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Web制作
Update: 2026/1/5

サイト読み上げ機能をWebサイトに導入する5つの方法|PC・スマホ対応手順

「Webサイトにアクセシビリティ対応が必要だと分かっているけど、読み上げ機能の実装方法が分からない」「導入コストや技術的な課題が不安」このようなお悩みを抱えていませんか?

改正障害者差別解消法の施行により、アクセシビリティ対応は企業の義務となりました。しかし、多くのWeb担当者が具体的な実装方法や費用対効果に悩んでいます。

この記事は、以下のような方におすすめです。

  • Webサイトに読み上げ機能を実装する具体的な方法を知りたい方
  • 各実装方法のメリット・デメリットを比較検討したい方
  • 導入時の課題と解決策を事前に把握したい方

本記事では、ブラウザ標準機能からAI音声ツールまで5つの実装方法、Chrome・iPhone・Android別の設定手順、導入メリットと課題、さらにAI技術を活用した最新トレンドまで徹底解説します。読後には、自社に最適な実装方法が明確になり、誰もが使いやすいWebサイト構築を自信を持って進められるでしょう。

THINkBALは、アクセシビリティ対応とSEO対策を両立させた戦略的なWebサイト制作で、ビジネス成果の実現をサポートします。

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ウェブアクセシビリティの中でも重要な「音声読み上げ」とは

ウェブアクセシビリティにおける「音声読み上げ」とは、視覚に障害を持つユーザーや、読み書きが難しいユーザーが、Webコンテンツにアクセスしやすくするための技術です。音声読み上げは、スクリーンリーダーと呼ばれるソフトウェアを使用して、ウェブページ上のテキスト情報を音声で読み上げることが可能です。

音声読み上げの主な目的は、視覚的な情報だけではなく「聴覚」からの情報を増やすことにつながります。そのため、より多くのユーザーが等しく情報にアクセスできる環境を提供できるのです。

例えば、視覚障害者がニュース記事を読む場合、スクリーンリーダーがテキストを読み上げることで、その内容を理解できるでしょう。また、ディスレクシアなどの読み書き障害を持つユーザーにとっても、音声読み上げは大きな助けとなります。

音声読み上げ機能は、ウェブアクセシビリティの一環として、すべてのユーザーがインターネット上の情報を平等に利用できるようにするためにも欠かせません。

音声読み上げは何のためにあるの?

音声読み上げ機能は、ウェブアクセシビリティの向上を目的として、さまざまなユーザーに対して情報へのアクセスを容易にするための技術です。具体的にどのような役割があるのでしょうか。ここからは、音声読み上げの役割について詳しく説明します。

視覚障害のある方のサポートの役割

音声読み上げ機能の役割としてまず挙げられるのは、視覚障害のある方が情報を得るための手段です。視覚に障害がある方は、通常の画面表示では情報を得ることが難しいため、音声でWebページの内容を読み上げる機能が必要なのです。
音声読み上げにより、ニュース記事の内容やショッピングサイトの商品情報など、目の見えない方でもさまざまなオンラインコンテンツにアクセスすることが可能になります。

たとえば、スクリーンリーダーと呼ばれるソフトウェアが、Webページ上のテキストやリンクを音声で読み上げるとします。視覚障害のあるユーザーは、この音声ガイドを頼りに、Webページを移動し、必要な情報にアクセスすることができるでしょう。また、画像に代替テキスト(altテキスト)を設定することで、画像の内容も音声で説明されます。そのため、視覚障害のある方が画像内容をより理解しやすくなるのです。

画面を見ずに操作する方のためでもある

音声読み上げ機能は、必ずしも視覚障害のある方だけに向けた技術ではありません。画面を見ずに操作する方にとっても便利な技術です。例えば、運転中や家事をしながら情報を得たい場合、画面を見ずに音声だけで操作できれば便利なのではないでしょうか。

