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Update: 2024/4/19

ECサイトのPV数の目安は?現状把握の方法や購入に繋げる方法についても紹介

ECサイトを始め、サイト運用をしていると課題の発見と改善の繰り返しですよ。中には解決方法がわからず、悩まれている人もいるでしょう。

  • 運用するECサイトのPV数が伸び悩んでいる人
  • ECサイトをどのように改善したらいいのかわからない人
  • PV数はあるのに購入まで至らないことに悩んでいる人

この記事では、ECサイトの運用で伸び悩んでいる方に向けて、PV数の目安について紹介していきます

また、どのように現状把握すればいいかについてや、購入までどのように繋げればいいのかについても触れています。ぜひ参考にしてください。

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ECサイトのPV数の目安は?

PCに写った数値のイラスト

ECサイトのPV数について考える際は、以下のポイントを押さえておきましょう。

PV数の目安
  • 業界や商品によって異なる
  • 大きな目安として10,000PVを目指そう
  • 現状を把握して自社に合った目標設定を決める

ここからはそれぞれのポイントについて解説していきます。

業界や商品によって異なる

ECサイトのPV数は、業界や商品によって異なります。例えば、Web解析ツール「SimilarWeb PRO」によると、各業界の月間PV数は以下のように異なっています。

物流業界約300,000PV
広告業界約340,000PV
Web制作業界約140,000PV
印刷業界約16,000PV
アウトソーシング業界約140,000PV
金融業界約82,000PV

多くの業界が月間で6桁のPV数を集めている一方で、印刷業界や金融業界は6桁に達していません。そのため、サイトのPV数については業界や商品の傾向を無視して、むやみにPV数だけで比べることができません。

大きな目安として10,000PVを目指そう

とはいえ、PV数を全く気にしないでECサイトを運用する訳にはいきません。そこで、まずは目安として10,000PVを目指して運用していきましょう。もしまだ10,000PVに達成していないようでしたら、まずは10,000PVを達成させるためにできることを考えることがポイントです。すでに10,000PVに達している場合は、10,000PV刻みで新しい目標を立ててみてください。

現状を把握して自社に合った目標設定を決める

このように、ECサイトの目標を設定する場合は現状にあった目標を立てることが大切です。自社に合わない目標を決めても達成することができず、チームの士気も下がってしまいます。

まずは現状把握から!現在のECサイトの課題を見つけよう

PCの上のカートと電卓

目標を決めたら、達成するために課題を探す必要があります。運用しているECサイトの現状を把握する際は、以下のポイントに着目して課題を見つけていきましょう

ECサイトの課題を見つけるポイント
  • 売り上げ
  • PV数
  • リピート率
  • 購入単価
  • 直帰率・離脱率

ここからはそれぞれのポイントについて解説していきます。

売り上げ

ECサイトにおいて、最も重要な KPIとも言えるのが売り上げです。自社で設定している売り上げ目標に達していない場合は、以下の計算方法を参考にして原因を探していきましょう。

売上=セッション数×CVR×単価

セッション数とはユーザーがサイトに何回訪れたかを意味します。そのため、同じユーザーがサイトを5回訪れてもセッション数は1回となります。PV数はユーザーを問わずページが表示された回数を意味しているので、PV数とセッション数は異なります。

CVRとは「Conversion Rate(コンバージョンレート)」のことで、広告リンクがクリックされた数のうち、どれだけ成約(購入)に至ったかという割合を意味しています。

このように、売り上げは「セッション数」「CVR」「単価」で構成されています。そのため、売り上げに問題がある場合は3つのうちいずれかに原因があると考えられます。

PV数

PV数が少ないということは、そもそもユーザーにECサイトの存在を認知されていない可能性があります。10,000PVに達していない場合は、集客方法を考え直してみましょう。詳細については以下の「ECサイトのPV数を増やすための方法」の章で説明していますので、ぜひ参考にしてください。

リピート率

リピート率は利用しているユーザーのうち、どれだけ繰り返し利用しているかを表した割合です。リピート率は以下のように算出します。

リピート率=リピート顧客数÷累計のユニーク顧客数

ある程度のPV数やCVRが取れているのに、リピート率だけが低い場合はサイトのUXやUIに問題があるかもしれません。ECサイトが使いやすくなったり、魅力が感じられたりするように改良しましょう。

