
オウンドメディア成功事例17選|BtoB・BtoC企業の戦略と成果を徹底解説
「オウンドメディアを立ち上げたいが、本当に成果が出るのか不安」「自社に合った運用方法が分からない」このようなお悩みを抱えていませんか?
オウンドメディアの立ち上げを検討するマーケティング担当者にとって、実際に成果を出している企業の具体例と戦略を知ることは、社内説得と成功への第一歩です。
この記事は、以下のような方におすすめです。
- リード獲得・採用・ブランディングなど自社の課題に合った成功パターンを見つけたい方
- 月間PV数やリード獲得数など具体的な数字で効果を確認したい方
- 失敗を避け、最短で成果を出すための戦略設計のポイントを知りたい方
本記事では、BtoB・BtoC企業のオウンドメディア成功事例17選から、共通する戦略設計のポイント、よくある失敗パターンと回避方法、立ち上げから運用までの具体的な4ステップまで徹底解説します。
THINkBALは、戦略設計からコンテンツ制作、効果測定まで一貫したサポートで、ビジネス成果に直結するオウンドメディア運営を実現します。まずはお気軽にご相談ください。
データ分析、UX/UI設計に基づく戦略とデザインで伝えたい価値を伝わるカタチに。
ビジネス成果に貢献するWebサイト制作・構築を提供します。
オウンドメディアとは
オウンドメディアとは、企業が自ら保有・運営するWebサイトやブログのことを指します。
広義では自社SNSアカウントやカタログなども含まれますが、マーケティング領域では主に「自社で運営するWebメディア」を意味するのが一般的です。
企業公式サイトとの違いは、商品PRではなく読者に価値ある情報を提供する点です。メディアは大きく4種類に分類されます。
| メディア種類 | 特徴 | 例 |
| オウンドメディア | 自社保有・情報コントロール可能 | 企業ブログ、Webマガジン |
| ペイドメディア | 広告費を支払い掲載 | Web広告、雑誌広告 |
| アーンドメディア | メディアによる取材・報道 | ニュース記事、TV報道 |
| シェアドメディア | ユーザーが情報発信 | SNS、口コミサイト |
オウンドメディアは情報発信を自社でコントロールでき、検索エンジンから長期的な集客が見込める点が最大の強みです。
オウンドメディアの運用目的
オウンドメディアを運営する目的は企業によって異なります。主な目的は「リード獲得」「ブランディング強化」「採用力の向上」の3つです。目的を明確にすることで、適切な戦略設計と効果測定が可能になります。
リード獲得
オウンドメディアを通じて見込み顧客を獲得し、問い合わせや資料請求につなげることができます。
ターゲット層が検索するキーワードでコンテンツを制作し、検索結果の上位に表示させることで効率的な集客が実現するでしょう。Web広告のクリック単価が高騰する中、質の高いコンテンツを資産として蓄積できるオウンドメディアは費用対効果の高い施策です。
既存顧客に対しても製品のアップデート情報や活用事例を発信することで、継続利用やアップセルを促進できます。
検索エンジンからの自然流入が増えれば、広告費を抑えながら安定した新規顧客の獲得が期待できるでしょう。
ブランディング強化
自社の価値観や理念を継続的に発信することで、企業イメージを形成できます。
オウンドメディアは発信内容を自社でコントロールできるため、一貫したメッセージを届けられる点が強みです。ユーザーに「どのような印象を持ってもらいたいか」を明確にし、それに沿ったコンテンツを制作することが重要になります。
専門分野の知識を提供し続けることで、業界内での権威性も高まるでしょう。株式会社宣伝会議の調査でも、オウンドメディアに期待する役割として「ブランディング」が最も多く選ばれています。
企業の想いや考えを丁寧に伝えることで、ユーザーの共感を得て長期的なファンを育成することが可能です。
採用力の向上
自社のカルチャーや働く環境を発信することで、企業理念に共感する人材を獲得できます。
求人広告や人材エージェントには高額な費用がかかりますが、オウンドメディアなら低コストで採用活動が可能です。
社員インタビューや職場の雰囲気を紹介するコンテンツは、求職者が入社後の働き方を具体的にイメージする手助けになります。企業のミッションやビジョンを明確に伝えることで、自社にマッチした応募者が増えるでしょう。
福利厚生やキャリアパスなどの情報を詳しく掲載すれば、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。求職者が企業のリアルな一面を知ることで、採用の質が向上します。
オウンドメディア成功事例【BtoB企業】
BtoB企業のオウンドメディアは、専門性の高い情報提供とリード獲得を両立させています。ここでは業界で高い評価を得ている7つの成功事例を紹介します。
成功事例1.サイボウズ式

