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Web制作
Update: 2024/4/19

Webサイトが重い理由を解説!原因や対処法を知ってマーケティングを成功させよう

現在では、多くの方が利用している「webサイト」。知りたい情報を探すときにも非常に便利ですよね。そんなウェブサイトを利用する中で、「このサイト重いな」と感じられたことはありませんか。実は、この「サイトの重さ」は、Webサイトを運営する方にとって、マーケティング成果を左右する大きな問題なのです。

Webサイトが重いときは、原因を見つけて適切に対処すれば改善が見込めます。今回は、Webサイトの重さの改善方法を探されている方に向けて、重さが起きる原因や対処法をご紹介します。

  • 運営するWebサイトの動きが重いので困っている人
  • Webサイトが重くなる原因を知りたい人
  • Webサイトが重いときの対処法を知りたい人

Webサイトを運営している方、企業の運営担当者様などはぜひ参考にしてください。

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Webサイトが重くなる原因 

Webサイトが重くなるのには、さまざまな原因が考えられます。ユーザーが使用する端末が原因となるケースがある一方で、Webサイト自体に原因がある場合もよくあります。原因を見つけて改善することができれば、表示速度を向上させることが可能です。特に原因となりやすい事例を知っておくと、自社のWebサイトを改善したいときに役立つでしょう。

画像のサイズが合っていない/大きすぎる

画像ファイルを使用しているときは、サイズが合っているか確認をしてください。画像のサイズが大きすぎると、読み込みに時間がかかり表示するまでの速度が遅くなる場合があります。加えてサイズの大きな画像を多用していると、画像があるページを開くごとに時間がかかり、Webサイト全体が重くなってしまいます。

また、画像のデータ容量にも注意が必要です。画像ファイルのデータ容量が大きいときにも、表示するまでの速度が遅くなる場合があります。サイズが大きすぎる場合と同様に、読み込みに時間がかかるためです。特にスマートフォンで撮影した画像や画像サイトの画像などは、サイズやデータ容量が大きいこともあるため注意する必要があります。画像が原因となってWebサイトが重くなるケースは多いため、表示に時間がかかるときは、はじめに画像を確認してみましょう。

スマホサイズの画像については、こちらの記事も併せてご覧ください。

Javaの影響 

Webサイトが重いときは、「Java」や「JavaScript」などのプログラムが原因となる場合もあります。「Java」や「JavaScript」は、さまざまなコンテンツを作成できるプログラミング言語のことです。

「Java」は、全てにおけるハードウエアへの対応を目的として開発されており、業務システムやアプリ開発に向いていると言われています。対して「JavaScript」は開発における容易さや手軽さおよび素早さを目的としており、WebサイトやWebサイトの開発に適しています。双方ともにWebサイトの制作にあたって重要な役割を担うもので、ページの動きや機能にも大きな影響を与えるものです。

「JavaScript」は、Webサイトの制作によく用いられますが、ファイルの数やデータ容量によっては、表示速度に悪影響を及ぼすことがあります。

コンテンツの数が多すぎる

コンテンツの数が多いことも、Webサイトが重くなる原因の一つです。コンテンツの数が多いと、読み込みをする回数も増えます。何度も通信を繰り返す必要があるため、ページが表示されるまでに時間がかかります。

特に複雑なレイアウトやアニメーションを挿入する際には、動きが遅くなりやすいので注意が必要です。Webサイトは、3つの工程を経てブラウザ上に表示されています。ページをクリックすると、「HTMLの解析」「要素のサイズ・位置の計算」「画面上へ描画」を繰り返して、ページを表示していきます。

アニメーションや複雑なレイアウトの場合、この作業を何度も繰り返し行うことが必要です。シンプルな静止画と比べると、作業を繰り返す回数が増えるため、表示されるまでにより時間がかかります。

