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Web制作
Update: 2023/10/20

オウンドメディアの役割とは?効果的な運用方法と成功事例を紹介

オウンドメディアは企業の目的によって、リード獲得、ブランディングなどさまざまな役割をもちます。やみくもに制作したり運用したりすると、オウンドメディアの良さを活かせず、投資した費用が無駄になってしまうこともあるでしょう。

そこで本記事では、オウンドメディアの役割や効果的な運用方法について分かりやすく解説していきます。オウンドメディアを効果的に活用したい企業は参考にしてください。

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オウンドメディアとは

オウンドメディア

オウンドメディアとは、企業やブランドが自ら所有・運営するメディアのことを指します。従来の広告媒体や第三者のメディアとは異なり、企業が自主的に情報発信を行うため、自社のコントロール下で情報を発信し、ユーザーとの関係構築を図ることが可能です。

オウンドメディアは、Webサイト、ブログ、オンラインマガジン、SNS、ポッドキャストなどの形態で存在します。企業はこれらのメディアを通じて、自社のブランド、製品、サービスに関する情報を提供することで、顧客との関係を築くことが可能です。

自社のブランドを育成し、競合との差別化を図るためにも、オウンドメディア戦略を有効に活用することは極めて重要といえます。

オウンドメディアの役割

Blog

オウンドメディアを適切に活用することで、ターゲットとなるオーディエンスに対して直接的かつ効果的に情報を伝えることが可能となります。

また、一方的な情報発信だけでなく、顧客とのコミュニケーションの場としての役割も果たします。このような背景から、多くの企業がオウンドメディアの制作・運用に取り組んでおり、その役割や価値は日々拡大しています。

企業のリード獲得の役割

オウンドメディアは、企業が自ら情報を発信するプラットフォームとして機能し、リードの獲得に貢献します。ターゲットに興味をもってもらうためのコンテンツや情報を提供することで、メディアへの訪問者をリードとして獲得することもできるでしょう。

魅力的なコンテンツや有益な情報を提供することで、訪問者を引きつけ、その興味や関心を商談や購入という具体的なアクションへとつなげることができます。例えば、業界の最新情報や解説記事、使用方法のガイドやユーザーの声など、ターゲットとなる顧客にとって価値あるコンテンツを提供することで、訪問者からの問い合わせや購入に繋げることが可能となります。

企業ブランディングの役割

オウンドメディアは、企業のブランディング戦略において中心的な役割を果たしています。これは、企業が直接顧客やターゲットとコミュニケーションをとる手段として、オウンドメディアが持つ独自性や信頼性がその背景にあります。

独自のメディアを持つことで、企業は市場や競合他社とは異なる、自らのブランドメッセージやストーリー、そしてコアとなる価値観を一貫して伝えることができます。これにより、消費者の心にブランドの印象や価値を深く刻み込むことができるのです。

さらに、オウンドメディアを通じて提供されるコンテンツや情報は、企業の専門知識や経験、信念が反映されたものとなります。このため、これらのコンテンツを通じて、企業の信頼性や誠実さ、そしてその業界でのリーダーシップをアピールすることが可能となります。

広告費を抑えて低コストで集客する役割

オウンドメディアは、企業にとって広告費を抑えて効果的に集客する手段です。従来の広告媒体やプラットフォームに依存せずに自社のメディアを活用することで、広告費用を削減しつつ、低コストで認知拡大や販売促進が可能です。

また、広告であれば短期的に費用を捻出して、集客をおこなうことに向いていましたがオウンドメディア運用は中長期的に少しずつコストをかけて公開を進めていきます。最終的には、企業の資産となり何も残らない広告よりも安価となる可能性が高いのもオウンドメディア運用なのです。

中長期的な利益創出の役割

前述でも少しお話しした通り、オウンドメディアは中長期的な利益が期待できます。持続的に情報を発信し、コンテンツの質や量を向上させることで、継続的な顧客エンゲージメントを促進し、顧客ロイヤルティを高めることもできるでしょう。

また、オウンドメディアを通じて顧客との関係を築き、信頼を獲得することで、顧客の継続的な関与やリピート購入、口コミの発生などを促進することも可能です。長期的な視点では、顧客価値の向上や売上増加などの利益創出にもつながるでしょう。

このように、オウンドメディアは、リード獲得やブランディング、低コストな集客、中長期的な利益創出といったさまざまな役割を果たします。企業はオウンドメディアを有効に活用し、長期的にターゲットとの関係を構築することで、競争力の向上やビジネスの成果を上げることができるでしょう。

