Web制作会社 THINkBALがデジタル全般の情報をお届けするデジタルマガジンです。東京と埼玉を拠点としたWeb制作会社|株式会社THINkBAL
Web制作
Update: 2023/12/7

オウンドメディアのコンバージョン数を増やしたい!増えない原因と解決策

オウンドメディアでコンバージョンを得たり、その数を増やすことが難しく悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

  • オウンドメディアからのコンバージョンを増やしたい人
  • Webからの売り上げを増やしたい人

オウンドメディアにおけるコンバージョンとは、事業から逆算して考え、オウンドメディアで達成したい目標のことです。決して、売上につながることがコンバージョンではなく、資料請求、事前相談の申し込みなどもコンバージョンになりえます。この記事ではオウンドメディアにおけるコンバージョンの獲得方法やそのコツについて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

Webサイト制作のプロが貴社のお悩みを解決します! データ分析、UX/UI設計に基づく戦略とデザインで伝えたい価値を伝わるカタチに。 ビジネス成果に貢献するWebサイト制作・構築を提供します。
\まずは無料相談!2営業日以内に返信/
Webサイトの制作・改善を相談する

オウンドメディアでのコンバージョン獲得は簡単ではない

オウンドメディアは企業やブランドが独自に運営するWebサイトのことで、多くの企業が活用しています。しかし、ただ情報を発信するだけではコンバージョン(例:商品の購入、問い合わせ、など)の獲得は難しいです。オウンドメディアでコンバージョンを上げるには、戦略的な取り組みと継続的な努力が必要となります。

潜在層が訪問することが多いオウンドメディア

オウンドメディアには、商品やサービスに興味を持っている潜在的な顧客層が訪問することが多いです。ユーザーは特定の情報や知識を得るためにサイトを訪問します。しかし、潜在層というのは、まだ商品やサービスに対して完全に購入意欲があるわけではありません。彼らを新規顧客に変えるためには、ユーザーの抱える課題を解決し、価値を提供する必要があります。

そのため、ユーザーのニーズや疑問点に的確に応えるコンテンツ制作と、それを適切に伝える発信のタイミングが重要です。

情報収集を考えているユーザー

オウンドメディアを訪れる多くのユーザーは、何らかの情報収集を目的としています。例えば、新しい製品のレビューや使用方法、業界の最新動向、専門的な知識などがあります。

情報収集を目的とするユーザーは、まだ購入を検討している段階や購入するために何か疑問を解消したい状態です。彼らが必要とする情報を提供することで、そのユーザーが再度サイトを訪れたり、商品を購入する意欲が高まることが期待できます。

ほしい情報を見れば離脱してしまう

ユーザーはオウンドメディアで求める情報を得ると、すぐにサイトを離脱してしまうケースが多いです。なぜなら、特定の情報を知りたいというニーズが満たされた際に、その後のアクションを促す動線がなく、サイトを離れてしまうことが原因として考えられます。

このような離脱を防ぐためには、関連するコンテンツの提案や、次のステップを促すCTAの配置、ユーザーエンゲージメントを高める工夫が必要です。サイト内でのユーザーの滞在時間を延ばすことで、商品や企業への興味関心が高まり、コンバージョンへつながることでしょう。

オウンドメディアでコンバージョンを獲得する方法

オウンドメディアでのコンバージョン獲得は、単なる売上の獲得だけでなく、ユーザーとの関係性の構築や信頼度の向上にもつながります。なぜなら、コンバージョンをするユーザーは、オウンドメディアで得た情報から価値を感じたり、納得した上で購入しているからです。コンバージョンを上げるには、適切な情報提供やユーザーのニーズを的確に捉えることが成功の鍵となります。

オウンドメディアの最大の課題は、情報収集するために訪れたユーザーを、実際の顧客に変えることです。そのため、訪問するユーザーのニーズを正確に捉え、それに応えられるようなコンテンツを提供しなければなりません。

発信している情報はターゲットにあっているのか見直す

オウンドメディアのコンテンツ作成時に最も大切なことは、その情報がターゲット層のニーズに100%応えられているか徹底的に考え抜くことです。例えば、商品の特徴やメリットを伝える内容を掲載しても、それが実際の読者の悩みや問題解決ができていなければ、コンバージョンは期待できません。