購入単価

購入単価が低い場合は、ユーザーへの訴求が足りていない可能性があります。購入単価を上げる方法としては、以下があります。

  • 割引キャンペーンを実施する
  • クーポンを配布する

1つ目の方法は、割引キャンペーンを実施することです。商品を複数購入することで割引を実施するようなキャンペーンを行えば、いつもより購入金額が増える可能性があります。また、一定の金額以上購入すると割引が適用されるキャンペーンもあります。

そして2つ目の方法は、クーポンを配布することです。商品に興味を持ってくれそうなユーザーに対してクーポンを配ることで、購入するきっかけを作れます。

直帰率・離脱率

直帰率とは、あるユーザーがECサイトに訪問した際に、そのページのみを見て直帰(離脱)した割合を指します。直帰とは1ページのみ閲覧してサイトを離れてしまうことです。一方離脱率とは、そのページのPV数のうち、そのページを最後にしてサイトを離れているかという割合のことです。

直帰率が高い場合は、以下のような問題があることが考えられます。

  • タイトル名と表示されている商品に相違がある
  • 商品の説明が足りない
  • 購入ボタンが見つからない

また、離脱率が高い場合は以下のような問題があるかもしれません。

  • 購入手続きへの導線が確保されていない
  • 購入手続きがわかりにくい
  • 一度カートに入れると継続して商品ページを閲覧できない

それぞれ原因は異なりますが、サイトのデザインを改善するべきという点は一致しています。そこでこうした問題を取り除くために、サイトのUX・UIを考え直しましょう。直帰率・離脱率を改善するには、以下のような改善方法があります。

  • タイトルと商品内容を一致させる
  • 商品の魅力が伝わるように画像やテキストを増やす
  • 購入ボタンをわかりやすい位置に配置する
  • 購入手続きへの導線を確保する
  • ショッピングカードを導入して手続きを簡易化する
  • 商品をカートに入れた後も引き続き閲覧ができるように改善する

CVR

CVRとは広告リンクがクリックされた数のうち、どれだけ成約に至ったかという割合のことです。CVRが低い場合は、購入するユーザーが少ないという課題が考えられます。広告リンクはクリックされているため興味を持たれている可能性は高いですが、ページ側に問題がありユーザーを満足させることができていない、または広告に問題があると捉えるべきです。CVRは売り上げの構成要素でもあるため、売り上げの低さにも関係します。

そこでCVRを改善する場合は、以下の方法を参考にしてみてください。

  • 広告ターゲティングを最適化する
  • 商品の訴求を見直す
  • 購入手続きまでの導線を確保する
  • 購入手続きを簡易化する

1つ目は、広告ターゲティングを最適化することです。広告ターゲティングとは、ターゲットを絞って広告を打ち出すことです。広告を出しているのにCVRが低いという場合は、そもそも広告を見たユーザーが興味を持っていない可能性があります。そこで自社のECサイトに興味を持ってくれそうなユーザーを選んで広告を出すようにしましょう。

2つ目は、商品の訴求を見直すことです。商品の魅力が十分に伝わらないと、ユーザーは購入しようと決断してくれません。そのためには、商品の魅力が伝わるように工夫しましょう。例えば画像の枚数を増やしたり、商品紹介テキストを増やしたりすることが必要です。

3つ目は、購入手続きまでの導線を確保することです。せっかくユーザーに商品を気に入ってもらえたとしても、購入ボタンの位置が悪いと購入してもらえないこともあります。ユーザーが迷わず購入できるよう、サイトのデザインも見直しましょう。

そして4つ目は、購入手続きを簡易化することです。商品が魅力的でも、購入手続きが複雑だと離脱してしまい、成約に至らないことも多いです。手続きを簡単にするために決済サービスを導入するという方法があります。

決済サービスとは、データを送信することで決済を行える方法のことです。これを導入することで、決済方法をクレジットカードやコンビニ決済、商品代引き、その他のキャッシュレス決済などが利用できるようになります。するとユーザーにとって便利な決済方法を選択できるので、CVRの改善も見込めます。

