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Web制作
Update: 2024/1/29

WebサイトのCTAを改善したい!具体例を用いて詳しく解説

Webサイトからのお問い合わせが減少してきたり、集客数に対してコンバージョンが少ないと感じたりしたとき、まず見直したいのが「CTAの改善」です。

CTAは、コンバージョンに大きく直結する部分であり、適切に対策しないとせっかくWebサイトに流入があっても効率よくコンバージョンへとつなげることができません。結果的に、非効率な集客につながってしまう恐れがあります。

  • 売上に直結する問い合わせがないと悩んでいる人
  • Webサイトのコンバージョン率が良くないのでなんとかしたいと思っている人
  • CTAのクリック率が悪く改善したい人

そこで、今回はCTAに課題を感じている方へ向けて、CTAの重要性や改善が必要なケース、具体的な解決策などについて詳しく解説します。

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CTAとは

CTAとは、Webサイトやマーケティングにおいて、訪問者や読者に特定の行動を促すための指示やボタンのことです。主に、ユーザーに具体的なアクションを取らせることを目的としたデザインやテキストに使われます。

CTAの重要性

CTAの重要性は、デジタルマーケティングの効果を最大限に引き出すうえで欠かせません。ユーザーの注意を引き、商品の購入、サービスの登録、情報のダウンロードなど、望ましいアクションに導くためにも適切に配置する必要があります。

効果的なCTAは、Webサイトのコンバージョン率を高め、サイトの目標達成に直結します。明確かつ誘導力のあるCTAは、ユーザーの意思決定をサポートし、マーケティングの成果を向上させる重要です。

CTAの種類

CTAにはさまざまな種類があり、Webサイトやキャンペーンの目的によって適したものが異なります。一般的なCTAとしては、商品やサービスの購入を促す「今すぐ購入」、情報提供を求める「詳細を見る」、メールリストへの登録を促す「ニュースレターに登録」などがあります。

また、ソーシャルメディアの共有を促す「シェアする」やフィードバックを求める「フィードバックを送る」など、特定のアクションに焦点を当てたCTAも存在します。CTAの種類と設計は、目標とするアクションとターゲットによって慎重に選びましょう。

CVRが上がらない|改善が必要なCTAの例

CVR

Webサイトやランディングページにおいて、コンバージョン率(CVR)が期待通りに上がらない場合、CTAの見直しが必要かもしれません。

ここからは、コンバージョン率の向上に貢献しないCTAの典型的な例と、それらの改善点について解説します。

適切な位置に配置されていない

CTAが適切な位置に配置されていない場合、ユーザーが見落とす可能性があります。結果的にアクションを起こす機会を逃すかもしれません。ページの下部や目立たない場所にCTAがあると、ユーザーの注意を引くことがむずかししく、クリック率が低下する原因となります。

CTAはユーザーの視線が自然と行き着く位置、たとえばファーストビューやコンテンツの末尾などに配置することで、より高い反応率を期待できます。適切な位置にCTAを配置すれば、ユーザーは自然と次のアクションを促され、コンバージョン率の向上につながります。

クリックしたいと思わせる文言になっていない

CTAの文言は、ユーザーにクリックしたいと思わせる内容でないと、コンバージョン率の向上にはつながりません。効果的なCTA文言は、ユーザーの興味を引き、行動を促す刺激的なものである必要があります。

「今すぐ試す」「無料で体験する」「3分で入力完了」など、ユーザーに明確な利益や行動の価値を示す言葉を選ぶことが重要です。抽象的または一般的すぎる文言では、ユーザーがアクションを起こしにくくなってしまうため注意しましょう。

なるべく、ユーザーが直感的に反応し、クリックしたいと感じさせる文言を選ぶことが、コンバージョン率の向上のカギです。

クリックした先をイメージできないCTAのデザインになっている

CLICK NOWと書かれたボタン

コンバージョン率の低下につながるCTAは、クリックした先をユーザーがイメージできないデザインです。CTAは、ユーザーに次のステップが何であるかを明確に示す必要があります。

たとえば、「詳細を見る」「今すぐ登録」などの文言では、具体的に何が得られるのかが不明確で、ユーザーが行動を起こす動機付けが不十分になる可能性があります。

CTAは、ユーザーがクリックすることで得られる具体的な結果やメリットを示すことで、無意識の中にある「期待」を作り、行動を促しやすくなります。クリックボタン上のマイクロコピー