音声読み上げ機能を利用することで、「ながら作業」の感覚でニュースのヘッドラインをチェックしたり、メールを確認したりすることが可能できるでしょう。
さらに、読み書き障害を持つユーザーや、高齢者のように視力が低下している方にも役立ちます。音声でも情報を提供することで、文字を読む負担が軽減され、情報を理解しやすくなります。

サイト読み上げ機能を実装する方法

Webサイトに読み上げ機能を実装する方法は、大きく分けて5つあります。それぞれ導入の手軽さや機能の充実度が異なるため、自社サイトの目的や予算に応じて最適な方法を選択することが重要です。ここでは、各実装方法の特徴と導入手順を詳しく解説します。

ブラウザの標準機能を活用する

最も手軽に読み上げ機能を利用できるのが、Google ChromeやSafariなどのブラウザに標準搭載されている読み上げ機能です。

ユーザーは特別なアプリをインストールすることなく、ブラウザの設定メニューから読み上げ機能をオンにするだけで利用できます。

視覚障害のある方だけでなく、移動中や作業中に「ながら」で情報を取得したい方にも便利な機能です。

ただし、ブラウザ上でのみ動作するため、システム全体をサポートするスクリーンリーダーと比べると機能は限定的です。サイト運営者側での特別な実装は不要ですが、ユーザー自身が設定をおこなう必要がある点に留意しましょう。

スクリーンリーダーを導入する

スクリーンリーダーは、視覚障害者向けに設計された支援技術で、画面上の情報を音声や点字に変換する専門ツールです。

ブラウザに限らず、OSやアプリケーション全体で機能するため、包括的なアクセシビリティ対応が実現できます。

代表的なツールには、無料で利用できるNVDA日本語版や、Windows標準搭載のナレーター、iOSのVoiceOver、AndroidのTalkBackなどがあります。

導入方法は、PCの場合は公式サイトからダウンロードまたはライセンス購入後にインストールします。スマートフォンでは標準搭載されており、設定のアクセシビリティメニューから機能をオンにするだけで利用可能です。

プラグインやウィジェットを組み込む

Webサイトに読み上げ機能を直接組み込みたい場合は、専用のプラグインやウィジェットが効果的です。

ユニウェブやReadSpeaker、BrowseAloudなどのサービスを利用すれば、商品説明やFAQなど特定のコンテンツに特化した読み上げ機能を柔軟に実装できます。

導入方法は比較的シンプルで、サービス提供元から発行されるスクリプトコードをHTMLヘッダーに挿入するだけで完了します。管理画面から読み上げ範囲の指定や、再生ボタンのデザインカスタマイズも可能です。

ユーザーがブラウザの設定を変更する必要がなく、サイト上のボタンをクリックするだけで利用できる点が大きなメリットです。

音声合成APIを利用する

より高度な読み上げ機能を実現したい場合は、音声合成APIの活用が適しています。

Google Cloud Text-to-SpeechやAmazon Polly、IBM Watson Text-to-Speechなどのサービスは、入力されたテキストをリアルタイムで自然な音声に変換できます。感情や文脈に応じた音声調整が可能で、多言語対応にも優れているのが特徴です。

導入にはAPIプロバイダーでアカウントを作成し、APIキーを取得後、開発環境に組み込んでプログラムを実装します。テキストをAPIに送信し、生成された音声データを再生する仕組みです。

開発リソースは必要ですが、カスタマイズ性の高い読み上げ機能を構築できます。

外部の読み上げサービスを導入する

動画やオーディオコンテンツとして音声情報を提供する方法もあります。

視覚的要素と音声を組み合わせることで、情報を多角的に伝えられる点が魅力です。音声収録ソフトや動画編集ツールでコンテンツを作成し、サーバーにアップロードしてHTMLタグで埋め込むか、YouTubeやSoundCloudにアップロード後、埋め込みコードを取得してサイトに配置します。

