
ECサイトに必要な機能とは?代表的な4つの構築方法と費用を紹介
「ECサイトで必要な機能って何?」
「ECサイトの作成方法について知りたい」
このようにお考えではありませんか?
本記事では、これからECサイトを運営して売上を拡大させていきたいという方に向け、必要な機能、代表的な4つの構築方法、そして費用についてご紹介します。
- ECサイトの運営に必要な機能を知りたい人
- ECサイトの構築方法を知りたい人
- ECサイトを作成する際の費用相場を知りたい人
ECサイトの構築方法はたくさんあるため、自社に合った制作方法を選ぶことが大切です。
本記事では、費用を無駄にしないために必要な情報をお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
データ分析、UX/UI設計に基づく戦略とデザインで伝えたい価値を伝わるカタチに。
ビジネス成果に貢献するWebサイト制作・構築を提供します。
ECサイトとは?
ECサイトとは、ネット上で商品を販売したり取引したりするWebサイトです。「Electronic Commerce(電子商取引)」の頭文字をとってECサイトと呼ばれるようになりました。
企業が運営する通販サイト、ネットオークションができるサイトなど、商品の売り買いがされるサイト全般を指しています。
ECサイトをさらに細かく種類分けすると、
- 越境型
- 単品通販型
- オムニチャネル型
- ショッピングモール型
などに分けられます。
ECサイトに必要な機能

ECサイトに必要な機能を以下の2つに分けて詳しく解説していきます。
- フロントサイト
- バックエンド
まずはフロントサイトで必要な機能から見ていきましょう。
フロントサイトで必要な機能
フロントサイトとは、お客様が利用する機能全般を指しています。たとえば、配送カレンダー、ログイン画面、決済機能などがあります。
フロントサイトで必要な機能について更に詳しく見ていきましょう。
【決済機能】
決済機能とは、お客様が商品を購入する際に必要な機能です。お客様が希望する支払い方法が用意されていないと離脱につながってしまう可能性が高いため、最低でもクレジット支払い、コンビニ支払い、銀行振込、代引き、等の決済はできるようにしておきましょう。
【商品検索機能】
商品検索機能とは、ECサイト上でお客様が商品を検索するための機能です。商品検索機能を設置することで、お客様が数ある商品の中からスムーズにお目当ての品を見つけることができます。商品数が多いECサイトでの設置は必須だと思っておきましょう。
【カート機能】
カート機能とは、お客様が商品を選択し、購入する際に必要な機能です。カート機能を設置する際は「決済完了までに時間がかかり過ぎていないか」「手数料や送料の表示が分かりにくくなっていないか」などといった点に注意しておきましょう。
【セキュリティ機能】
セキュリティ機能とは、お客様が登録した電話番号や住所といった重要な情報を暗号化し、安心して利用してもらうための機能です。セキュリティ機能は、お客様に安全な買い物をしてもらうために必要不可欠な機能ですから、必ず設置をおこなったうえで、万が一に備えて臨時対応が可能な窓口も設置しておきましょう。
【お気に入り機能】
お気に入り機能とは、お客様が気になった商品をリスト化して表示するためのページです。お気に入り機能に登録した商品情報をもとに、おすすめの商品を紹介することもできるため、さらなる販促につなげることが可能です。
【マイページ機能】
マイページ機能とは、お客様が過去に購入した商品や、閲覧した商品の履歴などを見るためのページです。会員情報や情報変更の際もマイページ機能を利用します。お客様自身に購入した商品を振り返ってもらうことで、再購入へとつなげる役割があります。
【ソーシャルログイン機能】
ソーシャルログイン機能とは、TwitterやInstagramなどのSNSとECサイトを紐づけるために必要な機能です。機能を通してSNSと連携してもらうことで、「拡散の機会が増える」「口コミが広がりやすくなる」など、さまざまなメリットが見込めます。
お客様にとっても、会員登録の手間が省けるというメリットがあるため、可能であれば設置しておきましょう。
【レコメンド(おすすめ)機能】
レコメンド機能とは、お客様に合った商品を紹介する機能です。おすすめする商品を抽出する際のポイントは「これまで購入・閲覧した商品に類似した商品」「一緒に購入されることが多い商品」などを押さえておくことです。