サイボウズ式は「新しい価値を生み出すチームのメディア」をコンセプトに運営されるオウンドメディアです。グループウェアを提供する同社が、働き方や組織づくりに関するコラムやインタビューを発信しています。
最大の特徴は、製品PRをほとんどおこなわず読者との関係構築を重視している点です。「カイシャ・組織」「働き方・生き方」「家族と仕事」といったテーマで、すべての働く人が共感できる内容を提供しています。
この戦略により「働きがいのある会社」や「ダイバーシティ経営企業100選」に選出されるなど、企業ブランディングに大きく貢献しました。採用面でも効果を発揮し、企業理念に共感する人材の獲得につながっています。
ブランディングに特化したコンテンツ設計が、長期的な企業価値向上を実現している代表的な成功事例です。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | サイボウズ株式会社 |
| 開始年 | 2012年 |
| 主な目的 | ブランディング |
| 月間PV数 | 約13万PV |
| URL | https://cybozushiki.cybozu.co.jp/ |
成功事例2.LIGブログ

LIGブログはWeb制作会社が運営する「社員ブログ=サラリーマンブログ」をテーマにしたオウンドメディアです。
DXやシステム開発支援に関する専門的なノウハウから業界の最新トレンドまで、幅広いコンテンツを平日毎日更新しています。15年以上にわたり運営を継続し、Web・IT業界に携わるビジネスマンのバイブル的存在となりました。
成功の理由は専門知識と業界動向に特化したコンテンツ提供により、この分野の専門家として認識されている点です。リード獲得だけでなく「自分たちの学んだことを記事としてアウトプットしよう」「一緒に働きたいと思ってもらえる情報を発信しよう」と教育や採用も目的に掲げています。
具体的なビジネス目標を設定し、それに向けたコンテンツ戦略を展開することで、市場の変化に対応しながら成長を続けている好例です。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | 株式会社LIG |
| 開始年 | 2012年 |
| 主な目的 | リード獲得・採用 |
| 月間PV数 | 約59万PV (ドメイン全体) |
| URL | https://liginc.co.jp/blog |
成功事例3.ferret

ferretは「マーケターのよりどころ」をコンセプトに掲げる日本最大級のWebマーケティングメディアです。Webマーケティング支援事業を展開する同社の強みを活かし、SEO、市場調査、BtoB、サイト制作、業務効率化など幅広いカテゴリーの情報を提供しています。
ローンチから半年で月間100万PVを達成し、現在は月間500万PVを超える規模に成長しました。月間リード獲得数は2,500件を超え、会員登録数も月間4,100人に達しています。
成功の鍵は無料会員登録でダウンロードできるお役立ち資料や動画など、リード獲得への導線を明確に設けている点です。記事の更新頻度も高く、こまめにチェックしたくなる工夫が実践されています。
主な流入は検索エンジンからで「SEO対策」などのビッグワードで上位表示を実現し、日本でもトップクラスに成功しているオウンドメディアの事例といえるでしょう。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | 株式会社ベーシック |
| 開始年 | 2014年 |
| 主な目的 | リード獲得 |
| 月間PV数 | 約53万PV |
| URL | https://ferret-plus.com/ |
成功事例4.経営ハッカー

経営ハッカーはクラウド会計サービスを提供するfreee株式会社が運営するオウンドメディアです。中小企業やフリーランスをメインターゲットに、会計・経理の基礎知識やビジネスに役立つノウハウを体系的に提供しています。
CEOのブログから始まった経緯があり、経営者の視点から綴る内容が特徴です。起業時のノウハウや経験を記事化することで、起業や経営に悩む読者層から高い支持を得ています。
成功の理由はストック型とフロー型のコンテンツをバランスよく提供している点です。長期的に効果が出るストック型コンテンツで固定ファンを獲得し、拡散しやすい最新情報のフロー型コンテンツで新規ユーザーを引き込んでいます。
特にインタビュー記事は事業規模の近い経営者の悩みと解決方法を高い解像度で提供できるため、読者の共感を得やすい傾向です。コンテンツが自社製品と密接に関連しており、自然な形でfreee製品の認知度を高め導入を促す役割を果たしています。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | freee株式会社 |
| 開始年 | 2013年 |
| 主な目的 | リード獲得 |
| URL | https://keiei.freee.co.jp/ |
成功事例5.LISKUL

LISKULは「中小・ベンチャー企業でWebマーケティングに困っている人たちに正しいノウハウを届けたい」という理念で2014年にスタートしたオウンドメディアです。
SaaS提供やデジタルマーケティング支援をおこなうSO Technologies株式会社が、Web広告運用で培った実績とノウハウを惜しみなく公開しています。中小・ベンチャー企業のWebマーケターがCMOになるまでに必要な情報を提供し、集客・広告や接客・制作に関する実践的な記事を発信しています。
専門用語の解説から注目の話題、さらに「SMSが届かない場合」「VPN接続できない場合」など具体的なトラブルへの対処法まで内容が豊富です。事業で培ったノウハウを基にしたSEO対策により流入増加に成功し、月間のリード獲得数は200件に達しています。
読者目線の丁寧な解説と、あえて自社のノウハウを公開することでブランドの信頼性を高め、商材の利用率アップにつなげている好例です。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | SO Technologies株式会社 |
| 開始年 | 2014年 |
| 主な目的 | リード獲得 |
| 月間PV数 | 約20万PV |
| URL | https://liskul.com |
成功事例6.バーコード講座

