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UX/UIデザイン
Update: 2024/4/28

UIUXを効率的に改善する4つの方法と改善に成功した6社の手法を紹介

近年、ユーザーが企業やサービスに求めるレベルは上がっています。それはWebサイトにおいても例外ではなく、UIUXの重要性と具体的な改善方法について把握しておくことで、WebサイトやアプリのCV率を向上させることが可能です。

しかし、UIUXを改善したくても具体的な方法がわからないという人も多いでしょう。

  • UIUXを改善したい人
  • UIUXを改善してユーザー満足度を上げたい人
  • そもそもUIUXがなにかよくわかっていない人

この記事では、UIUXの重要性と改善策を、成功例を交えてお伝えしていきます。

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UIUXの違いについて 

「UIUXは知っているけど、明確な違いが分からない」という人も多いのではないでしょうか。そこで、以下にてUIUXの違いについて詳しく解説していきます。

UIとは

UIとは、ユーザーインターフェース(User Interface)の略で、ユーザー(人)とのインターフェース(接点)になるもの全てを指します。ここで言うユーザーとは、Webサイトやアプリの利用者で、インターフェースは接点、つながりです。

つまりUIとは、Webサイト上、またはアプリ上にある「画像」「文字」「ボタン」など、ユーザーが目にする全ての要素を指しています。

UXとは

一方のUXとは、ユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略で、ユーザーがWebサイトやアプリなどを通して得る体験を指しています。

ここで言う体験とは、たとえば「ボタンが適切な場所に設置されていて使いやすい」「商品の写真がスライド形式で色々なデザインが見えるから使いやすい」などといった体験を指すのが一般的です。

したがって、UIは「ボタンや画像などユーザーの目に触れるもの全般」のことを言い、UXは「画像やボタンなどを通じて得るユーザーの体験」を指しています。

UIUXの違いについてより詳しく下記にまとめておりますので、あわせてご覧ください。

UIUXの改善が重要な理由

「UIUXの改善はサイトの質を向上するうえで重要だ」と言われる理由は下記の通りです。

見出しのポイント
  • かっこいいだけのデザインでは売れなくなった
  • ユーザーの行動や心理を考えてデザインしなければならない
  • UIUXがサービス商品の品質にもつながっている
  • UIUXが企業ブランディングにつながる

以下では、それぞれの理由について詳しく解説していきます。

かっこいいだけのデザインでは売れなくなった

まず一つ目の理由として「Webサイトの外観がかっこいいだけでは商品が売れなくなった」という理由があります。

ユーザーが、Webサイトを利用する際には必ず「利用する目的」を持っていますが、その目的は「サイトのデザインがかっこいいから」という理由で解決することはできません。

ユーザーの目的を達成させるためには、かっこいいデザインではなく、ユーザーが望む情報を適切に表すUIや、情報へたどり着くまでのサポートができるUXが必要になります。

したがって、かっこいいデザインのサイトは、ユーザーの満足度を上げる要素としての需要はあるものの、最も重要な「目的の達成」につながらないため、外観のかっこいいサイト作りよりもUIUXの最適化を優先するべきと言えるのです。

ユーザーの行動や心理を考えてデザインしなければならない

UIUXの改善は、ユーザーの行動や心理を考えて行うデザインであるため、サイトのCV率の向上につながりやすくなります。ユーザーの行動や心理を予測し、先回りすることでエラーを回避したり、ユーザーが欲する情報への導線を的確に引けたりするようになるからです。

たとえば、「ユーザーが好む文字のフォントや大きさ」「画面上に出てくるアイコンが多過ぎてユーザーにストレスを与えていないか」などと考えることで、ユーザーの行動心理を把握することにつながります。

なお、ユーザーは直感的な操作を好む傾向にあるため、マニュアルを読まないと操作できないようなサービスは離脱されやすくなります。注意しておきましょう。

UIUXがサービス商品の品質にもつながっている

UIUXを改善することでサービスや商品の品質向上にもつながります。

たとえば、商品が探しやすく、ユーザーに合っているおすすめ商品を定期的に紹介してくれる通販サイトと、お目当ての商品に中々たどり着かず、的外れな商品をおすすめしてくる通販サイト、どちらがユーザーに好まれるかは火を見るよりも明らかです。

そして前者の通販サイトで購入したユーザーには、ただ商品を購入しただけでなく「気持ち良く買い物ができた」という体験が付加されますから、商品の品質も良いように感じるでしょう。逆に、後者の通販サイトで商品を購入したユーザーには「買うのに苦労した…」というネガティブな体験が付加されるため、商品の品質自体も低いように感じさせてしまいます。

このように、UIUXを改善してユーザーにとっての有益性を良くすることで、商品・サービスの品質を底上げすることにもつながるのです。

UIUXが企業ブランディングにつながる

UIUXを改善することは、企業ブランディングにもつながります。これについては皆さんもすでに体験されているのではないでしょうか。

たとえば、暇つぶしにインストールしたアプリの操作性や外観が良く、気に入ったとします。そのアプリを開発した会社から新作のアプリが出たとき、ついつい気になってしまいますよね?

