
コーポレートサイトの構成を徹底解説|企業ブランディングに効くページ構成とは?
「コーポレートサイトって、何をどう載せればいいの?」
そんな疑問を抱くWeb担当者や経営層の方に向けて、この記事ではコーポレートサイトの基本構成から、目的別の設計ポイント、成功事例までをわかりやすく解説します。
- コーポレートサイトの制作を考えている人
- コーポレートのトップページの構成やデザインを考えている人
- 集客に強いコーポレートサイトの構成について知りたい人
これから新たにサイト制作を検討している方も、既存サイトのリニューアルを考えている方も、構成の見直しは必須。この記事を通じて、自社に最適なサイトの「型」を見つけていただければ幸いです。
THINkBALでは、ユーザー視点と戦略設計をベースに、成果に直結するコーポレートサイトを多数手がけてきました。課題整理から設計・実装までワンストップで対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
コーポレートサイトとは?ホームページとの違いをわかりやすく解説
コーポレートサイトとは、企業の公式情報を外部に向けて発信するためのWebサイトのことを指します。会社概要、事業内容、採用情報、ニュースなど、企業活動に関する信頼性の高い情報を提供するのが特徴です。
一方、「ホームページ」という言葉は、個人ブログや店舗サイト、ECサイトなど広い意味で使われることが多く、目的や構成が異なる場合があります。コーポレートサイトは、企業のブランドイメージを確立し、顧客・取引先・求職者との信頼関係を築くための「企業の顔」となる存在です。
目的が明確である分、構成もそれに合わせて戦略的に設計する必要があります。
初心者でもわかる!コーポレートサイトの基本構成
コーポレートサイトには、どの企業にも共通して必要とされる基本的なページ構成があります。
以下では、初心者にまず知ってほしい、コーポレートサイトの基本構成をお伝えします。
- トップページ
- 会社概要(沿革・代表挨拶・理念など)
- 事業内容・サービス紹介
- 採用情報
- お問い合わせ
- プライバシーポリシー
- ニュース・お知らせ
トップページ

トップページは、訪問者が最初に目にするページであり、企業の印象を大きく左右する重要なパートです。
ブランドのビジュアルやキャッチコピーを通じて企業の個性を伝えつつ、訪問者が求める情報にすぐアクセスできる導線設計が求められます。主に表示される情報としては、以下が一般的です。
- 会社紹介の導入
- 主な事業やサービスの紹介
- ニュースの一部抜粋
- 問い合わせや採用への誘導など
スクロールせずに伝えたい情報は3つ以内にまとめ、シンプルかつ目的に沿った構成にしましょう。トップページはいわば「企業の玄関口」。ブランディングと使いやすさの両立が必要です。
会社概要(沿革・代表挨拶・理念など)

会社概要ページは、企業の基本情報を訪問者に伝えるページです。
掲載内容には、会社名や所在地、設立年、資本金、代表者名といった基本的なデータのほか、企業理念やビジョン、沿革、代表挨拶などが含まれます。
これらの情報は、企業としての信頼性や安定感を感じてもらうために重要な要素です。また、対外的な信用が必要となる取引先・メディア・求職者などにとっても、会社概要ページは企業理解の出発点となります。
形式的なデータの羅列だけでなく、企業の思いやストーリーが伝わる構成にすることで、他社との差別化にもつながります。
事業内容・サービス紹介

事業内容やサービス紹介ページは、企業が何を提供しているかを明確に伝える重要なページです。商品やサービスごとにセクションを分け、画像や図解などを交えて視覚的にもわかりやすく構成すると、訪問者の理解が深まりやすくなります。
また、専門用語を多用しすぎず、ターゲットに合わせた表現を使うこともポイントです。BtoBの場合は導入事例やユースケースの掲載が効果的であり、BtoCの場合は価格・特徴・比較表などが重視されます。
訪問者が自社の価値を理解し、次のアクション(問い合わせや購入)につなげるための導線設計も意識しましょう。
採用情報

