけるSEO対策がわからない人
  • コーポレートサイトのアクセスを増やしたい人
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コーポレートサイトでSEOはなぜ必要なのか 

まずはコーポレートサイトでSEOが必要な理由から紹介します。コーポレートサイトでSEOが必要な理由を理解することで、SEO対策に取り組む姿勢も変わるでしょう。

コーポレートサイトでSEOが必要な理由
  • SNSや広告以外の集客ができる
  • 潜在顧客のニーズを把握できる
  • 認知拡大ができる
  • 営業の効率化

SNSや広告以外の集客ができる

コーポレートサイトでSEOに取り組むことにより、SNSや広告以外の集客を期待できます。今や手軽にインターネットを利用できる現代では、SNSや広告による集客は鉄板です。しかし、上記の集客方法は多くの企業が利用しているため、競争が激しくなっています。

実際にTISインテックグループが実施したアンケートによると、デジタルマーケティングとして企業が取り組んでいる施策のトップ3は以下の通りです。

  • Web広告
  • Webサイト最適化
  • ソーシャルメディアマーケティング

以上の施策は大半の企業で取り組まれていますが、SEOは31.7%の企業でしか取り組まれていません。そのため、SEOはまだまだ成熟していない市場であるため、集客効果が見込めます。

潜在顧客のニーズを把握できる

SEO対策は潜在顧客のニーズを把握するのに役立ちます。そもそもSEOとはアクセス解析が前提のマーケティング施策です。そのため、アクセス解析をすれば、ユーザーが「どのようなキーワード」で自社サイトにアクセスしたのかを把握できます。

例えば、ホームページ開設に関するサービスを提供しているAという企業がいたとしましょう。Aのアクセス解析をおこなうと「ホームページ 開設」以外にも、「ホームページ サーバー」や「ホームページ 集客方法」などというキーワードで自社サイトにたどり着いたユーザーがいることが判明しました。

つまり、自社のサービスを検討している人のなかには、サーバーの契約方法やホームページの集客方法に悩んでいるユーザーがいることがわかるでしょう。以上のように、隠れたニーズをあぶりだすのにSEOが役に立つ場合もあります。

認知拡大ができる

SEO対策に取り組む目的は検索上位に表示されることです。そのため、SEO対策が成功すれば検索上位に表示されて、自社サービスの認知拡大に役立ちます。

実際に何かを検索する際は1ページ目に表示されるWebサイトには訪れるものです。しかし、わざわざ2ページ目まで覗くユーザーは少なく、それだけ認知拡大の機会を減らしてしまっています。

そこで、SEO対策を実施することで検索上位に表示され、より多くのユーザーに知ってもらいます。

営業の効率化

コーポレートサイトのSEO対策を実施することでインバウンド営業が可能になり、リード顧客の獲得が可能になります。そもそもインバウンド営業とは、ユーザーの問い合わせや資料請求などの行動をきっかけに営業をおこなうことです。インバウンド営業では顧客が自社サービスに興味を持った状態で営業できるので、コンバージョンにまでつながりやすくなります。

従来の飛び込み営業やテレアポなどのアウトバウンド営業では、ユーザーの興味をおこすことから始めなければいけなかったため、非効率的とされていました。しかし、SEO対策を実施してインバウンド営業ができるようになれば、営業にかかるリソースを削減できます。

コーポレートサイトでできるSEO対策

コーポレートサイトでSEO対策が必要なのがわかったところで、実際にどのような施策に取り組むべきなのかを紹介します。コーポレートサイトでできるSEO対策は以下の通りです。

8つのSEO対策
  • SEOに強いサイト設計にする
  • 視覚的にユーザーが見やすいデザインにする
  • 内部リンクを貼ってユーザーを回遊させる
  • ターゲットが検索するようなキーワードを選ぶ
  • 質の良いコンテンツを更新し続ける
  • タイトルを意識する
  • 広告やSNSで拡散をおこなう
  • スマホ対応のデザインにする