一次元バーコードと二次元コード(QRコード)の2つにカテゴリを絞り、バーコードの基本原理から詳しい構成、使用例まで専門知識を網羅的にまとめています。シンプルな構成ながら非常に専門性の高いコンテンツを提供している点が特徴です。
製品についての情報を発信するWebサイト内の一コンテンツとして展開されていますが、同社の持つ専門的な知識やノウハウを存分に活かしたページとなっています。各ページには資料(ホワイトペーパー)のダウンロードを促すCTAが設置されており、情報を入力することで会員登録につながる仕組みです。見込み顧客の情報獲得が徹底されている点は参考にすべきポイントでしょう。
PDFダウンロードも可能にすることで、ユーザーの利便性を高めながらリード情報を効率的に収集しています。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | 株式会社キーエンス |
| 主な目的 | リード獲得 |
| URL | https://www.keyence.co.jp/ss/products/autoid/codereader/ |
成功事例7.ばね探訪

ばね探訪は金属ばねの製造を手がける東海バネ工業株式会社が運営する、他に類を見ないユニークなオウンドメディアです。「東海バネ工業のばね達が活躍するモノづくりの現場をレポート」をコンセプトに、さまざまな企業のモノづくりの姿勢を取材し発信しています。
最大の特徴は自社や自社製品の紹介をほとんどおこなわず、他社(顧客企業)のみにフォーカスしている点です。同社の製品はすべて完全オーダーメイドのためカタログが存在せず、商談のほとんどがWebサイト経由となっています。
そのような背景から、メディアを「自社製品をアピールする場」ではなく「ビジネスモデルを知ってもらう場」として位置づけました。顧客の取り組みを発信することで、顧客に寄り添う自社の姿勢を伝えることに成功しています。
2008年から運営を続け、製品そのものではなく企業の価値観や哲学を伝えるブランディング戦略が評価されている事例です。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | 東海バネ工業株式会社 |
| 開始年 | 2008年 |
| 主な目的 | ブランディング |
| 月間PV数 | 約4万PV |
| URL | https://tokaibane.com/bane-tanbo/ |
オウンドメディア成功事例【BtoC企業】
BtoC企業のオウンドメディアは、顧客との情緒的なつながりを構築しブランドのファンを育成しています。ここでは消費者に強く支持される6つの成功事例を紹介します。
成功事例8.北欧、暮らしの道具店

北欧、暮らしの道具店は株式会社クラシコムが運営するECサイトと連動したオウンドメディアです。北欧テイストの生活雑貨やインテリア商品を扱うECサイト内に「読みもの」としてコラムを多数掲載しています。
スタッフの愛用品レビューや料理レシピ、エッセイ、悩み相談など、暮らしを豊かにする幅広いコンテンツを提供している点が特徴です。営業色を前面に出さず、ブランドの価値観や世界観をユーザーと共有することで、生涯顧客としての関係性を構築しています。
Instagramのフォロワー数は130.8万人、YouTubeチャンネルの登録者数は59.3万人と企業アカウントとしては異例の規模です。「暮らしの道具店 北欧」の指名検索では月間検索数が11万、推定流入数が4万8,000に達しています。
EC事業開始当初からメディア化に注力した結果、コアなファンを多数獲得し、2011年からは他のECモールへの出店を取りやめオウンドメディアのみで事業を展開している成功事例です。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | 株式会社クラシコム |
| 開始年 | 2007年 |
| 主な目的 | ブランディング |
| 月間PV数 | 約150万PV |
| URL | https://hokuohkurashi.com/ |
成功事例9.となりのカインズさん

となりのカインズさんはホームセンターを展開する株式会社カインズが運営するオウンドメディアです。「ホームセンターを遊び倒すメディア」というキャッチコピーのもと、暮らしに関するアイデアやヒントを発信しています。
カインズで扱う幅広い商品について、各分野の専門家や著名人がそれぞれの知識やノウハウを楽しく紹介する形式が特徴です。
実用的な内容だけでなく「ウナギの飼い方」「ペットフードを試食してみた」などユニークな企画も多く、読んでいるだけで面白いコンテンツが充実しています。「カインズさん」とはカインズのメンバー、お客さま、取引先、DIY実践者など、カインズに関係するあらゆる人たちを表現しています。
暮らしに寄り添い、思わず商品を使って試してみたいと思わせるコンテンツ設計により、明るく好奇心旺盛という同社ブランドのパーソナリティーを印象づけることに成功しているでしょう。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | 株式会社カインズ |
| 開始年 | 2020年 |
| 主な目的 | ブランディング |
| 月間PV数 | 約220万PV |
| URL | https://magazine.cainz.com/ |
成功事例10.THE BAKE MAGAZINE
THE BAKE MAGAZINEは人気スイーツブランドを多数抱える株式会社BAKEが2015年にスタートしたオウンドメディアです。自社商品の紹介にとどまらず、社内外の「食」に関するユニークな話題を幅広く取り扱っています。
スタートから約6年半は企業としての認知度向上や採用を主目的に運営されていました。2021年のコーポレート・アイデンティティ変更に伴い、事業の成長度合いにあわせてオウンドメディアの役割が見直されています。
現在は組織の枠組みを超えた「食」の情報発信で読者に話題を提供し、ブランディングと採用の両側面に活きるメディア構築を進めている状況です。サイトデザインは写真1枚ずつまでこだわりが見え、ブランドの世界観を大切にしている様子がうかがえます。
事業フェーズの変化に応じてメディアの役割を柔軟に見直すことで、継続的に成果を生み出している好例といえるでしょう。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | 株式会社BAKE |
| 開始年 | 2015年 |
| 主な目的 | ブランディング・採用 |
| URL | https://bake-jp.com/magazine/ |
成功事例11.Red Bull