Webサイトが重くなったときの解決策 

Webサイトが重いと感じたときには、いくつかの有効とされる解決策が挙げられます。マーケットは常に変動しておりタイミングがずれると、せっかくのチャンスを逃すことになりかねません。チャンスを逃さないためには、早急な対処が大切です。あらかじめ解決策を知っておけば、早急な対応にも役立つでしょう。

画像のピクセル数を下げる

Webサイトが重いときは、画像のデータ容量を減らすことが有効です。データ容量を小さくするには、画像のピクセル数を下げる必要があります。

「ピクセル」とは、デジタル画像を構成する最小単位のことをいいます。デジタル画像とは、1つ1つの点で構成されたもので、その点に色を加えたものをピクセルです。一般に「画素数が高い」と言われている画像は、より多くのピクセルによって構成されています。

多くのピクセルで構成された画像は、綿密で質の高い画像となる一方で、その分データ容量が大きくなります。ピクセルを下げると画質は粗くなりますが、データ容量を減らすことが可能です。データ容量を減らすことで、画像を読み込む速度が速くなり、表示速度の向上も期待できます。

動画素材を埋め込みにする

Webサイトに掲載する動画を「埋め込み」にするのも改善策のひとつです。サーバーへの負担を軽くできるため、表示速度の向上に期待できます。

Webサイトでは、サーバーに大きな負担がかかることによって動きが悪くなることがあります。特にデータ容量の大きい動画などを直接アップする場合には、サーバーへかかる負担も大きくなりがちです。動画を「埋め込み」にすれば、Webサイトへ直接ではなく間接的に動画をアップする状態になるため、サーバーへの負担も軽くできます。

サーバーへの負担が軽くなると表示速度も落ちにくいため、Webサイトが重いときの改善にもつながります。Webサイトに動画をアップしたいときは、サーバーの負担が少なく済むように、できる限り「埋め込み」を活用しましょう。

Javaのファイルを圧縮する

JavaScript」のファイルを圧縮することも、表示速度の改善に効果的です。「gzip圧縮」を行うとコードに含まれる余分な改行、不要なコメントアウトの削除ができるため、ファイルを軽くできます。ファイルを軽くすることで読込む時間を短縮でき、表示速度の改善が可能です。結果として、Webサイトの重さ改善に期待できます。

「JavaScript」ファイルの数が多いときは、ファイルを1つにまとめるバンドリング」も有効です。ファイルを減らすことにより通信を行う回数も少なくできるため、スムーズな通信が可能となり表示速度の向上に期待できます。画像ピクセルを下げても改善が見られないときは、「JavaScript」などのプログラムも見直しましょう。

コンテンツ数を減らす

どうしても改善がうまくいかないときは、コンテンツの数を減らすことも検討してみてください。コンテンツ数を減らすと読み込み回数を少なくできるので、表示速度の向上にも期待できます。ただし、コンテンツは減らし過ぎないことが重要です。コンテンツの量が不足したWebサイトは、集客効果が低いとされているため、うまくバランスを取って調整する必要があります。

コンテンツを減らすときは、動画や画像を減らすことが効率的です。動画や高画質な画像はデータ容量が大きいため、1つ減らすだけでも十分な効果が見込めます。たくさんのコンテンツを減らさなくて済むので、Webサイトの情報量が足りない状況にも陥りにくいでしょう。Webサイトが重いと感じたときは、不要な動画などはないか確認してみてください。

プラグインを見直す

サイトが重いときは、使っているプラグインの見直しも行いましょう。プラグインとは、Webブラウザなどへ機能を追加できるプログラムのことです。「Google chrome」にもさまざまなプラグインが存在しますが、一般的にはWordPressのプラグインがよく知られています。プラグインを使用するとカラーコードの取得、マウスチェンジャーを使用できる機能の追加など、便利な機能の追加が可能です。

便利な機能を追加できる一方で、使用するプラグインの数には注意する必要があります。インストールする数が多いと、読み込みが必要となるソフトが増えてしまうため、サイトの表示速度が遅くなることがあります

表示速度を落とさないためにも、不要なプラグインは削除しましょう。なおプラグインは、定期的にバージョンアップが行われます。古いバージョンを使うことが原因となるケースもあるため、プラグインは常に最新の状態にしておきましょう。

サイトが重くて表示速度が遅いとどんな影響がある? 

