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Update: 2024/5/5

コーポレートサイトはターゲット設定が大切!その理由や決め方も紹介

コーポレートサイトの制作を考えている担当者のなかには、コーポレートサイトのターゲット設定に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、コーポレートサイトにおけるターゲット設定の重要性について解説します。また、ターゲット設定の方法や事例についても触れています。ぜひ参考にしてみてください。

  • コーポレートサイトをこれから作る人
  • ターゲットの設定方法を知りたい人
  • ターゲット設定の事例を知りたい人
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コーポレートサイトのターゲット設定が重要な理由

コーポレートサイトにおいてターゲット設定が重要なのは、4つの理由があるからです。

ターゲット設定が重要な4つの理由
  • 作成するべきコンテンツが決まる
  • デザインの方向性が決まる
  • ファーストビューで伝える内容などが決まる
  • 集客の方法が明確になる

ここからは、それぞれの理由について解説していきます。

作成するべきコンテンツが決まる

ターゲット設定をおこなうことで、コーポレートサイトで作成するべきコンテンツが決定します。ターゲットが決まっていることで、「だれに」「何を」「どんなふうに」訴求すればいいのか見えてくるからです。

これらのコンテンツが混在していると、サイト全体として誰に発信しているものなのかわからなくなってしまいます。ターゲットを設定していると、すべてのコンテンツにおいて統一感を持たせられます。

コーポレートサイトのコンテンツの作り方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。

デザインの方向性が決まる

ターゲット設定により、コーポレートサイトのデザインの方向性が決まります。ターゲットの興味や関心に沿ったデザインにすることで、よりユーザーの心理に刺さりやすくなるからです。

サイトのデザインは、単に美しさやかっこよさを表現すればいいというわけではありません。ターゲットが普段どんなことに興味を持っているのかリサーチし、それを取り込む必要があります。

もし安さやコストパフォーマンスの良さを重視するユーザーをターゲットにするなら、「お得感」を演出したサイトにするのが最適です。反対に、クオリティを重視するユーザーがターゲットになるなら、「高級感」を演出すると良い印象を与えるでしょう。

ファーストビューで伝える内容などが決まる

ターゲットを設定することで、ファーストビューで何を訴求するかが決まります。ファーストビューはサイトに訪れたユーザーが最初に目にするページです。ここでターゲットにとって興味のないコンテンツが掲載されていたら、離脱されてしまいます。コーポレートサイトの効果を最大化するには、ファーストビューでターゲットの心を掴むことが大切です。

集客の方法が明確になる

さらにターゲット設定により、どのように集客するかが明確になります。集客の方法は、主にSNSとWebの2つの方法があります。以下では、それぞれの方法について解説していきます。

どのSNSを活用するか

SNSによってメインユーザーが異なっています。各媒体のメインユーザー層は以下のとおりです。

 ユーザー層ユーザーが多い層
LINE10代~60代10代~40代
Instagram10代~30代10代~20代
Twitter10代~40代20代
Facebook20代~50代のビジネス層30代
TikTok10代~30代10代

LINEは比較的どの層からも利用されていますが、そのほかの媒体はメインユーザー層が大きく異なっています。もしここでターゲットを決めずに媒体を選んでしまったら、届けたいユーザーに届けられないでしょう。

ターゲットがどんなSNSを利用しているのかリサーチすることが大切です。

狙うキーワードを絞ることができる

Webの場合、ターゲット設定によってどのキーワードを使用するか絞ることができます。それはより多くのユーザーにアクセスしてもらうためには、検索結果の上位に表示させなければならないからです。

ターゲットを設定しなければ、どのような情報をユーザーが欲していて、どのようなキーワードで狙っていけば良いのかわからず、やみくもにコンテンツ制作をすることとなるでしょう。必要な情報を届けるためにもターゲット設定は重要です。

コーポレートサイトのターゲットの決め方

コーポレートサイトにおいてターゲットを設定する際は、以下のようなステップで決めていきます。

ターゲットの決め方
  • 実際にいまいる顧客を参考にする
  • 顧客の抱える課題を決める
  • その課題を自社の商品サービスでどう解決できるかを決める
  • 顧客が知りたい情報は何か決めて洗い出す
  • 商品サービスを購入することにより顧客が得られるメリットを決める

ここからは、それぞれのステップについて解説していきましょう。

実際にいまいる顧客を参考にする

はじめに、実際の顧客を参考にターゲットを決めていきましょう。実際の顧客を参考にすることで、より自社商品やサービスを利用してくれるユーザーに近づくことができます。もし顧客の属性が分からないという方は、営業部の担当者に質問してみるといいでしょう。

ここでポイントとなるのは、個人向けなのか、法人向けなのかをはっきりと決めておくことです。その理由は、個人と法人では意志決定者が異なるからです。個人は自分で好きな商品を選べるのに対し、法人は意志決定者が複数人存在するため、購入するまでのステップが長くなります。

こうしたちがいから、この段階で個人か法人かを決めておくことがポイントです。

顧客の抱える課題を決める

顧客を設定したら、どんな課題を抱えているのか考えていきましょう。顧客の課題を見出すことによって、アプローチ方法が明確になります。

ユーザーは困っているときほど商品やサービスを利用したいと思うものです。なるべく具体的にイメージできるよう課題を考えていきましょう。

もし顧客がどんな課題を抱えているのか分からないなら、営業担当者に質問してみるといいでしょう。また、ヤフー知恵袋やTwitterなどを利用して、ユーザーの質問を集めてみるのも効果的です。もし身の回りにターゲットに近い人がいないなら、インターネットを駆使してみましょう。