SEOに強いサイト設計にする

まずはSEOに強いサイト設計にすることから始めましょう。サイト設計に取り組む際は、まず競合調査から実施してください。上位表示されている競合記事を調査することで、どのようなコンテンツが好まれているかを把握できます。さらに、コンテンツ構成の参考にもなるので、まずは競合調査から実施しましょう。

競合調査を実施したら、調査結果をもとにSEOに強いサイト設計に取り組みます。サイト設計に取り組む際は、以下のポイントを意識してください。

  • サイトの雰囲気やブランド設定
  • ターゲットはどの層なのか
  • ターゲットが求めている情報はどんな情報なのか

サイト設計では以上のポイントを意識しましょう。

また、SEOの観点からサイト設計の際には以下のポイントも意識してください。

  • 専門性があるコンテンツを配信する
  • 階層構造にする

特にサイト設計の段階では、サイトマップを用いてコンテンツの整理に取り組むのがおすすめです。サイトマップを用いることで階層構造を整理しやすく、不必要なコンテンツを削除できます。SEOの観点からも有効なので、サイト設計にはサイトマップを利用することも念頭に置きましょう。

視覚的にユーザーが見やすいデザインにする

コーポレートサイトはあらゆる人が見やすいデザインにするのがおすすめです。見やすいホームページに仕上げるためには、ユーザーが情報を検索しやすいデザインにしてください。検索しにくいコーポレートサイトにユーザーが再度訪れる可能性は低いです。

見やすいデザインを施すためには、視線の誘導パターンをいくつか覚えておくと便利です。以下に視線の誘導パターンを3つ紹介するので、コーポレートサイトのデザインの参考にしてください。

視線誘導パターン特徴
F型・アルファベットのFのように視線を誘導する構成
・ユーザーの特性が考慮されているので、コンテンツが読まれやすい
Z型・アルファベットのZのように視線を誘導する構成
・画像や表などのコンテンツの配置におすすめ
N型・右上を視点にアルファベットのNのように視線を誘導する構成
・小説やエッセイなどのコンテンツにおすすめ

以上の他にも配色やフォントにも注意を払ってください。配色は補色の関係を意識しながら、何色も使わないのがおすすめです。フォントに関してはよくある形式を利用して、ユーザーに視覚的な負担を与えないようにしましょう。

内部リンクを貼ってユーザーを回遊させる

SEO対策では内部リンクを貼ることも大切です。内部リンクとは同じWebサイト内のページをつなげるためのリンクのことを意味しています。内部リンクを最適に配置することでコーポレートサイト自体の回遊時間を増やし、クローラーからの評価を高められます。

内部リンクを設置する際は、以下のポイントに注意してください。

  • 関連性のあるコンテンツ同士で内部リンクを設置する
  • リンク先のアンカーテキストを用意する
  • ナビゲーションからリンクを設置する

特に関連性のある内部リンクを設置するのは大切です。例えば、ホームページの開設手順のみを紹介しているページがあったとしましょう。開設手順が紹介されているにもかかわらず、パソコンのスペックを紹介している記事の内部リンクが貼られていても、一切の関係性がありません。結果的にユーザビリティを低下させて、クローラーにも評価されにくくなります。

以上の状況を回避するためにも関連性のある内部リンクを貼ることは大切で、コーポレートサイトの専門性を高めるのにも役立ちます。

ターゲットが検索するようなキーワードを選ぶ

SEO対策ではターゲットが検索するようなキーワードを選ぶのがおすすめです。そもそもコーポレートサイトにたどり着くためには、特定のキーワードを検索しなければいけません。そのため、検索されないようなキーワードでSEO対策を実施しても、コーポレートサイトへのアクセスにはつながりにくいです。

例えば、月間の検索ボリュームが10万を超えるキーワードと100程度のキーワードでは、ユーザーのアクセス母数が異なるので、前者の方が検索されやすい傾向にあります。

しかし、月間検索ボリュームが高いキーワードほど競合が多いため、SEO対策が難しいでしょう。そこで、ボリュームが大きいキーワードでSEO対策に取り組む際は、「ロングテールキーワード」を意識したSEO対策が効果的です。