そのため、コンテンツを作成する際は、まずターゲットとするユーザーのペルソナを明確に定義しましょう。そのペルソナに応じたニーズを考えて、価値のある情報を提供します。そうすることで訪問者の信頼を獲得し、コンバージョンにつなげることができるでしょう。また、定期的にコンテンツの評価やユーザーフィードバックを収集し、その結果を元にコンテンツをブラッシュアップし続けることも重要です。

コンバージョンポイントの設定を見直す

オウンドメディアで思うようなコンバージョンを得られない場合は、サイトの目的に応じて、コンバージョンポイントの設定を見直しましょう。商品の購入やサービスの申し込みがコンバージョンポイントとして設定されることが多いです。しかしサイトの目的や方向性によっては、購入まで促すことが難しい場合もあり、その場合はコンバージョン手前の段階の資料請求などをコンバージョンポイントとしておくのが適切でしょう。このように、サイトの目的やプロモーションに応じて、適切なコンバージョンポイントを設定することが重要です。

コンバージョンしやすいページでのアクセスを増やす

コンバージョンの高いページを特定し、そのページへのアクセスを増やすことは、オウンドメディアでのコンバージョンを最大化する近道です。まず、アクセス解析ツールを使用して、コンバージョン率の高いページやユーザーの滞在時間が長いページを特定します。

次に、そのページにアクセスしやすいよう、サイト内のリンク構造を最適化したり、SNSやメールマガジンからの誘導を強化します。また、SEO対策を強化して、検索エンジンからの流入を増やすのも効果的です。このように、ユーザーが求める情報やサービスへの導線を、コンバージョン率の高いページに集めることで、ユーザーが顧客へと変わることが期待できます。

ユーザーの期待を超えるコンテンツを作成する

ユーザーの期待を超えるコンテンツとは、単に情報を提供するだけでなく、他にはない付加価値を持つ内容や、ユーザーの問題を根本から解決するような、ユーザーニーズを120%満たすコンテンツです。例えば、業界の最新トレンドや独自の研究結果をもとにした分析記事、専門家のインタビューなど、他のメディアにはない独自の視点や情報を提供することで、ユーザーの信頼や満足度の高いコンテンツとなります。

また、ユーザーが持つ疑問や悩みに対して、具体的な解決策やアドバイスを提供することで、ユーザーの期待を超えるコンテンツを作成することができます。このような高品質なコンテンツは、シェアされやすく、リピートのアクセスを増やすことも期待できます。

CTAの配置やデザインを変える

CTA(Call to Action)は、サイトのコンバージョン率向上のために、最も重要な要素の一つです。例えば、ボタンやリンクなど、次のアクションを誘導するものを指します。CTAは、配置やデザインが適切でなければ、その効果を十分に引き出すことはできません。

まず、CTAボタンやリンクの色、大きさ、フォントなどのデザイン要素を最適化します。その際には、鮮やかな色や大きなサイズで目立たせる、明確な文言などの工夫を施しましょう。また、ユーザーが自然に目を向ける位置や、コンテンツの流れの中で自然にクリックしたくなるような位置に配置するなども検討する必要があります。

さらに、A/Bテストを実施することで、どのデザインや配置が最も効果的であるかを明らかにし、最適なCTAを設置することが可能です。

内部リンクでサイト内を回遊させる

オウンドメディアにおける内部リンクは、ユーザーがサイト内を回遊し、長い間滞在してもらうのに有効です。関連する記事や商品、サービスへのリンクを適切な位置に配置することで、ユーザーは次々と新しいページへと遷移し、サイト内の滞在時間も延びていきます。

回遊を促すことにより、ユーザーはより多くのコンテンツに触れ、コンバージョンにつながるページや情報に到達する可能性が高まります。特に、ブログ記事の最後に関連記事を提示したり、商品ページに関連商品を紹介するなどの方法が効果的です

CVR改善については、こちらの記事も参考にしてください。

一番大切なのはコンバージョンするユーザーを多く訪問させること

オウンドメディアの成功の鍵は、ただ多くのユーザーを訪問させることではなく、実際にコンバージョンにつながりやすいユーザーを増やすことです。コンバージョンに近いユーザーのニーズや興味に合わせてコンテンツを提供することが、コンバージョンを上げるコツになります。

