
Webサイト制作の見積書でチェックしたい項目!費用相場や外注先別の予算について解説
Webサイト制作の見積書を見る際の注意点や見積書に記載されている項目について詳しく知りたい人も多いのではないでしょうか。
- 見積書に記載されている項目と詳細について知りたい人
- 見積書を注意するポイントについて知りたい人
- Webサイト制作の費用相場と具体例を知りたい人
この記事を読むことで、Webサイト制作に関する見積書の内容を正確に見ることができるようになります。
見積書の項目がわからないまま進めてしまい、トラブルにつながる可能性もあるので、しっかりと事前確認をしておきましょう。
Webサイトの制作時の見積書で記載したい項目や内訳

Webサイトの制作時の見積書で記載したい項目は下記の通りです。
- 進捗管理などのディレクション費
- デザイン費
- コーディング費
- レスポンシブデザイン対応費
- サーバー・ドメイン費
- 画像などの素材購入費
- 公開後の保守・運用費
以下にて、それぞれの項目に記載する内容や必要性などについて解説していきます。
進捗管理などのディレクション費
進捗管理やディレクションをおこなう人を「ディレクター」と言い、ディレクターの稼働に支払う費用をディレクション費と呼びます。
ディレクターの仕事は、
- 提案書の作成
- スケジュール管理
- カメラマンなどの外部スタッフの調整
など多岐に渡り、ディレクション費は料金全体の30%になることもあります。
デザイン費
デザイン費とは、デザイナーやコーダーの稼働に支払う費用を指します。
デザイナー、コーダーの仕事は下記の通りです。
- 画面設計書の作成
- HTML/CSSの実装
- TOPページや下層ページのデザイン
- JavascriptやPHPを使用しての開発作業
など、こちらも多岐に渡ります。
デザイン費をカットし過ぎるとサイトの見栄えが悪くなったり、ページ数が減ったりなど、サイトの品質を落としてしまうリスクがあるため注意しておきましょう。
コーディング費
コーディング費は、プログラマーの稼働に支払う費用です。
プログラマーの仕事は、
- バナーのデザイン制作
- TOPページから下層ページの開発
などとなっており、先ほど紹介した「デザイナー費」に加えられることもありますが、「コーディング費」として別の項目になる場合もあります。
レスポンシブデザイン対応費
レスポンシブデザイン対応費とは、ホームページをスマホ画面で見られるようにするための開発にかかる費用を指します。現代のWebサイトは、スマホ画面に対応していて当たり前という風潮がありますから、制作にかかる必須の費用といっても過言ではありません。
レスポンシブ対応していないホームページは、スマホでサイトを表示した時の文字が小さくなったり、ページ全体が表示されなかったりなど、さまざまな不具合が起こります。
こういったページを見ると、当然ユーザーはストレスを感じますから、商品の売上や問い合わせ件数などに悪影響を与える可能性があります。
サーバー・ドメイン費
サーバー・ドメイン費とは、月額、もしくは年額で支払うランニングコストです。
サーバー費は、レンタルサーバーを提供している会社に支払う費用で、ドメイン費は、ドメインを契約した会社に支払う費用です。月額か年額かは各サービスを提供している会社によって異なります。
また制作会社によっては、サーバー・ドメイン費を請求しません。その場合は、自社でサーバーとドメインの契約を行う必要がありますので事前に確認しておくようにしましょう。
ドメインについては下記にて詳しく紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
画像などの素材購入費
サイトに掲載したい画像やページに取り入れたい素材などを購入する場合は、基本的に別途で費用がかかります。
著作権フリーの画像は無料サイトでもたくさん入手できますが、企業の顔となるホームページに使用する素材に関しては、制作会社に費用を支払って画像を提供してもらうのがおすすめです。
公開後の保守・運用費
公開後の保守・運用費とは、ホームページが完成して納品を受けた後の保守・運用にかかる費用です。保守・運用費の内訳に先ほど紹介した「サーバー・ドメイン費」を入れる制作会社もあります。
それとは別に「SEO対策」のコンサルティング費用として見積書に記載することもありますが、これは制作会社によって異なるため注意が必要です。
いずれにしても保守・運用費は持続的に支払う費用になりますので、費用に対する効果や必要性などについては十分に理解しておくようにしましょう。
保守費用については下記にて詳しく紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
見積書で注意するべき点

見積書を見る際に注意しておくべき点は下記の通りです。
- 項目や内訳でわからないところがあれば質問する
- 会社によって含まれる金額やオプション費用が違うので注意
- 見積書に記載のない作業は社内の誰がするのか明確にする
