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Update: 2024/4/22

【2023年版】競合分析におすすめのツール8選|注意点とメリットも紹介

「おすすめの競合分析ツールを知りたい」
「競合分析ツールって何のために利用するの?」

このような疑問をお持ちではないでしょうか。

本記事では、競合分析ツールの利用を検討している人に向け、競合分析ツールを利用する目的、おすすめのツール、注意点についてを紹介していきます

  • 競合分析ツールの利用を検討している人
  • おすすめの競合分析ツールを知りたい人
  • 競合分析ツールを利用する際の注意点を知りたい人
  • マーケティング施策の前に競合分析をしたい人

ツールを上手く利用することで、自社サイトのパフォーマンスを大幅に向上させることが可能です。それでは早速見ていきましょう。

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競合分析をする目的って?

PCで分析結果を見ながら話し合っている人たち

競合分析を行う目的は下記の通りです。

競合分析の3つの目的
  • 自社の強みを理解する
  • 市場内での自社の立ち位置を知る
  • 競合がターゲットとしている顧客のレベルを理解する
  • マーケティング施策を行うため

競合分析をする目的と意義をハッキリさせておくことで「利用すべきツール」「今やるべきこと」が明確になります。以下にて確認していきましょう。

自社の強みを理解する

競合分析を行うことで、自社の強みを再確認することができます

他社のWebサイトを分析すると「自社との違い」「自社にはない強み」などに加え、「自社だけが持っているもの」も同時に把握できます。その「自社だけが持っているもの」こそが他社と差別化できている部分であり、自社の強みなのです。

自社の強みを理解することで、自社にとって最適なマーケティング施策が打てるようになります。

市場内での自社の立ち位置を知る

競合分析を行うことで、市場内での自社の立ち位置を把握することが可能です。まず「自社の立ち位置とは何か」という点について解説します。

  • 相対的に見た自社と他社の成果
  • 配信しているコンテンツの違い
  • 直近で目指すべき競合はどこか

など、多角的な視点で競合と自社を比べた時に見えてくるのが自社の立ち位置です。少し抽象的な言い方をすると「競合と自社のレベル感を明確にする」ということになります。

自社の立ち位置を知ることで「ベンチマークにすべき競合が見えてくる」「効果的な戦術を立てやすくなる」などのメリットがあります。ベンチマークとは、現地点で自社が目標にすべき水準です。

競合がターゲットとしている顧客のレベルを理解する

競合分析を行うことで、競合がターゲットとしている顧客のレベルを理解することが可能です。

顧客のレベルとは、

  • どれくらいの収入か
  • 購買意欲は強いか弱いか
  • 購入頻度は高いか低いか

など、売上にかかわる顧客のステータスを指しています。

競合がターゲットにしている顧客のレベルを知ることで、自社がターゲットにすべき顧客のレベルを最適化することが可能です。

たとえば、最も成果を上げている競合と同じレベルの顧客をターゲティングすることで、売上の向上につながりやすくなります。ただし、売上が向上するかどうかは市場の状況や扱っている商品などによって変わるため注意しておきましょう。

競合分析の詳しいやり方については、こちらの記事もご覧ください。

マーケティング施策を実施する

マーケティング施策を実行する際、競合分析を行うことはROASに向上に繋がります。競合分析が必要となる主なマーケティング施策は以下があります。

  • 広告戦略を実施する
  • SEO戦略を強化する
  • 新商品・サービスのローンチ
  • Webサイト制作、リニューアル

Webサイトの競合分析をする目的は様々ですが、共通している考え方は、自社のサイトをユーザーに選ばれるサイトにすることです。
サイト制作とリニューアルの時には、競合サイトの分析は欠かせません。


競合サイトは自社サイトと類似しているため、UXやSEO、流入経路、広告配信などを分析し、戦略の策定の参考にすることができます。


特にSEOは、Google検索順位を上位にする際、競合サイトの分析を行います。上位表示のサイトは、コンテンツの質が高く、バックエンドも最適化されています。


Googleからの評価は競合分析をする上で欠かせないものです。 また広告出稿についても、競合がどのキーワード、媒体でリード獲得をしているのかを分析していくことで、広告配信のヒントが見つかります。