Red Bullはレッドブル・ジャパン株式会社が運営する、エナジードリンクで有名な企業のオウンドメディアです。モータースポーツ、バイク、スノー、サーフィンなどのスポーツやアスリート、音楽などのクリエイターに関する情報を記事と動画で発信しています。
最大の特徴は自社製品であるエナジードリンク「Red Bull」の紹介がほとんど登場しない点です。あくまでスポーツ、アスリート、クリエイターの魅力発信にフォーカスし、ブランディングに振り切った戦略を展開しています。
企業サイト自体がオウンドメディアとして機能しており、商品コピーである「翼をさずける」のイメージを醸成する構成です。スポーツやストリートカルチャーを題材にした記事が多く、サイト内では動画や躍動的な写真、動きのあるイラストが多用されています。
この姿勢に共感するファンを増やし「スポーツといえばRed Bull」「仕事を頑張るときはRed Bull」といったイメージの確立に成功しました。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | レッドブル・ジャパン株式会社 |
| 主な目的 | ブランディング |
| 月間PV数 | 約710万PV |
| URL | https://www.redbull.com/jp-ja/ |
成功事例12.トヨタイムズ

トヨタイムズはトヨタ自動車が2019年から運営するオウンドメディアで、トヨタに関する情報をクロスメディア形式で発信しています。広告と広報を融合させた新しいスタイルを確立し、社内向けコミュニケーションをマスメディアも含めて統合している点が特徴です。
豊田社長自らが「モリゾウ」というニックネームで登場し「トヨタのありのままの姿をできる限りオープンにしていきたい」とメディア開設の理由を述べています。トップ自らが登場し企業の思いや体温を伝えることで、ステークホルダーの共感を得ることに成功しました。
週1〜2本のペースで記事を更新しており、月間PVは約110万、ユニークユーザー数は約48万に達しています。この戦略により「400人のマーケターが選ぶ先進的な企業」で3位にランクインするなど、企業イメージとブランディングの向上を実現しました。
企業の透明性と誠実さを示すことで、消費者との信頼関係を築いている代表的な成功事例です。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | トヨタ自動車株式会社 |
| 開始年 | 2019年 |
| 主な目的 | ブランディング |
| 月間PV数 | 約110万PV |
| URL | https://toyotatimes.jp/ |
成功事例13.アマノ食堂

アマノ食堂はフリーズドライのスープや味噌汁で有名なアマノフーズのオウンドメディアです。「おいしい食・人・暮らしが集う」をコンセプトに、食材の豆知識や料理家による家庭的なレシピを紹介しています。
業界を牽引するトップブランドでありながら、ユーザーの年代の偏りに課題を感じていた同社が、30〜40代の若年層を取り込むべく2015年に開設しました。
スマホユーザーを意識したデザインと、ホッと日常に寄り添う雰囲気により2018年には月間100万PVを達成しています。他サイトとの差別化として「旬の食材」「簡単・時短」を意識したレシピを多数掲載し、新規訪問者を多数獲得することに成功しました。
2023年にはWebサイトのリニューアルが実施され、現在はアマノフーズブランドサイトと「アマノ食堂」が統合された形で運営されています。ブランド認知からファンの育成につなげている好例といえるでしょう。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | アサヒグループ食品株式会社 |
| 開始年 | 2015年 |
| 主な目的 | ブランディング |
| URL | https://www.amanofoods.jp/amanoshokudo/ |
オウンドメディア成功事例【採用強化】
採用を目的としたオウンドメディアは、企業のリアルな姿を伝えることで応募者とのミスマッチを防ぎます。ここでは採用ブランディングに成功している4つの事例を紹介します。
成功事例14.mercan
mercanはフリマアプリを運営する株式会社メルカリが2016年5月に立ち上げたオウンドメディアです。
「メルカリの『人』を伝える」をコンセプトに、一貫して採用を目的に運営されています。社員インタビューや社内イベントのレポートを通して、メルカリという企業が持つ価値観について理解が深まるコンテンツが特徴です。
特に「#メルカリな日々」という連載では、社内の何げない日常風景を垣間見ることができます。メルカリグループのメンバー自らが発信することで、現場の温度感をリアルに伝えている点が強みです。入社後のイメージがわきやすいだけでなく、読者自身がメルカリという企業にマッチするかどうかを判断できることは大きなメリットといえるでしょう。
基本的にKPIは設定されておらず、自社の情報発信によって得られる副次的効果を見ながら地道に配信を続けています。採用候補者とのマッチング精度を上げることを目的に、同社への理解と共感を得ることに特化したオウンドメディアです。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | 株式会社メルカリ |
| 開始年 | 2016年 |
| 主な目的 | 採用 |
| 月間PV数 | 約17.6万PV |
| URL | https://mercan.mercari.com/ |
成功事例15.キャリアハック