「\会員登録不要で購入/」「\60秒で入力完了/」

などの説明を入れるようにすると誘導しやすくなります。

つまり、明確で具体的なメッセージを伝えるデザインにすることが効果的なCTAには必要です。

CTAボタンが目立つ色ではない

CTAボタンに目立たない色を用いると、コンバージョン率を下げることにつながります。CTAボタンは、Webページの中で際立って見えるようにデザインしましょう。目立つ色とは、背景や他の要素とのコントラストが高く、ユーザーの注意を引きやすい色です。

赤やオレンジなどの暖色系や、アクションを促すといった意味のある緑色などがよく使われています。サイトのカラースキームとは異なる鮮やかな色を使用することで、ボタンが目立ちやすくなるでしょう。

CTAボタンの色がページのデザインに溶け込んでしまうと、ユーザーがCTAの設置を見落とす可能性が高まり、クリック率が低下します。効果的なCTAは、視覚的に目立つ色でデザインされることが、重要です。

改善前に分析が必要!CTAの効果測定方法

CTAの測定をしている人

WebサイトのCTAの改善をおこなう前に、効果を正確に測定する必要があります。効果測定をおこなうことで、どのCTAがうまく機能しているのか、どの部分の改善が必要かを明確にできるためです。
ここからは、CTAの効果測定方法をご紹介します。

ヒートマップで効果測定する

ヒートマップツールを使用してCTAの効果を測定する方法があります。ヒートマップは、Webページ上のどの部分がユーザーによって最も多くクリックされているか、どの領域が注目を集めているかを視覚的に示したマップです。

ヒートマップで得たデータを分析すれば、CTAがどれだけ効果的に機能しているかを把握できます。また、ヒートマップはユーザーのスクロール行動やマウスの動きも追跡可能です。CTAの位置やデザインがユーザーエクスペリエンスにどのように影響しているかを詳細に分析できます。

Googleアナリティクスのイベントで効果測定する

CTAの効果測定には、Googleアナリティクスを使用し、CTAのクリックをイベントとして追跡する方法も効果的です。Googleアナリティクスのイベントトラッキング機能を使うと、特定のCTAがクリックされた際のデータを収集できます。

データを収集することで、どのCTAが最も多くのクリックを獲得しているか、またそれらのクリックがどのようにコンバージョンに結びついているかを分析できます。CTAのパフォーマンスを定量的に測定し、改善点を見つけられるでしょう。

CTA改善施策一覧

CTAボタンをオンにしている人

WebサイトやマーケティングキャンペーンのCTAを改善するための施策は多岐にわたります。効果的なCTAは、訪問者を具体的なアクションに導く重要な要素です。以下では、CTAの改善に有効なアプローチ方法をいくつか紹介します。

1.まずはユーザー心理状態を理解する

CTAを改善する最初のステップとして、ユーザーの心理状態を深く理解することが挙げられます。訪問者がサイトに訪れる理由、彼らが何を求めているか、どのような動機で行動を起こすかを把握することが重要です。

ユーザーの心理状態に基づき、ニーズに合わせたCTAの文言やデザインを考えます。たとえば、即時購入を考えているユーザーには「今すぐ購入」などが良いでしょう。

また、BtoBのサービスやWebツールなどの商材に多いケースですが、お試しでの利用をしたいと考えているユーザーであれば、「まずは無料で体験」といった具体的なアクションを促すCTAを設定します。

ユーザーの心理に基づいたアプローチは、CTAのクリック率やコンバージョン率を高めるためにも効果的です。

2.コンテンツの流れを無視せず自然な位置にCTAを配置する

CTAを設置する際は、Webページのコンテンツの流れを無視せず、自然な位置に配置しましょう。コンテンツの内容とCTAが密接に関連していることで、ユーザーはスムーズに行動を起こしやすくなります。

具体的には、商品の詳細説明の後に「商品を購入する」といったCTAを配置したり、サービスの利点を解説した後に「無料トライアルを始める」などの具体的なアクションを促すCTAを配置したりすることが挙げられます。

自然な流れの中でCTAを提示することにより、ユーザーの行動を妨げることなく、自然な導線を作り出すことが可能です。

3.クリックしたくなるようなテキストにする

3種類のCTAボタンのテキスト

CTAのテキストは、ユーザーがクリックしたくなるような魅力的な表現であることが重要です。効果的なCTA文言の例としては、「無料で始める」「今すぐ体験」「お得な情報をGET」などが挙げられます。

CTAの文言は、ユーザーにメリットや価値があることを暗示し、行動を促す強い動機付けを提供します。

また、「残りわずか」「期間限定」といった緊急感を与える言葉を加えることで、ユーザーの行動を促せるでしょう。クリックしたくなるようなテキストは、ユーザーの興味を引き、サイトの目的を達成する上で効果的な手段となります。