競合分析ツールを使うメリット

サイト分析ツールと手

競合分析ツールを使うメリットは下記の通りです。

競合分析ツールを使うメリット
  • 分析のやり方がわからなくてもできる
  • ツールを使えば効率的に分析ができる

以下にて詳しく見ていきましょう。

分析のやり方がわからなくてもできる

競合分析ツールは直感的に操作ができるようになっているため、ある程度の基礎知識を押さえておけば簡単に操作することが可能です。基礎知識とは、「PV数」「CV率」など、分析に用いられる専門用語などを指しています。

また、分析においては、単に自社サイトと競合サイトをモニタリングするだけでも、自社の立ち位置や競合の強みなどが把握できるため、やり方が分からない状態であっても実行するメリットは十分にあります。

ツールを使えば効率的に分析ができる

ただ単に競合サイトをモニタリングするだけでも分析は行えますが、ツールを使用することで、より効率的な分析を行えます。

たとえば、「競合サイトの被リンク数」「ドメインパワー」などを目視で計測しようとするとかなりの時間を要しますが、ツールを利用すれば数分で数十以上の競合サイトを分析することができます

また、ツールによっては急激な変化があった際にメールで通知してくれたり、数値を自動でグラフ化してくれたりするため、作業の工数を大幅に抑えることも可能です。

競合サイトの見つけ方

競合サイトは「検索キーワード」を活用しましょう。検索キーワードはターゲットのニーズが反映されているものです。
キーワード分析には、Google AnalyticとGoogle Search Consoleのデータが活用できます。

データ分析から競合サイトを見つける

自社で重要視するキーワードは、データ分析から導き出す方法と、GoogleAnalyticsとGoogle SearchConsoleを使いましょう。GoogleAnalyticsでCV数が多いページを複数ページ特定します。次にGoogle Search Consoleで特定したページの流入キーワードが確認できます。

そしてGoogleの検索で流入キーワードを入力して出てくる上位TOP10は競合サイトになります。

自社が重要視するキーワードから競合サイトを見つける

まず、自社商品・サービスのキーワードを把握しましょう。

そこでキーワード分析ツールが活用できます。ラッコキーワードというツールにより、メインキーワードと一緒に検索されているキーワードである「ロングテールキーワード」の一覧が表示されます。

一覧には検索ボリュームも表示されているので、そこから自社によって重要視するキーワードを探していきましょう。キーワードを選定した後は、Google検索の上位TOP10から競合となりうるサイトを特定していきましょう。

おすすめの競合分析ツール8選

タブレットで分析ツールを見ながら話している人たち

おすすめの競合分析ツールは下記の7つです。

競合分析ツール紹介
  • SimilarWeb
  • Gyro-n SEO
  • BuiltWith
  • SEMrush
  • GRC
  • SEO META in 1 CLICK
  • WooRankのKeyword Tool
  • Keywordmap

以下では、それぞれのツールが持つ「特徴」「機能」に加え、費用についても詳しく解説していきます。自社に合ったツールを見つけ、効率的な分析を行っていきましょう。

なお、以下で紹介するツールのほとんどには、無料で利用できるプランが用意されています。それでは見ていきましょう。

SimilarWeb

SimilarWebは、扱いやすいため初心者に向いています。人気の高い分析ツールは外国産のものが多いことから、英語表記されていることが多いですが、SimilarWebは日本語にも対応しているため安心です。

SimilarWebは、

  • 直帰率
  • セッション数
  • 平均滞在時間
  • ページビュー数
  • 流入キーワード
  • 人気の高いページ

などといった基本的な情報や数値を網羅的に把握することができます。Googlechromeの拡張機能をインストールすることで、競合サイトにアクセスしただけで分析できるようになるため、持続的に競合分析を行いたい企業にとっては大きなメリットになります。

SimilarWebは、簡単な分析であれば無料で利用できるため、まずは利用してみたうえで導入の判断をするとよいです。なお、現時点での月額料金は199ドルとなっていますが、導入する際に変更されている可能性もあるため注意しておきましょう。