キャリアハックは求人情報メディアや人材紹介サービスを運営するエン・ジャパン株式会社によるオウンドメディアです。
「テック業界で働く人のためのWebメディア」「Web・IT業界で働く人々の人生を少し豊かにする」をコンセプトに、2012年から運営されています。業界の先駆者や活躍者の行動思想やストーリーをインタビュー記事で発信している点が特徴です。
記事の多くを占めるのは読み応えのあるインタビューで、登場するのは今話題のリーダーや世間で注目のサービスを生み出したキーパーソン、転職で納得のキャリアをつかんだ人々です。活躍の裏側にあった苦悩や気づき、ライフスタイルの変容などが深く掘り下げて語られています。登場人物のライフスタイル・ワークスタイルが丁寧に描かれた記事や「勇気がもらえる言葉たち」などの特集は、働く人々にとってヒントになる内容です。
変化が早いWeb・IT業界において、独自の切り口から海外の事例やAI関連の最新プロダクト記事なども豊富に提供しています。運営目的のひとつは転職サイト「エン転職」への集客ですが、企業・サービスへの共感者を増やすことにも寄与しています。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | エン・ジャパン株式会社 |
| 開始年 | 2012年 |
| 主な目的 | 採用 |
| 月間PV数 | 約14万PV |
| URL | https://careerhack.en-japan.com/ |
成功事例16.ジモコロ

ジモコロは株式会社アイデム・株式会社バーグハンバーグバーグ・株式会社Huuuuが共同運営するオウンドメディアです。
株式会社アイデムが運営するエリア型の求人サイト「イーアイデム」のブランディング施策の一環として、2015年にスタートしました。地元愛を感じられるローカルネタのコンテンツを発信し、「イーアイデム」が地元の求人情報に強いというイメージを醸成しています。実際に足を運んで一次情報を取材しながらコンテンツを制作している点が特徴です。
地方の魅力的な「場所」や「仕事」「小ネタ」などの記事を、思わず笑ってしまうユニークな切り口で提供しています。日本各地のローカルな話題を取り上げているため、読者の誰しもに刺さる記事があるよう工夫されています。
ローカルグルメやエンタメなど話題が幅広く、初訪問だと一体何のサイトかわからないほどポップな印象です。この面白い記事配信により他社との差別化を図り、バイトおよび正社員に求人応募するユーザーの約10%がジモコロ来訪者となっています。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | 株式会社アイデム |
| 開始年 | 2015年 |
| 主な目的 | 採用 |
| 月間PV数 | 約280万PV(ドメイン全体) |
| URL | https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/ |
成功事例17.ミクシル

