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Web広告
Update: 2024/4/28

Web広告のCPMとは?相場や計算方法を紹介!

Web広告では3文字のアルファベットで表す言葉が多く存在しています。CPMというのは、そのひとつですが、慣れていない人からすると混乱してしまうこともあるでしょう。逆に慣れてしまえば、それほど難しい単語ではないので、頭に入れておいてください。

  • CPMとは何かよくわかっていない人
  • CPMの相場を知りたい人
  • CPM課金のメリットやデメリットを知りたい人
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Web広告におけるCPMとは?

CPMの文字とグラフ資料と人が書かれたイラスト

まずはCPMというのが何を表しているのかについて解説していきます。CPAやCPCと比べると馴染みのない単語かもしれませんが、Webマーケティングにおいては重要な指標となります。

CPMと類似する単語についても解説しますので、一緒に覚えておくようにしましょう。

CPMについて
  • CPMとは
  • CPMと似た言葉との意味の違い

CPMとは

CPMとはCost Per MIlleの頭文字を取ったもので、広告表示1000回あたりの広告費を指します。Web広告では様々な課金体系がありますが、その中のひとつとも言えます。

類似の意味を持つ言葉にインプレッション単価があります。インプレッション単価といえば、広告表示1回あたりの広告費を指しますので、少しだけ意味が異なるため注意が必要です。

インプレッション単価は小数点以下になる場合があり、その場合はCPMで表した方が整数の表示になるため見やすい・分かりやすいというメリットがあります。そのため、媒体資料に記載される広告単価についてはCPMで表示されていることが多いようです。

CPMと似た言葉との意味の違い

CPMと似た言葉がいくつかあります。混同される方も多いので、それぞれの意味と違いについて知っておくようにしましょう。

CPV

CPVとはCost Per Viewのことで、動画の視聴単価を表します。CPVが低ければ、少ない広告費で多くのユーザーに動画を試聴してもらうことができるということになります。動画広告を試聴してもらいやすいターゲットに絞り込んだり、興味を持ってもらいやすい動画を制作したりして、CPVを下げる施策を講じる必要があります。

近年では動画広告の取り扱いが増加しています。そのため、動画に関する指標も多く誕生しており、CPVという単語も頻繁に使われるようになりました。視聴の定義については各社異なる場合がありますので、媒体ごとに確認するようにしてください。

特にYoutube広告においてはCPV課金という設定が可能であり、動画の視聴により初めて広告費が発生することで無駄の少ない配信ができます。ただし、従来のCPM課金方式の設定も引き続き可能となっており、キャンペーンの目的に応じて使い分けることが推奨されています。

CPC

CPCとはCost Per Clickのことで、クリック単価を表します。つまり1クリックあたりに支払う広告費用のことです。検索広告やディスプレイ広告ではCPC課金方式が取られている場合が多く、クリックしてWebサイトにユーザーが訪れてから広告費が発生します。

CPCが高ければユーザーをWebサイトに集客するのに広告費が多く掛かりますので、非効率的であると言えます。CPCが低ければ少ない広告予算で多くのユーザーを集客することができます。

CPMは広告が表示されるたびに広告費が発生することと比較すると、CPC課金方式ではユーザーにWebサイトがしっかりと表示されて初めて課金されるため、費用対効果の高い広告配信ができるということになります。

CPCは媒体やターゲットによって大きく異なります。数円単位で収まることもあれば、数千円にもなる場合があります。特にオークション制を導入している広告媒体では、競合の入札によりCPCが高騰していく傾向にあります。

CPA

CPAとはCost Per AcquisitionまたはCost Per Actionのことで、コンバージョン獲得単価を表します。コンバージョンとなるイベントは各社異なり、商品の購入/リードの獲得/来店予約など様々ですが、CPAをいかに下げられるかどうかがWeb広告の肝になります。

Web広告を実施する際に目標となるCPAを決めておくと良いでしょう。CPAが目標より高ければ改善の必要があり、CPAが目標より低ければ積極的な投資が可能ということが分かります。

同じ広告予算であればCPMが低いほど広告の表示回数が増えるため、顧客が広告を目にする機会が増加します。その結果、顧客数も増加し、CPAは下がる傾向にあります。CPAを下げるためにはCPMを低く保つ、CPMの低い媒体を選定するなどの施策が有効ということになります。

CPMの相場

CPMと書かれたキーボード

広告を実施する際には、広告単価について検証する必要があります。広告単価が分からなければ、その広告に寄ってどれだけの成果が生まれるのかも分かりませんよね。企業のWebマーケティング担当者であれば、CPMの相場について確認しなければならないと思います。

CPMの相場の出し方
  • 広告の出し方や配信先によって変わる
  • 10円-500円が大体の相場

広告の出し方や配信先によって変わる

Web広告ではオークション制を採用している広告媒体が多く、CPMは競合の入札状況によって変わってきます。競合が高く入札しているターゲティングではCPMが高騰しています。反対に競合が入札していないターゲティングではCPMが抑えられます。

また競合数が多ければCPMが高騰するのはもちろんですが、ターゲティングを絞りすぎることで競争率が高まってしまうこともあります。CPMが高騰してしまっている場合には、ターゲットを広げることで競争率が緩和され、抑えられる可能性があります。

10円-500円が大体の相場

CPMは競合の入札状況によって異なるとしましたが、大体の相場としては10円~500円程度になることが想定されます。クリック率を0.1%とするなら、CPCは10円~500円程度になります。CPMが相場より高い場合、あるいはクリック率が低く、CPCが高騰してしまっている場合には、改善が必要になります。