【問い合わせ機能】
問い合わせ機能とは、お客様からのご質問やご意見を受け付けるための専用フォームです。メールアドレスや電話番号をサイト内に掲載しておく方法でもよいのですが、お客様にとって送信の心理的ハードルが高くなることに加え、企業側も対応にかかる工数を抑えることができるため、できれば専用の問い合わせフォームを設置しておきましょう。
【レビュー(口コミ)機能】
レビュー機能とは、商品を購入したお客様にレビューを書いてもらい、商品ページに表示するための機能です。お客様は商品の購入を迷った際にレビューを見て最終的な決断をすることもあるため、ECサイトでは必須だと思っておきましょう。
【FAQページ】
FAQページとは、お客様からの問い合わせが多い質問とその回答をまとめて表示させるページです。FAQページはECサイトの利便性や分かりやすさをアップさせる役割があるため、設置はもちろん、できれば定期的に更新するようにしましょう。
バックエンドで必要な機能
バックエンドとは、お客様には見えない機能全般を指しています。具体的には「お客様が商品を検索した際のデータ処理」「お気に入りした商品をデータベースに保存する際の処理」などがバックエンドでおこなわれます。
以下にて、バックエンドで必要な機能について見ていきましょう。
【配送・受注管理機能】
配送・受注管理機能とは、お客様が購入した商品を配送するための機能です。受注と配送ができなければ売上が立たないため、電子商取引をおこなうECサイトにおいて、最も重要な機能であるといえるでしょう。
【売上管理機能】
売上管理機能とは、ECサイトで発生した売上を管理するための機能です。金額だけではなく「購入経路」「購入した時間」「購入した商品」など、さまざまな情報を記録することでECサイトの最適化を効率的におこなえるようになります。
【在庫管理機能】
在庫管理機能とは、ECサイトで販売している商品の在庫を管理するための機能です。在庫を適切に管理しておかないと欠品による機会損失を起こしてしまう可能性があるため、棚卸し作業とは別にWeb上で確実に管理できる機能を設置しておきましょう。
【顧客管理機能】
顧客管理機能とは、お客様の情報を安全に管理するための機能です。電話番号や住所だけではなく「購入頻度」「購入額」などを管理することで、お客様をランク別に分けることができるようになるため、効果的なマーケティング施策を立てやすくなります。
【コンテンツ管理機能】
コンテンツ管理機能とは、商品の魅力や新商品などを伝えるためのページを管理する機能です。商品ページだけでは伝えられない情報や、季節性のある商品の紹介などには欠かせない機能となっています。効果的な販促にもつながるため、可能であれば設置しておきましょう。
その他ECサイトであると嬉しい機能一覧

ここまでは「フロントサイト」「バックエンド」で必要な機能を紹介してきました。
以下では、できれば設置しておきたい機能について紹介していきます。
- クーポン機能
- 商品ランキング機能
- キャンペーンやセールの機能
クーポン機能
クーポン機能とは、クーポンや入会特典などを提供し、利用してもらうための機能です。
一般的には、お誕生日を迎えたお客様や、一定の購入金額を超えたお客様にクーポンを提供します。クーポンは利用してもらうまでが大切であるため、下記の2点に注意しておく必要があります。
- 割引額や最終的な金額を適切に表示する
- クーポン利用までの手間をなるべく少なくする
簡便性の低いシステムは、クーポンの利用率を下げてしまう可能性があるため、お客様の立場に立ったクーポン運用を心掛けることが大切です。
商品ランキング機能
商品ランキング機能とは、「よく売れている商品」「お気に入り数の多い商品」などをランキング化して表示するための機能です。ランキング形式で商品を表示することで、お客様の購入意欲を高める効果があります。
実際、「ランキングの文字が目に入ると、ついつい結果を見たくなってしまう」という人も多いのではないでしょうか。
また、売上が多い商品の他にも、
- トレンド商品ランキング
- 店長のおすすめランキング
- ロングセラー商品ランキング
など、運営するECサイト独自のランキングを作成することも可能です。競合となるECサイトがやっていないランキングを掲載することで差別化にもつながります。
キャンペーンやセールの機能