制作に手間と時間はかかりますが、伝えたい内容をわかりやすく確実に届けられる方法です。字幕や文字起こしを併せて提供すれば、アクセシビリティがさらに向上します。

各実装方法には特徴があるため、次章以降で具体的な設定手順や注意点を解説していきます。

ChromeでサイトをPC読み上げする手順

PCでWebサイトを読み上げたい場合、Google Chromeが最も手軽で便利な選択肢です。Chrome標準機能のリーディングモードを使う方法と、拡張機能を追加する方法の2つがあります。ここでは、それぞれの設定手順を具体的に解説します。

Chrome標準機能での読み上げ設定

Chromeには「リーディングモード」という組み込み機能があり、インストール不要で読み上げが利用できます。

まず読み上げたいWebページを開き、ページ上で右クリックしてメニューから「リーディングモードで開く」を選択してください。するとサイドパネルにページが簡易表示され、上部に再生ボタンが表示されます。このボタンをクリックすると読み上げが開始される仕組みです。

設定アイコンから音声の種類や読み上げ速度を調整することも可能です。ブラウザ右上のサイドパネルアイコン(本のマーク)からもリーディングモードにアクセスできます。

シンプルな操作で誰でもすぐに使い始められる点が魅力です。

Chrome拡張機能を使った読み上げ

より高機能な読み上げを求める場合は、Chrome拡張機能の導入がおすすめです。

Chromeウェブストアで「Read Aloud:テキスト読み上げ音声リーダー」や「音読さん」などのキーワードで検索し、好みの拡張機能を見つけましょう。

拡張機能のページで「Chromeに追加」をクリックするだけでインストール完了です。インストール後は、ブラウザ右上に拡張機能のアイコンが表示されます。

読み上げたいテキストを選択してからアイコンをクリックするか、特定のショートカットキーを押すことで読み上げが始まります。複数の音声から選べたり、細かい速度調整ができたりと、標準機能よりも柔軟なカスタマイズが可能です。

iPhoneでサイト読み上げアプリを使う方法

iPhoneでWebサイトを読み上げたい場合、標準ブラウザのSafariを使った方法と、iOS標準搭載のアクセシビリティ機能を活用する方法があります。どちらも追加アプリのインストールは不要で、設定だけで簡単に利用できます。

iPhoneの標準読み上げ機能の設定手順

iPhoneには「読み上げコンテンツ」という強力なアクセシビリティ機能が標準搭載されています。

まず「設定」アプリから「アクセシビリティ」を開き、「読み上げコンテンツ」をタップしてください。ここで「画面の読み上げ」をオンにすると、画面上部から2本指で下にスワイプするだけで読み上げが開始されます。

また「選択項目の読み上げ」をオンにすれば、読みたいテキストを選択して「読み上げ」をタップする使い方も可能です。「読み上げコントローラ」をオンにすると、画面に常時表示されるボタンで操作できるようになります。

音声の種類や読み上げ速度もこの画面で調整でき、Safari以外のアプリでも利用できる汎用性の高い方法です。

Safari上でのサイト読み上げ操作

Safariブラウザを使えば、より手軽にWebサイトの読み上げが可能です。

読み上げたいページを開いたら、画面上部のURLバー左端にある「ぁあ」アイコンをタップしてください。表示されるメニューから「ページの読み上げを聞く」を選択すると、ページ全体の読み上げが始まります。

Siriを使った音声操作にも対応しており、「これを読んで」や「画面を読み上げて」と話しかけるだけでハンズフリー操作も実現できます。移動中や家事をしながらでも情報収集ができる便利な機能です。

Safari特有の機能のため、他のブラウザでは利用できない点に注意しましょう。より汎用的に使いたい場合は、前述のアクセシビリティ機能の活用をおすすめします。

AndroidでWebサイト読み上げ機能を使う方法

Android端末でWebサイトを読み上げる方法は、主に標準搭載のアクセシビリティ機能とChromeブラウザの機能を使う2つの方法があります。どちらも追加アプリは不要で、設定だけで手軽に利用できます。ここでは具体的な設定手順と操作方法を解説します。

