Webサイト制作する上で良い品質とは?悪い品質と公開前にチェックすべきポイント
現在では多くの企業が自社でWebサイトを運営しています。しかし競合他社も多く、自社のWebサイトを利用してもらうには、品質の良いサイト制作を行わなければなりません。品質の良いWebサイト制作を行おうとする際は、以下のポイントをおさえておく必要があります。
・Webサイトを制作するにあたり良い品質とは?
・品質の悪いWebサイトとは?
・公開前にチェックすべきポイント
品質の良いWebサイト制作を目指す担当者様は、Webサイトの品質について理解を深めておきましょう。
- Webサイトを作成しようとしている人
- 運用中のWebサイトの品質が気になる人
- Webサイトにアクセスが集まらずに悩んでいる人
- Webサイトを制作する上で良い品質とは
- Webサイト制作において悪い品質とは
- 【項目一覧】Webサイトの品質をチェックしよう!
- リンク切れはないか
- 誘導先のリンクは合っているか
- サイト内のデザインは統一されているか
- 企業カラーは統一されているか
- サイト内での表記は統一されているか
- 書かれていることに矛盾はないか
- 誤字脱字などはないか
- 文字の大きさや色などは見やすくなっているか
- 階層は複雑でなくわかりやすいか
- レイアウトはユーザーファーストになっているか
- 表示崩れがないか
- 表示速度は適切か
- スマホ対応になっているか
- 問い合わせフォームの項目は適切か
- SNSのシェアボタンが各ページに備え付けられているか
- 信頼性のあるデザインになっているか
- 各画像にaltタグが設定されているか
- 情報が整理されているか
- ユーザーが目的を達成しやすい設計になっているか
- ユーザーが必要と感じるコンテンツを盛り込めているか
- まとめ
Webサイトを制作する上で良い品質とは
「品質の良いWebサイト」といっても、品質についてよく理解できていないという方もいるでしょう。Webサイトには、一般に品質が良いとされる基準のようなものが存在します。基準を参考に制作を進めることで、品質の向上に加えてユーザーが使いやすいWebサイトに仕上がります。まずはWebサイトを制作する上で、良い品質とされるポイントを把握しておきましょう。
- ユーザビリティが高くユーザーファーストである
- 読みやすい設計・構成である
- Googleに理解されやすいページである
- Googleに評価されるページである
ユーザビリティが高くユーザーファーストである
Webサイトにおけるユーザビリティとは、「いかに使いやすいサイトであるか」ということです。ユーザビリティにはいくつかの定義があり、ビジネスなどでは国際規格ISOの定義が広く認知されています。国際規格「ISO 9241-11」のユーザビリティは、以下のような定義です。
- 目標:目標とする成果
- 効果:ユーザーが目標を達成するための正確さと完全性
- 効率:ユーザーが結果を達成するために費やしたもの
- 満足度:サービスに対するユーザーの評価・受け止め方
一般には上記の項目を充実させ、「ユーザーがスムーズに目的を果たせるサイト」であればユーザビリティが高いと評価されます。ユーザビリティを向上させるための具体的な施策としては、以下のようなものが挙げられます。
サイトマップの作成
サイトマップとは、サイト全体の構成を地図のように分かりやすく一覧にしたものです。サイトマップを作成することで、ユーザーはサイト全体の構成を把握でき、どのページにいても迷いにくくなります。なお、サイトマップには2種類のファイル形式があり、「HTML」と「XML」に分けられます。
HTML形式は上記のユーザーが利用するものであるのに対し、XML形式はおもに検索エンジンへサイト内のぺージを伝える役割を担うものです。Webサイトを制作するときは、サイトマップを作成し、ユーザーと検索エンジンに分かりやすいサイトとなるよう心掛けましょう。
表示速度は3秒以内
Webサイトの品質を向上させるには、ページが表示されるまでの速度をできる限り早くすることが大事です。表示速度が遅いと直帰率が上がるといわれており、3秒がひとつの目安とされています。実際にGoogleの調査によると、ページが表示されるまでに3秒以上かかった場合には、およそ50%のユーザーがページから離れることが分かっています。つまり、おおよそのユーザーは「3秒が待機時間の限界」ということです。