キャンペーンやセールの機能とは、ECサイト上でおこなわれるキャンペーンやセールなどを管理するための機能です。システム上で「開始したい時間」「終了したい時間」を入力しておくだけで自動的に開始・終了をおこなってくれます。
キャンペーンやセールは、お客様に「お得感」「今だけの限定感」をアピールすることができるため、売上の向上につながりやすいです。
また、会員限定のキャンペーンは、会員からの購入はもちろん、新規顧客の獲得にも高い効果を発揮します。
ECサイトの売上アップにつながる機能
ECサイトの売上アップを目指すのであれば、基本的な機能を設けるだけでは不十分です。ここからは、より売上を高めるためのおすすめ機能をご紹介します。
レコメンド機能
ECサイトで売上向上を目指すにあたり、まず知っておきたいのがレコメンド機能です。レコメンド機能とは、ユーザーの閲覧履歴や購入履歴に基づき、関連性の高い商品を自動で提示する仕組みのことです。
Amazonをはじめとする大手ECサイトではよく見られる機能であり、「あなたにおすすめ」「この商品を買った人はこんな商品も」などの表示が典型例です。
ユーザーが自ら探しに行かなくても欲しい商品に出会えるため、クロスセルやアップセルが自然に成立し、注文額の増加につながります。
また、近年ではAIを活用したパーソナライズが進んでおり、精度の高い提案で離脱率を低下させる効果も期待できます。特に、商品点数が多いECサイトでは、レコメンド機能の有無がコンバージョン率に大きく影響するでしょう。
カゴ落ち防止メール
カゴ落ち防止メールは、販売機会を逃さないためにも必要な機能です。そもそもカゴ落ちとは、カートに入れてそのまま購入に至らず放棄することを指します。
商品をカートに入れたものの、購入に至らないケースは大手・中小のECサイトを問わず多いのが現状です。そんなカゴ落ちの対策として有効なのが「カゴ落ち防止メール」です。
ユーザーが一定時間カートに商品を入れたまま離脱した際、カゴ落ちメールとして、自動でリマインドメールを送信します。カゴ落ちメールをきっかけに、ユーザーにカート内の商品を思い出してもらい、購入を促すことが目的です。
割引クーポンや在庫の残り数を知らせることで緊急性を演出すれば、よりユーザーの関心を引きやすくなるでしょう。
サブスクリプション対応機能
一定期間ごとに料金を徴収するサブスクリプションモデルは、顧客単価を安定させるだけでなく継続的に売上確保するためにも有効な対応です。
たとえば、コーヒー豆やサプリメント、日用品などの定期的に消費される商品は、サブスクリプションとの相性が良い傾向にあります。ECサイトに実装することで、ユーザーは一度の設定で定期的に自動で商品が届くようになるため、ユーザー側には「手間を軽減できる」といったメリットがあるのです。
企業側としては、毎月の売上を予測しやすく、在庫管理の効率化にもつながります。StripeやKOMOJUなどの決済サービスと連携させることで、継続的な課金処理も自動化が可能です。LTVの向上を目指すなら、導入すべき機能といえるでしょう。
定期購入・リピート設定機能
ECサイトの売上向上を実現するためにも、定期購入の機能やリピート設定機能などは必要です。ユーザーは商品購入時に「30日ごとに自動で配送」「次回も同じ商品を購入する」といった設定ができるため、再購入の手間が省けます。
特に、化粧品や健康食品、ベビー用品といった消耗品では、定期購入・リピート設定機能の有無が継続購入率に影響します。
可能であれば、定期購入割引やポイント付与と組み合わせることも検討しましょう。お得なサービスと併用することで、リピート率の向上が期待できます。
企業側としても、購入履歴から需要の予測ができるため、在庫リスクの軽減やマーケティング戦略の最適化にも役立ちます。
SNS連携・シェアボタン設置
SNS連携やシェアボタンは、ECサイトでの売上を向上を目指せる機能の一つです。ユーザーが気に入った商品をX(旧Twitter)やInstagram、LINEなどに簡単にシェアできれば、投稿内容を見た第三者の流入も期待でき、結果的に新たな流入経路を増やすことにつながります。
特に、インフルエンサーとの相性も良く、拡散された投稿がバズることで売上が急激に上昇するケースも珍しくありません。
InstagramショッピングやFacebookショップなどと連携すれば、SNS上から直接商品ページへ誘導することも可能です。現代の購買行動においてSNSの影響力は大きいため、SNS連携・シェアボタンは、ECサイトには欠かせない機能です。
ECサイトでかかる費用は?構築方式で紹介!