顕在層向けのコンテンツを増やす

顕在層とは、具体的なニーズや問題を持ち、それに対する解決策や商品を積極的に探しているユーザーのことを指します。彼らは、ひととおり情報は収集できている状態で、次に具体的な行動を起こす可能性が高く、コンバージョンする確率も高いです。

顕在層をターゲットとしたコンテンツ制作をおこなう際、重要なのは緊急性と重要性を持ったテーマやキーワードに焦点を当てることです。例えば、季節に応じた商品の特集や、業界の最新トレンド、緊急性を伴う問題の解決策など、ユーザーの「今すぐ知りたい」「今すぐ解決したい」というニーズに答える内容を中心にコンテンツを提供します。

また、コンテンツの中には、具体的なアクションを促すCTAをしっかりと配置することが必要です。これにより、顕在層のユーザーがそのまま購入ページや問い合わせフォームに移る流れを作り出すことができます。

さらに、顕在層向けのコンテンツは、SEO対策も重要です。ユーザーが検索エンジンで具体的なキーワードを入力した際に、該当するコンテンツが上位表示されるよう最適化をおこない、アクセス数を増やします。顕在層向けのコンテンツ制作をおこなう際は、ユーザーからの口コミやアクセス解析を活用して、効果の検証と改善も繰り返していきましょう。

見込み客を育てるための施策をする

見込み客を育て、結果的にコンバージョンにつなげるための施策は、オウンドメディア運営でさらに効果を上げるために核となる施策です。最初の情報収集の段階で訪れるユーザーに対して、適切な情報を提供することでじわじわと購買意欲が高まり、コンバージョンにつながります。

見込み客を育てるために有効な施策をいくつか紹介します。

  1. 適切な情報を提供し、信頼関係を構築する
    見込み客にとって価値のある情報を定期的に提供することで、信頼関係を築きます。例えば、業界の最新情報、専門的なノウハウ、解説記事などの最新かつ独自性や専門性のあるコンテンツです。
  2. メールマーケティングの活用
    ニュースレターの配信や、特別なプロモーション情報の提供などをおこない、一度訪れたユーザーとの接点を持ち続けます。
  3. ユーザー参加型のコンテンツ
    ユーザーが参加できるキャンペーンやアンケートをおこない、ユーザーの声を取り入れることでエンゲージメントを高めます。
  4. セミナーの開催
    オンラインやオフラインでのセミナーを開催し、見込み客との直接的なコミュニケーションの場を持ちます。

これらの施策を通じて、見込み客との関係性を深め、最終的には商品やサービスの購入に至るように育成することができます。

自社でしか発信できない情報を更新し続ける

自社特有の情報、つまり競合他社や他の情報源では得られない情報を発信することは、オウンドメディアだからこその強みです。この独自性は、ユーザーにとって価値の高いものであり、ユーザーが再度訪問したくなるような魅力的な要素になります。

自社でしか発信できない情報の例をいくつか紹介します。

  1. 製品の裏側
    製品の開発過程や、製造現場の様子、社員のインタビューなど、製品やサービスにまつわる裏話を公開します。
  2. 社内のイベントや取り組み
    社内でのイベントや、社会貢献活動、新しい取り組みなどを紹介し、企業のカルチャーや価値観を伝えます。
  3. 専門家のコラムやインタビュー
    業界の専門家や、自社の専門家によるコラムやインタビューを掲載し、専門性を強調します。

このような独自の情報を定期的に提供することで、ユーザーは新しい情報を求めて再度サイトを訪れるようになります。そして、その繰り返しにより、見込み客を顧客へと徐々に育てることができるのです。

まとめ

オウンドメディアの運営における成功は、単なる情報発信だけではなく、ユーザーとの深い関係性を築くことに鍵があります。重要なのは、ターゲットとなるユーザーが求める情報を提供し、それを通じて信頼関係を築くこと。

そのためには、独自の情報や価値を持つコンテンツの提供、ユーザーの行動分析に基づいたサイトの最適化、そして定期的な更新が必要不可欠です。また、オウンドメディアだけでなく、SNSなどの他媒体との連携もとり、さらなるコンバージョンのチャンスを増やすことができます。そうすることで、オウンドメディアはビジネスの成果に貢献する強力なツールに成長するでしょう。

著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。