直帰率とは、ユーザーがWebサイトの最初のぺージだけを見て離脱した割合です。直帰率が高いということは、多くのユーザーがほかのぺージを見ていない状態といえるため、成果にも期待できません。なお、表示速度が遅くなる原因としては、画像や動画の容量が重いことなどが考えられます。画像の圧縮や動画の埋め込みなどをおこない、表示速度3秒以内を目指しましょう。
質の良いコンテンツを作成する
Webサイトの品質を向上させるためには、質の良いコンテンツを作成することが大切です。例えば以前はコンテンツの文字数が多いだけでも、高い評価を受けるケースがありました。しかし近年では単に文字数が多く、冗長表現と見受けられるようなテキストなどは反対に評価が下がる傾向です。コンテンツの質を上げるために、ユーザーにとって有益で無駄のない情報を掲載するようにしましょう。
なお、コンテンツは「メインコンテンツ」と「サブコンテンツ」に分けられるのが一般的です。なかでもメインコンテンツの品質は、コンテンツ全体の評価にも大きな影響を与えます。いくらサブコンテンツの質が良くても、メインコンテンツの品質がいまいちだと、高い評価には期待できません。そのためメインコンテンツには、ユーザーが満足するような充実した内容を取り入れましょう。
画像や動画を入れて視認性を高める
品質の良いWebサイトを制作するには、画像や動画を取り入れ、視認性を高めることも大事です。人間は文字よりも画像や動画の方が、認識しやすいとされています。実際、「文字だけのサイトは苦手」という方も少なくありません。
適度に画像や動画を挿入することで、文字が苦手なユーザーも閲覧がしやすくなります。特に難しい内容の解説を行っている場合は、図や画像などを積極的に活用するようにしましょう。ユーザーも理解しやすくなります。
読みやすい設計・構成である
Webサイトは、一目見ただけでも分かるような設計・構成であることが重要です。情報が整理されておらず、目的の情報を探すのに時間がかかるようなサイトでは、ユーザーはストレスを感じてしまいます。あまりにも手間がかかると感じたときには、諦めてページから離脱してしまうでしょう。Webサイトは初めて訪れたユーザーでも、迷うことなく目的を達成できるような設計・構成にすることが必要です。
なお、設計・構成を考えるときは、Webサイト全体のデザインを考慮しなければなりません。各ページとの関連性などを分かりやすくすることで、ユーザーは行動を起こしやすくなります。加えて、テキストの見やすさにも配慮が必要です。充実した内容が記載されていても、改行もされていない文章であればユーザーは読みにくさを感じてしまいます。ユーザーが読みやすいように、テキストには空白や文字装飾などを適時取り入れましょう。
ファーストビューに力を入れている
ファーストビューも、ユーザビリティの向上に重要なポイントです。ファーストビューとは、Webサイトを開いて最初に表示される画面のことをいいます。ユーザーがWebサイトを訪れたとき、最初に目にする部分でもあるため、サイトの印象を左右する大事なものです。実際、ファーストビューでサイトから離れるかどうかを判断するユーザーは、多いとされています。
ファーストビューには、ユーザーをひき付けるような魅力的なデザインを施すことが必要です。離脱させないためには、特にキャッチコピーなどに注力することが効果的です。ユーザーの興味をそそるような言葉であれば、他のページも閲覧してくれる可能性があります。また自社の理念など、最も伝えたいことなどを掲載することもおすすめです。ユーザーの共感が得られると、ユーザーも興味を示してくれるでしょう。
ファーストビューについては下記の記事にて詳しく紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
ユーザーが目的のページにいきやすい導線設計になっている
Webサイトは、ユーザーが目的を達成しやすい導線であることが必要です。導線は成果に直接的な影響を与えるものであるため、ユーザーが迷うことなく、目的のページに辿り着けるようなデザインでなければなりません。導線が分かりにくいようだとユーザーは迷ってしまい、なかなか目的を果たせなくなってしまいます。
目的をスムーズに達成できるとユーザーはストレスを感じにくいため、商品の購入などの成果も見込めるでしょう。なお、導線は分かりやすい配置とデザインにすることが大切です。分かりやすい導線を配置しておけば、ユーザーはどのページからでもすぐに目的地へたどり着けます。例えば商品購入をゴールとしたWebサイトであれば、トップページから購入フォームまで、スムーズにたどり着けるような導線の配置を意識しましょう。
導線設計については下記の記事にて詳しく紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
