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Web制作
Update: 2024/12/31

企業はウェブアクセシビリティを実施すべき?取り組みを発信すべき理由も解説

「企業はウェブアクセシビリティを実施すべきなのか」「企業がウェブアクセシビリティをおこなうことでどんなメリットがあるのか」など、ウェブアクセシビリティについて疑問を感じている方は多いのではないでしょうか。

Webサイトの運用担当者にとって、4月から強化されたウェブアクセシビリティは関心の的でしょう。

とはいえ、対策の必要性が分からないと、実際に施策として計画・実行すべきなのかは大きな疑問です。

  • ウェブアクセシビリティについて理解を深めたい人
  • 自社サイトでどのような施策をすべきか知りたい人
  • そもそも自社でウェブアクセシビリティの対応が必要なのか疑問を感じている人

そこで、今回は、企業におけるウェブアクセシビリティの必要性や、実施事例などについて詳しく解説していきます。

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企業がウェブアクセシビリティをおこなった方が良い理由

企業がウェブアクセシビリティに取り組むことは、単に法的な遵守だけでなく、ビジネスの成長やブランド価値の向上につながります。具体的にどのような理由から企業がウェブアクセシビリティを実施すべきなのか、さっそく詳しく解説します。

企業の信頼性の向上

企業がウェブアクセシビリティをおこなった方が良い理由として、まず挙げられるのが「企業の信頼性が向上するから」です。

まず、アクセシビリティ対応は法令遵守の一環として必要です。特に、公的機関や大企業にとっては大きな課題といえるでしょう。なぜなら、アクセシビリティ基準を満たすことで、法的リスクを回避し、社会的な責任を果たしていることを示すことができるからです。

また、アクセシビリティに配慮することで、障がいを持つ方や高齢者など、あらゆるユーザーに対して公平にサービスを提供していることを証明できます。結果的に、企業のブランドイメージや社会的信用が向上し、顧客やパートナーからの信頼を得られるでしょう。

ユーザビリティの向上

企業がウェブアクセシビリティに取り組むことで、使いやすいWebサイトへと促すことができます。アクセシビリティの基準に従ってWebサイトを設計・運用することで、障がいを持つ方も含め、すべてのユーザーにとって使いやすいサイトになります。

たとえば、明確なナビゲーションや適切なテキストの配色、代替テキストの設定など、アクセシビリティ対応の一環としておこなわれる対応はさまざまです。そして、いずれの対応も障がい者及び一般ユーザーにとって使いやすいWebサイト作りにつながります。

ユーザーの離脱率が低下し、サイトの滞在時間が増加するなど、ユーザーエクスペリエンスが向上するでしょう。

ユーザビリティが向上することで、顧客満足度も高まり、リピーターや新規顧客の獲得にもつながります。結果的に、企業の利益向上につながり、組織としての成長も期待できるでしょう。

SEO対策

ウェブアクセシビリティの対応は、SEO対策にもつながります。検索エンジンは、ユーザーにとって有益でアクセスしやすいコンテンツを優先的に表示するように設計されています。そのため、アクセシビリティの基準を満たすWebサイトは、検索エンジンからの評価が高くなり、検索結果で上位に表示されやすくなるのです。

ウェブアクセシビリティにおける具体的な対応としては、以下が挙げられます。

ウェブアクセシビリティの対応
  • 正しいHTMLの使用
  • 代替テキストの設定
  • コンテンツの明確な構造化

上記は、検索エンジンがWebサイトをより正確に理解し、インデックス化を促進するポイントです。また、サイトの読み込み速度の向上や、スマホでも閲覧しやすいデザイン設計もアクセシビリティの一環として取り組むことで、SEOの効果がさらに高まります。

結果的に、アクセシビリティに配慮したWebサイトは、検索エンジンからの流入が増えやすくなるでしょう。

ESG、CSR対策

企業におけるウェブアクセシビリティの取り組みは、ESG(環境・社会・ガバナンス)およびCSR(企業の社会的責任)対策としても重要です。現代のビジネス環境において、企業は利益を追求するだけでなく、社会的責任を果たすことが求められています。ウェブアクセシビリティは、その一環として、多様なユーザーに対する公平なサービス提供を実現する手段として注目されているのです。

実際、ESG投資家やステークホルダーは、企業がどのように社会的責任を果たしているかを重視しています。ウェブアクセシビリティに配慮することで、企業は社会的包摂や多様性の推進に貢献していることをアピールできます。投資家や消費者からの信頼を得やすくなり、企業の長期的な成長につながるでしょう。

また、CSR活動の一環として、ウェブアクセシビリティに取り組むことで、企業は社会に対して貢献していることを強調できます。特に公共機関や教育機関、医療機関など、社会的影響力の大きい組織にとっては、アクセシビリティ対応は重要な使命です。

企業が積極的にウェブアクセシビリティに取り組むことで、社会全体のデジタルインクルージョンを推進し、より良い社会の実現に貢献することができます。

インバウンド対策

ウェブアクセシビリティの取り組みは、インバウンド対策に効果的です。インバウンドマーケティングは、Webサイトを通じて見込み客を引き寄せる戦略です。そのため、使いやすいWebサイトは必須といえます。