その課題を自社の商品サービスでどう解決できるかを決める

顧客の課題が設定できたら、自社商品やサービスでどのように解決できるのかを考えていきます。ユーザーはどのように解決できるのかがわからないと、商品を買おうとは思いません。

顧客が知りたい情報は何か決めて洗い出す

自社の商品やサービスを購入する際、事前にどんな情報を知りたいと思うか考えてみましょう。数ある商品やサービスのなかで、自社商品を選んでもらうには情報がなければなりません。

もし公開されている情報が少ないと、ユーザーが離脱してしまう可能性もあるので、顧客が本当に知りたい情報は何か?を洗い出し、コンテンツを作成していきましょう。

商品サービスを購入することにより顧客が得られるメリットを決める

商品やサービスを購入することで、どんなメリットが得られるのか考えていきましょう。メリットを考えることで、競合他社との違いを明確化できるようになります。

「価格が安い」という点は、メリットととらえないようにしましょう。価格が安いことをメリットにしてしまうと、価格競争に陥ってしまい、商品・サービスの価値が下がってしまうことになりかねません。

ターゲット設定の事例

最後に、この記事でご紹介した手順を踏まえたターゲット設定の事例を紹介していきます。今回は洗顔フォームを販売するメーカーとしてターゲット設定を考えていきます。

1:顧客設定

はじめに、コーポレートサイトがだれに向けたものなのかを考えていきます。今回は洗顔フォームの購入者のうち、もっとも多いのが20~30代の女性だと仮定して進めていきます。

さらに具体的な顧客をイメージするため、以下のようにペルソナ設定を行って属性を考えていきます。

名前武田智子
年齢29歳
性別女性
職業食品メーカー営業部
家族構成独身・ひとり暮らし
住まい東京
趣味ドラマ鑑賞
興味・関心美容
休日の過ごし方エクササイズ・カフェ巡り

2:顧客の課題の決定

顧客のイメージが出来上がったら、どんな課題を抱えているのか考えていきましょう。まず、ペルソナを参考に以下のように課題を書き出していきます。

  • 仕事でストレスが溜まると肌が荒れてしまう
  • インフルエンサーのようにきれいな肌になりたい
  • 30代が近づいてきて、肌のお手入れがこのままでいいのか不安

またインターネットで検索すると、以下のような悩みも見られます。

  • ストレス性のニキビの直し方を知りたい
  • 食生活が乱れるとニキビができる
  • 大人のニキビは治りにくい

3:自社商品の解決方法

上記で考えた悩みのうち、自社商品が解決できる問題はあるのか考えていきます。たとえば、自社商品には以下のような特徴があると仮定して、以下のように課題解決の軸を考えていきます。

商品の特徴

  • パウダー状の洗顔フォーム
  • 泡立てるともちもちとした泡になる
  • 角質の洗浄ができる
  • 個包装されている

角質をケアすることでニキビ予防にも繋がることから、「大人ニキビが治りにくい」という悩みにフォーカスできそうです。

4:顧客が知りたい情報の収集

顧客が洗顔フォームを購入する際、以下のような情報を求めていると考えられます。

  • 洗浄力はどれくらいか
  • 水分はどれくらいキープできるのか
  • 使用感はどんな感じか
  • どんな成分が含まれているのか

コンテンツやトップページの訴求には、これらの疑問を解決するようなテキストがあると効果を期待できます。

5:自社商品のメリット

最後に自社商品のメリットを明らかにしていきます。今回の場合、競合の商品と比べて特徴的な点が2つあります。

商品の特徴

  • 泡立てるともちもちとした泡になる
  • 個包装されている

1つ目が、泡立てるともちもちとした泡になることです。これにより、ユーザーは気持ちよく洗顔できるようになるでしょう。また、「もちもち」という部分を強調することで、「どんな感触なんだろう?」と興味を持ってくれそうです。

そして2つ目が、個包装されていることです。通常はチューブに入っているので、旅行や出張などのシーンで活用できることが考えられます。

最終的なターゲット像と訴求方法

以上のターゲット設定を踏まえると、以下のようなユーザーにアプローチできそうです。

ターゲット層

年齢20~30代
性別女性
悩み・インフルエンサーのようにきれいな肌になりたい
・大人ニキビが治りにくい

これに対し、自社商品はこのようにターゲットに訴求します。

訴求ポイント

解決できること・角質を除去してつるつるとした肌になる
・ニキビ予防にもなる
メリット・もちもちの泡で気持ちよく洗顔できる
・個包装されているので旅行や出張にも使える

このように、ターゲット像を明確にし、どのように問題を解決できるかが決まると、サイトのデザインやコンテンツの方向性が決まっていきます。

まとめ

この記事では、コーポレートサイトにおけるターゲット設定の重要性について解説していきました。ターゲット設定をおこなうことで、デザインやコンテンツの方向性を決めることができます。

ターゲット設定をおこなう際のポイントは、以下のとおりです。

この記事のまとめ
  • 顧客の課題にフォーカスする
  • 自社商品・サービスでどのように解決できるか考える
  • 顧客のメリットを明確にする

これらのポイントを意識することで、集客ができるコーポレートサイトにすることができます。これからコーポレートサイト制作をおこなう方は、ぜひ参考にしてみてください。

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。

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