採用情報ページは、求職者にとって企業を知る最初の窓口となります。
以下のような情報も掲載すると、リアルな職場のイメージを伝えられます。
- 仕事内容
- 募集要項
- 働く環境
- 福利厚生
- キャリアパス
- 社員インタビュー など
また、社内イベントやオフィスの雰囲気を紹介するコンテンツも有効です。競合他社との差別化を意識して「なぜ自社を選ぶべきか」が伝わる構成にすることが重要です。
応募への導線もシンプルに設計し、応募フォームや問い合わせ先を明確にすることで、離脱を防ぎつつ応募率を高められます。
お問い合わせ

お問い合わせページは、ユーザーが企業と直接コンタクトを取るための重要な接点です。
フォームでの問い合わせが主流ですが、電話番号やメールアドレスも併記しておくと安心感が増します。
フォームでは「お名前」「メールアドレス」「お問い合わせ内容」など最低限の項目に絞ることで、入力の負担を減らし、コンバージョン率を向上させられます。また、入力ミスや未入力のフィードバック表示など、ユーザーに配慮したUIも重要です。
個人情報の取扱いに関する明記(プライバシーポリシーへのリンク)も必須といえます。
プライバシーポリシー

プライバシーポリシーは、個人情報をどのように取り扱っているかを明示するページです。
Webフォームを通じて個人情報を取得する場合は、ユーザーの安心と法的な整合性のためにも必ず設置する必要があります。
記載内容としては、収集する情報の種類、利用目的、第三者提供の有無、保管期間、ユーザーからの問い合わせ窓口などが基本です。文面は形式的になりがちですが、専門用語を避けてユーザーにとって理解しやすい表現を心がけると、信頼感の向上にもつながります。
最近ではCookieに関する情報も含めるのが一般的です。
ニュース・お知らせ
ニュース・お知らせページは、企業の最新情報を発信する場として機能します。更新頻度が高いほど、企業が現在も積極的に活動している印象を与え、信頼性の向上にもつながります。
掲載内容は多岐にわたりますが、例示するなら以下です。
- 新商品情報
- サービスのアップデート
- 採用イベント
- 年末年始の営業情報 など
投稿の際は、日付・タイトル・カテゴリ・本文の基本構成を整え、一覧性と検索性を高めましょう。また、古い情報も残しておくことで、企業の成長や歩みを見せられるというメリットもあります。
コーポレートサイトの目的別に変わる構成の考え方
コーポレートサイトの構成を考える際は、目的に応じて重視するポイントを変えるのが基本です。
以下では、3パターンのコーポレートサイトの構成の考え方を例示します。
- ブランディング|企業理念やストーリーが必要
- 採用強化|社員紹介や働く環境ページが効果的
- BtoBリード獲得|導入事例や資料ダウンロードが必要
ブランディング|企業理念やストーリーが必要
ブランディングを目的としたコーポレートサイトでは、「何をしている会社か」よりも「なぜそれをやっているのか」という企業の理念や背景、ストーリーの発信が重視されます。
代表メッセージや創業エピソード、行動指針、企業文化などを視覚的にも魅力的に伝えることで、共感や信頼を生むでしょう。
トップページや会社紹介ページにブランドの世界観を織り込み、訪問者に「この会社らしさ」を印象づけることで、商品やサービスを通じて価値を伝えられます。
採用強化|社員紹介や働く環境ページが効果的
採用目的でのコーポレートサイトでは、「どんな人が働いているか」「どんな環境なのか」をリアルに伝えるコンテンツが効果的です。
社員インタビューや職種別の働き方紹介、福利厚生やキャリアパス、社内の雰囲気が伝わる写真や動画を活用し、応募者が「ここで働きたい」と思える情報を用意します。
また、応募導線もわかりやすく配置し、応募ページやエントリーフォームまでスムーズに誘導することも重要です。
BtoBリード獲得|導入事例や資料ダウンロードが必要
BtoB領域でリード獲得を目的とする場合は、信頼構築と検討促進を両立できる構成が求められます。
具体的には、実績や導入事例、業界別ソリューション、FAQなどで安心感を与え、ホワイトペーパーや導入ガイドなどの資料ダウンロード、ウェビナー告知などの「CTA(行動喚起)」を各所に設置することが有効です。
リード情報を得るためのフォーム設計も丁寧におこない、問い合わせではなく「資料請求」や「無料相談」などハードルの低い導線を意識しましょう。
コーポレートサイトにおけるファーストビューの構成と失敗しないデザインのポイント
ファーストビューの構成と失敗しないデザインのポイントは以下の通りです。
- 企業ロゴ・キャッチコピー・メインビジュアルの配置が重要
- スクロールせずに伝えるべき情報は3つ以内に絞るべき
- CTA(資料請求・お問い合わせ)ボタンの配置がCVに影響する
企業ロゴ・キャッチコピー・メインビジュアルの配置が重要
ファーストビューとは、Webサイトを開いた直後にスクロールせずに表示される範囲のことです。訪問者が「このサイトは自分に関係があるか」を判断する数秒間で、最も注目される領域を指します。
企業ロゴ・キャッチコピー・メインビジュアルは、このエリアでブランドの信頼感や独自性を伝えるための重要な要素です。
