Web制作会社 THINkBALがデジタル全般の情報をお届けするデジタルマガジンです。東京と埼玉を拠点としたWeb制作会社|株式会社THINkBAL
Web制作
Update: 2023/12/7

コーポレートサイトの運用管理の重要性|かかるコストについても解説!

コーポレートサイトの制作を考えているけど、その後の運用管理を任せられる人がおらずどう管理していけば良いか悩んでいるといった悩みを抱えているのではないでしょうか。コーポレートサイトの運用管理では、ドメイン、サーバー、CMSの管理や、日々の更新作業を主におこなっていきます。

保守管理業務は円滑なサイト運用をするために必要不可欠な業務になります。しかし、具体的にどのようなことがするのか、明確ではないといった人も多いでしょう。この記事では、コーポレートサイトの保守・運用管理について具体的に解説していきます。

Webサイト制作のプロが貴社のお悩みを解決します! データ分析、UX/UI設計に基づく戦略とデザインで伝えたい価値を伝わるカタチに。 ビジネス成果に貢献するWebサイト制作・構築を提供します。
\まずは無料相談!2営業日以内に返信/
Webサイトの制作・改善を相談する

コーポレートサイトの保守管理とは?重要なの?

コーポレートサイトの保守管理は、ドメインやサーバーの管理、CMSの管理、更新管理などを含み、サイトの円滑な運営とセキュリティ確保を目的とします。ここでは、保守管理についてより詳細な内容と重要性について紹介いたします。

コーポレートサイトの保守管理の詳細

コーポレートサイトの保守管理には以下の3つが含まれます。業務内容を具体的に解説しますので、今後制作後の運用に携わっていく人は、参考にしてください。

ドメインやサーバーの管理

ドメインの更新・管理やサーバーの管理をおこない、正常なサイトの運営を確保します。年一回のSSL証明書の更新作業や、大量のスパムから問い合わせを防ぐセキュリティ強化、サーバーデータの削除など必要に応じて、対応します。

契約プランにより、ドメインの更新なども発生するので忘れずに更新するようにしましょう。もし忘れた場合は、ドメインが使えなくなってしまい最終的にWebサイトが見れない状況に陥ってしまうことも考えられます。

CMSの管理

CMSとは、ホームぺージの制作や更新ができるシステムのことで、技術者でなくてもブログ投稿や画像のアップロードを簡単におこなうことができます。CMSの管理では、設定変更やアップデートの対応、CMSのセキュリティの強化などをおこない、サイトの機能性や安全性を維持します。

また、複数の作業者がいる場合はCMS内のユーザーの管理なども必要になってくるでしょう。しっかりと管理し、安全なサイト運用を進めていきましょう。

更新管理

新しい情報やコンテンツの追加、既存の情報や画像の更新、リンクの確認など、サイトのコンテンツを定期的に更新・管理します。お知らせやブログ更新、サービス情報の変更、会社概要の変更などを進めて、サイトを常に最新の状態に保つことで企業のブランディングや信頼性につなげていきます。

情報の更新などは、別でライターや広報担当などを作成担当として置き、負担にならないようにサイト更新だけをメイン業務としておこなうようにしましょう。

正常なコーポレートサイト運営を維持するためには、セキュリティの強化や更新が必要です。保守管理を怠ると、セキュリティ上のリスクや情報の不正確さ、企業の信頼性の低下など、大きな社会的問題が生じる可能性があります。サイトの安全性や信頼性を維持するために、保守管理は必要不可欠な業務になります。

コーポレートサイトの保守管理の重要性

保守管理の主な業務内容についてわかったところで、次に保守管理の重要性について、次の4つを詳しく解説していきます。

企業の信頼性を保つことができる

コーポレートサイトの保守管理により、企業としての信頼性が確保されます。サーバーの管理や定期的なバックアップなどの対策をおこなうことで、サイト内のトラブルを最小限に抑えて、ユーザーが安心して利用することのできるコーポレートサイトを運営していきます。

セキュリティの甘さで情報が漏洩してしまったり、最新情報の更新が遅れてしまったりするとユーザーからの信頼性は失われ、そこからまた信頼関係を築くとなると相当な時間とコストがかかります。ユーザーからの信頼を失わないためにも、サイトの保守管理は非常に重要なポイントでしょう。