それは、UIUXの優れたアプリを開発した会社への信頼度が高くなっていたからに他なりません。同じことがWebサイトやソフトウェアなどに言えるでしょう。

このように、UIUXの優れたWebサイトやアプリケーションを作成することで、その作成元となる企業のブランディングにつながるのです。

ブランディングの成功事例は下記にまとめておりますので、あわせてご覧ください。

UIUXの改善方法

次に、UIUXの具体的な改善方法を紹介していきます。今回紹介する方法は下記の通りです。

見出しのポイント
  • ターゲットを分析して再度絞り直す
  • デザインの方向性を決め直す
  • 機能性を高める

以下では、それぞれの方法について詳しく解説していきます。

ターゲットを分析して再度絞り直す

UIUXを改善する際、極めて重要になるのがターゲットの分析です。どのような人にWebサイトを使ってもらうのかが不明瞭な状態だと、デザインや機能の方向性を定めることができないからです。

まずは、自社が取り扱っている商品・サービスのターゲットを設定します。たとえば、自社で扱っている商品を「化粧品」とし、この場合のターゲットを「手軽で効果のある美容法に興味がある20~40代の女性」とします。

ターゲットの設定を終えた後は、ペルソナを設定します。ペルソナとは、自社のターゲットを具体的に描いた一人の人物像です。先ほど設定したターゲットの場合、ペルソナは下記のようになるでしょう。

年齢:34歳
性別:女性
職業:IT企業の事務
収入、貯蓄状況:月収24万円、120万円
ライフスタイル:仕事で会社にいることが多く、休日は自宅で映画鑑賞
人間関係、家族構成:平日に同僚と飲んでいる、独身
不満、悩み:プライベートを充実させたいけど寝不足で時間がない

上記の項目に加え、インターネットの利用状況や利用時間、性格、趣味なども入れておくとよいです。詳細な人物像を設定することができたら次のステップへ進みます。

分析方法については下記の記事にて詳しく紹介しておりますので、あわせてご覧ください。

デザインの方向性を決め直す

次に、ペルソナの悩みやライフスタイルなどから「どういったシステムを導入すればユーザーの興味を引くことができるのか」「ユーザーはどういったシステムを求めているのか」などといったことを絞りだし、デザインの方向性を決定します。

たとえば、先ほど設定したペルソナの女性は「プライベートを充実させたいと思っているものの、平日の仕事が忙しくて土日を有効に使えていない」という悩みを抱えているため、「時間をかけずにできる美容法として訴求する」という方向性が考えられます。

デザインの方向性が決まったら、方向性に合わせて機能やデザインの質を高めていきましょう。

機能性を高める

具体的な方向性が決まった後は、Webサイトの機能性を高めていきます。

たとえば、Webサイト内のCV率と関連性の高い「フォーム」の改善を行う場合の具体的な改善方法は下記の通りです。

  • 必須項目だけ赤字で表示するようにする
  • ユーザーの入力項目をできるだけ少なくする
  • 郵便番号を打ち込んだだけで自動入力されるようにする

使いづらいフォームは、商品はもちろん自社のブランディングにも悪影響を与えてしまう可能性がありますので、慎重に改善を行うようにしましょう。

フォームも大切ですが、Webサイト上部に設定されがちな「ナビゲーション」のUIUXも重要になります。ナビゲーションとは、ユーザーが欲している情報に導くための案内板のようなものです。

ナビゲーションはシンプルであるほどユーザーに好まれる傾向があるため、ユーザーが欲しているであろう情報を適切にグルーピングし、シンプルな形で表示するようにしましょう。

UIUX改善で成功した事例6選

最後に、UIUXで成功した企業の事例を6つ厳選して紹介していきます。

「UIUXを改善した企業の成功ポイント」を知っておき、自社のコンテンツに活かしていきましょう。今回紹介する企業は下記の通りです。

  • 株式会社IDOM
  • 株式会社パナソニック
  • 株式会社うるる
  • 株式会社ライトオン
  • 株式会社クラウドワークス
  • 株式会社フェリシモ