サイト順位下がるグラフ

表示速度はあらゆる場面で影響を与えるとされていますが、特に気を付けておきたいことが集客やSEOに対する影響です。Webサイト運営で成果を出すために重要となる項目なので、どのような影響が出るかなどはきちんと理解しておく必要があります。Webサイトを効果的に運用するためにも、表示速度が与える影響について把握しておきましょう。

直帰率が上がる

「直帰率」とは、ユーザーがWebサイトを訪れたとき、最初のページだけを見て離脱した割合のことです。表示速度が遅いと、直帰率は上がるとされています。直帰率が高いということは、Webサイトにある別のページを見てもらえていない状態です。ページからすぐに離脱されていては、思い通りの成果も得られません。

直帰率についてはGoogleも調査を行っており、ページの表示速度と深い関係性があることが分かっています。ユーザーは、知りたい情報の答えを求めてWebサイトを訪れます。なかなかページが表示されないと、いつまでも答えを知ることができません。待ちきれなくなったときには、ページから離脱してしまいます。直帰率を減らすには、ユーザーをできる限り待たせないように、ページの表示速度を上げることが重要です。 

検索順位やSEOにも影響がある

表示速度が極端に遅いwebサイトは、Googleのアルゴリズムによって検索順位に影響が出ます。Googleは自らが掲げる企業理念に基づき、2018年7月に「Speed Update(スピードアップデート)」を導入しました。詳細内容については公表されていませんが、大まかな内容は以下の通りです。

スピードアップデートについて

  • 表示速度が極端に遅いWebサイトの検索順位に影響を与える
  • すべてのページに同じ基準で適用される
  • 関連性の高い優れた記事であれば、表示速度が遅くても上位に掲載される可能性がある

上記の内容から推察すると、SEOにも大きな影響を与えることが伺えます。Webサイトは検索上位に入るほど、多くの人に見てもらえる確率が上がるため、記事の内容だけでなく表示速度にも気を付けることが大切です。

表示速度は3秒以内を目安に改善しよう

サイトスピードのイラスト

Webサイトからユーザーが離脱することには、さまざまな理由があります。「求めている情報がない」「ページが見にくい」のように、ニーズを満たせないときやストレスを感じたときに離脱しやすいようです。

表示速度で考えた場合、「3秒以内」がひとつの目安とされています。3秒以内が良いとされるのには、データに基づいた根拠があります。

3秒以上になると約50%のユーザーが離れる 

Googleが調査した結果によると、ページが表示されるまでに3秒以上かかった場合には、およそ50%のユーザーがページから離れることがわかりました。言い換えると、半数以上のユーザーは「3秒が我慢の限界」ということです。

人間はイライラなどのストレスを感じると、自分で解決できるものか判断しようとします。しかし、自分で解決できないと分かれば、諦めて別の手段を探すものです。Webサイトに置き換えた場合も同じことがいえます。表示されるまでに時間がかかると、「これ以上待ちたくないから別のサイトを見よう」と思い、諦めて別のサイトを探すでしょう。

Webサイトに留まってもらうためには、ユーザーが諦める前にページを表示させることが重要です。目安となる3秒以内の表示を心掛けましょう。

Googleの調査では1秒から3秒でも30%離脱率が上がると言われている

ページの表示速度が速いほど、ユーザーはサイトに留まりやすくなります。Googleの調査結果を見てみると、表示速度が1秒から3秒の場合には、直帰率が32%増加することが判明しました。つまり3秒以内であっても、一定数のユーザーはすぐにWebサイトから離脱しているということです。