ミクシルはソーシャル・ネットワーキング サービス「mixi」やスマホアプリを開発する株式会社ミクシィが運営するオウンドメディアです。2017年10月に「ミクシィグループの魅力がまるわかり」をコンセプトに運用を開始しました。
同社は「mixi」「モンスターストライク」など10以上のサービスを展開しており、多様な事業内容を詳しく紹介する場として開設されています。自社で勤務するエンジニアやクリエイターへのインタビューを中心に、業務内容や社風、開発に臨む想いや姿勢を飾り気なく表現している点が特徴です。
社内制度やカルチャーを構築した意図も丁寧に伝えることで、求職者が入社後の働き方を具体的にイメージできるようになっています。オウンドメディアの運用により、同社は自社とマッチした「ハイパフォーマー」人材を獲得できるようになりました。
採用のミスマッチを防ぎ効率化を図る上で、企業情報の透明性の高い発信が効果的であることを示す成功事例です。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | 株式会社ミクシィ |
| 開始年 | 2017年 |
| 主な目的 | 採用 |
| URL | https://mixil.mixi.co.jp/ |
成功事例から学ぶ共通の戦略設計ポイント
紹介した17の成功事例には、運営を継続し成果を出すための共通点があります。ここでは特に重要な4つの戦略設計ポイントを解説します。
明確な目的設定と成果指標の定義
オウンドメディア運営で最も重要なのは、開始前に目的とKPI(重要業績評価指標)を明確に定義することです。
リード獲得を目指すのか、ブランディングを強化したいのか、採用力を向上させたいのかによって、コンテンツの方向性や導線設計が大きく異なります。目的が曖昧なまま運営を始めると、やみくもにコンテンツを制作するだけで成果につながりません。
例えばリード獲得が目的なら「月間問い合わせ数」「資料ダウンロード数」、ブランディングなら「指名検索数」「SNSエンゲージメント率」といった具体的な数値目標を設定しましょう。
KPIを定めることで効果測定が可能になり、運営の方向性を修正する判断材料が得られます。成功事例の多くは目的に沿った発信を徹底しています。
ターゲットユーザーのニーズに応えるコンテンツ提供
成功しているオウンドメディアは、ターゲットユーザーの属性や興味関心、抱えている課題を明確に想定した上でコンテンツを制作しています。
ユーザーが求める情報を的確に提供することで、サイトへの信頼感が高まり長期的な関係構築が可能になるでしょう。ペルソナを具体的に設定し、その人物が検索しそうなキーワードや悩みを洗い出すことが第一歩です。
業界内では当たり前に思っている情報が、ユーザーにとっては価値の高い独自情報であることも少なくありません。自社ならではの専門知識やノウハウを活かしたオリジナルコンテンツを重視することで、他社との差別化を図れます。
ユーザーからの問い合わせ内容を分析すれば、ニーズのヒントが見つかるはずです。
継続的な更新と改善のサイクル構築
オウンドメディアは立ち上げてすぐに成果が出るものではなく、短くても半年以上の継続が必要です。
成功事例に共通するのは、長期的に継続発信できる体制を社内に構築している点といえます。月何本のペースで新規コンテンツを作成するのか計画を立て、無理なく続けられる人的リソースを確保しましょう。
新規コンテンツの作成だけでなく、既存コンテンツの改善も重要です。月1回などの定期的な振り返りをおこない、アクセス解析データをもとに効果検証と改善を繰り返す必要があります。
どのようなユーザーがアクセスし、どのような反応を示しているのかを把握し、PDCAサイクルを回し続けることで運営の質が向上します。
SEO対策とユーザー体験の両立
オウンドメディアへの主要な集客経路は自然検索であるため、SEO対策は欠かせません。
ターゲットユーザーが検索するキーワードを洗い出し、それに基づいてコンテンツを設計することで流入を増やせます。
ただし検索エンジン最適化だけに注力するのではなく、訪問したユーザーが快適に記事を読み目的を達成できるUX(ユーザー体験)設計も同時に重視しましょう。読みやすい文章構成、視認性の高いレイアウト、適切な導線設置など、検索エンジンとユーザーの双方に配慮することが成果を生み出す鍵です。
SNSや広告を併用してコンテンツの露出を増やすことで、自然検索だけではアプローチできないユーザー層にもリーチできます。
複数の施策を組み合わせることで、オウンドメディアの効果を最大化できるでしょう。
オウンドメディア運営でよくある失敗パターン
多くの企業がオウンドメディア運営で同じような失敗を経験しています。ここでは特に多い3つの失敗パターンと、その回避方法を解説します。
目的が不明確なまま運用を開始する
オウンドメディアの失敗で最も多いのが、目的を明確にせずに運営を始めてしまうケースです。「競合他社がやっているから」「流行っているから」という理由だけで立ち上げると、コンテンツの方向性が定まらず成果につながりません。
リード獲得を目指すのか、ブランディングを強化したいのか、採用力を向上させたいのかによって、制作すべきコンテンツや導線設計が大きく異なります。目的が曖昧なまま運営を続けると、やみくもに記事を量産するだけで効果測定もできない状態に陥るでしょう。
例えばリード獲得が目的なら、記事内に資料ダウンロードや無料相談への導線を設置し、そこからのコンバージョン数を追う必要があります。
運営開始前に目的とKPIを明確に定義し、社内で共有することが成功への第一歩です。
短期間で成果を求めすぎて挫折する
オウンドメディアは主にSEOを基盤とした中長期的な集客施策であり、広告のような即効性はありません。効果が現れるまでに数ヶ月から半年以上を要するのが一般的です。
しかし短期間での成果を重視する企業では、このタイムラグが大きな障壁となり途中で運営を諦めてしまうケースが少なくありません。
