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コンテンツマーケティング
Update: 2024/4/28

googleのペナルティともなる重複コンテンツとは?懸念される影響と主な対策方法

Web上には企業が作成したページをはじめ、無数のページが存在しています。一方で近年においては「重複コンテンツ」が問題となっており、検索エンジンを運用するGoogleなども対策を講じている現状です。重複コンテンツは自社のWebサイトにさまざまな影響を及ぼすため、きちんと理解しておく必要があります。

重複コンテンツは、悪質とみなされると権利の侵害となる場合があり、賠償責任が発生する可能性もあるため、企業の担当者様などは理解を深めておきましょう。

  • 重複コンテンツについて理解を深めたい人
  • Googleのペナルティを避けたい人
  • Webサイトの評価を上げたい人
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googleのペナルティともなる重複コンテンツとは?

警告と表示されているPC画面

重複コンテンツの考え方は、人によってさまざまです。しかし盗用やコピーなどのように、悪質な場合にはトラブルに発展することもあります。実際にgoogleでは、重複コンテンツに対してペナルティを設けています。自社ページが罰則を受ける対象とならないように、まずは重複コンテンツの定義、ペナルティとなる理由について知っておきましょう。

見出しのポイント
  • 重複コンテンツの定義
  • 重複コンテンツがペナルティになる理由
  • 重複コンテンツを避けるわけ

重複コンテンツの定義

重複コンテンツとは、テキストやタイトルなどの内容が同じ、もしくは非常に似ているコンテンツのことです。定義は人によって異なる場合がありますが、googleでは「他のコンテンツと完全に同じ、非常によく似たコンテンツのブロックを指す」と定義されています。現在、Web上には無数のコンテンツが存在しています。多くのWebページが存在する中においては、作成するコンテンツが似てしまうのは致し方ないことです。

例えば「歯磨き」というキーワードで記事を作成したとすれば、「口内をキレイに洗浄すること」などの内容になるでしょう。他の方が同じキーワードで記事を作成する場合にも、似たような内容になるはずです。もし内容が大きく異なるようであれば、目的が違う記事であるもしくは、一方の情報が誤っている可能性があります。

ただし盗用や真似をしたことがうかがえるようなものは、重複コンテンツとみなされかねません。重複コンテンツだと扱われるケースについては、以下のようなものが挙げられます。

  • URLは異なるが内容の一致する箇所が多い
  • 文章は異なるが記述が酷似している
  • 使用しているキーワードは異なるが検索意図が酷似している

上記に該当するときは、重複コンテンツだと判断される可能性があります。重複コンテンツだと判断されないようにするためには、サイト内容が他と異なる印象を与えられるような工夫が必要です。

重複コンテンツがペナルティになる理由

重複コンテンツだと判断されると、ペナルティの対象となる場合があります。ペナルティが課せられるのには、いくつかの理由があります。

まずは作成者の権利を保護することです。盗用されたコンテンツやコピーされたサイトを許してしまうと、考える手間も必要なく誰でも簡単に同じものが作れてしまいます。それでは、オリジナルを作成した方の利益を侵害する可能性があります。これはWebページに限った話ではありません。制作物には作成者の権利を保護するために、著作権など作成者を保護する法律が定められています。

またユーザーに不利益を及ぼすことも、重複コンテンツがペナルティになる理由です。Web上に盗作やコピーコンテンツがあふれていては、ユーザーに有益な内容が提供できている状況とはいえません。ユーザーに不利益を与えないためには、コピーなどの悪質なコンテンツの排除が必要です。悪質なコンテンツを排除するために、ペナルティが設けられています。

重複コンテンツを避けるわけ

重複コンテンツは、Webサイトにさまざまな悪影響を及ぼします。重複コンテンツを避けた方が良いとされるのは、Webサイト運用にも影響が出るためです。

例えばgoogleのアルゴリズムでは、Webサイトを評価する際、コンテンツの質が重視とされています。実際に盗用やコピーが発覚し、悪質な内容と判断されると、罰則の対象となる場合があります。コンテンツが類似していると、すぐにコピーとみなされるわけではありませんが、似ているとの印象を与えないような対策が必要です。

必要な情報部分は類似してしまいますが「言い回しを変える」「追加情報を記載する」など、独自性が出るような工夫を凝らしましょう。オリジナリティあふれるコンテンツを作成すれば、内容が似ていても重複コンテンツと判断されるリスクを減らせます。

重複するとどうなる?

