BtoBサイトの成功事例15選|運用のコツも解説
BtoBサイトを制作する場合、企業に好まれるデザインや決裁者の存在など、BtoBサイトならではの気をつけるべきポイントがあるのをご存じでしょうか。
この記事ではBtoBサイトの過去の成功事例をもとに、制作や運用のコツについて解説していきます。これからBtoB企業のサイトを制作する方は、ぜひ参考にして下さい。
- BtoBサイトの制作経験がない人
- どうしたら効果的なBtoBサイトを制作できるか分からない人
- BtoBサイトの成功事例を知りたい人
BtoBサイト制作・運用のコツについて解説
BtoBサイトを制作・運用する際は、以下のようなコツがあります。
- 企業向けのデザインやコンテンツが必要となる
- 長期で運用することを念頭に置いて制作を進める
- 決裁者が別でいることを意識した導線作りが必要
上記のコツについて、それぞれ解説していきます。
企業向けのデザインやコンテンツが必要となる
1つ目は、企業向けのデザインやコンテンツが必要であるということです。自社の商品・サービスは、ターゲット企業にとって課題解決や業務効率化を可能にするものであることを訴求しなくてはなりません。
個人で商品・サービスを購入する場合、個人の好みで決定できます。しかし企業向けの商品・サービスの場合は、組織で購入を決定します。さらにその商品・サービスによって成果が得られないと、リピートしてくれることはないでしょう。
こうした特徴を踏まえると、デザインやコンテンツは企業向けである必要があります。
長期で運用することを念頭に置いて制作を進める
2つ目は、長期で運用することを念頭に置いて制作を進めることです。サイト制作は大きなプロジェクトであるため、ついつい制作そのものをゴールとして考えてしまいます。しかし実際は、制作してからがスタートであるとも考えられるのです。
仮に大規模なサイトを制作しても、運用体制が整っていなければサイト運用は困難です。リソースが確保できていなかったり、そもそもサイト運用に関する知識がなかったりしてしまうと、サイトの更新が止まってしまうこともあります。
こうした事態を避けるためにも、サイト制作の段階で運用体制を整えておきましょう。また、戦略的なサイト運用をして成果を加速させたいのであれば、企業に更新やマーケティングを依頼するのもおすすめです。BtoBサイトの
決裁者が別でいることを意識した導線作りが必要
そして3つ目は、決裁者が別でいることを意識した導線作りが必要ということです。BtoB企業向けサイトとBtoC企業向けサイトでは、購入意思決定者が異なります。
たとえば、BtoC企業向けサイトであれば商品・サービスの購入は個人がおこないます。そのため、意思決定から購入まで完結しています。一方、BtoB企業の場合は組織で意思決定をおこないます。決裁者が別でいるため、購入までのプロセスが長くなってしまうのです。
そこで決裁者に刺さるデザイン・コンテンツを用意し、導線を設ける必要があるのです。特に企業に向けたサイトの場合は、課題解決や業務効率化が実現できることをアピールする必要があります。テキストやデザインで訴求し、最後に購入ボタンや申し込みフォームへと誘導できると理想的です。
BtoBサイトの成功事例15選
「株式会社キーエンス」
株式会社キーエンスは、光学顕微鏡・電子顕微鏡などの開発や製造を行なっている企業です。株式会社キーエンスには「キーエンス」というホームページがあります。
こちらのサイトの特徴は、ユーザーが検索しやすいサイトデザインに仕上がっていることです。キーエンスは様々な製造を行なっていることから、商品数が多いです。そこで商品一覧を設けることで、簡単に目的のページへアクセスできるようになっています。
さらに、上部には検索窓が設置されています。検索窓があることでサイトを回遊しなくても気になるコンテンツを探すことができるのです。
「freee株式会社」
freee株式会社は、事務管理の効率化を叶えるSaaS型クラウドサービスを提供している会社です。freeeという会計ソフトが有名で、ソフトを専門とした「freee」というサイトも展開されています。
そんなfreeeの特徴は、商品の魅力をトップページで訴求している点です。「確定申告も日々の経理もまとめて効率化」と書かれており、一目でその商品を利用した後のイメージが浮かびます。
