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Update: 2023/11/23

オウンドメディアを収益化させたい!収益化のメリットと具体的な方法3選

オウンドメディアから収益を得て、ビジネスを成長させたいと考えている方がほとんどではないでしょうか。オウンドメディアを収益化することは、単純に金銭的な利益を得られるだけでなく、ブランディングや顧客情報の収集にも役立ちます。

  • オウンドメディアから収益を得たい人
  • Webから売り上げを上げたいと考えている人
  • オウンドメディアを収益化する方法を具体的に知りたい人

オウンドメディアで収益を得る方法は、「商品・サービスを売る」「広告を掲載する」「有料のコンテンツ・セミナー」を実施することです。この記事ではオウンドメディアでの収益化の秘訣や、収益化に成功した企業の事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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オウンドメディアを収益化するメリット

オウンドメディアを収益化することで、企業は単に情報を発信するだけでなく、直接的な収入を得ることが可能となります。オウンドメディアで、商品やサービスのブランドの価値をユーザーに伝えながらも、収益を得ることができるため、広告費の削減も可能です。さらには、オウンドメディアで得た顧客の情報やフィードバックをもとにサービスをブラッシュアップしていくこともできます。

ブランディングも兼ねながら収益も得られる

オウンドメディアは、企業のブランドや価値観を伝える重要な手段です。オウンドメディアで得た収益をもとに、さらなるコンテンツ制作やブランディング活動に活用することができます。

また、質の高いコンテンツを提供することで、ユーザーからの信頼を獲得し、長期的なブランドの価値向上につながります。収益化とブランディングの両方を目指すことで、企業は持続的な成長を遂げることができるでしょう。

広告費を削減できる

オウンドメディアのメリットの一つは、継続的に訪問者を獲得できることです。オウンドメディアを適切に運用していれば、検索エンジンやSNSのシェア、口コミなどから自然と多くのユーザーが流入してくるでしょう。

オウンドメディアが成長することで、従来の広告にかかる費用を大幅に削減することができ、資金を他の有効なマーケティング施策に投資することが可能です。長期的に見れば、安定したトラフィックを得るため、時間や労力などの投資は必要になります。しかし、持続的な収益が見込めるため、全体の広告費を下げることが期待できるでしょう。

顧客の情報を収集できる

オウンドメディアを通じて、企業はユーザーの行動や興味をデータとして収集することが可能です。これにより、ターゲット層の詳細なプロファイルを作成し、より効果的なマーケティング戦略を練ることに活用できます。

例えば、どの記事やコンテンツが高い閲覧率を持つのか、どの商品やサービスへの関心が高いのかなどの情報があれば、次の販促活動や新商品の開発に役立つことでしょう。また、オウンドメディアを通じて、顧客の意見やフィードバックを直接収集し、ブランドや商品の改善点を把握することもできます。このように、オウンドメディアを通じて顧客の情報を集め、商品やサービスの向上に活かすこともできるのです。

オウンドメディアを収益化する3つの方法

オウンドメディアの運用は、ブランドの認知や信頼を高めるだけでなく、収益アップにも直接的につながります。収益化を実現するための方法は多岐にわたりますが、特に効果的な3つの方法を紹介します。

メディアへの流入を増やして商品やサービスを販売する

オウンドメディアの最大の目的の一つは、多くの人に対してブランドや商品、サービスへの関心を高めることです。そのため、訪問者数を増やすことが、収益化の鍵となります。

まず、SEO対策やSNSでシェアをおこない、多くの訪問者を集めましょう。その後、訪問したユーザーはさまざまなページを回遊し、最終的に商品ページや申し込みページへと流れます。このように、オウンドメディアに訪問したユーザーを商品やサービスの購入を促すことができ、収益化することが可能です。このようにオウンドメディアでは高品質なコンテンツを提供することで、信頼性を高め、ダイレクトに購買意欲を喚起します。

広告を掲載する

オウンドメディアにおける広告掲載は、収益化の方法として一般的に利用されています。アフィリエイト広告やGoogle AdSenseなど、自社サイトの内容や訪問者の興味に合わせた広告を配信するサービスを利用することで、クリックや購入に応じた収益を得ることが可能です。