それぞれの注意点について詳しく解説していきます。
項目や内訳でわからないところがあれば質問する
項目や内訳を見てわからないところがあれば質問するようにしましょう。
見積書は、契約金額を提示する役割もありますが、最も大きな目的は「明細と取引条件の認識に相違がないことを確認するため」です。
制作会社は提示する見積書に、金額だけではなく「品目欄」「備考欄」を適切に記載する義務があります。見積書を確認する際、下記事項が記載されているかをチェックしてみてください。
- 納期はいつか
- 修正は何回まで無料で対応してもらえるのか
- 見積が変更になるケースはあるのか
- 着手金と中間金の有無
- 振込手数料の負担はどちらか
これらを明確にしておかないと後になってトラブルにつながる可能性もありますから、念を押す意味でも見積書の確認はしっかりとしておきましょう。
会社によって含まれる金額やオプション費用が違うので注意
制作会社によって見積書に記載する「オプション名」「価格設定」は異なります。
たとえば、下層ページのデザインを「下層固定ページ」「下層CMSページ一式」とあえて分割する場合があります。また、「Googleサーチコンソール」「Googleアナリティクス」を無料で設置してくれる制作会社もあれば、各2〜3万円ずつで設置する制作会社もあります。
このように、オプションの費用やサービス内容は制作会社によって異なりますので、見積書を見て少しでも疑問に思ったことは積極的に質問するようにしましょう。
見積書に記載のない作業は社内の誰がするのか明確にする
見積書に記載のない作業を誰がどのように対応するのかを明確にしておくことで、ホームページ完成後もスムーズに運営へとつなげることが可能です。
具体的には、
- サイトを更新していくのは誰か
- サイトの定期メンテナンスを行うのは誰か
- サイトに掲載する写真は誰がどのように準備するのか
などを決めておきます。Webサイトに関わることは制作会社に質問すればよいですが、ある程度は自社でリソースや予算を確認しておく必要があるでしょう。
Webサイトの制作にかかる費用の相場は?

Webサイトの制作にかかる費用は、依頼先によって大きく異なります。
フリーランスに依頼する場合は、2〜10万円程度に収まることもありますし、受賞経験があるような制作会社に依頼する場合は、100万円を超えることもあります。
外注先を選ぶ際は、
- 制作に費やせる予算
- ホームページを制作する目的
- ホームページは自社にとってどの立ち位置にあるのか
などをよく検討した上で決めることをおすすめします。
ここで、実際の中規模の企業サイトの見積書(例)を見てみましょう。
項目 | 単価 | 個数 | |
グランドデザイン | 80,000 | 1 | |
トップページ | 100,000 | 1 | |
下層固定ページ | 30,000 | 4 | |
問い合わせページ | 50,000 | 1 | |
流し込みページ | 25,000 | 1 | 合計:375,000 |
上記は、デザインのみの項目となっており、その他に「企画・構成」「コーディング」などが追加されるため、合計で100万円程度になります。上記はあくまでも一例ですが、制作会社にサイト制作を」依頼すると、これくらいの費用感になることもあるでしょう。
グランドデザイン
グランドデザインは、Webサイト全体のデザイン方針を決定する工程で、色使いやフォント、パーツの装飾、レイアウトのルールなどをここで決めていきます。この設計が曖昧なまま進行すると、ページごとに雰囲気がバラついてしまい、結果としてユーザーに与える印象や使いやすさに影響が出るため注意してください。
制作会社はこの段階でヒアリングを重ね、企業のイメージやサービスの特徴を踏まえたビジュアル設計案を提出します。
トップページや代表的な下層ページをもとに試作を行い、色や余白のバランスを調整しながら全体像を構築していきます。費用の相場はおよそ8万円程度と比較的高額であるものの、しっかり予算をかけておくことで、後のデザインやコーディングの工程がスムーズに進行し、修正によるコストの増加も抑えられます。
トップページ
トップページはWebサイトの中で最も重視されるページです。情報の配置や視線誘導、デザインのインパクト、スマホ対応など、多角的な観点での設計が必要になります。
ヒアリングをもとに構成を決め、デザイン案を何パターンか制作したうえで、複数回の調整を経て確定に至ることが多いため、工数も自然と増える傾向にあります。また、アニメーションやスライドの実装など、ユーザーの印象に残る動きのある演出もトップページではよく使われるため、工数に比例して費用も高くなりやすいです。
制作費用の相場としては、10万円前後が一般的ですが、デザイン性や演出が強く求められる場合には15万円以上になるケースも珍しくありません。
下層固定ページ
下層固定ページとは、会社概要やサービス紹介、アクセス案内といった、サイト内で内容が大きく変化しない情報を掲載するためのページです。基本的に共通レイアウトを用いて作成されるため、デザインや構成の自由度はそこまで高くなく、グランドデザインに基づいて情報を整えていく作業が中心となります。