さらに、個人向け商品と企業向け商品それぞれの入り口も設置されています。このような場合は、入り口を分けることで、ユーザーが快適にサイトを利用できます。
「株式会社ベーシック」
株式会社ベーシックは、幅広い分野においてシステム開発を行なっているIT企業です。「ferret」というメディアが有名で、「マーケターのよりどころ」というテーマで展開されています。
そんなferretの特徴は、マーケティング担当者が興味を示すであろう見出しがトップに表示されている点です。さらに構成が非常にシンプルなため、キービジュアルのテキストが見やすく、一目でコンテンツ内容を把握できます。このようにコンテンツを表示することで、クリックしてもらいやすくなります。
「株式会社新菱」
株式会社新菱は、幅広い事業を展開している化学工業メーカーです。産業廃棄物の無害化・再生を行うリサイクル事業、ファインケミカル事業などを行っています。
こちらのサイトの特徴は、テーマごとに事業を掲載していることです。産業廃棄物の無害化・再生、半導体製造装置部品の精密洗浄など、サービスは多岐にわたっています。そこで分野ごとに掲載することで、ユーザーが求めているサービスへとたどり着きやすくさせることを可能にしているのです。
実は株式会社新菱は、現在のサイトにリニューアルした結果サイト訪問数が35倍になったという実績があります。
「サイボウズ株式会社」
サイボウズ株式会社は、クラウドベースのグループウェアや業務改善に取り組んでいるソフトウェア開発会社です。サイボウズ株式会社では、業務改善をテーマとした「サイボウズ式」というサイトがあります。
こちらのサイトの特徴は、インタビュー記事によって専門性の高いノウハウを発信していることです。インタビュー記事にはサイボウズ株式会社の人だけでなく、外部の専門家も登場しています。企業が抱えている課題に対して専門家が答えることで、説得力も増しますよね。このようにユーザーの悩みを解決するサイトにすることで、企業の信頼性も高まります。
「株式会社マネーフォワード」
株式会社マネーフォワードは、金融系のウェブサービスを提供している企業です。「マネーフォワード ME」というサービスでは、お金の見える化ができるようになります。
こちらのサイトの特徴は、商品ごとに入り口を分けている点です。株式会社マネーフォワードには、「マネーフォワード ME」と「マネーフォワード クラウド」という2つのサービスがあります。それぞれのサービス名と特徴を分けて記載することで、初めて見るユーザーでも大体の内容を把握できるでしょう。
このようにサービスを提示することで、「詳しく見る」ボタンをクリックしてもらいやすくなります。
「ナブテスコ株式会社」
ナブテスコ株式会社は、自動ドアを製造している会社です。さまざまな施設で採用されているため、多くの人が目にしたことがあるでしょう。
こちらのサイトの特徴は、一目で自動ドアを作っている会社であることがわかることです。目にしたことがある自動ドアのデザインを取り入れることで、信頼性を高めることができます。有名な商品・サービスの場合は、サイトのデザインに視覚的なイメージとして取り入れることをおすすめします。
「HubSpot Japan株式会社」
HubSpot Japan株式会社は、CRMプラットフォームを提供している企業です。オウンドメディアである「Hubspot ナレッジベース」では、ソフトウェアの操作方法を確認できます。さらに「Hubspot ブログ」はマーケティングに関するノウハウを発信しています。
こちらのサイトの特徴は、トップページに申し込みボタンを設置していることです。サービスのイメージ画像やキャッチコピーを掲載することで、サービスの魅力が伝わります。気になったユーザーはすぐ下のボタンをクリックすればいいので、誘導もスムーズです。
「東洋インキ株式会社」
東洋インキ株式会社は、BtoB企業向けに印刷インキや塗料、樹脂などを販売しているメーカーです。パッケージや印刷分野に強く、多くの企業を支援した実績があります。
こちらのサイトの特徴は、サービスごとに訴求したカルーセルを採用していることです。カルーセルとは「複数の画像を自動で流して表示する仕組み」のことです。一度に多くのサービスを掲載することは難しいですが、カルーセルを採用することで、サービスごとに訴求できるようになります。