Androidの標準読み上げ機能の設定手順

Androidには「選択して読み上げ」という便利なアクセシビリティ機能が標準搭載されています。

まず「設定」アプリから「ユーザー補助」を開き、「選択して読み上げ」を選択して機能をオンにしてください。オンにすると、画面の隅に人型またはスピーカーのアイコンが常時表示されるようになります。

Webサイトを開いた状態でこのアイコンをタップし、読み上げたいテキスト部分をタップするか、画面全体をドラッグして範囲を選択すれば読み上げが始まる仕組みです。

また、Googleアシスタントを使った音声操作にも対応しており、「このページを読み上げて」と話しかけるだけでページ全体を読み上げることもできます。ハンズフリーで情報収集したい場合に最適な方法です。

Chromeブラウザでの読み上げ操作

Android版のChromeブラウザには、ブラウザ内で完結する読み上げ機能が搭載されています。

読み上げたいWebサイトをChromeで開いたら、画面右上のメニューアイコン(︙)をタップしてください。メニュー内に「ページの読み上げ」というオプションが表示される場合があるので、それを選択すると読み上げが開始されます。

画面下部には再生コントロールが表示され、一時停止や読み上げ速度の変更などが直感的に操作可能です。この機能はベータ版として提供されているため、Chromeのバージョンや端末によっては利用できない場合があります。

メニューに表示されない場合は、前述の標準アクセシビリティ機能やGoogleアシスタントを活用しましょう。

Webサイトに読み上げ機能を導入するメリット

読み上げ機能の導入は、アクセシビリティ対応という側面だけでなく、ビジネス成果の向上にも直結する重要な施策です。ユーザー体験の向上、潜在顧客の拡大、検索エンジンからの評価向上など、企業にとって多面的なメリットがあります。ここでは主要な3つのメリットを詳しく解説します。

ユーザー体験の向上につながる

読み上げ機能の導入により、ユーザーは自分の状況に応じて情報の取得方法を選択できるようになります。

通勤中や家事をしながらでもコンテンツを「聞く」ことができるため、画面を見続ける必要がなくなり利便性が大幅に向上します。特に移動中のビジネスパーソンや、複数のタスクを同時進行する方にとって、時間を有効活用できる魅力的な機能です。

また高齢者や長時間の画面視聴が負担となる方にとっても、目の疲労を軽減しながら情報を取得できるメリットがあります。

ユーザーに「読む」と「聞く」という選択肢を提供することで、サイト滞在時間の延長やリピート訪問の増加が期待でき、結果的にコンバージョン率の向上につながります。

アクセシビリティ対応が実現できる

読み上げ機能は、視覚障害のある方や読み書きに困難を抱える方(ディスレクシア)など、多様なユーザーがWebサイトを利用できる環境を整えます。

これにより、これまでアクセスできなかった潜在的な顧客層の取り込みが可能になり、サイト利用者の拡大が見込めます。

2024年4月に施行された改正障害者差別解消法では、事業者による合理的配慮の提供が義務化されており、アクセシビリティ対応は法令遵守の観点からも重要です。

対応を怠ると企業の社会的信用を損なうリスクがある一方、積極的に取り組むことで企業の社会的責任を果たす姿勢として評価され、ブランド価値の向上にもつながります。

SEO評価の向上が期待できる

Googleはユーザーにとって有益で使いやすいサイトを高く評価する傾向があり、アクセシビリティ対応はSEO評価の向上要因のひとつです。

読み上げ機能の実装に伴い、適切な見出しタグの設置や画像へのalt属性の追加、シンプルなサイト構造の整備など、内部SEO対策が自然と強化されます。

またユーザー体験の向上により、サイト滞在時間の延長や直帰率の低下といったポジティブなシグナルが検索エンジンに伝わり、検索順位の改善が期待できます。

SEO対策でお悩みの場合は、株式会社THINkBALにご相談ください。

ユーザー心理と検索エンジンの評価を理解した戦略的なSEO対策で、上位表示とビジネス成果の実現をサポートいたします。

サイト読み上げ機能導入時の課題

読み上げ機能には多くのメリットがある一方で、導入時にはいくつかの課題も存在します。特殊な文字の認識精度、多言語対応の複雑さ、導入・運用コストなど、事前に把握しておくべきポイントがあります。ここでは主要な3つの課題を解説します。