Gyro-n SEO

Gyro-n SEOは、競合のSEOの順位に特化したツールです。

Gyro-n SEOでは、

  • 内部対策をどれだけ進めているか
  • キーワード別の検索順位と変動の推移
  • 競合Webサイトのインデックス数の推移

などが把握できることに加え、自社と競合の比較もできるようになっています。ツール内で設定をすると「検索順位の変動・推移」をレポートとして毎日受け取ることも可能です。

競合と自社の検索順位を比較し続けることで、無駄な作業と効率的な作業を分別できるようになるため、SEO対策をより最適化できるようになるでしょう。

費用は下記をご参考ください。

プラン名スターターライトスタンダードプレミアム
月額500円4,500円9,600円16,800円

Gyro-n SEOは、登録後3ヶ月の間だけ無料で利用できるため、まずはお試しで実際に使用した後に最終判断をするとよいです。

BuiltWith

BuiltWithを利用することで、自社がターゲティングするべきメインの層を明確にすることが可能です。加えて、競合を追跡することで、まだ自社がアプローチできていない見込み顧客を把握することもできます。

上述した機能に加え、BuiltWithには下記のような機能が備わっています。

  • 競合のマーケットシェアの推移
  • 競合サイトを個別で分析する(無料)
  • インターネット全体のトレンドの把握

また、「ベーシック」「プロ」「エンタープライズアクセス(チームプラン)」の3プランが用意されているため、利用する機能が少ない場合は、余分な費用を支払う心配がありません。詳しい費用については下記をご覧ください。

プラン名ベーシックプロチーム
月額295ドル495ドル995ドル

無料で利用できる範囲も多いため、まずはテストで導入してみるとよいでしょう。

SEMrush

SEMrushは、競合分析をあまり行ったことがない初心者でも簡単に操作できる分析ツールです。

具体的には、

  • 競合のオーガニック検索数
  • 流入につながっているキーワード
  • 被リンクの個数と質

などを分析することができます。加えて、自社が意識するべきおすすめのキーワードやCPCなどといったWeb広告に利用できる数値も可視化してくれるため、広告の利用を検討している人にもおすすめです。さらに競合が運営しているSNSの「エンゲージメント数」「投稿数」などの分析にも役立ちます。

SEMrushの料金プランは下記の通りです。

プラン名ProGuruBusiness
月額99.95ドル199.95ドル399.95ドル

上記3つのプランが用意されており、どのプランも比較的安価に設定されています。また、「Guruプラン」は14日間無料で利用できるトライアル版が用意されているため、導入を検討している人はまずはテストで利用してみるとよいです。

GRC

GRCは、SEO対策に関する分析に役立つツールです。具体的には、複数のキーワードの検索順位を「Google」「Yahoo!」「Bing」それぞれの検索エンジンで確認することができます。

また、簡単な操作で利用できることに加え、保存機能も備わっているためSEO対策の効率化を図ることが可能です。継続的に使用することで数値をグラフ化することもできるため、作業の工数削減にもつながります。ただし、GRCはPC端末にインストールするタイプのソフトウェアで、Macには対応していません。Windowsのみ利用が可能になっているため注意してください。

無料版でも十分な機能を利用できますが、検索キーワードや保存できる容量などに制限があるため、利用頻度が高い場合は有料プランを利用するとよいです。料金の詳細については下記をご覧ください。

プラン名検索順位チェッカーSEOピッシュAZC(50プラン)BULL(BULL30)GRC(ベーシック)
年額0円0円2,980円13,800円4,500円

最も利用されているベーシックプランは、月額にして375円と非常にお手頃な価格で設定されています。有料プランは無料プランの規制を緩和したものになるため、まずは無料で利用できるプランを利用してみるとよいでしょう。

SEO META in 1 CLICK

SEO META in 1 CLICKは、Googlechromeの拡張機能です。Googlechromeをすでにインストールしている人であればすぐに利用できます。ツールを利用することで、自力での取得に手間がかかるMETA情報や各種タグ(見出し)の情報を簡単に取得することが可能です。加えて、競合のSNS分析にも役立てることができます。

SEO META in 1 CLICKで取得できるデータは下記の通りです。

  • Summary:競合のデータ
  • Images:競合が使用している画像
  • Links:競合サイトのリンク数
  • Headers:タグ(見出し)の構造
  • Tools:競合が利用している便利ツール
  • Social:競合が運営しているSNSの情報