階層構造をわかりやすくする
Webサイトの品質を向上させるには、階層構造はわかりやすくしておきましょう。階層構造とはツリー型とも呼ばれ、カテゴリを階層に分けて順に配置することです。例えば商品紹介のページでは、「トップページ>商品一覧>商品紹介ページ」というような構造を指します。ページごとに設置されたボタンをクリックすることで、ユーザーを最終的にコンバージョンへ導きます。
階層構造を分かりやすくするためには、階層が深くなりすぎないようにすることが大切です。階層が深すぎると、ユーザーはいつまでたっても目的を果たすことができません。加えて情報が整理されていない場合には現在どこにいるか分からず、迷ってしまうでしょう。情報を探しにくいと、ユーザーがWebサイトから離脱してしまいかねません。適度な階層であればクリックする回数も減り、目的とする情報をスムーズに見つけられます。Webサイトの階層は、トップページから3~4層ほどにしておきましょう。
Googleに理解されやすいページである
Webサイトの品質を向上させるには、Googleに理解されやすいページであることも重要な要素です。Googleの検索エンジンはロボット型と呼ばれ、以下にある3つのプログラムで構成されています。
- ネット上の情報収集
- 収集した情報を分析・評価する
- 検索キーワードに対し、評価に基づいた検索順位でWebサイトを表示する
上記の項目を実行するために、ネット上では「クローラー」と呼ばれるロボットが常時巡回を行っています。クローラーとは、ネット上を巡回して情報を収集するロボットのことです。集めた情報をもとに、検索エンジンがサイトの評価を行います。クローラーは検索エンジンごとに存在していますが、Yahoo!もGoogleの検索エンジンを活用しており、日本ではGoogleとYahoo!の検索エンジンがシェアの大半を占めています。そのため検索エンジンから良い評価を得るには、Googleのクローラー対策が欠かせません。
内部リンクを回す
おもなクローラー対策として、まずは内部リンクを回すことです。クローラーはネット上を巡回していますが、全てのWebサイトを漏れなく巡回することはできません。検索エンジンからの評価を高めるには、自社サイトをクローラーにできる限り早く見つけてもらうことが必要です。このようにクローラーが巡回(クロール)しやすくすることを、「クローラビリティを上げる」といいます。
検索エンジンの評価を上げるには、クローラビリティを上げ、Webサイト内をいかに巡回させるかがポイントです。クローラビリティを上げる有効な施策として、内部リンクの設置などが挙げられます。内部リンクを設置することで、関連性のあるページをつなぐことができ、クローラーがサイト内を巡回しやすくなります。加えて内部リンクを最適化すれば、検索エンジンにインデックスされやすくなり、良い評価を得ることにも期待できるでしょう。
altタグの設定をする
クローラー対策としては、altタグの設定も効果的です。altタグとはWebサイト内にある画像が何なのかを説明するテキストです。altタグの設定は「alt属性」とも呼ばれ、設定することでクローラーを通じて、正確に画像の意味を検索エンジンへ認識させることができます。検索エンジンが画像の意味を正確に認識することで、画像検索でもヒットするようになります。
なお、altタグに記述する内容は具体的かつ、シンプルなものがベストです。やみくもにキーワードを記述しても、判別がつきにくく逆効果となってしまいます。反対に情報が乏しいと、幅が広過ぎて意図が正確に伝わりません。またaltタグは重要なタイトル部分にはできるだけ設置し、リンク先ページの関連キーワードを含めることが大切です。画像ボタンを使用する場合にも、リンク先ページに関するalt属性を含めるようにしましょう。
Googleに評価されるページである
品質の高いWebサイトを制作するためには、Googleに評価されるようなページであることも必要です。Googleではユーザー重視を掲げており、検索エンジンがおこなう評価もユーザーの視点にもとづいています。そのためGoogleから高い評価を得られると、ユーザーにとって有益なページと認識されたことになり、ユーザビリティ向上を目指すうえでひとつの目安となるでしょう。
またGoogleから高い評価を得られると、検索順位も上位に表示されるため、ユーザーに自社サイトを認知してもらいやすくなります。なお、Googleでは「品質評価ガイドライン」を公開しています。ガイドラインは、検索アルゴリズムを作成する際の品質評価指針などが掲載された資料です。定期的にアップデートされますが、資料に沿ったコンテンツを作成することで、検索エンジンからも良い評価を得やすくなるでしょう。