ロングテールキーワードとは複数のキーワードをかけ合わせた検索ワードのことです。「ホームページ 開設」と検索する際に「無料」や「個人」などの後から付随するキーワードが該当します。ロングテールキーワードからSEO対策に取り組むことで、ビッグキーワードのSEO対策にもなるため、次第に上位表示されやすくなります。

キーワード選定のやり方については、こちらの記事もご覧ください。

質の良いコンテンツを更新し続ける

質の良いコンテンツを更新し続けるのはSEO対策の基本です。質の良いコンテンツを更新し続けることで、コーポレートサイトの専門性を高められます。専門性が高まれば良質なWebサイトと認められ、検索結果の上位に表示される可能性が高まります。

とはいえ、良質なコンテンツを制作するにはどうしたら良いのかわからない企業も多いでしょう。そこで、良質なコンテンツを制作したい際には「E-A-T」を意識してください。E-A-Tとは以下の単語の頭文字をとった造語です。

  • Expertise…専門性
  • Authoritativeness…権威性
  • Trustworthiness…信頼性

E-A-Tの概念はGoogleも提唱していて、Googleの「General Guidelines」によると、質の高いWebサイトを制作するには高いレベルのE-A-Tが求められます(※)。つまり、E-A-Tを高めることが良質なコンテンツの条件を満たすということです。

E-A-Tを高めるためには以下の項目を意識しましょう。

  • ジャンルに特化したコンテンツを配信する
  • できれば専門家への取材に取り組む
  • 一次情報を配信する

以上の項目を満たすコンテンツを配信することで、ユーザーの興味をひくコンテンツに仕上がります。

タイトルを意識する

コーポレートサイトでSEO対策に取り組む際は、タイトル設定も意識しなければいけません。コーポレートサイトのタイトルは検索結果に大きく表示される部分です。ユーザーは検索結果のタイトルから自分にメリットがあるかどうかを判断します。

そのため、検索結果からのアクセス数を増やすためにはタイトルにもSEO対策を施さなければいけません。タイトルに施せるSEO対策は以下の通りです。

  • キーワードを含ませる
  • 特に重要なキーワードは前に含ませる
  • 文字数は30文字程度に設定する
  • 具体的な数値を含ませる

以上のような施策に取り組むことにより、ユーザーがWebサイトに訪れやすくなります。ただし、SEOの評価を高めようとして同じキーワードを2回以上タイトルに含めてしまうのは避けてください。不自然な文章に仕上がってしまい、スパムと間違われる可能性があります。

スパムに間違われてしまうとGoogleからペナルティを与えられてしまうので、最悪の場合はサイトが削除されてしまうかもしれません。最悪の事態を避けるためにも、不自然なタイトルを設定しないようにしましょう。

広告やSNSで拡散をおこなう

広告やSNSでコーポレートサイトが拡散されると、多くの人の目にとまるようになります。すると、結果的にアクセス数の増加を狙えるので、SEO対策としても効果的です。

広告やSNSからコーポレートサイトにアクセス数をつなげるためには、思わず他人に共有したくなるコンテンツを配信する必要があります。特にSNSは他人へのシェアがしやすいツールです。そのため、思わず誰かに教えたくなるようなコンテンツを配信することで、拡散力が高まります。

思わず誰かにシェアしたくなるコンテンツは以下の特徴を持ちます。

  • 面白い
  • ためになる
  • 癒される

以上のように何らかの感情に訴えかけるコンテンツはシェアされやすいです。一方でマイナスの感情を想起させるコンテンツは炎上リスクを孕んでいます。例えば、誰かの怒りを買うようなコンテンツは炎上リスクがあるため、企業にとって有益ではありません。

SNSや広告による拡散は認知拡大のメリットもありますが、炎上により低評価へとつながる可能性があることも念頭に置いてください。

スマホ対応のデザインにする

コーポレートサイトのデザインはスマホ対応のデザインにするべきです。現代では、インターネットを利用するのにスマホが主流です。実際に総務省が発表している「令和3年 通信利用動向調査」によると、インターネットを利用する端末で一番多いのが68.5%でスマホです。さらに、2番目に多いのがパソコンですが、3番目にはタブレット端末がランクインしています。