ただし、文章のボリュームが多かったり、表組みや画像を多用したりする場合には、その分だけ作業量が増えるため、追加料金が発生することもあります。基本的な下層ページであれば1ページあたりの制作費用はおよそ3万円程度が目安となり、10〜20ページ単位でまとめて依頼する場合には、単価が少し下がることもあります。
問い合わせページ
問い合わせページは、訪問者が実際に行動を起こすためのページであり、新規顧客獲得や問い合わせ増加につながる入り口でもあります。単なるページ制作だけでなく、入力フォームの設計やスパム対策、自動返信メールの設定など、機能面での配慮も欠かせません。
また、氏名・メールアドレス・お問い合わせ内容などの必須項目の設定や、入力ミスに対するバリデーション(警告表示)などの実装も必要です。各工程を踏まえると、他の下層ページよりも作業工数が多くなるため、費用は少し高めに設定されることが一般的です。
相場は5万円前後で、CMSとの連携やCRMとの自動連携機能を追加する場合にはさらに費用が上がることもあります。
流し込みページ
流し込みページは、あらかじめ用意された文章や画像を既存のレイアウトに沿って配置するだけのページで、カスタマイズの少ない量産型ページのような存在です。たとえば、ニュースリリースや製品一覧、実績紹介など、構成が毎回ほぼ同じであるページが該当します。
制作作業は比較的シンプルであるものの、テキストの整形や画像のリサイズ、リンク設定などの細かい調整は必要です。デザインの自由度が低いため、大幅な工数は発生しないものの、支給素材が整っていない場合や、追加修正が多発するケースでは、想定していたよりも費用がかかってしまう可能性もあります。
通常の流し込み作業であれば、1ページあたりの費用は2万5,000円程度が一般的です。
なお、外注する際の「メリット・デメリット」「外注の際にかかる費用の詳細」などについては次の記事で詳しく解説しておりますので、あわせてご確認ください。
依頼先別|サイト制作費用相場は?
サイトにおける制作費用相場は、依頼先によって大きく異なります。とくに、「フリーランス」「中小規模制作会社」「大手制作会社」で分けてみると、費用差が大きい傾向です。ここからは、依頼先別に費用相場を解説します。
フリーランス
フリーランスにWebサイト制作を依頼する場合、制作費用は全体で10万円〜50万円程度が相場です。特にテンプレートを活用した簡易的なサイトであれば、10〜20万円での対応も珍しくありません。
フリーランスは間接コストが少ないため費用を抑えやすい一方で、クオリティや対応スピードに個人差があります。また、デザイン・コーディング・サーバー設定などを一人で行うケースが多く、進行中にトラブルが起きた際に対応できるか否かは事前に確認しておかなければなりません。
フリーランスに依頼する際には、費用面だけではなく、ポートフォリオを見て、自社のイメージに合うテイストかどうかを見極めることも大切です。信頼できるフリーランスであれば、コストパフォーマンスの高い選択肢となるでしょう。
中小規模制作会社
中小規模の制作会社に依頼する場合、制作費用の相場はおよそ30万円〜150万円程度です。社内にディレクター・デザイナー・エンジニアが在籍しており、分業による専門的な対応が可能な一方で、フリーランスよりも費用は高めになります。
ヒアリングや提案フェーズに時間をかけてくれる会社も多く、構成案やワイヤーフレーム、進行管理を含めた「プロジェクト単位」での依頼がしやすいのが特徴です。また、納品後のサポート体制も整っている場合が多いため、初めてWebサイトを外注する企業にとっては安心できる依頼先でもあるでしょう。
対応範囲や制作実績、業界理解の深さなどを踏まえて選べば、費用に見合った成果が得られやすい依頼先でもあります。
大手制作会社
大手制作会社への依頼では、100万円を超えることが一般的で、大規模な案件では300万円〜1,000万円規模になることもあります。大手の強みは、企画・設計・制作・運用までを一貫して対応できる体制と、豊富な実績・専門チームによる品質保証です。
また、上場企業や官公庁など信頼性を重視するクライアントにも多く対応しており、情報セキュリティの面でも信頼できる実績が豊富な傾向にあります。ただし、不要なオプションが付加されて費用が膨らむケースもあるため、予算に限りがある場合は注意が必要です。
スピードよりも慎重な進行や社内決裁が求められるプロジェクトでは、こうした大手に依頼するメリットが最大限発揮されます。
まとめ
この記事では、Webサイト制作の見積書について解説してきました。
見積書を確認する際に大切なのは「分からない項目や備考があったらすぐに質問する」「見積書に記載されていない作業の確認」などといった点で、いずれも事前の準備が必要になります。
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