サイト・ページの目的が明確である
まずはサイト・ページの目的が明確であることです。ガイドラインではぺージの目的について触れられており、作成されたページがWebサイトの目的とマッチしているかなどが、評価されると考えられます。例えば商品を紹介するWebサイトであれば、「商品情報を掲載して販売をしているか」などです。Webサイトの目的とページの目的がずれていると判断されると、検索エンジンの評価が下がる可能性があります。
またGoogleでは、「ユーザーのニーズにどれだけ対応できているか」も評価される項目のひとつです。この項目は検索結果全体が対象となりますが、ユーザーのニーズに対応した内容を掲載することで、Webサイトの評価にも影響を与えると考えられています。高評価を得るには、Webサイトの目的をユーザーのニーズにマッチしたものに設定しましょう。
コンテンツがしっかり整理されている
GoogleのクローラーはWebサイトを巡回した際、見つけた情報を検索インデックスに登録しています。インデックスに登録されるとき、豊富な情報量と整理されたわかりやすいコンテンツであれば、ユーザーにとって価値のあるWebサイトだと判断されやすくなります。
加えてユーザーから検索されやすいキーワードを文章に含めることで、ニーズに対する必要性も高いと認識されやすくなるでしょう。
専門家が監修したコンテンツなど信憑性のあるサイト
Googleの評価を得るには、信ぴょう性のあるWebサイトを制作することが重要です。ガイドラインでは、以下の2項目について言及されています。
- E-A-T…専門性、権威性、信頼性
- YMYL…人の幸福や健康、経済的持続性・安全性に大きな影響を及ぼす可能性の高い分野
かつては、疑わしい専門的な裏付けがない情報も検索上位に表示されていました。しかし閲覧したユーザーに健康被害が出たことなどから、Googleでは上記の分野に関して評価を厳しくしています。実際にガイドラインではE-A-Tをもつ医療コンテンツなどについて、専門的知見を有する医療従事者が執筆あるいは、監修している必要があると言及しています。
また多くの人に大きな影響を及ぼす可能性がある情報についても、情報発信者をきちんと明記することで信頼性が向上し、Googleからの評価も高くなるでしょう。
Webサイト制作において悪い品質とは
品質の良いとされる基準が存在する一方で、Webサイト制作において悪い品質とされるものも存在します。品質の悪いWebサイトを制作してしまうと、ユーザーの利用には期待できず、成果も上がりません。加えて場合によっては、Googleや法的なペナルティが科せられる可能性もあるため注意が必要です。Webサイト制作において、以下のものは悪い品質とされています。
- 故意でキーワードをたくさん詰め込んでしまう
- 質の低いコンテンツを量産する
- 他サイトからのコピペ
- 無断転載や著作権の侵害をしてしまっている
故意でキーワードをたくさん詰め込んでしまう
検索キーワードはSEO対策としても重要なものですが、詰め込みすぎは逆効果です。実際にGoogleのガイドラインでは、必要以上にキーワードを詰め込んだWebサイトに対して、ペナルティを科す可能性があるとしています。またキーワードの詰め込みすぎは、ユーザビリティを低下させる要因にもなります。例えば以下の例でみてみましょう。
例)「弊社では、オーダーメイドバッグを販売しています。弊社のオーダーメイドバッグは、職人が手作りで仕上げています。オーダーメイドバッグをお探しの際は、ぜひ弊社のオーダーメイドバッグの利用をご検討ください」
上記の例では100文字程度の文章中に、「オーダーメイドバッグ」という言葉が必要以上に使用されています。このような文章だとユーザーは読みにくく、しつこさを感じてしまうでしょう。キーワードは、ユーザーに不快な印象を与えない程度に盛り込むことが大切です。
質の低いコンテンツを量産する
質の低いコンテンツを量産してしまうと、Webサイト全体の品質も悪くなってしまいます。例えば重複するような内容のコンテンツを大量に増やしても、ユーザーは同じ情報を何度も目にするだけで、ほかの有益な情報を得られません。ユーザーが必要性を感じなくなってしまうと、Webサイトの信頼性も下がってしまうでしょう。
また質の低いページを増やせば、クローラーがそれらのぺージをクロールすることになり、ほかのコンテンツまで巡回が行き届きません。重要なコンテンツもGoogleからインデックスされにくくなるため、検索エンジンからも評価されにくくなるでしょう。Webサイトの品質を上げるには、ユーザーにとって有益な質の高いコンテンツを量産することが大切です。