「リクルートホールディングス」
リクルートホールディングスは、求人広告や人材派遣、販売促進を行っている企業です。サービス展開国数は60か国以上あり、企業価値の最大化に取り組んでいます。
こちらのサイトの特徴は、企業についてビジュアルで伝えていることです。トップページにはグローバルを意識したイメージ画像が用いられています。さらにメニューも英語で表示されているため、グローバルに展開されていることが分かります。
「プラス株式会社」
プラス株式会社は、オフィス家具を販売しているメーカーです。東京都千代田区には、自社商品を使ったショールームも存在しています。
こちらのサイトの特徴は、パノラマ画像によるショールームツアーがあることです。仮にオフィス家具導入を検討している担当者がいたとして、その担当者が東京にいるとは限りません。地方にいる担当者が、ショールームのためだけに東京へ来ることは難しいでしょう。そこでオンラインショールームで疑似体験することで、オフィスに商品を導入した際のイメージがしやすくなります。
このように、商品の訴求はパノラマ画像で行うことも可能です。特に本社が一箇所にしかない場合は、サイトを使うことで多くの企業をターゲットにできます。
「東海バネ工業株式会社」
東海バネ工業株式会社は、バネやばね、スプリングを制作している企業です。金属ばねの設計や製造、そしてオーダーメイドの完全受注生産まで幅広く行っています。
こちらのサイトの特徴は、魅力的なキャッチコピーと現場の様子が伝わるイメージ画像が採用されていることです。「バネを作っています」というだけでは、どんなサービスを行っているのかわかりません。そこで単品注文を受け付けていることや、オーダーメイドにこだわっていることを明らかにすることで、他社との違いを提示できます。
さらにこうしたサイトのリニューアルから、見込み客からの問い合わせメールが急増したという実績もあります。このように、サイトデザインを変えるだけでも、問い合わせ件数が増えることは十分にあり得るのです。
「株式会社トヨコン」
株式会社トヨコンは、物流に関するサービスを提供している会社です。梱包材の選定から梱包材を見直したり、生産効率の向上や省人化を行ったりと、物流改善に取り組んでいます。
こちらのサイトの特徴は、BtoB企業の困りごとをトップページに掲載していることです。類似した悩みをクリックすると、株式会社トヨコンのサービスへ誘導されます。
このように、具体的な解決案を提案することで、ユーザーに刺さりやすくなります。サービスを訴求する場合は、ターゲットが抱えていそうな悩みから逆算して考えるといいでしょう。具体的に提示することで、説得力が高まります。
「株式会社イムラ封筒」
株式会社イムラ封筒は、封筒を製造している企業です。国内最大手であり、シェアは2割強を獲得しています。
こちらのサイトの特徴は、時代に見合ったキャッチコピーを採用していることです。最近ではSDGsが呼びかけられていて、多くの企業が環境に配慮した取り組みを行っています。そこで自社の包装材が環境に配慮していることを訴えることで、顧客に刺さりやすくなっているのです。
このように、時代に合わせた企業のニーズを叶えることは効果的です。訴求ポイントに困った場合は、時代背景をポイントに、ターゲットのニーズについて考えてみましょう。
「株式会社サンオート」
株式会社サンオートは、「スカウェル」という交流電圧電位治療器を販売している企業です。この商品は医療機器であり、様々な施設に導入されています。
こちらのサイトの特徴は、アニメーションを用いて商品の使用イメージや効果を伝えている点です。商品そのものだけの画像では伝わりにくいため、人物が使用しているシーンを採用しています。さらにリモコンで操作できる点にも触れているため、購入後のイメージが伝わりやすいのです。
このように、商品を訴求する場合は、使用シーンを想定しやすいイメージ画像を採用すると効果的です。特に一目でどんな商品か伝わりにくい場合は、使用シーンや使用後のイメージまでを伝えるといいでしょう。
BtoBサイトに強い制作会社5選
ここからは、BtoBサイト制作に強い制作会社を紹介していきます。制作会社に依頼したい場合は、ぜひ参考にしてください。
「株式会社THINkBAL」