情報漏洩などのリスクを避ける

保守管理はサイトのセキュリティ確保にも重要です。定期的なセキュリティアップデートや脆弱性のチェック、不正アクセスの監視などをおこなうことで、サイトの情報やユーザーデータの保護を強化することができます。

セキュリティ対策が不十分な場合、ハッキングやデータ漏洩などのリスクが生じ、企業の信頼を損なう可能性があります。

継続的な最新情報の提供

保守管理はコンテンツの更新や管理も含みます。定期的な更新や新しい情報の追加により、ユーザーに対して最新の情報を提供することができます。これは企業のブランドイメージを向上するためにも非常に重要です。

また、顧客をファン化するためには継続的な情報発信が重要です。コーポレートサイト上で、定期的に製品・サービスのことについてや企業の最新ニュースについてなど、ユーザーの興味を引くコンテンツを更新して、新規顧客をファン化させていきましょう。

ユーザーエクスペリエンスの向上

保守管理により、サイトの使いやすさやパフォーマンスの向上が期待できます。

スムーズなナビゲーション、高速なページ読み込み、正確な情報の提供などは、ユーザーエクスペリエンスを向上させてサイトへの訪問者の満足度を高める効果があります。

サイト内にリンク切れを起こしている記事などはないかなども定期的に探して、更新していきましょう。ユーザーがストレスなく、コーポレートサイトを活用することができるの保守管理で需要な役割なのです。

コーポレートサイトの保守管理にかかる費用とその内訳

コーポレートサイトの保守管理にかかる費用は、企業の規模やサイトの複雑さによって異なります。一般的には、ドメイン・サーバー費用CMSの維持費、セキュリティ対策費、開発者や管理者の人件費などが含まれます。

ドメイン・サーバー費

ドメイン・サーバー費用は、コーポレートサイトをWeb上で公開し続けるために必要な費用です。ここでは、ドメイン、サーバー費用とバックアップ費用の3つについて説明します。

ドメイン費

ドメイン名の登録や更新にかかる費用です。ドメイン名の取得や維持は、独自ドメインで2000円の費用がかかります。ドメイン名の種類や人気度によって費用は異なります。

たとえば、「.jp」や「.co.jp」は費用が高くなりますが、「.info」や「.orz」などのドメインであれば、比較的安く取得できることが多いです。日本では、お名前ドットコムムームードメインといったサイトからドメインを取得できますので、各サイトで確認してみてください。

サーバー費

サイトをホストするためのサーバーの利用料金です。サーバーの種類や性能によって費用は変動します。共有サーバー、仮想プライベートサーバー(VPS)、専用サーバーなどの選択によって費用が異なります。月額1,000円〜です。

日本では、Xserverさくらサーバーをご利用されている企業が多い傾向にあります。レンタルサーバーの利用を考えている人は参考にしてください。

SSL証明書費

セキュリティ対策の一環として、コーポレートサイトにはSSL証明書を取得することが推奨されます。SSL証明書の費用は、発行元や証明書の種類によって異なります。例えば、さくらサーバーだと、SSL証明書の種類と価格は下記の通りです。

商品名料金/1年
SureServer EV for SAKURA54,450円
SureServer for SAKURA42,350円
ドメイン認証型990円
ドメイン認証型ワイルドカード18,150円
組織認証型48,400円
組織認証型 ワイルドカード96,800円
ラピッドSSL2,970円
クイックSSLプレミアム15,950円
セキュア・サーバID89,100円
グローバル・サーバID151,800円
セキュア・サーバID EV178,200円
クイック認証SSL38,280円
企業認証SSL65,780円
パスポート for Web SR3.060,500円
出典:さくらサーバー|SSL証明書価格一覧

Xserverだと無料独自SSLに対応しておりますが、どこまでのセキュリティを求めるかに応じて、申し込むSSL証明書を選びましょう。

セキュリティ費

システム障害などがおやセキュリティに関連する費用は、コーポレートサイトの保守管理において重要な要素です。これらの費用を投じることで、サイトの可用性と信頼性を高め、セキュリティ上のリスクや損失を最小限に抑えることができます。

不正アクセスやハッキングからサイトを保護するための費用です。セキュリティ対策の一環として、侵入検知システムやファイアウォールの導入、セキュリティ診断やペネトレーションテスト(脆弱性診断)の実施などに費用がかかることがあります。