ECサイトの構築方法は大きく分けて下記の4つになります。
- オープンソース
- フルスクラッチ
- パッケージ
- ASP
以下では、それぞれで作成した場合の「費用」「メリット・デメリット」について解説していきます。
オープンソース
以下では、オープンソースでECサイトを構築する場合の
- 特徴
- メリット・デメリット
- 費用
について紹介していきます。
オープンソースの特徴
オープンソースとは、ECサイトを構築するためソースコードが公開されているプラットフォームを利用してサイトを構築する方法です。
プログラミングの知識を持っている人材がいれば、費用を抑えつつ完成度の高いECサイトを構築することができます。
ECサイトの全体的なデザインを変えるために必要なテンプレートや、機能を簡単に追加するためのプラグインなどが利用できる点もオープンソースの特徴です。
オープンソースのメリットデメリット
オープンソースのメリットは下記の通りです。
- テンプレートやプラグインが利用できる
- プログラミングの知識があれば無料でECサイトを構築できる
- 自由度の高いECサイトが構築できるため競合と差別化しやすい
デメリットは下記の通りです。
- 構築に関するサポートを受けられない
- 専門性の高いプログラミング知識が必要
- 外注する場合の費用が高額になる
オープンソースは、基本的に無料で公開されているソースコードを利用するため、コード上でエラーが発生して構築が滞ったとしてもサポートを受けることができません。この点には十分に留意しておきましょう。
オープンソースの費用
オープンソースは、基本的に無料で公開されているため、構築にかかる費用はかかりません。ただし、外注する場合は比較的高い費用がかかるため注意しておきましょう。
フルスクラッチ
以下では、フルスクラッチでECサイトを構築する場合の
- 特徴
- メリット・デメリット
- 費用
について紹介していきます。
フルスクラッチの特徴
フルスクラッチとは、「インフラ」「デザイン」などを含むサイトの構築をゼロからおこなう方法です。すべてオリジナルで作成を進めていけるため、非常に自由度の高いECサイトを構築することができます。
ただし、構築にかかる費用は今回紹介する4つの方法の中で最も高額になる可能性が高いです。
フルスクラッチのメリットデメリット
フルスクラッチのメリットは下記の通りです。
- 基本的にはどのようなサイトでも構築可能
- 機能の拡張・外部との連携などが自由自在におこなえる
- 自由度が高いため競合と差別化しやすい
デメリットは下記の通りです。
- 構築にかかる費用が最も高い
- サイト完成までの期間が長くなりやすい
フルスクラッチは自由度が高い反面、非常に高額になるため費用対効果をよく考えたうえで採用しましょう。
フルスクラッチの費用
フルスクラッチは最低でも数百万円、高額だと数億円になります。高いパフォーマンスを発揮するECサイトの構築にかかる費用は、数千万円がベースラインだと思っておきましょう。
パッケージ
以下では、パッケージでECサイトを構築する場合の
- 特徴
- メリット・デメリット
- 費用
について紹介していきます。
パッケージの特徴
パッケージとは、ECサイトの運営に必要な機能がパッケージ化されたシステムを活用し、自社のECサイトを作成する方法です。
オープンソースは、構築や運営に関してのサポートを受けられませんが、パッケージは、もともと必要な機能が備わっていることに加え、構築・運営のサポートを受けることも可能です。
パッケージのメリットデメリット
パッケージのメリットは下記の通りです。
- 構築・運営のサポートを受けられる
- フルスクラッチよりも費用が抑えられる
- カスタマイズ性が高いため比較的自由度の高いECサイトが作成できる
デメリットは下記の通りです。
- リニューアルをすると高額な費用がかかる
- アップデートが困難なため長期的な運用に向かない
長期的な運用が難しいというのは、ECサイトにとって大きなデメリットです。長期的な視野をもって採用の最終判断をしましょう。