CPMを改善したい場合にはターゲットを拡大することが有効です。オークションの競争率が下がれば、CPMを抑えることにつながります。または競合の少ない広告媒体を選定するようにしてください。

CPCを下げたい場合にはCPMを下げることはもちろんですが、クリック率を高めることでも改善が可能です。バナーやテキストをテストしながら、ユーザーの注意を引くようなクリエイティブを制作するようにしてください。

CPMの計算方法

CPMの計算方法は非常に簡単です。Webマーケティングというと難しいイメージを持っている方も多いかもしれませんが、小学校の算数程度の知識になりますので、ご安心ください。

見出しのポイント
  • コスト÷表示回数×1000
  • CPM以外の計算方法

コスト÷表示回数×1000

CPMは広告表示1,000回あたりの広告費なので、計算式としては「コスト÷表示回数×1000」で表すことができます。「×1000」をしない場合には一般的にインプレッション単価と表現されます。意味合いとしては同じになりますので、どちらを使っても問題ありませんが、混同してしまわないように注意してください。

CPM以外の計算方法

CPMと類似している単語であるCPV、CPC、CPAの計算方法と合わせて解説しますので、覚えておくようにしましょう。

CPVの計算方法

CPVは1回あたりの広告費になるので「コスト÷視聴回数」で表すことができます。CPVの相場としては1円~10円程度になります。動画を視聴するだけなのでユーザーのハードルは低く、CPCと比較すると安く抑えられます。

動画の場合にはテキストや画像と比べて多くの情報をユーザーに届けることが可能です。そのため、ユーザーの認知を獲得するだけであれば広告単価の低いCPVをKPIにして、なるべく多くのユーザーに動画で広告を届けることが良いと考えられます。

CPCの計算方法

CPCは1クリックあたりの広告になるので「コスト÷クリック数」で表すことができます。CPCの相場は媒体やターゲットによって大きく異なりますので、数十円~数千円まで様々です。

多くの広告主ではWebサイトへ誘導した後、ユーザーに特定のアクションをしてもらうように促すので、CPCがいくらであっても最終的なCPAが低くなれば大きな問題にはならないかもしれません。

CPAの計算方法

CPAは1コンバージョンあたりの広告費になるので「コスト÷コンバージョン数」で表すことができます。プロモーションの目的となるコンバージョンのCPAが低くなるように効率的に広告配信することが求められます。

CPAを改善するためには、CPMやCPCを下げる方法があります。あるいはクリック率を高めたり、コンバージョン率を高めたりする方法もあります。CPAが高くなってしまっている原因は何か、どのような施策が有効かを考えて、適切な広告運用をするようにしましょう。

CPM課金のメリットデメリット

CPA・CPC・CPMが積まれているイラスト

Web広告の課金方式にはCPC課金/CPV課金などがありますが、CPM課金にはどのようなメリットとデメリットがあるでしょう。どのような広告主がCPM課金を選択するべきなのか解説していきます。

メリット

CPM課金のメリットは広告表示回数が予測しやすいというメリットがあります。

CPMが固定の場合には、広告予算によって決められた回数の広告表示があります。プロモーションの目的やKPIがインプレッションである場合にはCPM課金を選択したほうが、より確実に達成させることが可能です。

CPMがオークション制の場合には、媒体やターゲットによってCPMが高騰してしまうリスクがありますが、上限の入札単価を定めておいて、目標CPMより高くならないように調整することが可能です。CPMの上限を設定した場合、競合の入札状況により、思ったようにインプレッションが発生しないケースもあります。

またCPM課金を選択することで、広告の目的に対して積極的な入札ができるようになります。CPC課金の場合にはクリックをしやすいユーザーばかりを集めてしまい、コンバージョンの獲得機会を逃してしまう恐れもあります。

キャンペーンの目的によって媒体の推奨となる課金方式がありますので、広告の配信前に適切な設定を確認するようにしてください。

デメリット

CPM課金のデメリットは無駄な配信が増えるリスクがあることです。特にWebサイトへの集客をしたい場合にCPM課金を選択してしまうと、クリック率が低かった場合、CPCが高騰してしまいます。クリック率が低い要因としては、配信先の広告枠がクリックされにくい仮称にある、クリエイティブがユーザーの興味を引かないなど様々なことが考えられます。CPM課金を選択する場合には、なるべくそうした要因を考慮しておくと良いでしょう。

またWeb広告のインプレッションについては、どのくらい経営に影響したのか分かりにくいというデメリットもあります。広告配信後に売り上げが増加した、顧客の来店が多くなったということがあっても、実際に広告が影響しているのかどうかは分かりません。これではチラシやテレビCMなどの他の広告と変わりません。データ分析がしやすいというWeb広告の大きなメリットが半減してしまうことになります。

CPM課金にはメリット・デメリットがあるということが分かっていただけたかと思います。どちらが良い悪いではなく、プロモーションの目的によって適切な課金方式を選択するようにしてください。

まとめ

この記事のまとめ
  • CPMは広告表示1,000回あたりのコスト
  • CPM課金なら広告表示回数を予測しやすい
  • 無駄な配信が増えるリスクがあるため注意が必要

広告の表示回数をKPIにする広告主ではCPMという言葉は頻繁に使われますが、クリックやコンバージョンを重視する場合には、あまり聞きなれない言葉だったかもしれません。特に検索広告ではCPM課金は選択できませんので、広告の表示回数をKPIに設定しないようにしてください。

既にWebマーケティングに関わっている方であれば当たり前かもしれませんが、経験の少ない方は分かりにくい部分もあると思いますので、しっかりと把握するようにしましょう。

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。

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