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Web制作
Update: 2024/5/5

Webサイト制作のセキュリティ対策8選|チェックツールも3つ紹介

Webサイトの構築を考えている人や、スパムメールなどが届くようになったことでセキュリティ面の不安を感じている人にとって、「Webサイト制作におけるセキュリティ対策」は関心の高いテーマではないでしょうか。

  • Webサイトの構築を考えているが、セキュリティ対策に不安がある人
  • スパムメールなどがフォームに届くようになり、対策を考えている人
  • 規模が大きくなってきてサイトを触る人が増えたのでセキュリティを強化したい人

セキュリティ対策を正しく理解することは、大切な自社のサイトを守ることにもつながるため、企業の担当者にはぜひ知っておいてほしいポイントです。今回は、Webサイト制作における、セキュリティ対策の必要性やすぐにできる対策、おすすめのチェックツールなどについてご紹介します。

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Webサイトにセキュリティ対策が必要な理由

Webサイトにセキュリティ対策が必要な理由は、外部からの攻撃を防いだり、社内の情報流出を防いだりすることが挙げられます。Webサイトはビジネスの顔ともいえる重要な存在でありながらも、多くのサイトのセキュリティ対策が不十分です。

なぜWebサイトにセキュリティ対策が必要なのか、以下で詳しく解説します。

サイトへの攻撃を防ぐため

Webサイトにセキュリティ対策が必要な理由は、サイトへの攻撃を防ぐためです。近年、サイバー攻撃の手口は日々進化し、多様化しています。攻撃の対象となるのは大手企業だけでなく、中小企業や個人のサイトまで幅広く及びます。

サイトへの攻撃は、Webサイトの乗っ取り、顧客データの盗難、マルウェアの拡散など、さまざまな形でおこなわれるため、Webサイトのセキュリティ対策は必須です。

定期的なセキュリティチェック、ソフトウェアの更新、ファイアウォールの導入など、多岐にわたる対策を施すことで、攻撃を未然に防ぎやすくなります。

個人情報の流出や機密情報漏えいを防ぐため

個人情報の流出や機密情報の漏えいを防ぐためにも、Webサイトへのセキュリティ対策は必須です。

Webサイトは、利用者の個人情報や企業の機密情報を取り扱う場面が多いもの。仮に個人情報や機密情報が外部に流出すると、利用者のプライバシーの侵害や企業の信頼失墜、法的なトラブルの原因となる恐れがあります。

とくに、個人情報保護法やGDPRなどのデータ保護法律が厳しさを増している今、適切なセキュリティ対策は必須といえます。データの暗号化、アクセス制御、バックアップの定期実施など、情報を安全に保管・管理するための手段をしっかりと講じることが必要です。

不正アクセスを防ぐため

Webサイトのセキュリティ対策が必要な理由として、不正アクセス予防が挙げられます。

不正アクセスは、Webサイトの正常な運用を妨げるだけでなく、利用者や企業にとって大きなリスクをもたらします。不正アクセスされた場合、サイトの改ざんやスパムの送信、DDoS攻撃の原因となり、企業のオンライン活動全体を麻痺させる恐れがあります。

不正アクセスのリスクを最小限に抑えるためには、強固なパスワードポリシーの設定、2要素認証の導入、不要なプラグインの削除や最新のセキュリティアップデートの適用など、多方面からの対策が不可欠です。

会社の信用を守るため

Webサイトのセキュリティ対策は、会社の信用やブランドイメージを左右する重要な取り組みです。

セキュリティ対策が不十分なことにより、情報漏えいやサイト改ざんが発生した場合、顧客や取引先からの信頼は大きく損なわれます。とくに、信頼関係が重要であるBtoB向けに商材を扱う企業においては、一度信用を失うとビジネスチャンスを失う可能性もあります。

また、仮に顧客の情報漏えいが発覚した場合、法的責任や罰金の問題も生じるかもしれません。企業の信用やブランド価値を維持・向上させるためにも、万全なセキュリティ対策が不可欠です。