特殊な文字や記号が正しく認識されない

読み上げエンジンは、旧字体や異体字、専門的な記号などに対応していない場合があり、読み飛ばしや誤った発音が発生することがあります。

プログラムコードや数式、化学式といった専門表記では、意図した読み上げがされずにユーザーが混乱する可能性があります。また「NASA」や「HTML」などの略語が正しく発音されないケースもあり、情報が正確に伝わらないリスクに注意してください。

装飾的な絵文字を多用すると、読み上げエンジンが「笑顔の絵文字」のように絵文字名をすべて読み上げてしまい、冗長でわかりにくくなる問題も生じます。

こうした誤認識は、Webサイトのコンテンツの意味を歪めてしまう恐れがあるため、テキストの記述方法を工夫する必要があります。

多言語対応の実装が難しい

多言語サイトでは、言語ごとに適切な読み上げ設定をおこなわないと、間違った発音や不自然な読み上げが発生してしまいます。

HTMLの言語コードが適切に設定されていない場合、音声合成エンジンが正しく言語を判別できず、日本語のページを英語の発音で読み上げるといった問題が起こります。

また同一ページ内に複数の言語が混在する場合、言語の切り替えポイントを細かく指定する必要があり、技術的に複雑な実装が必要です。

音声合成エンジン自体も言語ごとに品質が異なるため、すべての言語で同等のユーザー体験を提供することが難しく、運用上の工数増加にもつながります。

導入と運用にコストがかかる

読み上げ機能を正しく動作させるには、HTMLやサイト構造がアクセシビリティ基準に沿って適切に記述されている必要があります。

しかし実際には、不正確なHTML記述や画像の代替テキスト不足、ARIA属性(アクセシビリティ向けのHTML属性)の未設定などが原因で、期待通りに機能しないケースが少なくありません。

これらの問題を解決するには、サイト全体の改修が必要となり、金銭的コストと時間がかかります。特に予算や人員に制約のある中小企業にとって、この負担は大きな障壁です。

また導入後も、コンテンツ更新のたびにアクセシビリティを考慮した記述を維持する必要があり、継続的な運用コストも発生します。このような理由から、アクセシビリティ対応が後回しにされるケースも多いのが現状です。

サイト読み上げ機能に関する注意点

音声読み上げ機能は、視覚障害者や読み書きに困難を感じるユーザーにとって、Webコンテンツにアクセスするための重要な手段です。音声読み上げ機能を最大限に活用するためには、ポイントをおさえたうえでコンテンツを作成する必要があります。本項からは、音声読み上げ機能を効果的に活用するための具体的な方法について説明します。

画像に的確な説明を入れる

Webページに掲載されている画像には、音声読み上げ機能を使用するユーザーが画像の内容を理解できるようにする必要があります。そのためにも、代替テキスト(altテキスト)を設定してください。

代替テキストとは、画像の内容を説明するテキストのことです。

たとえば、商品画像であれば、「赤いTシャツ、サイズM」といった具体的な説明を付けることで、視覚障害者もその画像の内容を把握できます。また、装飾的な画像やデザイン要素については、alt属性を空にしておくことで、スクリーンリーダーが不要な情報を読み上げないようにできます。

ファイルなどは音声読み上げができないものもある

PDFやマップなどのファイル形式は、音声読み上げ機能が対応していない場合があります。特にPDFファイルは、テキストが画像として埋め込まれていることが多く、スクリーンリーダーが内容を読み取れないことがあります。