具体的には、以下のようなユーザーが利用しやすいよう配慮することが重要です。

配慮の対象となるユーザー
  • 視覚障がいを持つユーザー
  • 聴覚障がいを持つユーザー
  • 高齢のユーザー
  • 一時的な障がいを持つユーザー

具体的な施策としては、スクリーンリーダーを使用するユーザーが正確に情報を得られるようにするための代替テキストの提供や、色覚に配慮したデザインなどが挙げられます。

適切に配慮することで、インバウンドマーケティングの成果が向上し、Webサイトのトラフィックが増加するでしょう。ユーザー体験が向上することで、訪問者が再度訪問しやすくなり、リードの獲得やコンバージョン率の向上につながります。

つまり、アクセシビリティに配慮したWebサイトは、企業のインバウンド戦略を強化する有力な手段といえるのです。

訴訟対策

ウェブアクセシビリティの取り組みは、企業が法的リスクを回避するための対策です。すでに、アメリカなどの一部の国では、アクセシビリティに関する法律が厳格に定められており、違反すると訴訟の対象になることがあります。

たとえば、アメリカではADA(Americans with Disabilities Act)に基づき、Webサイトのアクセシビリティに関する訴訟が増加傾向にあるのです。

企業がウェブアクセシビリティに取り組むことで、想定外の法的リスクを軽減することができます。アクセシビリティ基準に従ってWebサイトを設計・運用することで、訴訟の対象となるリスクを最小限に抑えることが可能です。具体的な対策としては、WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)の基準に従い、定期的なアクセシビリティテストを実施することが挙げられます。

また、訴訟が発生した場合でも、アクセシビリティ対応をおこなっている企業は、適切な対策を講じていることを証明することができます。そのため、裁判所での評価が有利になる可能性が高まるでしょう。さらに、アクセシビリティに配慮することで、企業の社会的責任を果たすことが可能です。ブランドイメージの向上にもつながるため、訴訟対策を含め、ウェブアクセシビリティの重要性はますます高まっています。

企業がウェブアクセシビリティを対策したら発信するべき?

企業がウェブアクセシビリティに対策した後、それを積極的に発信することがおすすめです。以下では、なぜ、企業がアクセシビリティ対策を発信すべきなのか、詳しく解説します。

顧客満足度向上のためにも発信した方が良い

ウェブアクセシビリティ対策を発信することで、顧客満足度の向上につながります。まず、アクセシビリティに配慮したWebサイトは、多様なユーザーにとって利用しやすいものです。特に、障がいを持つ方や高齢者など、一定のハンデを持つユーザーにとっての利便性につながるでしょう。

アクセシビリティに関する取り組みを公開することで、特別な事情を抱えるユーザーに対して企業がどれだけ配慮しているかをアピールできます。

Webサイト上でアクセシビリティの改善点や対策を具体的に紹介し、効果を実際のユーザーの声を交えて伝えることで、より説得力のある情報発信ができるでしょう。

さらに、アクセシビリティに関する情報を提供することで、ユーザーに企業努力を理解してもらうことができます。これにより、ファン化するユーザーが増え、リピーターの増加や口コミによる新規顧客の獲得が期待できます。顧客満足度の向上は、企業の成長に直結するため、アクセシビリティ対策の発信は欠かせません。

企業の信頼性が上がる

アクセシビリティ対策を積極的に発信することは、企業の信頼性向上に関わります。現代の消費者は、製品やサービスの質だけでなく、企業の社会的責任や倫理的な行動も重視しているからです。

アクセシビリティ対策をおこない、取り組み内容をしっかりと発信することで、企業が社会的責任を果たしていることをアピールすできます。

また、アクセシビリティ対応を発信することで、企業が法令遵守を重視していることも示せるでしょう。特に、ウェブアクセシビリティに関する法律やガイドラインに従っていることを明示することで、消費者やビジネスパートナーからの信頼を得やすくなります。信頼性の向上は、企業のブランド価値を高め、競争力を強化するため重要なポイントです。

さらに、アクセシビリティに関する取り組みを公開することで、企業の透明性や誠実さが強調されるでしょう。企業の信頼性が高ければ、消費者やステークホルダーからの評価が高まります。

結果的に、企業の評判が向上し、長期的なビジネスの成功につながるはずです。アクセシビリティ対策を積極的に発信することは、企業の信頼性を高めるためにも必須になりつつあるといえます。

まとめ

この記事では、企業がウェブアクセシビリティを対策することの重要性と、その取り組みを発信するメリットについて詳しく解説しました。アクセシビリティ対応は顧客満足度の向上や企業の信頼性向上に大きく貢献します。また、SEO対策や法的リスクの軽減、ESGやCSR対策としても有効です。

アクセシビリティに配慮することで、すべてのユーザーにとって使いやすいWebサイトを提供し、企業の成長と社会的責任を果たすことができます。

とはいえ、ウェブアクセシビリティの具体的な施策は多岐に渡るため、「どのように対応すべきか分からない」と悩む担当者は少なくありません。

そんな悩みを抱えている方は、ぜひ一度THINkBALまでお問い合わせください。企業としての信頼性を高める対策をご提案させていただきます。

丸投げの運用も可能ですので、お気軽にご相談ください。

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。

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