今すぐできる!Webサイトのセキュリティ対策8選

Webサイトのセキュリティは、対策したいレベルによって手法はさまざまですが、今すぐ実践できる取り組みもあります。

サイバー攻撃の増加や情報流出のリスクを回避するためにも、すぐに取り入れられる簡単な対策から始めてみましょう。

本項からは、実際に効果的な8つのセキュリティ対策を紹介します。

パスワードを変更・強化する

パスワードの変更・強化は、今すぐできるセキュリティ対策の一つです。パスワードは、Webサイトのセキュリティの第一線となる部分であり、簡単なパスワードや長期間変更しないパスワードは、不正アクセスのリスクが増すため避けることがおすすめです。

まず、パスワードとして相応しいのは、英大文字、英小文字、数字、特殊文字などを組み合わせたもの。推測しやすい単純な文字の組み合わせは控えましょう。他のサービスやサイトで使用しているパスワードとは異なるものを設定することも重要です。

とはいえ、いろいろなサイト・サービスでパスワードを設定している場合は、複数のパスワードを覚えるのは大変です。ログインの負担を軽減するためにも、パスワード管理ツールを使用しましょう。強固なパスワードを簡単に管理でき、覚える手間も労力も不要です。

また、パスワードは一度設定して終わりではなく、数か月ごとなど一定期間ごとに変更することで、漏えいリスクの回避につながります。

ログインを2段階にする

ログインの仕方を「2段階」に設定することで、より高度なセキュリティ対策を実現できます。

2段階認証は、ユーザー名とパスワードだけでなく、別の認証方法(SMSでのコード送信や専用アプリからの通知など)を追加することで、セキュリティを高める手法です。

これにより、万が一パスワードが漏えいしたとしても、第2の認証ステップがあるため不正ログインを防げます。多くのサービスやCMSで2段階認証を導入する機能が提供されているため、設定を活用するだけで大きなセキュリティ向上が期待できるでしょう。

アカウントの管理をおこなう

アカウントを適切に管理することで、有効なセキュリティ対策につながります。

Webサイトを運営するうえで、多数のアカウントや権限が存在するケースは多いもの。とくに大規模なサイトや、多数のスタッフや外部業者と連携している場合、アカウントの管理が適切におこなわれていないとセキュリティのリスクが増大します。

不要なアカウントは速やかに削除し、使用するアカウントも最小限に抑えるほか、各アカウントには、必要な権限のみを付与し、不要な権限は削除するなどの管理が必要です。

また、外部業者にアカウントを提供する場合、業務終了後は速やかにアカウントを無効化するなどの取り決めを明確にしておきましょう。定期的にアカウントのログイン履歴や操作ログを定期的に確認することで、不審な動きや不正ログインの試みがないかを早期発見できるため、習慣化させることもおすすめです。

アクセス制限をかける

Webサイトの特定の部分や管理画面へのアクセスを制限することで、セキュリティの強化が可能です。

事前に許可したIPアドレスからのみアクセスを許可したり、管理画面へのアクセスを業務時間内のみに制限したりすることで、不正なアクセスを防止します。

また、htaccessなどを利用すれば、特定のファイルやディレクトリへのアクセスの遮断も可能です。他にも、特定のユーザーエージェントからのアクセス制限をかけると、自動化ツールやスクレイピングツールによる攻撃予防につながり、外部からの不正アクセスを防ぎやすくなります。

システムの脆弱性をアップデートさせる

Webサイトやシステムのセキュリティ確保には、常に最新のセキュリティアップデートを適用することが重要です。使っているシステムやソフトウェアの脆弱性情報を定期的にチェックし、新たな脆弱性を発見したら、迅速に対処しましょう。

また、システムのアップデートは、新機能の追加だけでなく、セキュリティの穴を塞ぐためにも必要です。古いバージョンを使い続けると、既知の脆弱性をつかれて攻撃を受ける可能性があります。

なお、万が一のアップデート失敗やデータ損失を防ぐために、事前に必ずデータのバックアップも取っておきましょう。

監査のシステムを組む

Webサイトのセキュリティ対策として、定期的なセキュリティ監査が有効です。潜在的なリスクを早期に発見し適切な対策を講じるためにも、セキュリティの専門家にサイトやシステムの脆弱性診断を依頼し、詳細な報告をもとに改善しましょう。