以上のように現代では、パソコンのみだけではなく、さまざまな端末でインターネットが利用されているため、Webサイトのレスポンシブ対応が必須です。

レスポンシブ対応とは、さまざまな端末で表示されるWebサイトを正しく表示できるようにする仕組みのことです。レスポンシブ対応にすることでパソコンやスマホ用のWebサイトを用意する必要がなくなり、ユーザーが利用しやすくなります。

HTMLやCSSの基礎知識があれば設定可能であるため、コーポレートサイトを外注する際はレスポンシブ対応してくれるかどうかも確認しておきましょう。

コーポレートサイトでSEOをする際の注意点

コーポレートサイトでSEOに取り組む際はいくつか注意点が存在します。そこで、ここではコーポレートサイトのおけるSEOの注意点を4つ集めました。以下の注意点を参考にして、適切なSEO対策に取り組んでください。

SEOをするときの注意点
  • SEOの効果が出るまでには時間がかかる場合もある
  • SEOのためだけのコーポレートサイトにしない
  • 継続して更新が必要
  • 分析改善をする

SEOの効果が出るまでには時間がかかる場合もある

SEOは長期的な施策なので、短期的には効果が出ない可能性があります。そのため、SEO対策に取り組み始めてから効果が出るまで、半年程度は最低でもかかるものだと思ってください。

特に検索ボリュームの大きいキーワードはすでに大手企業がSEO対策している可能性が高く、検索結果の上位に表示されるまでに時間がかかります。なかには1年以上かかることも珍しくはないので、継続してコンテンツを更新し続けることを意識しましょう。

また、SEOで結果を出すためには制作時のリソースだけではなく、運用する際のリソースも確保するようにしてください。

SEOのためだけのコーポレートサイトにしない

コーポレートサイトはSEOを目的にしないことをおすすめします。そもそもコーポレートサイトは集客や問い合わせ件数の増加などを目的にしている企業が多いです。そのため、SEO対策がコーポレートサイトの目的になってしまうと、本来の目的を忘れてしまう可能性があります。

目的を忘れてしまうと適切なSEO対策を実施できなくなるので、問い合わせ件数の増加どころかアクセス数の増加も狙えません。あくまでもSEOは目的達成のための手段であることは念頭に置きましょう。

継続して更新が必要

SEOは継続して更新してこそ結果が出るマーケティング手法です。特にSEOの中心となるコンテンツマーケティングは定期的な更新こそが成功のカギを握ります。しかし、やはり多くの企業が効果が出るのに時間がかかると認識しているようです。

株式会社アイ・セプトが実施したアンケートによると、コンテンツマーケティングの課題として44.4%が「成果があがるまでの時間」と答えています(※)。そのため、SEOのマーケティング対策としてコンテンツマーケティングに取り組むのであれば、根気強くコンテンツを更新していかなければいけません。

コーポレートサイトの更新を継続しておこなっていくのは簡単ではありません。コーポレートサイトの更新代行を依頼したい人は、こちらの記事併せてご覧ください。

分析改善をする

SEOは分析と改善を繰り返すのが大前提なマーケティング手法です。そのため、定期的に分析とアップデートを繰り返す必要があります。

コーポレートサイトを分析するには「Googleアナリティクス」などの解析ツールの利用がおすすめです。解析ツールを利用すれば以下の情報を得られます。

  • 流入経路
  • 直帰率
  • ユーザーの行動パターン
  • 検索キーワード など

以上のようにGoogleアナリティクスでは、Webサイトの分析には欠かせない情報を手に入れられます。入手した情報をもとに適切なSEO対策を検討し、何度も試行錯誤しましょう。

まとめ

この記事のまとめ
  • コーポレートサイトでは集客や営業の効率化のためにSEO対策が必要である
  • SEO対策ではユーザー視点を持つことが大切である
  • SEOはあくまでも目的達成の手段である

SEO対策はあくまでも目的達成のための手段でしかありません。SEOに取り組むことを目的化せずに、本来達成したい目的や目標は忘れないようにしましょう。

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。

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