パッケージの費用
パッケージの費用相場は500~800万円程度です。フルスクラッチに比べるとかなり費用を抑えることができます。
ASP
以下では、ASPを利用してECサイトを構築する場合の
- 特徴
- メリット・デメリット
- 費用
について紹介していきます。
ASPの特徴
ASPとは、すでに構築されたECサイトをレンタルする形で運営する方法です。運営できることに加え、費用も数万円程度であるため、気軽にECサイトを運営することができます。「カラーミーショップ」「MakeShop」「ショップサーブ」などが有名なASPサイトです。
ASPのメリットデメリット
ASPのメリットは下記の通りです。
- 費用が低く手軽にECサイトを運営できる
- ECサイトのメンテナンスはASPサイトがおこなってくれる
- ECサイトに必要な機能がすべて備わっている
デメリットは下記の通りです。
- カスタマイズの自由度がかなり低い
- 販売手数料をASPサイトに支払わなければならない
- 販売できる商品に制限がある(ASPによって異なる)
デメリットは各ASPサイトによって異なるため、必ず事前にチェックしておきましょう。
ASPの費用
ASPサイトによって相場は異なりますが、基本的に初期費用や月額費用もかかりません。ただし、販売手数料がかかるケースは多いため、自社との適正を十分に見極めたうえで最終的な決断をしましょう。
ECサイトの機能を選ぶときのポイントと注意点
ECサイトの機能は、あれもこれもと搭載すれば良いものではありません。ユーザーが使いやすいよう、搭載する機能は「本当に必要なもの」に絞って選ぶことが重要です。
- 商品数・取扱カテゴリによって必要機能は変わる
- サイトの規模と将来的な拡張性を考慮する
- 自社運用か委託かで必要な管理機能が違う
- モバイル対応やUI/UXも含めて機能を考える
ここからは、ECサイトの機能を選ぶ際のポイントと注意点について解説します。
商品数・取扱カテゴリによって必要機能は変わる
ECサイトの機能を選ぶ際、まず知っておきたいのが、扱う商品数やカテゴリの幅によって、必要な機能は大きく変わることです。たとえば、数十点の商品を扱うセレクトショップなら、シンプルな商品管理と決済機能があれば十分でしょう。
一方で、数百〜数千点の商品を複数カテゴリに分けて販売する場合は、絞り込み検索やタグ付け、在庫一括管理などの機能が必要です。サイズ・カラーなどのバリエーション展開が多い商品であれば、「子SKU管理」や「在庫連動機能」も求められるでしょう。
サイトの規模と将来的な拡張性を考慮する
ECサイトの機能を選ぶ際には、現在のサイト規模だけでなく、1年後や3年後を見据えることが重要です。仮に、今は月間アクセス数が少なくても、販路拡大や広告で急成長する可能性があるなら、トラフィック負荷に強いものを選んでおく必要があります。
また、当初は日本国内向けでも、将来的に海外展開を視野に入れるなら、多言語対応や複数通貨決済、越境EC対応機能なども必要でしょう。
外部ツールやAPIとの連携も検討しているのであれば、機能との相性についてもチェックしておかなければなりません。「現時点で最適であること」よりも「将来に対応できること」を重視して設計してください。
自社運用か委託かで必要な管理機能が違う
ECサイトの運用を社内で完結するのか、外部に委託するのかで、必要な管理機能は異なります。自社で運用する場合は、誰でも使いやすい管理画面や、在庫・顧客情報をリアルタイムで把握できるダッシュボードが必要でしょう。
外部に委託するのであれば、アクセス権限の細かな設定や、操作ログの記録といったセキュリティ機能が必要です。
また、複数拠点やパートナー企業と共同で運用する場合は、「多店舗管理」「ユーザー権限分離」などの機能も視野に入れておくと良いでしょう。
モバイル対応やUI/UXも含めて機能を考える