他サイトからのコピペ
他サイトからコンテンツをコピペするのも、Webサイトの品質を悪くする要因です。コンテンツのコピペは重複コンテンツともみなされ、検索エンジンの評価だけでなく、社会的な信用も失うことになりかねません。仮に故意でなかったとしても以下に該当するような場合には、重複コンテンツやコピペとみなされる可能性があります。
- 内容の一致する箇所が多い
- 文章や言い回しは異なるが記述が酷似している
- 使用キーワードは違うが検索意図が似ている
Web上には無数のコンテンツが存在しているため、コンテンツが似てしまうのは致し方ないことです。しかし作為的なものが感じられると、コピペや重複コンテンツとみなされてしまうでしょう。コピペや重複コンテンツと判断されないためには、オリジナリティ要素を取り入れ、他サイトと違う印象を与えるよう工夫を凝らすことが大切です。
無断転載や著作権の侵害をしてしまっている
他者が作った制作物には、著作権など制作者の権利が法律によって定められています。これらの権利は制作者の保護を目的としており、他者が無断で使用した場合には法律違反となるため注意が必要です。Web上の制作物も同様に著作権などがあり、無断転載をおこなうとペナルティが科せられる場合があります。
無断転載や著作権の侵害は、法律に違反するだけでなく、社会的な信用を失う行為です。Googleなども厳しく対処するとしており、Webサイトの品質や評価を落とす要因にもなります。当然のことながら、無断転載や著作権の侵害が発覚したサイトを信頼しようと思う方は少ないでしょう。仮に他者のデータなどを活用するときは、ルールに則り適切な方法で利用することが必要です。無断転載や著作権の侵害とならないよう、引用ルールなどについてはきちんと理解しておきましょう。
【項目一覧】Webサイトの品質をチェックしよう!
【チェック項目リスト】
・リンク切れはないか |
・誘導先のリンクは合っているか |
・サイト内のデザインは統一されているか |
・企業カラーは統一されているか |
・サイト内での表記は統一されているか |
・書かれていることに矛盾はないか |
・誤字脱字などはないか |
・文字の大きさや色などは見やすくなっているか |
・階層は複雑でなくわかりやすいか |
・レイアウトはユーザーファーストになっているか |
・表示崩れがないか |
・表示速度は適切か |
・スマホ対応になっているか |
・問い合わせフォームの項目は適切か |
・SNSのシェアボタンが各ページに備え付けられているか |
・信頼性のあるデザインになっているか |
・各画像にaltタグが設定されているか |
・情報が整理されているか |
・ユーザーが目的を達成しやすい設計になっているか |
・ユーザーが必要と感じるコンテンツを盛り込めているか |
制作したWebサイトは、公開前に改めて品質をチェックしておくことが大切です。品質チェックをおこなうときは、漏れがないようにリストなどを活用するようにしましょう。上記は、品質チェックでぜひ確認しておきたいリストです。品質チェックをおこなうときの参考にしてください。
リンク切れはないか
設置したリンクが正常に動作しないことは、よくあることです。リンクが切れたままだと、ユーザーはリンク先に移動ができず、必要な情報を得られません。加えてクローラーも、巡回ができなくなってしまいます。Webサイトの公開前には、以下のリンクを必ず確認しておきましょう。
- サイト内へのリダイレクト
- 外部サイトへのリダイレクト
- アンカーリンク
なお、リンクが切れる原因としては、リンク先の更新などが挙げられます。
誘導先のリンクは合っているか
誘導先のリンク切れにも注意が必要です。購入ページへの移動をはじめ、誘導するためのリンクはユーザーに大きな影響を与えます。リング切れが発生し目的を果たせないようでは、ユーザーがWebサイトから離脱する可能性が高くなってしまうでしょう。Webサイトを公開する前には、誘導先のリンクがあっているか徹底して確認をしておくことが大事です。
サイト内のデザインは統一されているか
Webサイト内のぺージは基本的に同様のフォーマットを使用し、デザインを統一するようにしましょう。ページを移動する度にフォーマットが変化してしまうと、ユーザーが戸惑ってしまい、使いにくさを感じてしまいます。ストレスを感じたユーザーは、Webサイトから離脱してしまうでしょう。ボタンリンクやページの構成におけるデザインを統一しておくことで、ユーザーが認識しやすくなります。