重複コンテンツの警告が出ているPCの画面

重複コンテンツと扱われてしまうと、自社のWebサイトにさまざま悪影響を及ぼします。特に悪質と判断された場合には、Webページが削除の対象となる可能性もあるため注意が必要です。なお重複と判断されたときには、主に以下のような影響があります。

見出しのポイント
  • Googleからの評価が分散されてしまう
  • Googleからペナルティを受けてしまう
  • 上位表示しにくくなる
  • ユーザーに届けたい内容が届かなくなる

Googleからの評価が分散されてしまう

重複コンテンツだと判断されると、Googleにおける被リンクの評価が分散してしまう可能性があります。評価が分散してしまうと適切な評価が得られず、検索順位などに影響を及ぼしかねません。

Googleでは内容が似たURLが複数存在している場合、ページにある被リンクの効果が分散してしまうことがあります。被リンクはページの評価に影響を与えるものであるため、評価が下がるとページ自体の評価が下がってしまいます。分かりやすく言い換えると、「本来100点の評価を得るはずが、分散したことにより50点の評価になった」という状態です。

このような事態が発生するとGoogleが対処してくれるときもありますが、必ずしも対応してもらえるとは限りません。常に適切な評価を受けるには、重複コンテンツとみなされないような対策を行うことが大切です。

Googleからペナルティを受けてしまう

重複したコンテンツだと判断されれば、Googleが対処するペナルティの対象となる場合があります。Googleが公表している「品質に関するガイドライン」によると、違反が発見されたWebサイトには、いくつかの罰則が課せられるようです。具体的にはインデックス削除により検索画面表示されなくなる、検索順位の低下などが挙げられます。検索が表示されなくなったり、検索順位が低下したりすると、サイトの集客や売上に甚大な影響を与えかねません。そういった事態を回避するためにも、コンテンツが重複しないように気をつけておきましょう。

なおGoogleのペナルティには、「自動ペナルティ」「手動ペナルティ」の2種類が存在します。自動ペナルティは検索エンジンにより、自動的に課せられる罰則のことです。検索エンジンが違反を発見次第、自動的に処理されます。一方で手動ペナルティとは、Googleの担当者の判断により手動で課せられる罰則です。課せられる際にはGoogle Search Consoleへ、該当サイトについて警告メッセージが送信されます。

上位表示しにくくなる

重複コンテンツを作成してしまうと、検索順位で上位表示されにくくなります。Google側の検索エンジンは独自のアルゴリズムを採用しており、ユーザーに有益なページをバランスよく表示させる仕組みです。

近年ではユーザーのニーズも多様化しています。どれも似た内容のコンテンツがあふれていると、多様化したユーザーのニーズを満たすことができません。一部の方しか満足できないようなサービスでは、検索エンジンの利用価値も低くなってしまうでしょう。

そのような事態を防ぐためにGoogleでは、同じ内容と判断されたコンテンツが上位表示されにくい仕組みとなっています。重複コンテンツは索引される可能性が低いため、検索エンジンに重複とみなされないコンテンツの作成が必要です。

ユーザーに届けたい内容が届かなくなる

重複コンテンツだと判断されると、ユーザーに情報を届けられる機会が減ってしまいます。重複コンテンツだと判断されたページは、検索上位には表示されにくい状態です。検索結果画面にも表示されにくいため、ユーザーが目にする機会が多くはないでしょう。それではページの存在を認知してもらえず、どれだけ良質なコンテンツを作成しても、ユーザーに届けることはできません。

検索エンジンは、ユーザーの求める情報を提供することが主な目的です。Web上に似たページが存在するときは、アルゴリズムが有益と判断したページから表示されます。ユーザーに情報を留めるためには重複とみなされず、検索エンジンに有益と判断されるような、コンテンツ作成を目指すことが大切です。

重複コンテンツのチェック方法

PCを見て困っているサラリーマン

重複コンテンツだと判断されると、Webページさまざまな悪影響を与える可能性があるため、重複しないように注意しなければなりません。コンテンツの重複を避けるためには、公開前および定期的に確認することが大切です。なお重複コンテンツのチェック方法には、以下のようなものがあります。

見出しのポイント
  • 重複チェッカーツールを利用する
  • 検索エンジンでチェックする
  • siteで検索する

重複チェッカーツールを利用する

重複コンテンツのチェックを行う際、よく利用されるものがチェッカーツールを用いたチェックです。ツールを活用すれば重複コンテンツの確認だけでなく、改善点などの把握・分析が行いやすくなります。チェッカーツールはさまざまな種類がありますが、よく利用されるツールには、以下のようなものが挙げられます。

「Google Search Console」

無料で利用可能なツールです。タイトル・メタデータの重複確認、サーチコンソールにおけるHTMLの改善などができます。

「sujiko.jp」

サイト内外における類似ページの確認が可能です。利用は無料となり、特定2ページの類似率を判定することもできます。

「CopyContentDetector」

入力したテキストをもとに、Web上にあるコンテンツとの重複を確認できるツールです。ライターの方がコピペチェックをする際にも、よく利用されています。基本的には無料で利用できますが、有料プランに加入すると機能を充実させることが可能です。

検索エンジンでチェックする

続いて、検索エンジンで重複コンテンツを確認する方法です。Googleの場合では、検索結果URLの末尾に「&filter=0」を入力し、再検索することで重複コンテンツをチェックできます。