オウンドメディアを効果的に運用する6つの方法

PCでブログの内容を考えている人

昨今のオウンドメディアは、単に情報を発信するだけでは十分な効果を得ることは難しいのが現状です。効果的なオウンドメディアの運用には、戦略的なアプローチと一貫した取り組みが求められます。

ここでは、オウンドメディアを最大限に活用し、その効果を引き出すための6つの方法について掘り下げていきます。

運用の目的やターゲットを細かく設定する

オウンドメディアの運用において、まず明確な目的とターゲットの設定が重要です。これにより、どのようなアクションやコンテンツが必要か、どのようにアプローチするかといった戦略的な方向性を確立することができます。

まず、具体的な目的を設定することで、オウンドメディアの運用方針やコンテンツの方向性が明確になります。これは、企業の認知向上、リードの獲得、製品の販売促進など、さまざまなゴールが考えられます。その上で、これらの目的を達成するためのKPIを明確にします。KPIは、運用の成果を数値で評価・管理するための指標です。たとえば、サイトの訪問者数、平均滞在時間、コンバージョン率などが考えられます。

次に、ターゲットの特性やニーズ、関心事を深く理解する必要があります。ターゲットに合わせた魅力的なコンテンツを作成し、その関心やニーズを満たす情報提供が可能です。たとえば、特定の業界の専門家をターゲットとする場合、その業界の最新情報や深い専門知識を提供するコンテンツが求められるでしょう。

運用体制を整える

オウンドメディアの運用に成功するための鍵は、体制の整備にあります。組織の大きさやリソースに関わらず、明確に役割分担や責任を設定し、それぞれのタスクを円滑に進めることが、持続的な運用と成果の向上につながります。

まず、オウンドメディア運用のための専門チームや担当者を設定することを検討しましょう。コンテンツの計画、制作、編集、公開、そしてその後の分析や改善といったプロセスごとに、専門知識やスキルを持ったメンバーを配置することが理想的です。これにより、各ステップが専門的な知見で進められ、高品質なコンテンツの提供が可能となります。

コンテンツの質を高める

オウンドメディアの魅力と成果は、その提供するコンテンツの質に大きく左右されます。高品質なコンテンツを継続的に提供することで、訪問者のリピート率やエンゲージメントが増加し、最終的にはブランドの信頼性や認知度向上に繋がります。

ターゲットオーディエンスの関心やニーズを深く理解することは、コンテンツ作成の第一歩です。アンケートやインタビュー、ソーシャルメディアの監視などを通じて、ターゲットの求める情報や関心事を把握しましょう。この洞察に基づき、それらの関心やニーズを満たすコンテンツを計画・制作することが重要です。

さらに、コンテンツの質を高めるためには、情報の信頼性や専門性にも注力する必要があります。正確で最新の情報を提供し、可能であれば第三者のデータや専門家の意見を取り入れることで、コンテンツの信憑性を高めることができます。

また、読みやすさやデザインにも注意を払いましょう。情報が正確であっても、その伝え方や構成が複雑だと、ユーザーは途中で読むのをやめてしまうことがあります。見出しや段落、リストなどを駆使し、ユーザーがスムーズに情報を読み進められる構成を心がけることが重要です。

ターゲットのニーズを把握して情報提供ができている

オウンドメディアでのコンテンツ提供において、最も中心となるのはターゲットオーディエンスのニーズや関心事の理解です。この理解を元に、ターゲットが求める情報や解決策を的確に提供することで、オウンドメディアの価値と効果を最大化することができます。

まず、ターゲットのニーズや関心事を深く知るためには、定期的なユーザー調査やデータ分析が欠かせません。アンケートやインタビュー、ソーシャルメディアのモニタリングを行うことで、ターゲットが現在何に関心を持っているのか、どんな情報を求めているのかをリアルタイムで把握することができます。

また、ウェブサイトのアクセス解析ツールを活用することで、どのコンテンツがよく読まれているのか、どのページで離脱してしまっているのかなどのデータを基に、ユーザーの検索意図や興味・関心を詳しく知ることができます。

これらの情報をもとに、ターゲットのニーズに応じたコンテンツを計画・制作します。例えば、特定の問題を抱えているユーザーに向けて、その問題解決のための具体的な方法やヒントを提供する記事や動画を作成するなど、ニーズに合わせた情報提供を心がけましょう。

テクニカルSEOを対策する

オウンドメディアの可視性を高めるためには、テクニカルSEOの対策も重要です。以下にて基本的なテクニカルSEOの対策方法を紹介します。まずは、以下の3つを試してみてください。