企業カラーは統一されているか
企業カラーの統一も、Webサイトの品質を高めるための重要な要素です。企業カラーはイメージ戦略でも重要なものであり、定着させることができれば、多くの方に自社を認知してもらいやすくなります。しかしサイト内で使用するカラーがバラバラだと、どれが企業カラーなのかユーザーは認識できません。サイト内の背景は同じカラーにするなど、企業カラーとして定着させたいものは統一するようにしましょう。
サイト内での表記は統一されているか
サイト内の表記が異なると、ユーザーは混乱してしまいます。よくあるケースとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 企業名
- 商品名
- 人物名
- 固有名詞 など
例えば「社員」と「従業員」を混在して使用してしまうと、同じ事柄を指しているのか、違う意味が含まれているのかユーザーは判断がつきません。理解が進まないと途中で読むのをやめてしまうため、サイト内の表記は統一しておきましょう。
書かれていることに矛盾はないか
書かれている内容に矛盾が生じていないかも、忘れずにチェックすべき項目です。内容に矛盾が生じてしまうとユーザーは混乱してしまい、情報の信用性も失うことになるでしょう。例えばタイトルでは「地域限定」となっているサービスにもかかわらず、該当地域以外の方も利用できるという内容を記載してしまうと、結局は誰が利用できるのか分かりません。仮に条件付きで利用できるのであれば、条件をきちんと明示する必要があります。
誤字脱字などはないか
些細なことのように思う方もいるかもしれませんが、誤字脱字は内容を変化させる可能性があるため注意が必要です。例としては、以下のようなものが挙げられます。
例)
「50代以上の方は利用が可能です」→50代以上の方しか利用できない
「50代以上の方も利用が可能です」→50代以上の方も利用できる
上記の例ではたった一文字の違いですが、意味が異なります。意味が異なるとユーザーに誤解を与えることになるため、テキストは誤字脱字がないよう校正をしっかりと行いましょう。
文字の大きさや色などは見やすくなっているか
テキストの装飾は、目視チェックで見落としやすい項目です。しかしテキストは文字の大きさ、色などによって印象が大きく変わります。例えば強調したい部分に装飾を加えると、ユーザーも認識しやすくなります。一方で重要な部分以外にも装飾をし過ぎると、ごちゃごちゃした印象となってしまい、ユーザーは見にくさを感じてしまうでしょう。テキストはユーザーが見やすいように、適度に装飾を施すことが大切です。
階層は複雑でなくわかりやすいか
適切なカテゴリ分けができておらず、複雑な階層はユーザーが使いにくさを感じてしまいます。階層が複雑で深すぎるとユーザーは、なかなか目的のぺージへたどり着くことができません。また複雑で深すぎる階層は、SEOの観点からも良くないとされています。Webサイトの階層は深くなりすぎず、わかりやすいような構造にしておきましょう。
レイアウトはユーザーファーストになっているか
サイト内のレイアウトは、ユーザーファーストになっていることが大切です。人間はページを見るとき、「左から右へ、上から下」へ閲覧をしていくとされています。必要とされる情報を左上に配置することで、ユーザーも認識がしやすくなります。また連絡先やヘルプなど、必要性が高いものは目立つようなデザインにしましょう。必要なものが見つからないと、ユーザーはストレスを感じてしまいます。
表示崩れがないか
表示崩れはユーザーに大きな影響を与えるため、特にチェックすべき項目です。Webサイトに表示崩れが起きてしまうと、ユーザーは閲覧自体ができません。高い確率で、ページから離脱してしまうでしょう。表示崩れはブラウザの変更や表示範囲によって、発生する場合があります。チェックする際は、ブラウザのウィンドウサイズを変えるなど、複数の表示範囲で確認しましょう。
表示速度は適切か
先述したように表示速度は、直帰率などに大きな影響を及ぼすものです。Webサイトの公開前には、「読み込みが遅いページはないか?」をページごとに確認を行いましょう。表示速度が遅いページがあるときは画像や動画を減らす、ファイルを圧縮するなどを行い、迅速に改善を図ることが大切です。そのまま放置しておくと、ユーザーがWebサイトからすぐに離脱してしまう可能性があります。
スマホ対応になっているか
現在ではスマートフォンを使用して、Webサイトを閲覧する方が増えています。そのためWebサイトはスマートフォンでも快適に利用ができるよう、レスポンシブ対応にしておくことが必要です。レスポンシブ対応をしたあとは、文字サイズ自動調整機能が正常に働いているか、画像の挙動や表示に不備はないかなどを確認しておきましょう。