当サイトを運営している株式会社THINkBALは、東京都江東区にある制作会社です。Webサイトの制作・運用をメインに、集客施策にも強みがあります。
THINkBALの特徴は、大手企業を手掛けてきた実績にあります。ドコモやセブン銀行、KANEBOなど、幅広い企業の集客に携わってきており、BtoBであればソフトウェアサービスなどの企業のサイト制作にかかわってきました。実績を見てみる
BtoB向けのサイトでは、信頼性を感じるデザインやコンテンツが非常に大切になってきます。企業の信頼性をアップさせて、顧客を増やしたい企業は、ぜひTHINkBALにお問い合わせください。
「株式会社ベイジ」
株式会社ベイジは、東京都世田谷区の制作会社です。BtoBビジネスにおけるノウハウを持っているため、BtoB企業向けにサイト制作を行っています。
株式会社ベイジの特徴は、BtoB企業向けのデザインに強いことです。例えば、サイト制作では市場調査やカスタマージャーニーの制作、ペルソナ設計から行ってもらえます。こうした調査を行うことで、ターゲットに刺さりやすいサイト制作を可能にしています。
「株式会社タクト」
株式会社タクトは、東京都新宿区にある制作会社です。サイト制作以外にも、マーケティング支援や人事戦略支援も行っています。
株式会社タクトの特徴は、サイトの戦略設計に優れている点です。サイト制作では、どのようにユーザーを誘導するかが重要になります。そこでサイト設計に力を入れることで、申し込みや問い合わせを増やすことが可能です。
メディアサイト運営やサイト構造に力を入れたい場合は、株式会社タクトを検討してみてください。
「株式会社ニュートラルワークス」
株式会社ニュートラルワークスは、神奈川県茅ヶ崎市に本社を構える制作会社です。3,000社以上の実績があり、ハンズオン型で支援を行っています。
株式会社ニュートラルワークスの特徴は、競合他社サイトの分析に長けている点です。例えば、ターゲット分析ではカスタマージャーニーを用いた分析を行っています。カスタマージャーニーとは、ターゲットが具体的にどのような経緯・行動で購入するかを考える方法です。こうした方法を用いることで、競合よりも優れたサイト制作が可能となります。
ターゲット分析のような競合調査から力を入れたい場合は、株式会社ニュートラルワークスがおすすめです。
「イントリックス株式会社」
イントリックス株式会社は、東京都品川区にある制作会社です。サイト制作だけでなく、システムやアプリの制作も行っています。
イントリックス株式会社の特徴は、デジタルコミュニケーションをトータルで提案できることです。代理店支援システムや業務アプリ、広報、マーケティングなど多角的に支援してもらえます。サイト制作を通じて、デジタルを用いた業務効率化を行うこともできるでしょう。
サイト制作だけでなく、サイト運用や業務効率化を行いたい場合におすすめです。
「株式会社クリエル」
株式会社クリエルは、福岡県福岡市にある制作会社です。サイト制作だけでなく、Web広告やコンサルティング、SEOなどデジタルマーケティング全般をサービス提供しています。
株式会社クリエルの特徴は、ワンストップで対応できる体制が準備できていることで、打ち合わせから施策の企画、制作、運用までを専任の担当者が担い、クオリティの高い施策をお届けできることです。
Webサイトの企画から集客まで、一気通貫でお任せしたい企業や長期的な売り上げアップなどを目的としている企業におすすめの会社です。
まとめ
この記事では、BtoBサイト制作や運用のコツについて解説してきました。BtoBサイト制作を行う場合は、以下のようなコツがあります。
- 企業向けのデザインやコンテンツにする
- 長期で運用することを念頭に置いて制作する
- 導線を考える
上記のようなコツを取り入れることで、より効果的なサイトを制作することができます。
また、後半ではBtoB企業のサイトを紹介していきました。サイトデザインやキャッチコピー、導線を工夫することで、効果的なサイトを制作できます。
これからサイト制作を行う担当者の方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
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