またユーザーの離脱率は、売上にも大きな影響を与えることが分かっています。大手通販サイトAmazonの調査によると、「サイトの表示が0.1%遅いと売上が1%減少、反対に1秒早くなった場合には売上が10%向上する」と発表しています。

表示速度は、Webサイトの売上や成果に大きな影響を与えるものです。表示速度が速いほど、ユーザーが留まりやすくサイトの運営でも有利に働きます。3秒以内だからと安心せずに、表示速度はできる限り速くなるように努めましょう。

速度を調べられるツールを3つ紹介

分析をしているさまざまなグラフ

Webサイトの表示速度を調べたいときは、解析ツールを使います。解析ツールにはさまざまなものが存在しており、備わっている機能や調べることができる項目などは、ツールによって異なります。解析ツールは、自社の目的や目標に合ったものを選ぶことが大切です。よく使用されているツールを3つ紹介するので、表示速度を調べるときの参考にしてみてください。

Googleアナリティクス

Googleアナリティクス」とは、無料で利用できるアクセス解析ツールです。Googleが提供しており、幅広いデータの測定や解析が行えます。解析結果をもとにすれば、Webサイトを効率よく改善できます。Googleアナリティクスで解析できるデータは、主に以下のものです。

Googleアナリティクスでできること

  • 利用者の行動を可視化できる
  • Webサイト内における行動の把握
  • 効果測定
  • 改善すべき項目の解析

「どのようなユーザーが訪れているか」「ユーザーの行動」などを数値として把握でき、改善すべき項目があれば提案してくれます。最終的には、問題がないと判断された項目、および表示速度の適正についても診断が行われます。表示速度を含め、あらゆる角度から分析できるので、Webサイト運営に役立つツールです。

Page load timeΩ

Page load time」は、単純にページの表示速度のみを知りたいときに便利なツールです。読み込み時間を測定する機能しか備わっていないため、表示速度以外の測定はできませんが、シンプルなので手軽に表示速度を確認できます。

機能はシンプルですが、要素ごとの所要時間を測定することは可能です。チェックできる項目には以下のものがあります。

Page load timeで確認できるもの

リダイレクトDNS接続待機時間
リクエストレスポンスDOM
パーススクリプト実行時間コンテンツのロード
サブリソースロードイベント-
「出典:Page load time|chrome ウェブストア

分析に必要な最低限の項目は測定できるため、どの部分に時間がかかっているか確認できます。あまり時間をかけずピンポイントで改善を目指す場合には、とても便利なツールです。

PageSpeed Insights 

PageSpeed Insights」は、 簡単な操作で表示速度を調べられるツールです。調べたいWebサイトのURLを入力するだけで、対象サイトの表示速度が調べられます。操作が簡単なので競合サイトの表示速度も手軽に調べられるため、比較したいときなどに便利です。また、表示速度を向上させるために必要な修正箇所の提示もしてくれます。

PageSpeed Insightsでできること

  • 表示速度のスコア測定
  • フィールドデータ・ラボデータの評価
  • 改善すべき項目の提案
  • 表示速度などの診断と監査

まとめ

Webサイトは、私たちの暮らしにとって欠かせないものとなっています。働き方やライフスタイルが多様化するなかにおいては、より需要も増えていくことでしょう。しかしながら、競合サイトの数も多く、自社のWebサイトを検索上位にするのは容易ではありません。少しでも上位に表示されるように、表示速度などWebサイトの重さに関しても気を配っていきましょう。

この記事のまとめ
  • 検索上位にくるためには、Webサイトの重さにも重視すること
  • 原因ごとに適した対処を行う
  • 表示速度をチェックするときは、解説ツールを利用する

なお、Webサイトの上位表示を目指すに当たって、下記のポイントが大切になります。

表示速度3秒以内を目指すWebサイト改善

Webサイト改善・運用 資料画像

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。

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