しかし、広告の掲載には注意するべきポイントがあります。オウンドメディアでの、訪問者の体験が損なわれないように、広告の量や配置を適切に調整することが大切です。過度な広告は、訪問者の離脱を招くリスクもあるため、適度なバランスを心がけましょう。

有料セミナー・コンテンツの販売

オウンドメディアを活用して、自社の専門知識や情報を提供する有料セミナーの開催やコンテンツの販売も収益化の一つです。

たとえば、業界の最新トレンドや専門的な技術、スキルを学べるウェビナーやオンラインセミナーを開催するのもよいでしょう。また、長文のリサーチ記事やレポート、eBookなどの有料コンテンツを提供することで、収益化を図ることも可能です。

ただし、これらの方法は、高品質なコンテンツとユーザーへの付加価値を提供することが前提となります。

オウンドメディアの収益化に必要なこと

オウンドメディアの収益化を目指す上で、質の高いコンテンツの提供はもちろんのこと、訪問者の興味やニーズに応じて、購買行動を促す戦略的な取り組みが求められます。まずオウンドメディアでコンバージョンポイントを設置し、実際に購買行動を促すことが必要です。また、そもそもオウンドメディアにユーザーが訪問してもらうために、SEO対策やSNS対策などもおこなう必要があります。

CVポイントへ誘導

コンバージョンポイントへの誘導は、オウンドメディアの収益化を実現するための鍵です。訪問者がサイト内で望むアクション(商品の購入、メルマガの登録、問い合わせなど)を取るように導くことが重要となります。

これを効果的におこなうためには、ユーザーの行動や興味を理解し、それに合わせたコンテンツやCTA(Call to Action)を配置する必要があります。たとえば、関連記事の提案、目立つCTAボタンの配置、タイムリーなポップアップの活用など、ユーザーエクスペリエンスを向上させながら、コンバージョン率を高める工夫が必要です。

SEO対策

オウンドメディアの収益化のためには、まず多くのユーザーにサイトに訪れてもらう必要があります。そのために、SEO対策は検索エンジンからの自然な流入を増やすことができる有効な手段の一つです。SEO対策では、キーワードリサーチをおこない、ターゲットとするキーワードに合わせ、質の高いコンテンツを作成することが基本となります。

また、サイトの構造や内部リンクの最適化、表示の高速化、モバイルフレンドリーなデザインなど、検索エンジンが評価する多様な要素を整えることも大切です。さらに、他の信頼性の高いサイトからの被リンクを増やすことで、サイトの権威性を向上させる取り組みもおこなわなければいけません。そうすることで、総合的なSEOの評価が高まり、検索ランキングに表示され、訪問者数が増えます。

SNSマーケティング

SNSは、ブランドやコンテンツの拡散に非常に効果的なツールとなっています。オウンドメディアの収益化に向け、SNSを活用してコンテンツを多くのユーザーにシェアしてもらうことが大切です。

具体的には、オウンドメディアでシェアボタンを設置したり、ユーザーが共感・興味を持ちやすいコンテンツの制作、ターゲット層に合わせたSNS広告の活用などが考えられます。また、定期的な投稿やストーリーズ機能を活用して、ブランドのファンを増やす取り組みも欠かせません。

ユーザービリティの高い動線設計

オウンドメディアで収益を最大化するには、ユーザービリティの高い動線設計も重要です。まずユーザーは何かしらの情報を求めサイトにアクセスするため、その情報に迅速にアクセスできるような設計である必要があります。また、ユーザビリティの高いサイトでは、ユーザーが長い間滞在するようになり、購買意欲を喚起することが可能です。そして購買意欲が高まったところに、適切なCTAや広告を設置することで収益化へとつながります。

ユーザビリティが低いサイトは、ユーザーがサイトを離れる原因となり、コンバージョンしてもらうための流れができていません。そのため、ユーザビリティの高い動線設計にすることが、収益を最大化するカギとなります。