【SEO対策2.サイトの表示スピードの最適化】

ユーザーエクスペリエンスを向上させるために、サイトの読み込み速度を最適化しましょう。画像や動画の最適化、キャッシュの有効活用、不要なプラグインの削除など、さまざまな手法を用いてユーザー体験の質を向上させます。

サイトの表示スピードについて詳しく知りたい人は、こちらの記事もご覧ください。

【SEO対策3.モバイルフレンドリーなデザイン】

モバイルデバイスからのアクセスが増えている現代では、モバイルフレンドリーなデザインが重要です。

レスポンシブデザインやモバイル専用のレイアウトを採用し、モバイルユーザーに最適な表示と操作性を提供しましょう。

企業がスマホサイトを制作する理由やメリットについては、こちらの記事もご覧ください。

【SEO対策4.内部リンク構造の最適化】

内部リンクは、サイト内のページの関連性を示すための重要な要素です。

適切なアンカーテキストを使用し、関連性の高いページ同士をリンクすることで、ユーザーエクスペリエンスと検索エンジンのクローラビリティを向上させます。

これらのテクニカルSEOの対策を適用することで、オウンドメディアの可視性とパフォーマンスを向上させることができます。常に最新のSEOのベストプラクティスに沿って運用をおこない、ユーザーエクスペリエンスの向上と検索エンジンからの評価の向上をブラッシュアップすることが大切です。

オウンドメディアの役割を果たして成功した企業の事例4選

オウンドメディアの戦略的活用は、企業のブランディングやリード獲得、顧客エンゲージメントの向上に大きく寄与します。しかし、その成功への道のりは一筋縄ではいかないもの。多くの企業が様々な試みを行いながら、オウンドメディアの真価を引き出しています。

オウンドメディアの役割を果たして成功した企業
  • ferret
  • サイボウズ式
  • THINkBAL
  • ジモコロ

ここでは、オウンドメディアを巧みに運用し、その効果を最大限に活かして成功を収めた企業の事例を4つご紹介します。

ferret

ferretは、株式会社ベーシックが運用しているオウンドメディアです。

ferretでは、BtoB企業のマーケターをターゲットにお役立ちコンテンツを発信し、リード獲得に成功しています。また、サイト内では、ウェビナー(オンラインセミナー)の開催を告知し、オウンドメディア内のコンテンツに興味をもったユーザーを集客することで、顧客のロイヤルティ向上を図っています。

オウンドメディアを介して集客したユーザーをナーチャリングする方法、サイト内の導線の引き方などを参考にするとよいでしょう。

サイボウズ式

サイボウズ式は、サイボウズ株式会社が運営するオウンドメディアです。

サイボウズで働く人をクローズアップし、「どのような働き方をしているか」「サイボウズにどのような印象をもっているか」などを記事にして発信しています。

コンテンツを読むことで、サイボウズがもつ価値観を理解できる、そんなオウンドメディアです。企業ブランディングとしてオウンドメディアを活用したい人は参考にしてみるとよいでしょう。

THINkBAL Digital Magazine

当サイトを運営するTHINkBALは、Web制作〜マーケティングまでをおこなっている企業です。

その中でもオウンドメディア制作では企業がもつ「リード獲得を強化したい」「企業ブランディングを進めたい」といった悩みを解決することが可能です。

THINkBALが運営するこちらのオウンドメディアでは、開設して4ヶ月目から契約も取れており、リード獲得の成功例としても挙げられます。集客やリード獲得にお悩みの企業は、ご相談ください。
オウンドメディアの制作・運用を依頼する

ジモコロ

ジモコロは、アルバイトや正社員の求人を紹介するイーアイデムが運営するオウンドメディアです。

オウンドメディア内では、仕事、グルメ、漫画など幅広いジャンルのコンテンツを発信して、認知拡大を図っています。コンテンツの質が高く、ユーザーを引き込む内容となっており、さまざまな層のユーザーを獲得しています。

すでにオウンドメディアを所有しており、コンテンツ作りに力を入れたい企業は参考にしてみるとよいでしょう。

まとめ

本記事では「オウンドメディアの役割」「オウンドメディアの運用方法」などを紹介しました。

オウンドメディアを運用することで、リード獲得や企業ブランディングにつなげることが可能です。しかし、オウンドメディアの制作や運用には、専門性の高い知識やスキルを必要とするため、自社のリソースで対応することが困難な企業も多くいます。

自社での制作や運用が難しい場合は、オウンドメディアの制作や運用を専門的に行っているTHINkBALにご相談ください。

著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。