またこの手法は、自社サイトの状況を確認する際にも有効です。内容が似ているコンテンツとみなされた場合、検索結果画面に表示されないことがあります。このようなときにも、対象キーワードにおける検索結果URLの末尾に「&filter=0」を入力し、再検索を行います。すると検索結果画面に表示されなかったページを、意図的に表示させることが可能です。

なお手間は掛かりますが検索エンジンでは、他サイトと文章の重複チェックもできます。30文字以内の文章であれば、検索を行うことで他サイトと同じ文章がないか確認が可能です。

siteで検索する

Googleの検索コマンド「site」を利用したチェック方法です。この機能を活用することで、検索結果にインデックスされているページ数を調べることができます。

例えば10ページほどしか公開していないにもかかわらず、100ページのインデックスが確認されたとします。このようなときは、コンテンツの重複が発生している可能性が高い状況です。反対に100ページを公開しているのに、10ページしかインデックスされていなければ、クロールやインデックスに問題が生じている可能性があります。

なお「site」コマンドは、他のコマンドと組み合わせて使用できることが特徴です。トップページの重複を調査するときなどは、「intitle」と組み合わせて使われることがよくあります。

重複コンテンツの対策方法

コンテンツを制作しているロボット

重複コンテンツには、「自社重複」と「他社重複」という2つのパターンがあります。それぞれで効果的な対策が異なるため、パターンごとに適切な対策を講じることが重要です。適切な対策を講じることで、重複コンテンツになるリスクを抑えられます。コンテンツが重複することを防ぐためにも、パターンごとに適した対策を把握しておきましょう。

見出しのポイント
  • 自社重複の場合
  • 他社重複の場合

自社重複の場合

重複コンテンツは「www」の表記や自動作成ページの設定など、サイトの仕様によって生じるケースがあります。そのため自社でも気付かないうちに、重複コンテンツに該当しているケースも少なくありません。自社のコンテンツが重複した場合でも、検索エンジンの評価に影響を与えるため注意が必要です。

自社コンテンツの重複を防ぐ対策としては、以下のものが挙げられます。

コンテンツ制作の際にしっかりチェックしておく

自社コンテンツの重複を避けるには、制作時におけるチェックの強化が有効です。例えばECサイトを運用する場合、価格や商品のみを差し替えたページなどは、重複コンテンツだと判断されることがあります。重複と判断されないためにはページの構成や内容、デザインについてチェックすることが重要です。

似た内容になるキーワードを避ける

重複と判断されるのを避けるには、キーワードの選定も大切です。同サイト内にある複数のページで、同じキーワードを何度も使用していると、重複コンテンツとして扱われる可能性があります。そのため各ページのキーワードは、重複しないように気を付けながら選定を行いましょう。

定期的にチェックをする

サイト運用を行っていくにつれ、ページ数が増えていくことがあります。ページ数が多くなると似たページの存在に気付かなかったり、問題点を見落としたりするケースも少なくありません。そういった事態に陥らないためにも、Webサイトは定期的にチェックすることが大切です。

他社重複の場合

自社では他社サイトとの重複に十分な対策を講じていても、他社が自社サイトと類似したコンテンツの作成をしている場合があります。放置しておくと自社サイトも重複コンテンツと判断される可能性があるため、然るべき対処を行うことが必要です。主な対処としては、以下のものが挙げられます。

作成者に削除依頼をする

自社に類似したコンテンツを発見した場合、作成者に削除依頼をしてみましょう。ただし削除依頼を行うときには、自社コンテンツがオリジナルであることを証明する必要があります。

Googleに著作権侵害の報告をする

削除依頼を行っても、必ず先方が応じてくれるとは限りません。また自社の風評などを考慮すると、先方に直接申し出を行うことがうかがわれることもあるでしょう。このようなときには、Googleに著作権侵害の報告を行うことも有効です。Googleが著作権侵害にあたると判断すれば、該当のページは削除してもらえます。

canonical設置をする

他社に対応してもらうのが難しい場合は、自社での対策も必要です。重複コンテンツが存在するときは、「canonical」タグを設置しましょう。canonicalタグとは、URLを正規化するためのHTMLタグです。タグを設置することで、検索エンジンから適切な評価を受けられることに期待できます。

まとめ

重複コンテンツは、Webサイト・Webページにさまざまな悪影響を及ぼすものです。Webマーケティングで成果を出すためには、重複コンテンツと判断されることを避けなければなりません。重複コンテンツにならないように、以下のポイントに気を付けましょう。

この記事のまとめ
  • 他ページの盗用やコピーの疑いがあるものは、重複コンテンツと判断される可能性がある
  • 重複コンテンツに該当するとペナルティをはじめ、自社サイトにさまざまな悪影響がある
  • 自社重複、他社重複それぞれに適切な対策を講じることで、重複するリスクを減らせる

オリジナリティあふれる内容を考案し、クオリティの高いWebページの作成を目指しましょう。

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。