株式会社宣伝会議の調査でも、オウンドメディアの課題1位は「コンテンツ数の維持」でした。一度軌道に乗れば検索流入を安定的に生み出し続ける資産型メディアとして機能する点が強みです。
「即効性はないが、長期的には高い効果が見込める施策である」という特性を社内で共有し理解してもらうことが重要でしょう。焦らず継続する姿勢が成功への近道です。
運用体制が整わず更新が停止する
オウンドメディア運営には戦略設計、キーワード選定、記事制作、SEO対策、効果分析など多岐にわたる業務が発生します。担当者がメインの業務と兼務する形で進めているケースも多く、リソース不足によりコンテンツ更新が停滞してしまう失敗パターンは非常に多いです。
特に製造業では専門知識を持つ技術部門や現場スタッフの協力が必要ですが、彼らは日々の業務で忙しく優先度が低くなる傾向があります。
この課題を防ぐには、企画・編集・執筆・分析といった役割分担を明確にし、無理なく続けられる人的リソースを事前に確保することが不可欠です。コンテンツカレンダーを作成し、いつ誰がどのテーマの記事を書くかを事前に決めることも有効な対策といえます。
社内だけでの対応が難しい場合は、外部の制作代行会社やSEO専門業者との連携も検討しましょう。
オウンドメディアの立ち上げから運用までの4ステップ
オウンドメディアを成功させるには、計画的な準備と運用が不可欠です。ここでは立ち上げから運用まで、押さえるべき4つのステップを解説します。
1.運用目的とKPIを設定する
オウンドメディア立ち上げの第一歩は、運用目的とKPI(重要業績評価指標)を明確に設定することです。自社の現状分析をおこない、市場分析にはPEST分析、3C分析、STP分析などの手法を活用するとよいでしょう。
自社の課題が明らかになったら、その解決策となるような目的を1つに絞って設定します。商談創出が目的なら製品導入事例や技術コラムを中心に据え、ブランディング重視なら業界課題への見解や自社技術の優位性をストーリーとして打ち出すことが効果的です。
KPIについては、立ち上げ当初からコンバージョンを目標にすると難易度が高くなります。まずは1年程度UU(ユニークユーザー数)やPV(ページビュー数)をKPIとし、Webページの集客と認知度アップに注力しましょう。
母数が十分に集まってから、段階的にCV(コンバージョン)へとKPIを移行していく考え方が現実的です。
2.ターゲットとコンテンツテーマを決定する
目的が定まったら、ターゲットとコンテンツテーマを具体的に決定します。集客を目的とする場合、既存顧客の属性から典型的な顧客像であるペルソナを作成することが有効です。
ペルソナの年齢、性別、役職、抱えている課題、情報収集の方法などを具体的に設定することで、どのようなコンテンツを提供すべきかが明確になります。BtoB、BtoCそれぞれでペルソナの作り方は異なるため、自社のビジネスモデルに合わせて設計しましょう。
次にメディア名、コンセプト、運営方針、トップページのビジュアルなどを決定します。コンテンツ作成環境としてCMS(コンテンツ管理システム)を選定する必要があり、無料のWordPressやヘッドレスCMSなどの選択肢があります。
検索キーワードを選定し、ユーザーの検索意図に応えられる内容で図表や写真を用いてわかりやすく表現することが重要です。
3.運用体制と予算を確保する
オウンドメディアを継続的に運営するには、適切な人的リソースと予算の確保が欠かせません。属人的な運営ではなくチーム体制で回すことが成功の鍵です。
企画、編集、執筆、デザイン、効果分析など、ポジションごとに担当者を決めましょう。コンテンツ管理表や更新カレンダーを活用して運用プロセスの仕組み化を目指すことが重要です。
まず内製か外注かを判断し、外注する場合はどの支援会社に依頼するかを決定します。デザイナーやライター、Webエンジニアなどの専門人材が必要な制作フェーズは外部の協力を得るのが一般的です。
一方で運営は社内人材が担当する必要があるため、担当者が継続的に取り組める体制を整えましょう。人材の異動や組織拡大に備え、知識が属人化しないようナレッジ共有を推進し、情報をオンライン上で管理する工夫も必要です。
4.効果測定と改善を継続する
オウンドメディア立ち上げ後は、定期的な効果測定と改善のサイクルを回すことが成功への道です。Webページへのアクセス数を測定して成果を確認しましょう。
アクセス解析には無料ツールのGoogleアナリティクスが広く使われており、どんな人がどのくらいサイトに訪れているか、どこから流入しているか、どのページを見ているかなどを把握できます。ページごとの検索キーワードによる流入はGoogleサーチコンソールで確認可能です。
測定結果をもとに個々のページの改善を図り、その結果を検証するというPDCAサイクルを継続的に回していきます。技術進化や市場動向の変化に合わせたタイムリーな情報発信が信頼獲得に直結するため、単発で終わらせず継続的にユーザーとの接点を作り続けることが重要です。
運営初期はPVに一喜一憂せず、まずは正しいターゲットに向けた質の高いコンテンツを蓄積することに注力しましょう。
業種別のオウンドメディア活用ポイント
業種によってオウンドメディアの効果的な活用方法は異なります。ここでは製造業、IT・SaaS企業、小売・EC事業者それぞれの特性に合わせた活用ポイントを解説します。
製造業におけるオウンドメディアの強み
製造業のオウンドメディアは、専門性の高い技術情報を発信できる点が最大の強みです。ニッチな製造ジャンルであれば競合が少なく、検索エンジンからの流入を大幅に見込めます。
例えばキーエンスの「バーコード講座」や東海バネ工業の「ばね探訪」のように、自社の専門領域に特化した情報を体系的に提供することで、業界内での権威性を確立できるでしょう。
商談前に自社を認知してもらい、技術や商品について詳しく知ってもらうことで、受注確度の高い問い合わせにつながります。BtoB領域では検討期間が長いため、コンテンツが長期的な資産として機能する点も特徴です。