こういった詳細なデータを手軽に取得することができるため、「SEO分析を日常的に行っている」「単発で手軽に利用したい」このどちらの人にもおすすめできるツールです。

WooRank

WooRankは、自社サイトと競合サイトを比較し、SEO監査することができるツールです。競合サイトを3つ追加することで、下記の項目を比較します。

  • テクニカルSEO
  • 被リンクの質
  • キーワードの利用状況
  • SNSのエンゲージメント
  • 競合サイトのパフォーマンス

これらの数値を比較するだけではなく「優先すべき課題」「効果的なマーケティング戦略」などの情報を取得することも可能です。料金プランについては下記をご覧ください。

プラン名ProPremiumEnterprise
月額60ドル180ドル問い合わせ

競合分析で取得した情報ですぐに対策を講じたいという人はぜひ利用してみてください。なお、こちらのツールのSEOチェッカーには14日間の無料トライアルが用意されています。

Keywordmap

Keywordmapは、自社や競合などのあらゆるサイトのデータをもとに調査分析ができるツールです。効率化に向いており、40時間かかっていた広告の調査が2時間に短縮といった結果も出ています。

  • 競合調査
  • キーワード選定
  • 記事作成
  • 効果測定

このような、SEO業務の全般を支援する機能を備えたツールで、Webサイトを成長させたいと考えている企業におすすめできる機能がまんさいです。

プラン名ライトスタンダードエキスパート
月額小規模利用
SEO/広告施策
※詳細は要問合せ
中規模利用
SEM領域全般
※詳細は要問合せ
大規模利用
Webサイト戦略全般
※詳細は要問合せ

7日間の無料トライアルも実施中です。詳しくは、こちらのページから確認してみてください。

競合分析ツールを使用する際の注意点

注意の看板と人のイラスト

競合分析ツールを使用する際の注意点は下記の通りです。

使用する際の注意点
  • ツールで出た数値だけにこだわらないこと
  • ツールを使用して算出した結果から自社との比較する
  • やみくもに使わないこと

それぞれの注意点について詳しく解説していきます。

ツールで出た数値だけにこだわらないこと

定量的な数値データはとても重要ですが、それだけにこだわらないことも大切です。数値ばかりに捉われてしまうと、数値の裏側にあるユーザー心理を見落としてしまう可能性があるからです。

よって、定量的な数値データと定性的なユーザー自身のデータをバランスよく収集し、分析することが重要になります。

数値だけを見て施策を考えるのではなく、数値と数値が表す意味を考慮したうえで施策を練っていくようにしましょう。

ツールを使用して算出した結果から自社との比較する

ツールを使用して算出した結果を他社と比較することで、改善するべきポイントが明確になることもあります。

たとえば、競合と自社のページビュー数を比較した際に「ある時期は自社の方が伸びているが、ある時期は競合の方が伸びている」という結果になったとします。

こういった結果からは、ある時期に伸びている競合は、自社がやっていない何かしらの対策を講じている可能性が浮上します。

その「何かしらの対策」はその時期にWebサイトにアップされたページを分析することで判明するかもしれませんが、SNSやWeb広告で施策を打っている可能性もあるため、断定することは難しいでしょう。ただ、こういった分析を積み重ねていくことがコンテンツのブラッシュアップにつながることは間違いないと言えます。

やみくもに使わないこと

競合分析ツールは、目的を明確にもったうえで分析を行う必要があるため、やみくもに使わないようにしましょう。

たとえば、「CV数を上げる」という目的を設定した場合は、ただCV数を見るだけでなく「PV数」「滞在時間」などといった他の数値を多角的に分析する必要があります。

定量的なデータを見て一喜一憂するのではなく「数値から得た情報をどのように活していくか」を考えることが大切です。

まとめ

本記事では、「おすすめの競合分析ツール」「競合分析ツールを利用する際の注意点」などを紹介してきました。

「分析ツール」と聞くと少しとっつきにくい印象がありますが、利用を重ねていくことで少しずつ慣れていくため、まずはテストとして導入してみるとよいでしょう。

ツールの利用方法やサイト運営についてお悩みの人は、ぜひTHINkBALにご相談ください。

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。