ちなみに、企業の要望ごとにおすすめのCTAテキストの例は以下の通りです。

  • 見積もりを申し込んでほしい場合:「無料で見積もりをしてみる」「〇秒で見積もり完了」
  • 無料体験を促したい場合:「1か月無料体験を始める」「さっそく無料で体験してみる」
  • 資料ダウンロードをしてほしい場合:「無料で資料DL」「今だけ無料の資料を受け取る」

上記の他にもユーザーに行動喚起できるテキストは多数ありますので、ぜひ自社のサービスにマッチするCTAテキストを探してみましょう。

4.クリック先に何があるのか明確にする

CTAを改善する際には、クリック先で何が得られるのかを明確に伝えることが重要です。ユーザーは、クリックしたらどのような情報やメリットを得られるかを事前に知りたいと考えているからです。

たとえば、「60秒で入力完了」というCTAなら、クリックすると簡単な入力フォームがあることを意味します。60秒以内での入力であればしてもいいかな?とユーザーのハードルも下がります。

クリックした先の具体的な内容やメリットをCTAの文言に盛り込むことで、ユーザーの期待を形成し、行動を促しやすくなるでしょう。

5.CTAボタンは目立ちやすくクリックしたい色にする

CTAボタンにどのような色を用いるかは、コンバージョンに大きく影響します。ボタンの色は、ユーザーが自然に目を向け、クリックしたくなるようなものである必要があります。

一般的には、赤や黄色などの暖色系、青、緑などの寒色系、と視覚的に目立つ色が選ばれます。目立つ色はアクションを促す力が強く、ユーザーの注意を引きやすい傾向にあるのです。また、Webページの背景色と対照的な色を選ぶことで、ボタンがより一層目立ち、クリック率を高めることができます。

色の選択は、ユーザーの心理に影響を与え、CTAの効果を最大化するために不可欠な要素です。
とはいえ、違和感が生じるような配色は避けましょう。背景色との色合いも重視しつつ、良い意味で目立つ色を選択してください。

CTA改善のポイント

CTAのデザインを考えている人

WebサイトやマーケティングキャンペーンにおけるCTAの改善は、コンバージョン率を高めるためにも重要です。しかし、効果的な改善をおこなうためには、いくつかのポイントを考慮する必要があります。
ここからは、CTAの改善ポイントを解説していくため、参考にしてみてください。

改善後はA/Bテストをおこなう

CTA改善のポイントとして、まず挙げられるのが「改善後のA/Bテスト」です。異なるバージョンのCTAをランダムにユーザーへ提示し、どちらがより高いコンバージョン率を達成するかを比較します。

A/Bテストを通じて、改善したCTAの効果を客観的に評価し、さらなる最適化の方向性を見出すことができます。実際のユーザーの行動データに基づくこのテストは、仮説に基づいた改善を確かなものに変えるために重要な手段です。

むやみに改善をしない

CTAの改善をおこなう際には、むやみに多くの変更を加えることは避けましょう。改善の効果が明確でない場合、再度の改善作業が必要になり、結果的に時間と労力の消耗につながる可能性があります。また、今まで取れていたコンバージョンまで失くすことにもつながりかねないので、安易な修正は行わないことがおすすめです。

そのため、マーケティング企業や制作会社など、リード獲得に強い専門家に依頼することをおすすめします。マーケティングに関する専門家は、データに基づいた戦略的なアプローチでCTAの改善をおこない、より効果的な結果をもたらすことができます。また、専門知識を持つプロフェッショナルによる改善は、時間とコストの効率化にもつながります。

当サイトを運営するTHINkBALは、デジタルマーケティングのプロとして、最適なCTA改善のご提案・施策の実施をおこなっています。お客様の業種や領域、製品・サービスの特徴、ターゲットなどさまざまな要素をもとに、効果的なCTA改善を実施することをお約束します。

ぜひお気軽にご相談ください。THINkBALのサイト改善の詳細はこちら

まとめ

この記事では、CTAの重要性、効果的な設置場所、改善のためのさまざまなアプローチについて解説しました。CTAは、Webサイトやマーケティングキャンペーンにおけるコンバージョン率を高めるための鍵です。

そのため、CTAの位置、文言、色使い、デザインなどを適切に選定し、ユーザーの心理状態や期待に合わせて最適化することが重要です。適切な改善を実施して、自社の売上向上を目指していきましょう。

著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。