製品導入事例や技術解説コラムを中心に据え、問い合わせ導線を最適化することで、効率的なリード獲得が実現します。製造現場の技術者や営業部署を巻き込み、リアルな情報を発信することが成功の鍵です。
IT・SaaS企業の成功パターン
IT・SaaS企業のオウンドメディアは、自社の専門知識を活かした実践的なノウハウ提供が成功パターンです。
ferret、LISKUL、LIGブログなどの事例に共通するのは、読者の課題解決に直結する情報を惜しみなく公開している点といえます。Webマーケティング、SEO対策、システム開発など自社の得意領域に関する詳細な解説記事を提供することで、この分野の専門家として認識されます。
変化の早い業界であるため、最新トレンドや技術情報をタイムリーに発信することも重要です。会員登録で資料ダウンロードができる仕組みや、記事末尾に無料相談への導線を設置するなど、リード獲得の導線を明確に設計しましょう。
自社サービスの認知度向上とリード獲得を両立させながら、読者との信頼関係を構築することで、中長期的な顧客育成が可能になります。
小売・EC事業者の活用事例
小売・EC事業者のオウンドメディアは、ECサイトと連動させることで直接的な売上獲得につなげられる点が特徴です。
「北欧、暮らしの道具店」や「ワタシプラス by SHISEIDO」のように、商品の単なるスペック紹介にとどまらず、その商品を使ってどのようなライフスタイルが実現できるのかを丁寧に伝えることが重要になります。読み物的なコンテンツで商品の世界観を表現し、自然な形で購買意欲を喚起する手法が効果的です。
レシピ紹介、使い方ガイド、スタッフのレビューなど、商品にまつわる幅広いコンテンツを提供することで顧客との接点を増やせます。記事内に関連商品へのリンクを設置し、興味を持った商品をそのまま購入できる導線を整備しましょう。
コンテンツを通じてブランドのファンを育成することで、リピート率の向上とLTV(顧客生涯価値)の最大化が期待できます。
THINkBALのオウンドメディア支援サービス
THINkBALでは、オウンドメディアの立ち上げから運用まで一貫してサポートします。戦略設計、コンテンツ制作、効果測定の各フェーズで専門的な支援を提供します。
戦略設計から運用までワンストップで支援
THINkBALは、オウンドメディアの戦略設計から制作、運用まで一貫して対応できる体制を整えています。
お客様のビジネス特性を深く理解するため、事業、顧客、商材、ブランドの4つの軸から入念なヒアリングを実施します。市場分析や競合調査を通じて現状の立ち位置を把握し、どのようなオウンドメディアが効果的かを検討するのが第一歩です。
ターゲットユーザーの行動分析からペルソナとカスタマージャーニーマップを作成し、各顧客ステージで必要なコンテンツを明確にします。SEOを考慮したディレクトリ構造の設計、検索エンジンがクロールしやすいサイト構築、CMSの選定と実装まで、技術面も含めた総合的なサポートが可能です。
制作後は運用マニュアルの作成や操作方法のレクチャーもおこない、お客様が安心して運営を継続できる環境を整えます。
成果につながるコンテンツ制作体制
THINkBALのコンテンツ制作は、ユーザーインサイトを徹底的に考慮した戦略に基づいておこなわれます。ユーザーインタビューやデスクリサーチから得た情報をもとに、ターゲットが本当に知りたい情報を把握し、それを満たすコンテンツを設計します。
検索キーワードの詳細な調査により、検索ボリュームや競合度合いを見極め、上位表示を狙えるキーワード群を選定することが可能です。単なる情報提供にとどまらず、各顧客ステージに応じたコンテンツを用意することで、潜在層から検討層まで幅広いユーザーにアプローチできます。
記事コンテンツだけでなく、診断コンテンツやホワイトペーパー、ウェビナーなど多様な形式を組み合わせ、入り口からコンバージョンまで導く設計をおこないます。
自社の強みや想いを伝えるストーリー設計により、読者の心に響くコンテンツを実現可能です。
データに基づいた継続的な改善提案
THINkBALはオウンドメディアの効果を最大化するため、データ分析に基づいた継続的な改善提案をおこないます。
GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどの解析ツールを活用し、PV、滞在時間、スクロール率、検索キーワードでの表示順位など多様な指標をKPIとして評価します。
コンテンツごとに目的が異なるため、潜在層向けコンテンツから顕在層向けコンテンツへの送客状況や、検討層向けコンテンツからのコンバージョン率など、細かな導線を分析することが可能です。狙ったキーワードに対してコンテンツボリュームや見出しは適切か、関連記事やフォームへの導線は最適かなど、詳細な改善案を立案します。
実装から効果検証、さらなる改善というPDCAサイクルを回し続けることで、成果の持続的な向上をサポートします。
まとめ|オウンドメディア成功事例から学ぶ実践法

オウンドメディアは、適切な戦略設計と継続的な運用により、リード獲得やブランディング、採用強化といった企業課題の解決に大きく貢献します。
本記事で紹介した17の成功事例から学べる重要なポイントは以下の通りです。
- 明確な目的設定とKPI定義が成果への第一歩となる
- ターゲットユーザーのニーズに応える質の高いコンテンツが信頼を生む
- 継続的な更新とデータ分析に基づく改善が長期的な成果につながる
オウンドメディアの立ち上げや運用には、専門的な知識と戦略的なアプローチが必要です。「自社でオウンドメディアを始めたい」「既存メディアの成果を改善したい」とお考えの企業様は、ぜひTHINkBALにご相談ください。
THINkBALは、戦略設計からコンテンツ制作、効果測定まで一貫してサポートし、ビジネス成果に直結するオウンドメディア運営を実現します。豊富な実績を持つ専門チームが、貴社の課題に最適なソリューションをご提案いたします。
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