スマートフォンからのアクセスが主流となった今、モバイルでの閲覧を前提とした設計は必須です。レスポンシブ対応はもちろん、タップ操作に最適化されたUIや、ページ遷移の少ない購入導線を設計すしなければなりません。
さらに、検索やカテゴリ選択・カート操作などが直感的におこなえるUX設計は、離脱率やコンバージョン率に直結します。機能を選ぶ際には、「スマートフォンでも操作しやすいか」を重視する必要があります。
「最近見た商品」や「戻るボタンで情報が消えない」など、細部まで気を配ることでユーザーの負担・ストレスは軽減できます。つまり、機能は利便性や見た目だけでなく「どう使われるのか」までを想定することが重要です。
ECサイトに導入できる拡張機能・連携ツール
ECサイトに導入できる拡張機能や連携ツールとしては、さまざまなものがあります。実際にどのような機能・ツールを導入できるのか、以下から見ていきましょう。
CRM・MAとの連携
ECサイトに導入できる連携ツールとして、まず挙げられるのが、CRM(顧客管理システム)やMA(マーケティングオートメーション)です。ECサイトの顧客育成の観点で見ると、必須ともいえます。
たとえば、購入履歴や閲覧履歴をもとに、ユーザーへ最適なタイミングでメールやLINE配信をおこなうことで、再購入を促せます。
カゴ落ちユーザーや休眠顧客には、自動的にリマインド施策を展開するなど、手動では手が回らない細かな対応ができるようになるでしょう。
また、セグメントごとに効果の高いキャンペーンを仕掛けたり、LTVの高い顧客を可視化して優遇対応したりすることで、売上と顧客満足度の両立も期待できるのが魅力です。
在庫管理・POSシステム連携
ECサイトでは、在庫管理やPOSシステムと連携することが可能です。ECサイトにおいて、在庫管理は顧客満足度や業務効率に関わる部分と言っても過言ではありません。
仮に実店舗を持つ事業者である場合、POSシステムとECサイトを連携させることで、リアルタイムで在庫数を同期でき、二重販売や在庫切れによるキャンセルを防げます。
また、複数倉庫や出荷拠点を持つ場合も、在庫情報を一元管理することで、出荷スピードや物流コストも短縮・軽減しやすくなります。SKUが多い商材やシーズン変動の大きい商品を扱う場合、連携機能の有無が運用や管理の手間に関わるのです。
会計ソフト・基幹システムとのデータ連携
ECサイトには、会計ソフトや基幹システムなどのデータを連携できます。ECサイトと会計ソフトを連携すれば、売上・入金・在庫・経費などのデータが自動で反映でき、会計処理を効率化することが可能です。
また、基幹システムと連携することで、受注や出荷、在庫、請求、会計に至るまでのフローを自動化することも可能です。担当者の手間や作業時間の削減につながり、業務効率の向上を期待できるでしょう。
決済サービス
AmazonPayやPayPayなど、さまざまな決済手段に対応することで、カゴ落ち防止とコンバージョン率向上につながります。実際、近年は外部の決済サービスを導入するECサイトが増えている傾向です。
決済サービスを導入すれば、ユーザーが登録済みのアカウント情報をそのまま利用できるため、カード番号の再入力などの手間が省くことが可能です。ユーザーがスムーズに購入へと進みやすくなり、離脱防止を期待できます。
また、若年層にはコンビニ払いや後払い、法人向けには請求書払いなど、ターゲットに合わせた決済手段を選べる体制が理想的です。ただ、導入する際には、利用手数料やチャージバック対応の有無などもきちんと確認し、複数のサービスを比較検討しましょう。
まとめ
本記事では、「ECサイトに必要な機能」「ECサイトの構築方法と費用相場」などについて紹介してきました。
ECサイトの構築方法はさまざまですから、自社に合った方法を選ぶことが大切です。
「何を基準に作成方法を選んだら良いか分からない」
「自社に合っている作成方法を慎重に見極めた上で決めたい」
とお考えの方は、ぜひTHINkBALに一度ご相談ください。
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