上記の場合は、PDFファイルをテキスト形式に変換するか、PDFファイル内に適切なタグ付けをおこなうことで、音声読み上げ機能に対応させることが可能です。また、マップやインタラクティブなコンテンツについても、視覚情報に依存する部分が多いため、代替テキストや詳細な説明を提供することで、音声読み上げ機能をサポートすることが求められます。

Webサイトのセキュリティによっては読み上げできない

Webサイトのセキュリティ設定によっては、音声読み上げ機能が正しく動作しないことがあります。例えば、過度に厳しいセキュリティ設定や、JavaScriptの制約があると、スクリーンリーダーがWebページのコンテンツを正確に読み上げられない場合があるのです。

音声読み上げ機能が正常に動作しない場合には、まずはセキュリティ設定を見直してみましょう。音声読み上げ機能が正常に動作するように、設定内容を調整することが重要です。特に、Webサイトが認証やアクセス制限を設けている場合は、スクリーンリーダーがアクセス可能な部分を増やすことが必要です。

音声読み上げでよく使われるソフト

音声読み上げソフトは、音声で情報を伝えるにあたって必要なツールです。ここからは、特によく使われる音声読み上げソフトについて紹介します。

VoiceOver

VoiceOverは、AppleのiOSデバイス(iPhoneやiPad)に標準搭載されている音声読み上げソフトです。主な特徴は次の通りです。

特徴詳細
直感的に操作できるユーザーがタッチスクリーンを使って簡単に操作できるように設計されている。ジェスチャー操作を駆使して、画面上の項目をタッチしたり、スワイプして次の項目に移動したりすることが可能。
広範に対応している多くのiOSアプリケーションに対応しており、メールの読み上げやウェブページのナビゲーションなど、日常的なタスクをサポート。設定をカスタマイズして、ユーザーのニーズに合わせた読み上げ速度や音声の変更が可能。
アクセシビリティの向上スクリーンリーダーとして視覚障害者にとって非常に重要なツール。iOSデバイスのアクセシビリティを大幅に向上させている。

シンプルな操作性と使いやすさが特徴のソフトといえます。Appleデバイスに標準搭載されているため、Appleユーザーであれば別途でソフトのインストール・ダウンロードをする必要がありません。

TalkBack スクリーン リーダー

TalkBackは、GoogleのAndroidデバイスに搭載されている音声読み上げソフトです。主な特徴は次の通りです。

特徴詳細
操作性ユーザーがタッチジェスチャーを使用してAndroidデバイスを操作できるように設計。
画面上の項目をタッチすると、その内容が音声で読み上げられる。
多機能性メールやメッセージの読み上げ、ウェブブラウジング、アプリ内のナビゲーションなど、多岐にわたる機能を提供。ユーザーは読み上げの速度や音声をカスタマイズ可能。
普及性Androidデバイスは世界中で広く使用されているため、TalkBackは認知度が高い。

さまざまなAndroidデバイスに用いられているソフトです。対応している機能が豊富で、ブラウザの情報だけではなく、メールやアプリ内のコンテンツも読み上げられます。

SoftTalk(ソフトーク)

SoftTalk(ソフトーク)は、日本語のテキストを音声で読み上げるためのソフトウェアです。主な特徴は次の通りです。

特徴詳細
使いやすさシンプルなインターフェースにより、初心者でも簡単に使用できる。テキストを入力するだけで、すぐに音声読み上げが可能。
多様な音声オプション複数の音声スタイルや速度を選択することができ、ユーザーの好みに合わせてカスタマイズが可能。
無料で利用可能フリーウェアとして提供されているため、誰でも無料でダウンロードして使用可能。きます。

日本語に特化した音声読み上げソフトである点が特徴です。音声のスタイルや速度などの選択肢が多く、利用者に合わせてカスタマイズできます。

Open JTalk(オープンジェイトーク)