それでは以下にて「成功ポイント」「どういった改善をしたか」を見ていきましょう。

「株式会社IDOM」

株式会社IDOMは、中古車を販売している企業です。車の販売は、実店舗で行っているためWebサイトでは相談予約をCVとして運営しています。

同社がUIUXを改善した成功ポイントは下記の通りです。

  • 車種一覧や絞り込み機能を使っている人に対してサイトに掲載していない車を提案するためのUIUXを作った
  • 初心者向けに発信されたコンテンツを行き来している人には「車探しの手伝い」という軸のUIUXを作成して訴求した

このように同社は、ユーザーのニーズや状況に適したコミュニケーション方法を提案することでCVを増やすことに成功しています。

「株式会社パナソニック」

株式会社パナソニックは、家電製品を販売している企業です。改善したのはテレビ製品を紹介しているWebサイトの直帰率を下げるためのUIでした。

では、成功ポイントを見てみましょう。

  • ページ上部から下部へ移動するボタンを設置した
  • ヒートマップでユーザーが最も欲している情報を明確にし、ニーズの高かった情報をファーストビューに移動した

こういった改善を成功させたことでWebサイトの離脱率が5%減少し、滞在時間も良好になったそうです。

こういった事例から、ページのボリュームが大きい場合は、下部から上部へのボタンだけでなく、上部から下部へ移動するボタンを設置することの重要性が分かります。

「株式会社うるる」

株式会社うるるは、BPO事業やクラウドソーシング事業を営むIT企業です。同社の成功ポイントを見てみましょう。

  • 現場の運用フローを見直し、新しいフロー図を作成した後に本質的な課題を抽出した
  • どの機能が売上に直結しているかを精査し、優先度が高いものから実装した

同社のように、本質的な課題が何かを明確にすることは大切です。また、実装する機能が複数ある場合には優先度を立て、それに従って実装するとよいでしょう。

「株式会社ライトオン」

株式会社ライトオンは、ジーンズを中核としたさまざまなカジュアルウエアを販売する企業で、ECサイトを運営しています。同社の成功ポイントは下記の通りです。

  • 実店舗に来店したお客さんにアンケートを実施した
  • 経営陣を交えて課題整理・アクションプランのすり合わせを行った
  • KPIとUIUXを結びつけることで重要なアクションが何かを明確にした

同社はこれらの施策を行うことでECサイト経由での売上を倍増することに成功しています。本質的な課題を明確にし、優先度の高い施策を積極的に行うことで改善が成功したのだと考えられます。

「株式会社クラウドワークス」

株式会社クラウドワークスは、仕事を探している人と業務を外注したい人をマッチングするプラットフォームを運営しています。同社の成功ポイントは下記の通りです。

  • ユーザーの意思決定に関わっている情報が何であるかを調査した
  • 求人ページに「掲載日時」「仕事条件の詳細」など意識決定に関わっていた情報を追記した
  • 文字サイズ・色合いなどのデザインを読みやすいように改善した

同社はこれらの施策を行ったことで求人への応募率が約20%向上しています。ユーザー分析の重要性が伺える結果と言えるでしょう。

「株式会社フェリシモ」

株式会社フェリシモは、子供服や手作り雑貨などを販売するECサイトを運営しています。同社の成功ポイントは下記の通りです。

  • 郵便によるDMを休眠顧客に送付した
  • DMからアクセスのあったユーザーの行動を分析した
  • 分析の結果パスワードを忘れている顧客が多かったためパスワード照会に関するUIUXを改善した

同社は、これらの施策のおかげで年間にして約1万人の離脱防止に成功しています。新規顧客と休眠顧客では、打つべき施策が異なる点にも注意しておきたいところです。

まとめ

本記事では「UIUXの改善が重要な4つの理由」「UIUXの具体的な改善方法」などについて解説してきました。

この記事のまとめ
  • UIとは、ボタンや画像などユーザーの目に触れるもの全般のこと
  • UXとは、画像やボタンなどを通じて得るユーザーの体験のこと
  • UIUXの改善は、ユーザーの満足度を高めるだけでなく企業ブランディングにもつながる

UIUXは、WebサイトやアプリのCV率向上を図るうえで、必ず向き合わなくてはいけない大切な要素の一つです。優れたコンテンツを発信することも大切ですが、UIUXを最適化してユーザーに好まれるサイト作りを行うことは更に重要であると言えるでしょう。

「UIUXの大切さは分かったから専門家に相談したい」「リソース不足で対応できないのでプロに任せたい」このようにお考えの方は、ぜひTHINkBALにご相談ください。

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UI/UX改善 資料画像

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Fujii Hidekazu藤井 秀和
THINkBALチーフデザイナー。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトのデザインを数多く手掛ける。担当領域は、デザイン・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。受賞歴:NYフェスティバル入賞、ADC 優秀賞、読者が選ぶ東京新聞広告賞