ECサイトのPV数を増やすための方法

PCとスマホとプレゼントと通帳とペンなどのイラスト

ECサイトのPV数を増やすには以下の方法が有効です。

ECサイトのPVを増やすための方法
  • SNSの運用をする
  • SEO施策をする
  • 広告を打つ

ここからはそれぞれの方法について解説していきましょう。

SNSの運用をする

1つ目は、SNSの運用をする方法です。SNSの運用をするメリットは、以下のように3つあります。

  • 無料で運用することが可能
  • SEOとは違ったアルゴリズムが使用されている
  • ECサイトのブランディングに繋がる

SNSは無料でアカウントを作れるので、社内で運用すれば無料で使うことができます。そのため広告費にコストをかけられない場合でもSNSに力を入れられるのです。

さらにSNSはSEOとは違うアルゴリズムが使用されているため、ターゲットへのリーチも早いです。通常SEOによって検索結果の上位に表示されるまでは時間がかかります。一方SNSは興味のありそうなユーザーに表示される仕組みなっているため、SEOよりも早くターゲットに届く可能性があります

そしてSNSで情報を発信するとECサイトのブランディングに繋がります。ECサイトは商品情報の掲載がメインとなるため、会社やサービスのブランドメッセージを発信しにくいです。そこでSNSを利用すれば、ブランディングが可能となります。コンテンツに興味を持ったユーザーを誘導できるので、導線の確保も問題ありません。

SNS運用を成功させるには、まずはターゲットの属性にあった媒体を選ぶことがポイントです。SNSにはInstagramやTwitter、LINEなど様々な種類があります。これらを全てやるというよりも、ECサイトの販売商品やターゲット顧客の傾向を考慮し、効果的な媒体でコンテンツを発信していくことが大切です。

SEO施策をする

2つ目は、SEO施策をする方法です。ECサイトでSEO施策をするメリットは、少ないコストで上位表示を見込めることです。Googleの検索結果で上位表示させる方法として、広告を打つという方法があります。広告は短期的に効果が出るという一方で、コストが高くつくという側面もあります。予算が取れない場合は広告運用を長く続けることは難しいです。しかしSEOであれば、広告ほど予算がかからないためコスト削減に繋がります。

また、サイト構造を整えるといったSEO対策を行うことで、ユーザーにとって親切なサイトになります。SEOで目指しているのは上位表示だけでなく、ユーザーファーストのサイトにすることも含まれています。サイトマップがあったり、CVボタンまでの導線が分かりやすかったりすることで、ユーザーは迷わずにサイトを利用できるのです。すると結果的にユーザーにとって使いやすいサイトへと完成していきます。SEOでユーザーファーストのサイトになっていくと、Google検索エンジンからの評価も高まり、サイトが上位表示され、好循環を生み出します。

広告を打つ

そして3つ目は、広告を打つという方法です。広告はSNS運用やSEO施策に比べてコストがかかります。しかし施策としては短期的に効果が出せるというメリットがあるので、予算を確保できる場合にはECサイト運用にうってつけの方法です。

広告を打ち出す際のポイントは、目的に合わせて広告を選ぶことです。広告には以下のようにいくつか種類があります。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • リマーケティング広告
  • SNS広告

例えばキーワードと連携して検索結果の上位に表示させたいならリスティング広告がおすすめです。一方画像を使って視覚的に訴求したい場合はディスプレイ広告がいいでしょう。

また、一度サイトに訪れているユーザーに再度訪問してもらいたいなら、リマーケティング広告が適しています。

他にも、ユーザーの属性に合わせて広告を出したい場合はSNS広告を検討してみるといいでしょう。このようにWebにおける広告といっても種類がいくつかあります。ユーザーの属性や目的に合わせて利用してみましょう。

PVだけではだめ!購入に繋げるには

上矢印の方向へカートを引いて上がっていく人々のイラスト

PV数が改善できるようになったら、購入に繋がるように工夫を行いましょう。その際、以下のような方法があります。

PV数を購入に繋げるために
  • メルマガを配信する
  • サイト内の機能を見直す
  • キャンペーンの実施

ここからはそれぞれの方法について解説していきます。

メルマガを配信する

ユーザーへ訴求するためにメルマガを配信すると効果的です。メルマガを配信するメリットは、ECサイトの利用経験や興味があるユーザーに直接アプローチをかけられることです。ユーザーが興味を持ってくれるとクリックしてECサイトにジャンプしてもらえるので、購入率も高まるでしょう。

特にSalesforceのようなツールを使うことで、より効果的なメルマガを配信できます。

例えば、ユーザーの属性に応じてコンテンツを分けて配信することが可能です。これはメールアドレスに紐づいてユーザー情報を読み取り、男性向けのデザインや女性向けのデザインなど、あらかじめ用意していた複数のコンテンツのうち、どのコンテンツを表示させるのかを切り替えてくれる機能です。