オウンドメディアの収益化で成功した3つの企業

それでは実際にオウンドメディアでの収益化を実現し、成功した3つの企業を紹介します。

オウンドメディアで収益化を実現する際は、それぞれのビジネスモデルにおいて、どのようにオウンドメディアを活用するか考えることが必要です。これから紹介する3社を例に、自社のオウンドメディアでどんな取り組みをおこない、収益につなげることができるのか考えてみてください。

Watashi+

Watashi+は、株式会社資生堂が運営するオウンドメディアで、商品の購入ができるEC機能に加えて、化粧品や美容についてのコンテンツも発信しています。単なるECサイトとして自社の商品を売り収益をあげているだけでなく、ネット経由で獲得した顧客をオフラインに誘導する仕組みを作り、売上に貢献しているんです。

Watashi+はオウンドメディアを「美のプラットフォーム」と位置づけています。商品や美容に関する情報を発信するだけでなく、肌診断やバーチャルメイクなども体験することが可能です。これまで店頭でしかできなかった美の体験が、デジタル上でも再現されており、他の化粧品会社のオウンドメディアとの差別化が図られています。

資生堂のWatashi+の目標は、顧客とのデジタル上でのコミュニケーションを深くし、よりリアルに近い美容体験を提供することです。また、SNSやYouTubeなどのプラットフォームも積極的に活用しており、オフラインとオンラインなどで分けるのではなく一体のものとして捉え、売上を上げようという姿勢がみられます。

mercan

mercanは、フリマアプリで有名なメルカリで働く人たちの様子や組織、カルチャーなどについて発信しているオウンドメディアです。このオウンドメディアは、採用ブランディングの一環として運営しています。メルカリは採用において、母数を増やすのではなく、3人の採用の枠があるなら3人の応募でよいといったマッチングの精度を重視している考えがあるようです。そのため、mercanを通して、なるべく応募者とのミスマッチがないようにメルカリのバリューやカルチャー、働く人たちの雰囲気がわかるような発信をおこなっています。

また、オウンドメディアの運営ではPV数やコンバージョン数などのKPIを設定しておらず、更新頻度を大切にしているそうです。あくまで、採用のための発信ツールであり、毎日面白いことが起きる魅力的な会社であることを、高頻度でタイムリーに伝えることを目標としています。メルカリは、働く人からの紹介ではいるリファラル採用が6割以上です。メルカリで働く人々がmercanをSNSでシェアし、コンテンツを読んで会社に興味を持った人々が応募してくれるという効果が見受けられます。

ビギナーズ

ビギナーズでは「趣味と出逢うメディアサイト」として運営されています。エンタメや音楽、スポーツといった幅広い趣味についてコンテンツを発信しており、主に収益のメインはアフィリエイトによるものです。例えば、新しい趣味でギターをはじめようとしているユーザーがビギナーズの記事を訪れたとしましょう。そこで、ギター教室の紹介があり、記事経由でそのギター教室に通うことになった場合、報酬を得ることができます。他にも、新しく趣味をはじめる際に必要となる道具をレンタルするサービスもしており、そこから収益も得ているようです。

ビギナーズを運営する株式会社エンタープライズは、他にもインターネット回線やリサイクルに関するオウンドメディアを展開しており、年間何億もの売上をあげています。さらに、リユース事業や通信事業も実際に展開しており、その知見をオウンドメディアに活かしたりして、それぞれの相乗効果を利用したビジネスモデルで収益を上げている成功事例です。

まとめ

オウンドメディアの収益化は、今の時代において企業や個人ブランドの成長をサポートする重要なツールとなっています。収益化のメリットは、ブランディングと同時に収入を得られる点や広告費の削減、さらには顧客の情報収集が可能となる点です。

収益化の具体的な方法として、商品やサービスの販売、広告掲載、有料コンテンツの提供などが挙げられます。収益化を実現するためには、コンバージョンポイントへの誘導、SEO対策、SNSマーケティングといった、ユーザーをサイトに誘導し、購入してもらう戦略も必要不可欠です。

最後に、オウンドメディアの収益化は一時的な作業で得られるものではなく、継続的に戦略
や施策を実行していくことで得られるものであることを理解しておきましょう。

著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。

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