コンテンツ更新費

コンテンツ更新費用は、サイトの情報の最新性や魅力を維持するために必要な費用です。適切なコンテンツの提供は、ユーザーエクスペリエンスやSEOにも影響を与えます。

新しいコンテンツの作成に関わる費用です。記事の執筆や編集、写真やイメージの制作、グラフィックやビデオの作成などが含まれます。

既存のコンテンツの修正や更新に関わる費用です。文言の修正、リンクの更新などが含まれます。これにはコンテンツ管理者やウェブ開発者の時間や労力に対しての費用が必要になります。コンテンツの更新や管理に使用するCMSの費用です。CMSのライセンス料やサポート料、カスタマイズやアップデートに関連する費用がかかることがあります。

コーポレートサイトの保守管理のポイント

コーポレートサイトの保守管理のポイントは、定期的な更新・セキュリティ対策、信頼性の維持、ユーザーエクスペリエンスの向上です。これにより、サイトの適切な運営とビジネス目標の達成が可能となります。

ここでは、それらのポイントを抑えたうえで、より具体的なポイントを説明いたします。

どこまで誰がやるかを決めておく

コーポレートサイトの保守管理を効果的に行うためには、どこまでを誰が担当するかを明確に決めておくことが重要です。具体的には、以下の4つを考慮しましょう。

  • 責任範囲の明確化
    保守管理に含まれる業務や責任範囲を明確に定義しましょう。ドメインやサーバー管理、CMSの更新、コンテンツの管理など、各業務の責任者を決定します。
  • チームの編成
    保守管理を担当するチームの編成を行います。ウェブ開発者、デザイナー、コンテンツ管理者、セキュリティ担当者など、必要な役割と専門知識を持つ人材を確保します。
  • 業務プロセスの確立
    業務の流れやプロセスを明確に定めます。例えば、更新や修正のリクエストの受付手順、テストと承認のプロセス、セキュリティパッチの適用スケジュールなどを決めておくことで、効率的な保守管理を実現できます。
  • コミュニケーションと連携
    関係部署とのコミュニケーションや連携を確保しましょう。IT部門、マーケティング部門、営業部門など、関連する部署との連携により、サイトの戦略的な運用や改善を行うことができます。

保守管理の責任者やチームの役割を明確にすることで、タスクの負担分担や責任の所在が明確となり、円滑な運営と効果的な保守管理が実現できます。

制作の際に運用管理体制を事前に決めておく

運用管理体制はコーポレートサイト制作後に決めるのではなく、コーポレートサイトを制作する前に明確に決めておくことが重要です。

先ほど紹介した、具体的な手順や担当者の役割、保守管理の責任範囲などを定めることで、サイトの適切な運営や保守が円滑に進めることができるでしょう。

リソースが厳しければ外注も視野に入れる

運用管理のためのリソースが限られている場合、外部の専門業者への外注も検討するのも手段のひとつです。外部に一部または全ての保守管理業務を委託することで、社内の業務負荷を軽減しつつ安心して保守管理を任せることができるでしょう。

外注による保守管理は、緊急性の高いトラブルに対する対応が早い、安全にサイト運用ができるなどメリットがあります。

しかし、Webサイトの情報を業者に渡さなければならないため、信頼のできる業者であることや、セキュリティに関しては情報漏洩がないように、機密保持契約を結ぶことも忘れないようにしましょう。適切な専門業者を選び、コーポレートサイトの品質とセキュリティを確保するために、外注を視野に入れることは有益です。

コーポレートサイトの更新代行については、こちらの記事もご覧ください。

まとめ

社内でコーポレートサイトの保守管理をおこなう場合は、主にドメイン、サーバー、バックアップ、セキュリティ対策、分析ツールの費用がかかります。もし、外部へ保守管理を委託する場合は、これらに更新作業やコンテンツ管理、CMS管理、分析費用、施策提案〜実施費用などが掛かります。

この記事のまとめ
  • コーポレートサイトの保守管理は企業の信頼性にも関わってくる
  • 保守管理のコストは思いの他かかる
  • 運用体制を決めておく

ただ、これらすべてを保守管理に必ず含めなければならないというわけではなく、企業に合わせて保守管理の内容を決めて、外部へ委託するのもおすすめです。コーポレートサイトの更新や改善などでお困りでしたら、THINkBALにご相談下さい。企業ごとに保守管理内容を決め、適切な方法でコーポレートサイトを保守管理いたします。

著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。