そのためターゲットの興味・関心に合わせたコンテンツが表示されるため、クリック率が高まります。また自動で出し分けてくれるので作業効率が高まり、業務もスムーズです。このように、メルマガの配信は属性に合わせたコンテンツを発信できるため効果的です。

サイト内の機能を見直す

PV数が高いのに購入まで繋がらない場合は、サイト内の機能を見直してみましょう。例えば以下の機能の見直しが必要なケースが多いです。

  • カート機能
  • 決済機能
  • 接客ツール

ここからはそれぞれの機能の見直すべきポイントを説明していきましょう。

カート機能

カート機能とはECサイトにおける買い物カゴのことです。カート機能には加えておくと便利な機能がいくつかあります。例えば以下のようなものです。

  • カゴ落ち防止機能
  • レコメンド機能
  • ソーシャルログイン機能

カゴ落ち防止機能は、カートに入れたまま商品を購入しなかった場合に通知を行ってくれる機能のことです。カートに入れたということは、ユーザーは商品に興味を持っています。しかし決済まで踏み切れず、迷っているのかもしれません。そこでメールやアプリの通知などでアナウンスしてプッシュすることで、購入を促します。

レコメンド機能とは、ユーザーに興味がありそうな商品を紹介する機能です。閲覧履歴や購入履歴を分析して出し分けるので、ユーザーへ効果的なアプローチができます。

そしてソーシャルログイン機能では、ログインの手間を省略することができます。一般的にログインの際はユーザー名とパスワードを入力することが多いですが、複数のECサイトを利用しているとなかなかセットで覚えることができません。そこでSNSアカウントに紐づけることで、簡単にログインができるようになります。ログインのハードルが下がるので、ユーザーも快適に利用できます。

決済機能

決済機能ではターゲットユーザーが利用しそうな決済方法を取り入れることが大切です。例えば購入単価が高い商品が多い場合は、クレジット決済が利用できるようにしましょう。その際、利用できるカードの種類が多い方がいいです。また学生をターゲットにしている場合は、クレジットカードを持っていないことが多いです。そういった場合には、コンビニ決済の導入が効果的でしょう。

接客ツール

接客ツールとは、ECサイト内にチャットやポップアップを表示させるツールのことです。例えばチャットツールを導入すれば、ユーザーが決済等で困った際に手助けすることができます。またクーポンやお知らせなどをポップアップすることで、販売促進にもつながります。このようにサイトの機能を見直すことで、効果的に運用することができるのです。

ECサイトの機能については、こちらの記事も併せてご覧ください。

キャンペーンの実施

ユーザーがECサイトを利用しようと思うきっかけを作るために、キャンペーンを実施しましょう。購入特典を設けたり、割引を行うことで、利用頻度を高めることも期待できます。キャンペーンはSEO施策に比べて短期的に効果を出すことができるためおすすめです。

キャンペーンを実施していることはメルマガで発信していきましょう。既存顧客のリピート率を高めることが期待できます。さらにSNSで発信すると、新規顧客獲得の可能性も高まります。そして、サイト内にはバナーを掲載して、キャンペーンを実施していることをアピールすることがポイントです。

まとめ

この記事ではECサイトのPV数の目安について紹介していきました。今回お伝えしたポイントは以下の通りです。

この記事のまとめ
  • PV数は業界によって異なる
  • まずは10,000PVを目指す
  • PV数は売り上げに直結する

PV数は業界によって異なっているため、一概に判断できるものではありません。そこで目安として、まずは10,000PVを獲得できるように運用していきましょう。PV数は売り上げに直結する要素なので、改善することが大切です。

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著者
Digital Magazine editorial departmentDigital Magazine 編集部
Digital Magazineの企画・執筆・編集をしています。Webサイト制作、UX/UIデザイン、コンテンツマーケティング、SEO対策、SNS運用、広告運用に強みを持ったメンバーが、デジタルマーケティング全般の最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。
監修者
Miyazaki Norifumi宮崎 典史
THINkBAL代表。Web制作会社でWebサイト構築を学び、株式会社電通に出向。ナショナルブランドのWebサイトを数多くプロデュース。担当領域は、Webコンサルティング・戦略立案・プロジェクトマネジメント・UXリサーチ・情報設計・制作ディレクション。