Open JTalk(オープンジェイトーク)は、オープンソースの日本語音声合成システムです。主な特徴は以下の通りです。

特徴詳細
オープンソースオープンソースであるため、誰でも自由に利用、改変、再配布できる。研究者や開発者が独自の用途に合わせてカスタマイズしやすい。
高品質な音声合成高品質な音声合成を実現しており、自然で聞き取りやすい音声を生成。ユーザーは長時間の聞き取り作業でも疲れにくい。
柔軟な適用さまざまなアプリケーションやデバイスに組み込むことができ、幅広い用途に対応。

音声読み上げソフトでは珍しい、オープンソフトである点が特徴です。アプリやデバイスを問わず、幅広い用途に対応しています。幅広い環境で利用できるのが魅力です。

テキストーク

テキストークは、シンプルかつ高機能な音声読み上げソフトです。テキストークには以下のような特徴があります。

特徴詳細
直感的な操作ユーザーフレンドリーで直感的に操作できるよう設計。テキストの入力や読み上げの開始が簡単におこなえる。
多言語対応日本語のほか複数の言語に対応。
カスタマイズ性音声のトーンや速度、ピッチなどを細かく調整することができる。

細かな設定が可能であるため、自分の好みにオリジナルでカスタマイズされた音声体験が可能なのが、テキストークの特徴です。

また、さまざまな言語に対応しているため、国籍を問わず利用しやすいといえます。

AI技術を活用した次世代のサイト読み上げ機能

近年のAI技術の進化により、従来の読み上げ機能が抱えていた課題を解消する高品質な音声合成ツールが次々と登場しています。機械的で不自然だった音声が、人間に近い自然な抑揚や感情表現を持つ音声へと進化を遂げており、ユーザー体験の大幅な向上が期待できます。

代表的なAI音声ツールとして、以下にまとめました。

サービス名特徴料金商用利用
音読さん・ブラウザ上で利用可能・49言語対応・月5,000文字まで無料無料〜月額2,980円可(無料版はクレジット表記必須)
VOICEVOX・アニメキャラクター音声39種類・細かい調整が可能完全無料可(クレジット表記必須)
CoeFont・10,000種類以上の音声・自分の声でAI音声作成無料〜月額3,300円可(無料版はクレジット表記必須)

これらのAI音声ツールは、従来の音声合成エンジンと比較して圧倒的に自然な音声を生成できます。Webサイトの読み上げ機能に導入することで、すべてのユーザーにとって快適な体験となるでしょう。

また文脈理解能力が向上したことで、専門用語や固有名詞の読み間違いも減少し、情報をより正確に伝えられるようになっています。AI技術の活用により、読み上げ機能は単なるアクセシビリティ対応を超えて、サイトの付加価値を高める重要な機能へと進化しています。

まとめ|サイト読み上げ機能で誰もが使いやすいWebサイトへ

サイト読み上げ機能は、視覚障害者や高齢者だけでなく、すべてのユーザーにとって利便性を高める重要な機能です。

本記事では、読み上げ機能の実装方法から導入メリット、課題までを詳しく解説しました。重要なポイントは以下の通りです。

  • ブラウザ標準機能、スクリーンリーダー、プラグインなど、目的に応じた実装方法を選択する
  • ユーザー体験の向上、アクセシビリティ対応、SEO評価の改善といった多面的なメリットがある
  • 特殊文字の認識や多言語対応などの課題は、適切なHTML記述で解決できる
  • AI音声ツールの活用により、より自然で高品質な読み上げが実現可能

読み上げ機能の導入は、法令遵守の観点からも重要性が増しており、企業の社会的責任を果たす姿勢として評価されます。

アクセシビリティ対応やWebサイト制作でお困りの方は、THINkBALにご相談ください。ユーザー心理とビジネス成果を重視した戦略的なWebサイト制作で、誰もが使いやすいサイトの実現をサポートいたします。

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。

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