ロゴは左上、キャッチコピーは視線の中心、メインビジュアルはブランドらしさを表現するデザインとして、それぞれの役割を意識して配置しましょう。
スクロールせずに伝えるべき情報は3つ以内に絞るべき
ファーストビューに盛り込みすぎると、訪問者に混乱を与え、直帰率が上がる原因になります。
スクロールしなくても伝えたい情報は、企業名・事業概要・主要サービスなど最大でも3つ程度に絞るのが効果的です。
1つのメッセージに集中させることで印象を強く残すことができ、スクロールやCTAクリックといった次のアクションを促しやすくなります。
簡潔で明確なメッセージと、視覚的に整理されたレイアウトがカギです。
CTA(資料請求・お問い合わせ)ボタンの配置がCVに影響する
CV(コンバージョン)を促すためには、CTAボタンの配置が非常に重要です。
ファーストビュー内に目立つ色や形でCTAを配置することで、訪問者の行動をスムーズに導けます。「無料相談」「資料ダウンロード」「お問い合わせ」など、具体的かつメリットが伝わる文言を使うと効果的です。
また、複数箇所に配置する場合も、ページの流れを考慮して自然な導線になるよう設計しましょう。
コーポレートサイトのサイトマップと構成図の作り方
サイトマップや構成図は、社内の関係者や外部の制作会社と設計方針をすり合わせるためのコミュニケーション資料として不可欠です。「誰向けに」「何を」「どう伝えるか」といった基本方針を図式化することで、意図が伝わりやすくなり、認識のズレを防げます。
以下では、サイトマップと構成図の作り方や、そのポイントを詳説します。
- 手書きまたはマインドマップツールで全体構成を書き出す
- GoogleスプレッドシートやXmindで構成を階層化する
手書きまたはマインドマップツールで全体構成を書き出す
Webサイトを設計する際は、まず頭の中にある構成を「可視化」することから始めます。手書きでも、マインドマップツール(XmindやMindMeisterなど)でも構いません。
重要なのは、全体の情報を洗い出し、ページ同士の関係性を整理することです。
トップページを起点に、どのような階層でどの情報に辿り着くのかを把握することで、訪問者目線での設計が可能になります。情報設計の出発点として非常に有効なステップです。
GoogleスプレッドシートやXmindで構成を階層化する
構成案を整理する際には、GoogleスプレッドシートやXmindのようなツールを使って、情報を階層的に整理することが効果的です。
見出し構造(H1〜H3)をもとにページの目的やコンテンツの優先度を定義し、どの情報がどこに配置されるべきかを明確にします。
これにより、社内メンバー間でも共通認識が取りやすくなり、制作進行がスムーズになります。また、構成が視覚的にわかることで、設計の抜け漏れや重複にも気づきやすくなります。
スマホ対応・SEO・企業規模で見るコーポレートサイトの構成の最適化ポイント
コーポレートサイトの構成最適化の際は、観点によって注力すべき点が異なります。以下では、各観点でポイントを説明します。
- スマホ対応|モバイルフレンドリーな構成で離脱を防ぐ
- SEO対策|TDH設計に重点を置く
- 中小企業のサイト|情報を絞って信頼を得る
スマホ対応|モバイルフレンドリーな構成で離脱を防ぐ
近年では、Webサイトの閲覧の半数以上がスマートフォンからおこなわれています。そのため、コーポレートサイトもスマホ対応が必須です。
画面サイズに最適化されたレイアウトや、タップしやすいボタン設計、縦スクロールを前提とした情報の順序が重要となります。
特にBtoCでは、スマホでの第一印象が信頼獲得に直結するため、ユーザビリティを意識したシンプルかつ軽量な構成にすることが求められます。
Googleもモバイルフレンドリーな設計をSEO評価の指標としているため、意識したいポイントです。
SEO対策|TDH設計に重点を置く
SEOで成果を出すためには、構成段階から「タイトル(T)」「ディスクリプション(D)」「見出し(H)」の設計に注力することが欠かせません。
各ページが何について書かれているのかを検索エンジンに正しく伝えるために、キーワードの含有や文脈に沿ったテキスト設計が重要です。
また、パンくずリストや内部リンクの構成もクローラーの巡回を促進し、評価向上に寄与します。設計段階からSEOを意識することで、公開後の効果が大きく変わります。
中小企業のサイト|情報を絞って信頼を得る
中小企業のコーポレートサイトでは、大企業のように多くの情報を盛り込むのではなく、必要な情報を的確に届けることが大切です。
特に初めての訪問者に「何をしている会社か」「どのような実績があるか」を簡潔に伝えられる構成にすることで、信頼感や安心感を高められます。
強み・事例・代表メッセージなどを絞って設置し、訪問者の行動導線も最短にすることで成果につながるシンプルなサイトを実現できます。
成功しているコーポレートサイトの構成の事例紹介
ここでは、成功しているコーポレートサイトの構成の事例をいくつか紹介します。
【リード獲得型】freeeのサービス中心の構成