スマホサイトについては下記の記事にて詳しく紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
問い合わせフォームの項目は適切か
問い合わせフォームは、ほとんどのものがユーザーにとって多くの操作が必要なものです。そのためあまりにも複雑で入力項目が多いフォームだと、ユーザーがストレスを感じてしまうでしょう。ユーザーのストレスを軽減するには、入力項目の説明は簡潔なものにし、できる限り簡素化した問い合わせフォームにすることが必要です。チェックボタンなどを活用する場合は、クリックしやすいデザインにしましょう。
SNSのシェアボタンが各ページに備え付けられているか
近年では、多くの方がSNSを利用しています。スマートフォンによっては、標準機能として搭載されるSNSも存在するほどです。SNSにはさまざまな活用方法があり、シェア機能を使った情報の共有・拡散なども行われています。シェア機能による情報の拡散は、宣伝広告活動としても有効であるため、Webサイトの各ページにもシェアボタンを備え付けておくことがおすすめです。
信頼性のあるデザインになっているか
クオリティの高いデザインは、Webサイトの信頼性を上げやすい傾向にあります。例えば「この商品を購入したい」と思ったときに、購入ボタンが画面上に表示されていれば、ユーザーは利便性の良いサイトだと感じてくれるはずです。快適に利用できることで、「ユーザーのことを考えた信頼できるサイト」だと感じてくれるでしょう。
各画像にaltタグが設定されているか
全ての画像にaltタグが設定されているかも、忘れずに確認を行いましょう。altタグを設定すると画像検索、音声読み上げブラウザからのアクセスなどにも期待できます。流入経路を増やすことにもつながるため、読み上げの必要性を感じない画像にも、altタグを設定しておきましょう。なおアイコンやイメージ画像などのように、内容がない画像にもaltタグ設定しておくと、より効果的とされています。
信頼感のあるデザインについては下記の記事にて詳しく紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
情報が整理されているか
Webサイトに掲載する情報は、ユーザーが探しやすいように整理しておきましょう。情報量が多くページ数が多い場合は、カテゴリ別にリスト化することがおすすめです。また情報がたくさんあるときは1ページに詰め込み過ぎず、ページを分けることでユーザーが閲覧しやすくなります。ユーザーの目線に立ち、使いやすさを考慮しながら情報を整理していきましょう。
ユーザーが目的を達成しやすい設計になっているか
Webサイトは、ユーザーがスムーズに目的を達成できる設計にすることが重要です。複雑な設計だとユーザーは目的を達成できないこともあり、成果にもつながりません。特にナビゲーションメニューやボタンなどは、成果に直結するものであるため、ユーザーが分かりやすいデザインにしましょう。なお、ナビゲーションメニューは、ファーストビューから表示させるのがおすすめです。最初からメニューを認識することで、ユーザーがゴールまでの流れをイメージしやすくなります。
導線設計については下記の記事にて詳しく紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
ユーザーが必要と感じるコンテンツを盛り込めているか
ユーザーは自分が必要とする情報を求めてWebサイトを訪れます。求める情報がないと判断されると、すぐにサイトから離脱してしまうでしょう。Webサイトには目的に応じて、ユーザーが必要と感じるコンテンツを掲載することが必要です。例えば採用サイトの場合だと、募集職種や待遇など求職者が必要とする情報を充実させておきましょう。
まとめ
Webサイトは企業の事業展開において重要な役割を担っており、品質によって業績も変わってきます。品質の良いWebサイトを制作するには、以下のポイントをおさえておきましょう。
- ユーザーを重要視し、Googleの評価も高いものが品質の良いWebサイトである
- 品質の悪いWebサイトは利用してもらえず、ペナルティが科せられる場合も
- 公開前は漏れがないようリストを活用して品質チェックをしよう
品質の良いWebサイトを制作し、より多くの集客を目指しましょう。
綿密な設計・構成作成から丁寧なチェックで品質の良いWebサイト制作
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