また、社内のスタッフやIT部門も定期的にセキュリティチェックをおこない、適切な運用がおこなわれているかを確認。仮に、不審なアクセスや操作があれば、迅速に原因を調査し、対策を図っていきます。

組織内のセキュリティ意識を高めることで、常に安全なシステム運用を心がける文化も築けるでしょう。

データを暗号化する

データの暗号化は、情報が第三者に読み取られるリスクを低減できるセキュリティ対策です。HTTPSを使用することで、Webサイトとユーザー間の通信を暗号化し、中間者の攻撃を予防できます。

顧客情報や機密情報を保存するデータベースは、とくに暗号化の対象として重要視したい部分です。攻撃者がデータベースにアクセスした場合でも、暗号化されたデータは読み取ることが難しくなるため対策の一つとして検討してください。

また、ユーザーのパスワードはハッシュ化して保存することで、原文のパスワードを知られるリスクを防げます。

とくに重要なファイルやドキュメントにおいては、暗号化ソフトウェアを使用して直接暗号化することもおすすめです。

サイト内のファイルやプログラムを整理する

今すぐできるWebサイトのセキュリティ対策として挙げられるのが、サイト内のファイルやプログラムの整理です。Webサイトの安全性を維持するためには、不要なファイルを削除したりプラグインを整理したりしましょう。

サイトの運用中に古くなっている、もしくは使用しなくなったファイルや使用していない・更新が止まっているプラグインは、セキュリティの脆弱点となり得るため、適時削除や更新してください。

Webサイトのセキュリティチェックツール3選

Webサイトのセキュリティチェックツールは数多く開発されていることもあり、いざ導入しようにも何を選べば良いのか分からないと悩む方は多いです。

ここからは、Webサイトのセキュリティチェックとして、おすすめできる3つのツールをご紹介します。

「GRED(グレッド)」

GRED(グレッド)は、ブラウザ上で使えるセキュリティチェックツールです。インターネット用のセキュリティ対策製品の研究や開発などをおこなう「株式会社セキュアブレイン」が提供しています。

GREDのトップページに、調査したいページのURLをコピペし、チェックボタンを押すだけで簡単に安全性を調べられるのが特徴です。無料ツールであるうえに、会員登録も不要なため、今すぐ調べたい方にも便利です。

「Burp Suite」

Burp Suiteは、Webアプリケーションのセキュリティテストに使われている、セキュリティチェックツールです。サイバーセキュリティにおける脅威の予防や対応などのサポートをおこなう、PortSwigger Ltdが開発を手掛けました。

機能性が豊富で、ソフトウェア開発パイプラインに連携したり、テストを自動化したりすることが可能。プロキシサービス機能もあり、便利なツールです。

費用は、1ユーザーあたり449ドル。Enterprise Editionを利用する場合は、5,999ドルです。

ソフトのインストールや初期設定などが必要であるものの、徹底したセキュリティチェックをおこないたい方におすすめです。

「Nikto2」

Nikto2は、Web サーバーをスキャンしてセキュリティの安全性をチェックできるツールです。Netspark 社がスポンサーであり、国内外で使われています。

Nikto2は、危険なファイルや古いサーバー、問題のあるソフトウェアなどさまざまなリスクを検出するのが特徴。また、ミドルウェアやプラットフォームの診断で使えるにもかかわらず、利用料金は無料。気軽に自社へ導入しやすいツールでもあります。

まとめ

Webサイトのセキュリティは、今日のデジタル化されたビジネス環境において非常に重要な要素となっています。不正アクセスやデータの流出は、企業のブランドや信用を大きく損なう可能性があるため、効果的なセキュリティ対策を講じることが不可欠です。

上記で紹介したセキュリティ対策は、すぐに実施できるものばかり。そして、専門的なサイト制作を求める際は、ぜひ一度THINkBALへご相談ください。

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。