freeeのコーポレートサイトは、訪問者をサービスページへ誘導する設計が非常に優れています。
トップページではサービスの特徴をすぐに把握できる構成になっており、CTAボタン(資料請求・無料トライアル)も的確に配置。さらに導入事例や業種別のソリューションも豊富で、比較検討しやすい構成となっています。
BtoBでリード獲得を狙う企業にとって、参考にすべき設計モデルといえるでしょう。
【採用特化型】サイボウズのカルチャー紹介の構成

サイボウズの採用サイトは、募集要項だけでなく、社員の価値観や働き方、カルチャーを伝えるコンテンツが非常に豊富です。
写真や動画、社員インタビュー、制度紹介などから実際に働くイメージが持てるように設計されており、求職者の不安を取り除く内容になっています。
また、コンテンツのトンマナも柔らかく、会社の雰囲気が感じられるのも特長です。採用を強化したい企業にとって理想的な構成です。
【ブランディング重視型】無印良品のストーリー型の構成

無印良品のコーポレートサイトは、ブランドストーリーを軸にした構成が印象的です。
事業内容よりも、「どのような価値観で商品を作っているか」「企業として何を目指しているのか」が前面に押し出されています。写真やコピーライティングもブランドトーンに徹底しており、訪問者は無印らしさをサイト全体から感じ取れます。
世界観やメッセージを重視したブランディング型サイトの好例です。
まとめ:コーポレートサイトの制作を成功させるには構成設計が大切
コーポレートサイトは、企業の第一印象を決める重要な接点です。トップページや会社概要などの基本構成に加え、目的に応じて採用・ブランディング・リード獲得などの要素を的確に設計することで、成果に直結するサイトが実現できます。構成を見直すことは、企業の伝え方そのものを磨くことでもあります。
THINkBALでは、企業のビジネスゴールに合わせたコーポレートサイトの設計・制作を得意としています。ビジュアルの工夫はもちろん、戦略設計・導線設計・SEO・スマホ対応までトータルに対応可能です。実績ページでは多様な業種の制作例をご覧いただけます。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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